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やっとこさ本編
これ以上は付き合えない……
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ただいまぁ。無事に帰宅してきた俺を波那ちゃんが出迎えてくれる。帰ったら誰かいる、こういうの何か嬉しい。
「おかえり、悠麻君と千郷君も上がってってよ」
お邪魔します。千郷さんはいつもの様に遠慮なく家に上がる、俺より先に上がってたぞ……。
「波那ちゃん、先に風呂入りたい」
「うん、お湯残してるから。何か薬品と言うかハーブと言うか普段させない匂い付いちゃってるよ……鞄貸して」
俺は言われるまま鞄を渡す。
「こっちも多分付いちまってると思う。外のロッカーに入れてたんだけど、この匂い外まで漏れてたから」
「消臭スプレー振って外に干しておくよ、服と靴は洗っておくから明日は革靴で学校行ってね」
分かった。着替えを取りに中に入ると兄さんも出張先から戻ってきてて、悠麻さんと千郷さんと共に夜食を摂ってる。
「ただいま、先に風呂入るよ」
「あぁ、明日も学校なんだからさっさと寝ろ」
「俺だって夜食食いたいよ……」
兄さん同居しだしてから小うるさくなった、多分保護者としての責任感がそうさせてるとは思うんだけど。口の割に行動での締め付けはほとんど無いからそこは助かってる。俺はとにかく体に染みついた匂いを早く落としたくて夜食後回しで風呂に入る。
風呂から出ると成人男四人で酒盛りしてる、波那ちゃんも楽しそうにお茶を飲んでる。その夜食食いたいなぁ……俺は酒盛りの輪に入って早速唐揚げをつまむ。うん、美味い♪
「もぅ、お皿もお箸も用意してるのに……」
「だって腹減っちゃってさ」
手でつまみ食いをした俺を波那ちゃんが軽くにらんでくる。こういうとこ誠がちょっとずつ似てきてるんだよ。あっ、そう言えば明日の午後田丸に誠を引き合わせるんだった!
「明日学校終わったらそのまま誠ん家に寄る」
「うん、分かった。泊まる場合だけ連絡ちょうだい」
「誠に宜しく伝えてくれ」
うん。俺は兄さんの言葉に頷いておにぎりを頬張る。誠と一緒だと分かるとどこで何をしようが二人とも何も言わない、誠がヘマしないのは分かってるし、この前のおっちゃんじゃないけど誠とだと変な話公園でくっちゃべってるだけでも楽しいし安心できるんだ。
「誠君って?」
「職場の上司の息子さんだよ」
「へぇ、どんな子?」
千郷さんは小田原家との接点が無いから誠の事を知らなくても当然か、悠麻さんは……どうなんだろ?
「ゆう君は知ってるの?」
「写真でしか知らないよ、印象としては波那ちゃんにちょっと似てる。まぁ健全で真面目そうな子だと思う」
どっかの不良少年と違ってな。悠麻さんはニヤッと笑って俺の顔を見てくる。ライブハウスくらい普通ですっ!
「一番最近だとこの写真だよ」
波那ちゃんはいつの間にかアルバムを持ってきてて、文化祭の時の写真を見せてる。それって分かりにくいと思うけど……。
「?男の子だよね?女の子しか居ないじゃない」
千郷さんの反応ももっともだよ、波那ちゃん。だってそれ“白雪姫”の写真じゃん、一般客のほとんどが男と見抜けなかった女装姿だぞ。
「あっ……じゃ、こっちかなぁ」
と見せたのは中学卒業の日の写真、俺と一緒に写ってるやつだ。
「こう見ても女の子っぽいね、肌の色が黒いからリゾート地の子供みたい……」
そこまで言って千郷さんの視線は誠の顔にくぎ付けになる。ま、まさかな……。
「この子見た事ある、一度野良猫連れてバイト先に来たんだ。二月とかそれ位の時季だったと思うけど……」
とにかく冬だった。千郷さんは写真を一心に見つめて記憶を辿ってる。ひょっとして繋がるか?
「千郷さん、その時この彼もう一人連れてませんでした?」
「うん、二人組だった。制服が違ってたから多分初対面同士だったと思うよ。この子ん家はご家族が動物アレルギーで、私立っぽい制服の子の方が最終的に子猫を引き取ったよ」
「その子猫ってパンダ模様の……」
「そうそう!ただその子心臓弱くてね、定期的に診察に来られてるよ」
こんなとこでも繋がってるとは世の中案外狭いもんだ、しばらくはその話題が続き、ХХХの話題には触れられないまま一足先に就寝する。
……と枕元に置いてるケータイが震えてる。俺は寝ぼけた状態でそれを掴んで画面を見ると遵斗からの着信だ。冗談だろ?出たくなかったから留守電モードに切り替えて布団に潜る。一旦は切れたけど間髪入れずまたもケータイが振動、今何時だ?時計を見ると午前四時、夏至直前で日が長いとは言え外はまだ暗い。やっぱり遵斗からの着信、こんな攻防を何度も繰り返すのも面倒だと仕方無く通話に出る。
『お~い、すぐ出ろよぉ』
何なんだ!?その無駄なハイテンション、酒でも飲んでんのか!?
「……午前四時の電話はナシだろ……」
『はぁ~!?お前何お子ちゃまみたいな事言ってんだ!?』
ハイハイ、俺はお子ちゃまですよ。とは言わないけどはっきり言って面倒臭い。
『打ち上げ最高に楽しいぞ!お前も来りゃ良かったのによ』
「……それで学校行けんのかよ?」
『んなもん行く訳ねぇだろ、どうせ来月には転校すんだからさ』
一体どんな開き直り方してんだよ……?ここでの素行は転校先の学校に届くんだぞ。って今のアイツに言うだけ無駄そうだ。
「俺は学校に行く、その後も予定があるから寝かせてくれ」
俺は一方的に通話を切り、そのまま電源も落としてやった。
「おかえり、悠麻君と千郷君も上がってってよ」
お邪魔します。千郷さんはいつもの様に遠慮なく家に上がる、俺より先に上がってたぞ……。
「波那ちゃん、先に風呂入りたい」
「うん、お湯残してるから。何か薬品と言うかハーブと言うか普段させない匂い付いちゃってるよ……鞄貸して」
俺は言われるまま鞄を渡す。
「こっちも多分付いちまってると思う。外のロッカーに入れてたんだけど、この匂い外まで漏れてたから」
「消臭スプレー振って外に干しておくよ、服と靴は洗っておくから明日は革靴で学校行ってね」
分かった。着替えを取りに中に入ると兄さんも出張先から戻ってきてて、悠麻さんと千郷さんと共に夜食を摂ってる。
「ただいま、先に風呂入るよ」
「あぁ、明日も学校なんだからさっさと寝ろ」
「俺だって夜食食いたいよ……」
兄さん同居しだしてから小うるさくなった、多分保護者としての責任感がそうさせてるとは思うんだけど。口の割に行動での締め付けはほとんど無いからそこは助かってる。俺はとにかく体に染みついた匂いを早く落としたくて夜食後回しで風呂に入る。
風呂から出ると成人男四人で酒盛りしてる、波那ちゃんも楽しそうにお茶を飲んでる。その夜食食いたいなぁ……俺は酒盛りの輪に入って早速唐揚げをつまむ。うん、美味い♪
「もぅ、お皿もお箸も用意してるのに……」
「だって腹減っちゃってさ」
手でつまみ食いをした俺を波那ちゃんが軽くにらんでくる。こういうとこ誠がちょっとずつ似てきてるんだよ。あっ、そう言えば明日の午後田丸に誠を引き合わせるんだった!
「明日学校終わったらそのまま誠ん家に寄る」
「うん、分かった。泊まる場合だけ連絡ちょうだい」
「誠に宜しく伝えてくれ」
うん。俺は兄さんの言葉に頷いておにぎりを頬張る。誠と一緒だと分かるとどこで何をしようが二人とも何も言わない、誠がヘマしないのは分かってるし、この前のおっちゃんじゃないけど誠とだと変な話公園でくっちゃべってるだけでも楽しいし安心できるんだ。
「誠君って?」
「職場の上司の息子さんだよ」
「へぇ、どんな子?」
千郷さんは小田原家との接点が無いから誠の事を知らなくても当然か、悠麻さんは……どうなんだろ?
「ゆう君は知ってるの?」
「写真でしか知らないよ、印象としては波那ちゃんにちょっと似てる。まぁ健全で真面目そうな子だと思う」
どっかの不良少年と違ってな。悠麻さんはニヤッと笑って俺の顔を見てくる。ライブハウスくらい普通ですっ!
「一番最近だとこの写真だよ」
波那ちゃんはいつの間にかアルバムを持ってきてて、文化祭の時の写真を見せてる。それって分かりにくいと思うけど……。
「?男の子だよね?女の子しか居ないじゃない」
千郷さんの反応ももっともだよ、波那ちゃん。だってそれ“白雪姫”の写真じゃん、一般客のほとんどが男と見抜けなかった女装姿だぞ。
「あっ……じゃ、こっちかなぁ」
と見せたのは中学卒業の日の写真、俺と一緒に写ってるやつだ。
「こう見ても女の子っぽいね、肌の色が黒いからリゾート地の子供みたい……」
そこまで言って千郷さんの視線は誠の顔にくぎ付けになる。ま、まさかな……。
「この子見た事ある、一度野良猫連れてバイト先に来たんだ。二月とかそれ位の時季だったと思うけど……」
とにかく冬だった。千郷さんは写真を一心に見つめて記憶を辿ってる。ひょっとして繋がるか?
「千郷さん、その時この彼もう一人連れてませんでした?」
「うん、二人組だった。制服が違ってたから多分初対面同士だったと思うよ。この子ん家はご家族が動物アレルギーで、私立っぽい制服の子の方が最終的に子猫を引き取ったよ」
「その子猫ってパンダ模様の……」
「そうそう!ただその子心臓弱くてね、定期的に診察に来られてるよ」
こんなとこでも繋がってるとは世の中案外狭いもんだ、しばらくはその話題が続き、ХХХの話題には触れられないまま一足先に就寝する。
……と枕元に置いてるケータイが震えてる。俺は寝ぼけた状態でそれを掴んで画面を見ると遵斗からの着信だ。冗談だろ?出たくなかったから留守電モードに切り替えて布団に潜る。一旦は切れたけど間髪入れずまたもケータイが振動、今何時だ?時計を見ると午前四時、夏至直前で日が長いとは言え外はまだ暗い。やっぱり遵斗からの着信、こんな攻防を何度も繰り返すのも面倒だと仕方無く通話に出る。
『お~い、すぐ出ろよぉ』
何なんだ!?その無駄なハイテンション、酒でも飲んでんのか!?
「……午前四時の電話はナシだろ……」
『はぁ~!?お前何お子ちゃまみたいな事言ってんだ!?』
ハイハイ、俺はお子ちゃまですよ。とは言わないけどはっきり言って面倒臭い。
『打ち上げ最高に楽しいぞ!お前も来りゃ良かったのによ』
「……それで学校行けんのかよ?」
『んなもん行く訳ねぇだろ、どうせ来月には転校すんだからさ』
一体どんな開き直り方してんだよ……?ここでの素行は転校先の学校に届くんだぞ。って今のアイツに言うだけ無駄そうだ。
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