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やっとこさ本編
語り部ジャック 輝編 恐るべし赤い糸
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『ご家族の方と連絡取れました。今お兄さんが車で学校に向かっているそうです。伽月君が子供の頃掛かり付けだったΔΔΔ区立病院へ行く、と伺いました』
ΔΔΔ区立病院?ここからだと結構遠いじゃない、交通機関を使って一時間弱くらいかな?乗り換えもあるし……。一応先生には伝えておいた方が良いよね。僕はホームルームの途中だけど教室に入って誠君のメールの内容をそのまま伝える事にした。
「ΔΔΔ区立病院か、中学卒業まではあの区域に住んでたからだろうな。当面はご家族とのパイプ役に徹してくれ」
「分かりました」
引き続き何か連絡があるかも知れないので再び教室を出る。颯天はようやく通話を切ってた。
「僕らこのままご家族のパイプ役に徹してくれ、ってさ」
「おぅ、皆が帰ってから教室入ろう」
そうだ、颯天にも病院の事伝えておこう。
「ΔΔΔ区立病院へ行くって」
「そうか、アイツ中学卒業まであの辺に住んでたからな。それにしてもあの状況でよく誠の事思い出せたよな、俺新潟の兄ちゃん経由しか頭に無かったよ」
「咄嗟だったんだ、最悪お父さんに連絡先聞いてくれれば何とかなるかも、って」
そうだな。僕は颯天と一時間ほど廊下で立ちっぱなしの状態のままご家族の連絡を待っていた。その間遵斗が事ある毎に先生に噛み付いてる声が聞こえてきたけど、内容が馬鹿らしいので割愛。この二週間で頭のネジが二~三個取れちゃったみたいだな……。
ホームルームが終わる直前くらいに誠君からの着信、何か動きでもあったか?
『もしもし、今大丈夫?』
やっぱり誠君だ。普段ならこの可愛い声だけで萌えるところだけど今はそれどころじゃないな、冷静に冷静に。
「大丈夫、先生に許可を頂いて廊下に居るよ。ホームルーム中だから大声では話せないけど」
誠君は一呼吸置いてからさっきご家族の方から連絡があった、と前置きした。
『伽月君入院するんだって、長くても三日ほどだそうだけど』
えっ!?僕は思わずびっくり声を上げちゃった。自分で『大声出せない』とか言っておきながら……でもそんな事態想定してなかったよ。
「マジ?そんなに悪いの?」
『多分喘息持ちのせいだと思う、検査入院みたいだよ。僕これからΔΔΔ区立病院に向かうんだ、ご家族……お兄さんのパートナーの方を病院に送る事になって』
そっか、誠君その方と連絡取り合ってたんだ。僕も伽月から話は聞いてる、お兄さんの恋人で今は法律上親子関係なんだって。伽月は『兄嫁』って言ってるけど、ここでは颯天と僕しか知らない事だから三人の時だけ。それにしても伽月が喘息持ちだったとは……この短期間の割に随分親しくしてくれてるけど、まだまだ知らない事が多いな。僕は通話を切って颯天にもその事を伝える。先生には……ホームルームが終わってからにしよう。
「伽月入院だって、喘息持ちのせいで検査入院らしいけど」
「喘息?あぁ、俺もそれは話でしか知らないよ。知り合って六年ほどになるけど、これまで大した病気しなかったからな」
すると今度はメール、誠君からだ。
『さっき言い忘れましたが、颯天君に“新潟のお兄さんに連絡してくれてありがとう”と伝えてください。喘息の事はそのお兄さんにしか分からないので』
……誠君律儀だなぁ、やっぱり可愛い♪僕は颯天の腕を突っついて誠君のメールを見せてやりました。
「……誠らしいメールだな、『どういたまして』って送っといてやれ」
うん。僕は誠君に返信をした直後、遵斗の噛み付きですっかり白けたホームルームがようやく終わりを告げた。教室に居る皆、テスト明けなのにお疲れさん。喜多川、結嶋、颯天、僕、そしてぶっ倒れた伽月の五人はある意味ラッキーな一時間だったよ、結構な緊急事態ではあるけどさ。僕らは教室に入って先生に伽月の入院を報告すると、病院に行くぞと言い出した。
「丹波と二宮、鞄持って職員玄関で待っててくれ」
「えっ!?あっ、はい!」
こんな事ってあるんだ、思わぬ形ではあるけど今日も誠君に会える♪伽月が苦しんでるところ申し訳ないけど、僕らきっと赤い糸で結ばれてるよ♪僕は非情にもそんな事を考えていて、友達の見舞いなのにも関わらず一人ウキウキしておりました。
ΔΔΔ区立病院?ここからだと結構遠いじゃない、交通機関を使って一時間弱くらいかな?乗り換えもあるし……。一応先生には伝えておいた方が良いよね。僕はホームルームの途中だけど教室に入って誠君のメールの内容をそのまま伝える事にした。
「ΔΔΔ区立病院か、中学卒業まではあの区域に住んでたからだろうな。当面はご家族とのパイプ役に徹してくれ」
「分かりました」
引き続き何か連絡があるかも知れないので再び教室を出る。颯天はようやく通話を切ってた。
「僕らこのままご家族のパイプ役に徹してくれ、ってさ」
「おぅ、皆が帰ってから教室入ろう」
そうだ、颯天にも病院の事伝えておこう。
「ΔΔΔ区立病院へ行くって」
「そうか、アイツ中学卒業まであの辺に住んでたからな。それにしてもあの状況でよく誠の事思い出せたよな、俺新潟の兄ちゃん経由しか頭に無かったよ」
「咄嗟だったんだ、最悪お父さんに連絡先聞いてくれれば何とかなるかも、って」
そうだな。僕は颯天と一時間ほど廊下で立ちっぱなしの状態のままご家族の連絡を待っていた。その間遵斗が事ある毎に先生に噛み付いてる声が聞こえてきたけど、内容が馬鹿らしいので割愛。この二週間で頭のネジが二~三個取れちゃったみたいだな……。
ホームルームが終わる直前くらいに誠君からの着信、何か動きでもあったか?
『もしもし、今大丈夫?』
やっぱり誠君だ。普段ならこの可愛い声だけで萌えるところだけど今はそれどころじゃないな、冷静に冷静に。
「大丈夫、先生に許可を頂いて廊下に居るよ。ホームルーム中だから大声では話せないけど」
誠君は一呼吸置いてからさっきご家族の方から連絡があった、と前置きした。
『伽月君入院するんだって、長くても三日ほどだそうだけど』
えっ!?僕は思わずびっくり声を上げちゃった。自分で『大声出せない』とか言っておきながら……でもそんな事態想定してなかったよ。
「マジ?そんなに悪いの?」
『多分喘息持ちのせいだと思う、検査入院みたいだよ。僕これからΔΔΔ区立病院に向かうんだ、ご家族……お兄さんのパートナーの方を病院に送る事になって』
そっか、誠君その方と連絡取り合ってたんだ。僕も伽月から話は聞いてる、お兄さんの恋人で今は法律上親子関係なんだって。伽月は『兄嫁』って言ってるけど、ここでは颯天と僕しか知らない事だから三人の時だけ。それにしても伽月が喘息持ちだったとは……この短期間の割に随分親しくしてくれてるけど、まだまだ知らない事が多いな。僕は通話を切って颯天にもその事を伝える。先生には……ホームルームが終わってからにしよう。
「伽月入院だって、喘息持ちのせいで検査入院らしいけど」
「喘息?あぁ、俺もそれは話でしか知らないよ。知り合って六年ほどになるけど、これまで大した病気しなかったからな」
すると今度はメール、誠君からだ。
『さっき言い忘れましたが、颯天君に“新潟のお兄さんに連絡してくれてありがとう”と伝えてください。喘息の事はそのお兄さんにしか分からないので』
……誠君律儀だなぁ、やっぱり可愛い♪僕は颯天の腕を突っついて誠君のメールを見せてやりました。
「……誠らしいメールだな、『どういたまして』って送っといてやれ」
うん。僕は誠君に返信をした直後、遵斗の噛み付きですっかり白けたホームルームがようやく終わりを告げた。教室に居る皆、テスト明けなのにお疲れさん。喜多川、結嶋、颯天、僕、そしてぶっ倒れた伽月の五人はある意味ラッキーな一時間だったよ、結構な緊急事態ではあるけどさ。僕らは教室に入って先生に伽月の入院を報告すると、病院に行くぞと言い出した。
「丹波と二宮、鞄持って職員玄関で待っててくれ」
「えっ!?あっ、はい!」
こんな事ってあるんだ、思わぬ形ではあるけど今日も誠君に会える♪伽月が苦しんでるところ申し訳ないけど、僕らきっと赤い糸で結ばれてるよ♪僕は非情にもそんな事を考えていて、友達の見舞いなのにも関わらず一人ウキウキしておりました。
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