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やっとこさ本編
語り部ジャック 輝編 突然のアクシデント
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えーっとぉ……正直油断してました、まさか僕がこの役を担う日が来ようとは。だって『その他A』の心づもりでいたからさ、僕みたいな立ち位置って名前を紹介してもらえるだけで御の字っぽいでしょ?
えっ?もう百文字超えてるの?じゃあ軽く自己紹介だけ。名前は二宮輝、乙女座のAB型、○○高校一年D組出席番号十五番、自宅は◇◇高校の近所で弁当屋やってます。これくらいで良いよね?
実は僕二次試験組で、入試シーズンの時インフルエンザで試験受けられなかったんだよね。もちろん私立の希望はここだったし、理由が理由だったから二次試験の打診が学校側からあった時は飛び上がって喜んだよ。併願してた公立高校は不良の掃き溜めみたいなボンクラ学校だし、合格通知はもらってたけど行きたくなかったんだよね。
んで、その時に丹波颯天が隣の席で、アイツそこらの受験生に話し掛けまくって迷惑がられてたんだよ。でも悪い奴じゃなさそうだから話してみたら結構面白い男で僕は一発で気に入った。二次試験だから知り合いも居ないし心強かったなぁ、その日のうちに連絡先交換してすぐに仲良くなった。で、ご承知の通り颯天と伽月はわんぱく相撲で接点があって、出席順も前後だし結構気さくな奴だから半分は颯天きっかけだったりもする。
今でこそモデルと遜色ない伽月のルックスと相撲が結び付かなくてね、体も手足も細長いし顔なんて俳優にいそうなくらいのイケメンだしさ。四月に勃発した『コンドーム事件』で強さを目の当たりにするまで信じてなかったんだ。無駄にガタイの良い柳川を片手でコロンと倒しちゃったからね、僕女だったら確実にホレてる。『お前バイだろ?』って声も聞こえてきそうだけど、僕タチだからあの手の男は恋愛対象じゃないんだ。
わわっ、もう八百文字!そろそろ本題に入りましょー。
本題って誠君の事?と言いたいところだけど、今教室内が緊急事態なのでそっちが先だよね。
今日ようやく数学をもって期末テストを終えた……は良いんだけど、このところ体調不良丸出しの伽月は先生の配慮でホームルームをすっ飛ばしての早退を認められて帰ろうとしてたところで倒れちゃったんだよ。結嶋がさっと伽月を支えて二次災害は免れたんだけど、こんな時に“ヤシックス”の山本がふざけて結嶋の邪魔をしだしたんだよ、ホントコイツらクズだ!
そしたら結嶋隠し持ってた“才能”の片鱗を見せてきてあっさり返り討ちにしたんだよ、しかも伽月をおぶってる状態で。伽月や颯天は『絶対結嶋の方が強い』って言ってたけど、結嶋本人はべちゃっと倒れてる山本を一瞥して肩をすくめてるだけだった。
「誰か畠中のご家族と連絡取れない?」
「一人経由すれば……」
僕は咄嗟に誠君を思い出してそう答えた。彼に伝えればきっとご家族にも伝わるはずだ。
「俺新潟の兄ちゃんしか知らない」
「じゃあ丹波と二宮は連絡係宜しく、誰でも良いから畠中の鞄持ってくれない?」
結嶋は人が変わった様にこの緊急事態を見事に執り仕切ってる。それに反応したのが喜多川、伽月の鞄はもちろん結嶋と自身の鞄も持っていた。そこに史生谷先生が入ってきて、何事だ?と教室を見回してる。
「畠中下校まで体力持ちませんでした」
「そうか、なら来客用門に回ってくれ。お兄さんが車で迎えに来られる手筈になってるから、喜多川と結嶋の退出を許可する」
分かりました。結嶋と喜多川は先生に一礼すると急ぎ足で教室を出る。
「丹波、二宮、お前ら二人何してる?」
しまった!教室内のケータイ使用は禁止されてた!颯天に至っては通話中だ。
「すみません、畠中のご家族に連絡を……。丹波は新潟のお兄さんに連絡してます」
「そうか、ならお前ら二人に任せるよ。丹波、二宮、退出を許可する」
僕は颯天の服を引っ張って教室を出る。颯天は先生が来てる事すら気付いてなくて慌ててたけど、それでも緊急事態だから通話は止めなかった。
僕と颯天は先生の許可のお蔭でご家族の連絡係に徹してたんだけど、原則送迎禁止の事で遵斗が先生に噛み付いてる声が聞こえてきた。
『家族の送迎禁止じゃなかったっけ?』
『畠中は数日前から体調不良だったし、今日ここから直接病院に向かうと木曜日に許可申請書が提出されてる』
先生は至って冷静に受け答えしてる。最近の遵斗どうも態度が悪くて話し掛ける気がしない、他の皆も同じみたいで誰もほとんど口を聞かなくなってる。
『親族直筆の署名と捺印があれば酷い理由じゃない限り許可はおりるよ。俺だってそうだし、伽月だって明らかに体調悪かったろ?』
そうだ、猛は骨折してて歩けないから、一学期期間中送迎の許可を貰ってるって言ってたな。それに一応スクールバスもあるけど、駅から学校まで徒歩十分ほどだからものぐさくらいしか利用してないよ。って言ってる間にメール来た、誠君からだ。
えっ?もう百文字超えてるの?じゃあ軽く自己紹介だけ。名前は二宮輝、乙女座のAB型、○○高校一年D組出席番号十五番、自宅は◇◇高校の近所で弁当屋やってます。これくらいで良いよね?
実は僕二次試験組で、入試シーズンの時インフルエンザで試験受けられなかったんだよね。もちろん私立の希望はここだったし、理由が理由だったから二次試験の打診が学校側からあった時は飛び上がって喜んだよ。併願してた公立高校は不良の掃き溜めみたいなボンクラ学校だし、合格通知はもらってたけど行きたくなかったんだよね。
んで、その時に丹波颯天が隣の席で、アイツそこらの受験生に話し掛けまくって迷惑がられてたんだよ。でも悪い奴じゃなさそうだから話してみたら結構面白い男で僕は一発で気に入った。二次試験だから知り合いも居ないし心強かったなぁ、その日のうちに連絡先交換してすぐに仲良くなった。で、ご承知の通り颯天と伽月はわんぱく相撲で接点があって、出席順も前後だし結構気さくな奴だから半分は颯天きっかけだったりもする。
今でこそモデルと遜色ない伽月のルックスと相撲が結び付かなくてね、体も手足も細長いし顔なんて俳優にいそうなくらいのイケメンだしさ。四月に勃発した『コンドーム事件』で強さを目の当たりにするまで信じてなかったんだ。無駄にガタイの良い柳川を片手でコロンと倒しちゃったからね、僕女だったら確実にホレてる。『お前バイだろ?』って声も聞こえてきそうだけど、僕タチだからあの手の男は恋愛対象じゃないんだ。
わわっ、もう八百文字!そろそろ本題に入りましょー。
本題って誠君の事?と言いたいところだけど、今教室内が緊急事態なのでそっちが先だよね。
今日ようやく数学をもって期末テストを終えた……は良いんだけど、このところ体調不良丸出しの伽月は先生の配慮でホームルームをすっ飛ばしての早退を認められて帰ろうとしてたところで倒れちゃったんだよ。結嶋がさっと伽月を支えて二次災害は免れたんだけど、こんな時に“ヤシックス”の山本がふざけて結嶋の邪魔をしだしたんだよ、ホントコイツらクズだ!
そしたら結嶋隠し持ってた“才能”の片鱗を見せてきてあっさり返り討ちにしたんだよ、しかも伽月をおぶってる状態で。伽月や颯天は『絶対結嶋の方が強い』って言ってたけど、結嶋本人はべちゃっと倒れてる山本を一瞥して肩をすくめてるだけだった。
「誰か畠中のご家族と連絡取れない?」
「一人経由すれば……」
僕は咄嗟に誠君を思い出してそう答えた。彼に伝えればきっとご家族にも伝わるはずだ。
「俺新潟の兄ちゃんしか知らない」
「じゃあ丹波と二宮は連絡係宜しく、誰でも良いから畠中の鞄持ってくれない?」
結嶋は人が変わった様にこの緊急事態を見事に執り仕切ってる。それに反応したのが喜多川、伽月の鞄はもちろん結嶋と自身の鞄も持っていた。そこに史生谷先生が入ってきて、何事だ?と教室を見回してる。
「畠中下校まで体力持ちませんでした」
「そうか、なら来客用門に回ってくれ。お兄さんが車で迎えに来られる手筈になってるから、喜多川と結嶋の退出を許可する」
分かりました。結嶋と喜多川は先生に一礼すると急ぎ足で教室を出る。
「丹波、二宮、お前ら二人何してる?」
しまった!教室内のケータイ使用は禁止されてた!颯天に至っては通話中だ。
「すみません、畠中のご家族に連絡を……。丹波は新潟のお兄さんに連絡してます」
「そうか、ならお前ら二人に任せるよ。丹波、二宮、退出を許可する」
僕は颯天の服を引っ張って教室を出る。颯天は先生が来てる事すら気付いてなくて慌ててたけど、それでも緊急事態だから通話は止めなかった。
僕と颯天は先生の許可のお蔭でご家族の連絡係に徹してたんだけど、原則送迎禁止の事で遵斗が先生に噛み付いてる声が聞こえてきた。
『家族の送迎禁止じゃなかったっけ?』
『畠中は数日前から体調不良だったし、今日ここから直接病院に向かうと木曜日に許可申請書が提出されてる』
先生は至って冷静に受け答えしてる。最近の遵斗どうも態度が悪くて話し掛ける気がしない、他の皆も同じみたいで誰もほとんど口を聞かなくなってる。
『親族直筆の署名と捺印があれば酷い理由じゃない限り許可はおりるよ。俺だってそうだし、伽月だって明らかに体調悪かったろ?』
そうだ、猛は骨折してて歩けないから、一学期期間中送迎の許可を貰ってるって言ってたな。それに一応スクールバスもあるけど、駅から学校まで徒歩十分ほどだからものぐさくらいしか利用してないよ。って言ってる間にメール来た、誠君からだ。
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