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やっとこさ本編
何故過去恋の暴露大会?……
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「は、波那ちゃん……それ、マジ?」
「うん。あれ?言ってなかった?」
聞いてないっ!!!ってかわざわざカミングアウトする事でもないし、兄さんの前って事だから当時小学生っていう考慮もあったかも。
「その“元カレ”さんって……」
「うん、悠麻君だよ」
ひええぇぇっ!マジかよ!?近い!関係性が手近過ぎるっ!って事は悠麻さんと兄さんって……。
「まさかのあ……」
と言い掛けて慌てて口を閉ざす。下ネタが苦手な波那ちゃん、チラ~ッと俺を睨んできた。
「今何言おうとした?」
「な、何でもございませぇん……」
お~危ねぇ危ねぇ、余計な事言いそうになっちまった……。
「その“悠麻さん”と仰る方とは……?」
田丸、お前のメンタルどうなってんだ?波那ちゃんの交際人数に驚いてたのにもう立ち直ってやがる。多分俺の方が脳ミソパニック状態かも、ヘタに相手の事知ってるからだと思うけど。
「幼馴染みの職場の後輩として紹介されてね、少し後になって彼の同級生って事が分かって……当時は音信不通状態だったんだけど」
「ちょっとドラマチックですね、昼ドラ的と言いますか……」
「そう?そこまでじゃなかったと思うよ、今は皆仲良しだし」
「なら良かったです、じゃ初めは星哉さんに運命とか感じなかったって事ですよね?」
お前ホントあっさりしてんな、もう切り替えてやがるよ。
「全然、むしろ大っ嫌いだった。ただ彼の黒目がとっても綺麗で、それがいつまでも頭から離れなくて……」
兄さんの黒目かぁ……確かに常に潤んでると言うか艶々してるよな。セクシャルマイノリティの人は黒目に妖艶な艶を持ってる人が多いってネットか何かで読んだ事がある。俺に言わせれば波那ちゃんの黒目も艶っぽいよ、ってか俺の周囲の大人はそんな人が多いと思う。何せその手の知り合いは兄さんの交遊関係の中にわんさか居る、皆好い人ばかりだから俺自身すっかり慣れっこだ。
「それでも思うところはあったんですね。星哉さんの方はどうだったんでしょうか?」
「一目惚れって聞いてる」
それには俺が答える。えっ!?波那ちゃんびっくりしてる、知らなかったのかな?
「聞いた事無い?」
「えっ、えとぉ……あの時の猿芝居かと思ってたから……」
猿芝居?何の話だ?ここへ来て知らん過去がポロポロと出まくってるけど。
「波那ちゃん、『あの時』って何?」
今度は俺が前のめりになる。波那ちゃんはちょっとモジモジしながらも『あの時』の出来事を話してくれた。
波那ちゃんと兄さんは交際に至るまで何度か関係はあったらしく、当時は上手くいかなかったそうだ。で、兄さんが気晴らしに立ち寄った結婚相談所で波那ちゃんと同じプロフィールの男性を見つけて見合いのセッティングをしてもらったんだって。
そこで何を思ったか兄さんは初対面の振りをして波那ちゃんを口説いたとかで、その時に『一目惚れした』と言った……ってのが大まかな話の概要。その時の小芝居の一台詞としてしか認識してなかった波那ちゃんは、まさかまさか入社の挨拶の時点で惚れられてたとは思ってなかった、という次第だ。
波那ちゃん半端無く勘が働くのにそこは気付いてなかったんだ……さすがの波那ちゃんも自身の事となるとどうしたって疎くなるもんなんだな。などと俺ごとき青二才が偉そうな事を考えてしまったせいか、この後思わぬしっぺ返しを食らう羽目になるのだが……。
「そう言えば兄さんは?」
愛しきパートナーが戻ってこねぇ、とここを覗きに来てもおかしくない筈なんだけど。
「ミソラと散歩に行ってるよ」
そっか、そりゃ覗きに来ないわ。
「ミソラちゃんってさっきのワンちゃん?」
「あぁ、レトリバーとハスキーの雑種なんだ。四歳のメスだよ」
「見た目と毛並みはレトリバーで毛色と模様は完全にハスキーだもんね、青毛のレトリバーなんてそう御目見えしないから写メ撮っちゃった」
やっぱ珍しいんだな、この前の結嶋にしろ昨日来てくれた松尾にしろ、俺よりミソラに興味深々で晩飯まで食ってったもんな。ミソラの奴松尾の事気に入っちまって珍しくはしゃいでたんだ、懐き回って帰る時悲しそうに擦り寄ってたし。
「今度犬好きのクラスメイト、連れてきても良いですか?」
田丸は波那ちゃんに次回の来訪の約束を取り付けようとしてる。人を招くのが好きな波那ちゃんはもちろん快諾、波那ちゃんの濃い恋バナからミソラの話題にとって変わったところで兄さんが帰ってきた……聞き覚えありまくりの女の声と共に。
「うん。あれ?言ってなかった?」
聞いてないっ!!!ってかわざわざカミングアウトする事でもないし、兄さんの前って事だから当時小学生っていう考慮もあったかも。
「その“元カレ”さんって……」
「うん、悠麻君だよ」
ひええぇぇっ!マジかよ!?近い!関係性が手近過ぎるっ!って事は悠麻さんと兄さんって……。
「まさかのあ……」
と言い掛けて慌てて口を閉ざす。下ネタが苦手な波那ちゃん、チラ~ッと俺を睨んできた。
「今何言おうとした?」
「な、何でもございませぇん……」
お~危ねぇ危ねぇ、余計な事言いそうになっちまった……。
「その“悠麻さん”と仰る方とは……?」
田丸、お前のメンタルどうなってんだ?波那ちゃんの交際人数に驚いてたのにもう立ち直ってやがる。多分俺の方が脳ミソパニック状態かも、ヘタに相手の事知ってるからだと思うけど。
「幼馴染みの職場の後輩として紹介されてね、少し後になって彼の同級生って事が分かって……当時は音信不通状態だったんだけど」
「ちょっとドラマチックですね、昼ドラ的と言いますか……」
「そう?そこまでじゃなかったと思うよ、今は皆仲良しだし」
「なら良かったです、じゃ初めは星哉さんに運命とか感じなかったって事ですよね?」
お前ホントあっさりしてんな、もう切り替えてやがるよ。
「全然、むしろ大っ嫌いだった。ただ彼の黒目がとっても綺麗で、それがいつまでも頭から離れなくて……」
兄さんの黒目かぁ……確かに常に潤んでると言うか艶々してるよな。セクシャルマイノリティの人は黒目に妖艶な艶を持ってる人が多いってネットか何かで読んだ事がある。俺に言わせれば波那ちゃんの黒目も艶っぽいよ、ってか俺の周囲の大人はそんな人が多いと思う。何せその手の知り合いは兄さんの交遊関係の中にわんさか居る、皆好い人ばかりだから俺自身すっかり慣れっこだ。
「それでも思うところはあったんですね。星哉さんの方はどうだったんでしょうか?」
「一目惚れって聞いてる」
それには俺が答える。えっ!?波那ちゃんびっくりしてる、知らなかったのかな?
「聞いた事無い?」
「えっ、えとぉ……あの時の猿芝居かと思ってたから……」
猿芝居?何の話だ?ここへ来て知らん過去がポロポロと出まくってるけど。
「波那ちゃん、『あの時』って何?」
今度は俺が前のめりになる。波那ちゃんはちょっとモジモジしながらも『あの時』の出来事を話してくれた。
波那ちゃんと兄さんは交際に至るまで何度か関係はあったらしく、当時は上手くいかなかったそうだ。で、兄さんが気晴らしに立ち寄った結婚相談所で波那ちゃんと同じプロフィールの男性を見つけて見合いのセッティングをしてもらったんだって。
そこで何を思ったか兄さんは初対面の振りをして波那ちゃんを口説いたとかで、その時に『一目惚れした』と言った……ってのが大まかな話の概要。その時の小芝居の一台詞としてしか認識してなかった波那ちゃんは、まさかまさか入社の挨拶の時点で惚れられてたとは思ってなかった、という次第だ。
波那ちゃん半端無く勘が働くのにそこは気付いてなかったんだ……さすがの波那ちゃんも自身の事となるとどうしたって疎くなるもんなんだな。などと俺ごとき青二才が偉そうな事を考えてしまったせいか、この後思わぬしっぺ返しを食らう羽目になるのだが……。
「そう言えば兄さんは?」
愛しきパートナーが戻ってこねぇ、とここを覗きに来てもおかしくない筈なんだけど。
「ミソラと散歩に行ってるよ」
そっか、そりゃ覗きに来ないわ。
「ミソラちゃんってさっきのワンちゃん?」
「あぁ、レトリバーとハスキーの雑種なんだ。四歳のメスだよ」
「見た目と毛並みはレトリバーで毛色と模様は完全にハスキーだもんね、青毛のレトリバーなんてそう御目見えしないから写メ撮っちゃった」
やっぱ珍しいんだな、この前の結嶋にしろ昨日来てくれた松尾にしろ、俺よりミソラに興味深々で晩飯まで食ってったもんな。ミソラの奴松尾の事気に入っちまって珍しくはしゃいでたんだ、懐き回って帰る時悲しそうに擦り寄ってたし。
「今度犬好きのクラスメイト、連れてきても良いですか?」
田丸は波那ちゃんに次回の来訪の約束を取り付けようとしてる。人を招くのが好きな波那ちゃんはもちろん快諾、波那ちゃんの濃い恋バナからミソラの話題にとって変わったところで兄さんが帰ってきた……聞き覚えありまくりの女の声と共に。
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