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第三話
【デスタウン】のお巡りさん -2-
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マスターはすっかり慣れっこな様子で鳩二羽に近付き、“モリーツェ”で汚れた顔を丁寧に拭いてやる。
「“モリーツェ”はお気に召して頂けましたか?」
「「うんっ、また作ってね!」」
「畏まりました、定期的に入荷しておきましょう」
鳩二羽がマスターに懐いているのでトートは迂闊に手が出せず歯ぎしりをしている。
「止しなさいな、歯ぎしりなんてマナーの悪い」
竜人女性は一人VS二羽の睨み合いなど気にすること無く優雅にティータイムを過ごしている。
「そもそもあんの双子が横取りするからでしょうが、しかも頭ごと突っ込みやがって……」
女性は鳩の双子が食い散らかした料理の残骸を見てため息を吐く。
「まぁそれも大概よね……ディオス、ムエルテ、あなたたちで責任持って完食しなさい」
「「はーい、ホントトートってマナーが悪いよね」」
ディオスとムエルテと言う名の鳩の双子は大人しく元いた場所に戻って食事を再開する。
「……俺のせいじゃないだろ」
「そこは我慢なさい、あなたも後輩としてもう少し二人に敬意を払う必要があると思うわ」
「イヤイヤ、まずは敬意を払える行いをして欲しいもんですよ……」
トートは不服そうに竜人女性の顔を見る。
「「やっぱりスミューチェもそう思うよね?トートは態度デカイよね?」」
「私を巻き込まないでもらえる?」
「「冷たっ!スミューチェの人でなしっ!」」
「何か言ったかしら?」
スミューチェこと竜人女性はガッと目を見開いてディオスとムエルテを威嚇すると、鳩の双子はビクッと体を震わせて冷や汗をかいている。
「「なっ何でもございませーん……」」
ディオスとムエルテはスミューチェからパッと視線を逸らし、“モリーツェ”を必死に食べ始めた。
「スミューチェさん、もうそれくらいで……」
マスターは苦笑いしながら別の軽食を出してきた。このマスターどうも双子の鳩がお気に入りの様だ。
「こちらは?」
「甘いものに目が無いスミューチェさんならきっと気に入って頂けるのでは。こちらは“シフォンケイク”と言う名の焼き菓子でございます」
「甘い匂いがしてきますね、じゅるっ」
スミューチェはちろりと長い舌を出して口の周りをぺろりと舐める。上機嫌でいるはずなのに黄金の瞳がギラギラとしていてむしろ不気味に見えてくる。
「その顔怖いです」
トートは隣に居る竜人女性にバッサリと言い切ってやるが、そんなものもろともせず“シフォンケイク”を愛でてニヤニヤしている。
「黙れ骸骨、早速頂くとしましょう」
スミューチェはフォークを手にして“シフォンケイク”をぐさりと突き刺す。その状態で口まで運び、見た目はおちょぼ口に近い口が耳元までバックリと開いて一口で食べてしまった。
「毎度思うんですが味わって食べません?」
「「その口でどれだけの同胞がバックリ食われた事か……」」
「「ガクブル、ガクブル」」
ディオスとムエルテはスミューチェの形相を見て震えている。同胞と言っても“焼鳥”と言う名の料理の事なのだが、鳥人類の二羽だか二人だかは“共食い”になると言って鳥肉は食べないのだ。
「「我が同胞を食べるなんてお郷が知れるよね」」
「それがですねお二方、案外多いんですよ鳥肉を食べる惑星って。私は草食人類ですから肉そのものを頂きませんが」
マスターは可愛らしい鼻をひくひくとさせている。
「「なっなんて残酷な……」」
「何言ってやがる、食文化の範疇だろうが」
「「だったら“ミミズ”でもいいじゃないか!」」
「冗談じゃねぇ!あんなもん食えるか!」
「これはなかなか美味ですね」
スミューチェは三人のやり取りなど全く聞いていなかった。
「“モリーツェ”はお気に召して頂けましたか?」
「「うんっ、また作ってね!」」
「畏まりました、定期的に入荷しておきましょう」
鳩二羽がマスターに懐いているのでトートは迂闊に手が出せず歯ぎしりをしている。
「止しなさいな、歯ぎしりなんてマナーの悪い」
竜人女性は一人VS二羽の睨み合いなど気にすること無く優雅にティータイムを過ごしている。
「そもそもあんの双子が横取りするからでしょうが、しかも頭ごと突っ込みやがって……」
女性は鳩の双子が食い散らかした料理の残骸を見てため息を吐く。
「まぁそれも大概よね……ディオス、ムエルテ、あなたたちで責任持って完食しなさい」
「「はーい、ホントトートってマナーが悪いよね」」
ディオスとムエルテと言う名の鳩の双子は大人しく元いた場所に戻って食事を再開する。
「……俺のせいじゃないだろ」
「そこは我慢なさい、あなたも後輩としてもう少し二人に敬意を払う必要があると思うわ」
「イヤイヤ、まずは敬意を払える行いをして欲しいもんですよ……」
トートは不服そうに竜人女性の顔を見る。
「「やっぱりスミューチェもそう思うよね?トートは態度デカイよね?」」
「私を巻き込まないでもらえる?」
「「冷たっ!スミューチェの人でなしっ!」」
「何か言ったかしら?」
スミューチェこと竜人女性はガッと目を見開いてディオスとムエルテを威嚇すると、鳩の双子はビクッと体を震わせて冷や汗をかいている。
「「なっ何でもございませーん……」」
ディオスとムエルテはスミューチェからパッと視線を逸らし、“モリーツェ”を必死に食べ始めた。
「スミューチェさん、もうそれくらいで……」
マスターは苦笑いしながら別の軽食を出してきた。このマスターどうも双子の鳩がお気に入りの様だ。
「こちらは?」
「甘いものに目が無いスミューチェさんならきっと気に入って頂けるのでは。こちらは“シフォンケイク”と言う名の焼き菓子でございます」
「甘い匂いがしてきますね、じゅるっ」
スミューチェはちろりと長い舌を出して口の周りをぺろりと舐める。上機嫌でいるはずなのに黄金の瞳がギラギラとしていてむしろ不気味に見えてくる。
「その顔怖いです」
トートは隣に居る竜人女性にバッサリと言い切ってやるが、そんなものもろともせず“シフォンケイク”を愛でてニヤニヤしている。
「黙れ骸骨、早速頂くとしましょう」
スミューチェはフォークを手にして“シフォンケイク”をぐさりと突き刺す。その状態で口まで運び、見た目はおちょぼ口に近い口が耳元までバックリと開いて一口で食べてしまった。
「毎度思うんですが味わって食べません?」
「「その口でどれだけの同胞がバックリ食われた事か……」」
「「ガクブル、ガクブル」」
ディオスとムエルテはスミューチェの形相を見て震えている。同胞と言っても“焼鳥”と言う名の料理の事なのだが、鳥人類の二羽だか二人だかは“共食い”になると言って鳥肉は食べないのだ。
「「我が同胞を食べるなんてお郷が知れるよね」」
「それがですねお二方、案外多いんですよ鳥肉を食べる惑星って。私は草食人類ですから肉そのものを頂きませんが」
マスターは可愛らしい鼻をひくひくとさせている。
「「なっなんて残酷な……」」
「何言ってやがる、食文化の範疇だろうが」
「「だったら“ミミズ”でもいいじゃないか!」」
「冗談じゃねぇ!あんなもん食えるか!」
「これはなかなか美味ですね」
スミューチェは三人のやり取りなど全く聞いていなかった。
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