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第42話 〜久々の緊急避難〜
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【今日遼生さんの部屋借りてもええ?】
夜の九時半過ぎ、俺のケータイにルミちゃんからメールがあった。このメール自体結構久し振りやしコダマともすっかり仲良うなっとるから問題無いやろと思い、いつもの様においでと返信してからキッチンに入る。九時半なんて俺ら大人は余裕で起きてる時間帯やし、おかんも慣れてるのでルミちゃんか?と何て事無い感じやった。
「おぅ、おかんも何か飲むか?」
「せやな、ハニーミルク作ってぇや」
分かった。ハニーミルクはルミちゃんの大好物で、何かある時にはこれを作ると喜んでくれる。そうしてる間にルミちゃんがキッチンの長窓からこんばんはとやって来て、おかんがいらっしゃいと招き入れる。
「お邪魔します、お姉ちゃんの電話が煩うて」
「またかいな、ちょっとくらい落ち着きゃええのに」
こんな事態はしょっちゅうやったし、サキちゃんは乳飲み子のルミちゃんの睡眠を阻害してでも自分の事を優先しとったから、当時から家で預かるんもそう珍しくない事やった。
「ルミちゃんもハニーミルク飲む?」
「うん飲みたい!」
ルミちゃんは可愛い笑顔で頷いてからダイニングテーブルに着く。おかんはルミちゃんの向かいに座り、久し振りやなと嬉しそうに言った。
「私も頂こうか」
「ん?お前牛乳嫌いやろ?」
確かコダマは学校給食で出される牛乳を一度も飲んだ事が無いはずや。
「ホットは飲めるのだ、てっぺに新たな幸を与えてやろう」
「手間の間違いやろあほんだらが」
「もうゴネたら面倒やから作ったれ」
おかんにピシャンとケツを叩かれ、俺はいつもの様に小間使いや。まぁ台所に立つんは好きやから苦痛では全然無いけど。
「はぁ~明日は憂鬱やわ」
せや明日は八杉氏が持ってきた見合いや。
「俺かて憂鬱や、結構なお嬢さんみたいやし気後れするわ」
「まぁ一網打尽にお断りされるやろな、片親一人っ子男子は売れが悪い」
おかんは我が子に対し結構な事を言うてくれる。けど正直俺まだ結婚しとうないからご破談の方がマシかもな、振られるんはしゃあないもん。
「うむ、今回は振られた方が良さそうだな」
まぁこれ以上議員先生と接点は持ちとうない。
「それよりルミちゃん、最近布団干せてないけど堪忍な」
「平気よおばちゃん、急に来たんあたしやし」
「せや、今日は遼生の部屋で飲まんか?」
おかんの提案にルミちゃんもコダマも賛同した。
「ほな先三人で行っときぃや、出来たら持って上がるから」
俺もたまにはそれもええなと思ってたところに……。
「何でそうなるんや?」
とどこぞから戻ってきたあの人が会話に割って入ってきた。
夜の九時半過ぎ、俺のケータイにルミちゃんからメールがあった。このメール自体結構久し振りやしコダマともすっかり仲良うなっとるから問題無いやろと思い、いつもの様においでと返信してからキッチンに入る。九時半なんて俺ら大人は余裕で起きてる時間帯やし、おかんも慣れてるのでルミちゃんか?と何て事無い感じやった。
「おぅ、おかんも何か飲むか?」
「せやな、ハニーミルク作ってぇや」
分かった。ハニーミルクはルミちゃんの大好物で、何かある時にはこれを作ると喜んでくれる。そうしてる間にルミちゃんがキッチンの長窓からこんばんはとやって来て、おかんがいらっしゃいと招き入れる。
「お邪魔します、お姉ちゃんの電話が煩うて」
「またかいな、ちょっとくらい落ち着きゃええのに」
こんな事態はしょっちゅうやったし、サキちゃんは乳飲み子のルミちゃんの睡眠を阻害してでも自分の事を優先しとったから、当時から家で預かるんもそう珍しくない事やった。
「ルミちゃんもハニーミルク飲む?」
「うん飲みたい!」
ルミちゃんは可愛い笑顔で頷いてからダイニングテーブルに着く。おかんはルミちゃんの向かいに座り、久し振りやなと嬉しそうに言った。
「私も頂こうか」
「ん?お前牛乳嫌いやろ?」
確かコダマは学校給食で出される牛乳を一度も飲んだ事が無いはずや。
「ホットは飲めるのだ、てっぺに新たな幸を与えてやろう」
「手間の間違いやろあほんだらが」
「もうゴネたら面倒やから作ったれ」
おかんにピシャンとケツを叩かれ、俺はいつもの様に小間使いや。まぁ台所に立つんは好きやから苦痛では全然無いけど。
「はぁ~明日は憂鬱やわ」
せや明日は八杉氏が持ってきた見合いや。
「俺かて憂鬱や、結構なお嬢さんみたいやし気後れするわ」
「まぁ一網打尽にお断りされるやろな、片親一人っ子男子は売れが悪い」
おかんは我が子に対し結構な事を言うてくれる。けど正直俺まだ結婚しとうないからご破談の方がマシかもな、振られるんはしゃあないもん。
「うむ、今回は振られた方が良さそうだな」
まぁこれ以上議員先生と接点は持ちとうない。
「それよりルミちゃん、最近布団干せてないけど堪忍な」
「平気よおばちゃん、急に来たんあたしやし」
「せや、今日は遼生の部屋で飲まんか?」
おかんの提案にルミちゃんもコダマも賛同した。
「ほな先三人で行っときぃや、出来たら持って上がるから」
俺もたまにはそれもええなと思ってたところに……。
「何でそうなるんや?」
とどこぞから戻ってきたあの人が会話に割って入ってきた。
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