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私は現在、ガーネット家の応接室に、お邪魔しております。
隣にはクレア様。そして、机を挟んだ向こうの椅子には、当主でありますクレア様のお父様アーデル・ガーネット様が神妙な面持ちでこちらを見ています。
なぜこのようになったかと申しますと。
「ありがとうございます!!」
と喜び執事の方と喜び合うクレア様に私はこう申し上げました。
「ただし、一つ条件があります!」
「なんでしょうか?」
「私がクレア様の代理と出席することをきちんとお父様にお話しをすることが絶対条件です。」
代理で出席したとしても、当主であるガーネット様を騙すことは難しい。そもそも、ガーネット様さえ、クリアしてしまえば、出席することもなくなるはずですので、ついお花に釣られて反射的にお引き受けしますとは申しましたが、やはりここはきちんとしなければ。と言うわけで、渋々承諾をしたクレア様にご実家に連れてきてもらったのです。
しかし、やはり、当主というだけあって、私の父のようなほんわかした雰囲気とは違い、貫禄があります。こういう機会もなかったものですから、話の当事者ではない私でさえ、自分の意思をきちんとしていないとうっかり飲まれてしまいそうな雰囲気がありますね。
「お父様。本当に申し訳ございません。」
昨日までの経緯を話し終えたクレア様はしっかりとお父様の目を見据えて言いました。
「ですが、私もしっかり考えた上での判断です。マイケル様と婚約したいと思いますし、ガーネット家に生まれた者として、一度言った言葉を取り消すつもりはございません。」
クレア様とてもカッコいいです。恋をするとここまで変われるものなのでしょうか?恋などしたことない私にはわかりませんが。
ガーネット様もなんと言おうか深く考えていらっしゃるようで、中々言葉を発しませんね。
これは長くなるかもしれないなぁ。と何気なく思っていると。
コンコンっ。
「失礼します。あらあら、まだ話終わってないの?あなたも早く素直になりなさいな。」
「お母様!」
クレアのお母様の登場です!
隣にはクレア様。そして、机を挟んだ向こうの椅子には、当主でありますクレア様のお父様アーデル・ガーネット様が神妙な面持ちでこちらを見ています。
なぜこのようになったかと申しますと。
「ありがとうございます!!」
と喜び執事の方と喜び合うクレア様に私はこう申し上げました。
「ただし、一つ条件があります!」
「なんでしょうか?」
「私がクレア様の代理と出席することをきちんとお父様にお話しをすることが絶対条件です。」
代理で出席したとしても、当主であるガーネット様を騙すことは難しい。そもそも、ガーネット様さえ、クリアしてしまえば、出席することもなくなるはずですので、ついお花に釣られて反射的にお引き受けしますとは申しましたが、やはりここはきちんとしなければ。と言うわけで、渋々承諾をしたクレア様にご実家に連れてきてもらったのです。
しかし、やはり、当主というだけあって、私の父のようなほんわかした雰囲気とは違い、貫禄があります。こういう機会もなかったものですから、話の当事者ではない私でさえ、自分の意思をきちんとしていないとうっかり飲まれてしまいそうな雰囲気がありますね。
「お父様。本当に申し訳ございません。」
昨日までの経緯を話し終えたクレア様はしっかりとお父様の目を見据えて言いました。
「ですが、私もしっかり考えた上での判断です。マイケル様と婚約したいと思いますし、ガーネット家に生まれた者として、一度言った言葉を取り消すつもりはございません。」
クレア様とてもカッコいいです。恋をするとここまで変われるものなのでしょうか?恋などしたことない私にはわかりませんが。
ガーネット様もなんと言おうか深く考えていらっしゃるようで、中々言葉を発しませんね。
これは長くなるかもしれないなぁ。と何気なく思っていると。
コンコンっ。
「失礼します。あらあら、まだ話終わってないの?あなたも早く素直になりなさいな。」
「お母様!」
クレアのお母様の登場です!
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