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98 初めての夜
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私は今、お風呂場に浸かりながらドロシーとアリスに髪のトリートメントをしてもらっている。
「お湯加減はいかがですか?」
「すごくいいわ」
「よかったです。お風呂からあがられたら、オイルマッサージとネイルもしますからね」
「ええっ! そんなのいいわよ……」
「だめです。今夜は特別ですよ。それにこれは旦那様のためでもありますから」
ザックのためだと言われると何も言えなくなる。私は彼女達にされるがまま、ピッカピカに磨かれた。確かにここまで完璧にされると、自信を持って夜に挑めそうな気がしてきたが……なんだかやる気満々な感じがして恥ずかしくなってくる。
「奥様、夜着はどれになさいますか?」
ズラーっと並べられた夜着はどれも美しいものばかりだ。一級品であるのが一目でわかるほど、どれもレースやフリルやリボンがふんだんに使われている。しかし……どれもかなりセクシーだ。
今までは割とキュートな物を着ていたのでこれはかなりハードルが高いわ。
「アリス……私本当にこれ着るの?」
私は恥ずかしくて夜着を前にプルプルと震える。
「もちろんです。ドロシーさん、旦那様のお好みはどれだと思いますか?」
「あー……旦那様はね、つまらないことに好みが王道なんですよねぇ。白とかピンクとかかなと」
「意外性なしですね。じゃあ赤と黒と紫はだめか」
「もう少し後になれば、激しめのも刺激になっていいかもしれませんが、やはり今回は手堅くいきましょう!」
「そうですね! 王道こそ鉄板ですもの」
今夜の夜着は選べない私を無視して、二人で盛り上がって勝手に決まった。色はベビーピンクで大事な部分を隠すように可愛い花の刺繍がしてあるが、ほとんど透けている新婚向けの仕様だ。
「奥様お綺麗です」
「これなら旦那様はメロメロですね」
二人は大満足で頷いている。
「風邪をひいてはいけませんから、ガウンもかけておきますね。では良い夜をお過ごし下さい」
ドロシーとアリスは仕事をやり遂げたとばかりにニコッと笑い、さっさと部屋を出て行った。
「ちょっと、待って……!」
「旦那様には奥様の準備は整ったとご連絡しておきますから。では、おやすみなさいませ」
バタン
冷たい音と共に無常にも扉が閉まる。
寝室に一人きりになったことで、緊張して心臓がドキドキとうるさく鳴り響いている。ちゃんとできるのかな。もし、ザックにガッカリされたらどうしよう。
五分……十分……ベッドでそわそわしながらも、お行儀良く座って待っていたが、なぜか彼が来ない。
――来ない。なんで?
一緒に寝るのが嫌になったとか……? まさかね。
私はお行儀良く座っているのもだんだん疲れてきて、座ったまま後ろに倒れてぐーっと伸びをする。
まさにその時、ノック音とともにガチャッと扉が開き「リリー!?」という驚いた声が聞こえてきた。
うわっ……今、私ひどい格好で寝転がっている! ガウンがめくれて足元も見えてしまっている。こんな姿を見られて恥ずかしい!
そして慌てて起きあがろうとして、勢い余ってベッドからずり落ちそうになる。
「きゃあっ」
「危ないっ」
ザックが下敷きになってくれて、私を抱きとめてくれた。
「びっくりした。怪我はないか?」
「ありがとう。あの、ごめんなさい」
「ん?」
「最初は大人しく待ってたんだけど、緊張するから……伸びをしてたの。それを貴方に見られちゃって」
私は真っ赤になった顔を隠すように、彼の胸にぎゅうぎゅうとくっつく。彼も抱きしめてくれる。
「ドキドキしながら扉を開けたら、君がベッドで猫のようにゴロンと伸びてるから驚いたんだ。ハハッ……なんだか幼い頃のお転婆な君に戻ったようだったよ」
「わ、笑わないで。緊張をほぐそうとしたのよ」
「長く待たせてごめん」
「ううん」
ザックの胸からもドキドキと心臓の大きな音が聞こえる。私と一緒で彼も緊張してるのだとわかる。その事実が少しだけ私の気持ちを落ち着かせた。
「床は冷えるから」
彼は私を軽々と横抱きにして、ベッドにそっとおろした。私を見下ろす彼の瞳は熱がこもっているのがわかる。
「これ……すごくよく似合ってる」
彼は私の夜着をスルッと撫でた。いつの間にか私の着ていたガウンは肌けてしまってあの夜着が見えていた。は、恥ずかしい。私は手で必死に赤い顔を隠した。
「は、恥ずかしいわ」
「可愛いから隠さないで。俺によく見せて」
彼は私の手をそっと外して、ゆっくり口付けた。好きだ、可愛いと彼は私にそう言いながらちゅっちゅ……と顔中にキスの雨を降らす。そしてガウンはいつの間にか完全に脱がされた。
「リリー可愛い。ずっと、ずっと……君とこうしたかった」
「んっ……ふっ」
そしてキスはだんだん濃厚になり、頭がぼーっとしてくる。
ザックはキスをしながら器用に夜着のリボンをスルッと解くと、私の胸が露わになった。
その瞬間ゴクッと息をのむ音が聞こえ、彼は真っ赤な頬で私の胸を凝視している。
「そ、そんなに見ないで」
「こんな綺麗な胸を今まで制服の下に隠してたのか?」
「やめて。恥ずかし……い」
「恥ずかしくないよ。あまりに美しくて驚いた。全部……見せて欲しい」
彼は私の体中にキスをしていく。恥ずかしい部分までちゅっちゅと吸われて、くすぐったいけど気持ち良くて変になりそうだった。
「こ……んな。お、おかしくなっちゃいそう」
「おかしくなっていいよ」
「やっ……んんっ」
「君が甘くて酔ってしまいそうだ」
彼はゆっくりと時間をかけて、私をとろとろに蕩けさせてくれた。
「ごめん……きっと痛いと思う」
「貴方なら痛くてもいいの」
「リリー、愛してる」
「私もザックを愛してる」
その言葉と共に激しい痛みがズキンときた。あまりの痛さに体が硬直する。
「リリー、ゆっくり深呼吸して。しっかり俺の背中しがみついてて」
私はあまりの痛さに返事もできず、彼の背中に強く縋りついた。
私の瞳からポロポロと涙が溢れてくる。彼はそれを見て私の涙を指で拭った。
「焦ることはないんだ。ゆっくり時間をかけよう? 今夜はここまでに……」
体を離そうとする彼を、ぐっと抱きしめる。彼は「無理しないでいい」と私に微笑んだ。
「いや。やめないで! 今夜ザックの本当の奥さんにして欲しい」
その時、中でさらに大きくなってビックリした。彼は、はぁはぁ……と息が荒くなった。
「せっかく我慢したのに。もうやめてあげられないからな」
急にギラっと彼の瞳が光り、その後は私の全てを彼に奪われた。激しいが優しさのあるその行為に痛みもだんだんと薄れてきた。
「ごめん……俺……気持ち……いい」
「いい……の。あなたとなら……この痛みも……嬉しいわ」
「リリー……リリー……!」
こうして、時間はかかったが私たちは無事に一つになれた。
「リリー、愛してる」
「私もザックを愛してるわ」
「……幸せすぎる。まるで夢みたいだ」
「夢じゃないわ」
「愛してる。ずっと、ずっと愛してるよ」
彼の嬉しそうな笑顔を見たのを最後に、私は疲れて意識を失った。
「お湯加減はいかがですか?」
「すごくいいわ」
「よかったです。お風呂からあがられたら、オイルマッサージとネイルもしますからね」
「ええっ! そんなのいいわよ……」
「だめです。今夜は特別ですよ。それにこれは旦那様のためでもありますから」
ザックのためだと言われると何も言えなくなる。私は彼女達にされるがまま、ピッカピカに磨かれた。確かにここまで完璧にされると、自信を持って夜に挑めそうな気がしてきたが……なんだかやる気満々な感じがして恥ずかしくなってくる。
「奥様、夜着はどれになさいますか?」
ズラーっと並べられた夜着はどれも美しいものばかりだ。一級品であるのが一目でわかるほど、どれもレースやフリルやリボンがふんだんに使われている。しかし……どれもかなりセクシーだ。
今までは割とキュートな物を着ていたのでこれはかなりハードルが高いわ。
「アリス……私本当にこれ着るの?」
私は恥ずかしくて夜着を前にプルプルと震える。
「もちろんです。ドロシーさん、旦那様のお好みはどれだと思いますか?」
「あー……旦那様はね、つまらないことに好みが王道なんですよねぇ。白とかピンクとかかなと」
「意外性なしですね。じゃあ赤と黒と紫はだめか」
「もう少し後になれば、激しめのも刺激になっていいかもしれませんが、やはり今回は手堅くいきましょう!」
「そうですね! 王道こそ鉄板ですもの」
今夜の夜着は選べない私を無視して、二人で盛り上がって勝手に決まった。色はベビーピンクで大事な部分を隠すように可愛い花の刺繍がしてあるが、ほとんど透けている新婚向けの仕様だ。
「奥様お綺麗です」
「これなら旦那様はメロメロですね」
二人は大満足で頷いている。
「風邪をひいてはいけませんから、ガウンもかけておきますね。では良い夜をお過ごし下さい」
ドロシーとアリスは仕事をやり遂げたとばかりにニコッと笑い、さっさと部屋を出て行った。
「ちょっと、待って……!」
「旦那様には奥様の準備は整ったとご連絡しておきますから。では、おやすみなさいませ」
バタン
冷たい音と共に無常にも扉が閉まる。
寝室に一人きりになったことで、緊張して心臓がドキドキとうるさく鳴り響いている。ちゃんとできるのかな。もし、ザックにガッカリされたらどうしよう。
五分……十分……ベッドでそわそわしながらも、お行儀良く座って待っていたが、なぜか彼が来ない。
――来ない。なんで?
一緒に寝るのが嫌になったとか……? まさかね。
私はお行儀良く座っているのもだんだん疲れてきて、座ったまま後ろに倒れてぐーっと伸びをする。
まさにその時、ノック音とともにガチャッと扉が開き「リリー!?」という驚いた声が聞こえてきた。
うわっ……今、私ひどい格好で寝転がっている! ガウンがめくれて足元も見えてしまっている。こんな姿を見られて恥ずかしい!
そして慌てて起きあがろうとして、勢い余ってベッドからずり落ちそうになる。
「きゃあっ」
「危ないっ」
ザックが下敷きになってくれて、私を抱きとめてくれた。
「びっくりした。怪我はないか?」
「ありがとう。あの、ごめんなさい」
「ん?」
「最初は大人しく待ってたんだけど、緊張するから……伸びをしてたの。それを貴方に見られちゃって」
私は真っ赤になった顔を隠すように、彼の胸にぎゅうぎゅうとくっつく。彼も抱きしめてくれる。
「ドキドキしながら扉を開けたら、君がベッドで猫のようにゴロンと伸びてるから驚いたんだ。ハハッ……なんだか幼い頃のお転婆な君に戻ったようだったよ」
「わ、笑わないで。緊張をほぐそうとしたのよ」
「長く待たせてごめん」
「ううん」
ザックの胸からもドキドキと心臓の大きな音が聞こえる。私と一緒で彼も緊張してるのだとわかる。その事実が少しだけ私の気持ちを落ち着かせた。
「床は冷えるから」
彼は私を軽々と横抱きにして、ベッドにそっとおろした。私を見下ろす彼の瞳は熱がこもっているのがわかる。
「これ……すごくよく似合ってる」
彼は私の夜着をスルッと撫でた。いつの間にか私の着ていたガウンは肌けてしまってあの夜着が見えていた。は、恥ずかしい。私は手で必死に赤い顔を隠した。
「は、恥ずかしいわ」
「可愛いから隠さないで。俺によく見せて」
彼は私の手をそっと外して、ゆっくり口付けた。好きだ、可愛いと彼は私にそう言いながらちゅっちゅ……と顔中にキスの雨を降らす。そしてガウンはいつの間にか完全に脱がされた。
「リリー可愛い。ずっと、ずっと……君とこうしたかった」
「んっ……ふっ」
そしてキスはだんだん濃厚になり、頭がぼーっとしてくる。
ザックはキスをしながら器用に夜着のリボンをスルッと解くと、私の胸が露わになった。
その瞬間ゴクッと息をのむ音が聞こえ、彼は真っ赤な頬で私の胸を凝視している。
「そ、そんなに見ないで」
「こんな綺麗な胸を今まで制服の下に隠してたのか?」
「やめて。恥ずかし……い」
「恥ずかしくないよ。あまりに美しくて驚いた。全部……見せて欲しい」
彼は私の体中にキスをしていく。恥ずかしい部分までちゅっちゅと吸われて、くすぐったいけど気持ち良くて変になりそうだった。
「こ……んな。お、おかしくなっちゃいそう」
「おかしくなっていいよ」
「やっ……んんっ」
「君が甘くて酔ってしまいそうだ」
彼はゆっくりと時間をかけて、私をとろとろに蕩けさせてくれた。
「ごめん……きっと痛いと思う」
「貴方なら痛くてもいいの」
「リリー、愛してる」
「私もザックを愛してる」
その言葉と共に激しい痛みがズキンときた。あまりの痛さに体が硬直する。
「リリー、ゆっくり深呼吸して。しっかり俺の背中しがみついてて」
私はあまりの痛さに返事もできず、彼の背中に強く縋りついた。
私の瞳からポロポロと涙が溢れてくる。彼はそれを見て私の涙を指で拭った。
「焦ることはないんだ。ゆっくり時間をかけよう? 今夜はここまでに……」
体を離そうとする彼を、ぐっと抱きしめる。彼は「無理しないでいい」と私に微笑んだ。
「いや。やめないで! 今夜ザックの本当の奥さんにして欲しい」
その時、中でさらに大きくなってビックリした。彼は、はぁはぁ……と息が荒くなった。
「せっかく我慢したのに。もうやめてあげられないからな」
急にギラっと彼の瞳が光り、その後は私の全てを彼に奪われた。激しいが優しさのあるその行為に痛みもだんだんと薄れてきた。
「ごめん……俺……気持ち……いい」
「いい……の。あなたとなら……この痛みも……嬉しいわ」
「リリー……リリー……!」
こうして、時間はかかったが私たちは無事に一つになれた。
「リリー、愛してる」
「私もザックを愛してるわ」
「……幸せすぎる。まるで夢みたいだ」
「夢じゃないわ」
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