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発展編
Let's go to the beach 2
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その晩、宗吾さんから一通のメールが届いた。
……
瑞樹、行先が決まったよ。葉山の海岸だ。あいにくホテルは満室で、古い和室の保養所しか取れなくて申し訳ない。芽生も瑞樹が来てくれることをとても喜んでいるから、どうぞよろしくな。
それから旅行に付き合ってくれるお礼に、瑞樹の水着は俺の方で用意しておくよ。海に行ったことがないなら、持っていないだろう?
……
わわ……本当に一泊するんだ。朝提案された時は、海に不慣れな僕がちゃんと芽生くんと遊べるかで頭が一杯になってしまい、軽く返事をしてしまったが、これって宗吾さんとの初めての旅行になるんだよな。そう思うと芽生くんも一緒の部屋なのに、妙にドキドキしてしまった。
ん?でも……水着を用意してくれるって……それって、何だか妙に恥ずかしいな。水着は一応あることはあるし、泳げないわけじゃない。
高校まで学校の体育の授業で泳ぎは習ったし、こっちに来てからも海にも何度か行こうと企画まではした。でも何故か一馬が直前で嫌がって、結局一度も行かなかったが。
今この部屋にある水着は、一馬と一緒に選んだものだった。
(瑞樹にはこの水着が似合いそうだ。これにしろよ)
(そう?お前がそう言うならそうするよ。僕の好きな水色だし)
(あーでも海でお前の上半身を、他の人に見せるのは嫌だな)
(なに馬鹿言ってるんだ?それ……意識しすぎだよ)
(だが瑞樹の裸は綺麗すぎる)
(おっおい!)
(なぁ今日もシテいいか)
(んっ……もう……しょうがないな)
クローゼットにしまい込んでいた水着を見ていたら、一馬と交わした会話が蘇ってきてしまった。駄目だ……この水着はもう捨てよう。捨ててしまった方がいい。
戻らない思い出は一つ一つ僕の手できちんと葬り、宗吾さんとの想い出に塗り替えていきたい。だから宗吾さんが準備してくれると言うのなら任せよう。
宗吾さんは、僕ひとりでは辿り着けない所へ連れて行ってくれる人だ。
心をこめて返信した。
……
宗吾さん、何から何までありがとうございます。水着のことまで心配掛けてすいません。僕は疎いのでお任せします。でも宿代はきちんと割り勘にしてくださいね。芽生くんと宗吾さんと旅行出来ることを楽しみにしています。おやすみなさい。
……
****
瑞樹からのメールを確認し、心の中でガッツポーズを作った。
初めての宿泊デートの誘いに成功した!まぁうちの場合子連れだが、それでも瑞樹からの返事は嬉しかった。しかも(過大解釈だが)俺好みの水着を着てくれるそうだ!明日の昼休みに急いで銀座のデパートへ行かねば。
あぁでも瑞樹のような若い男性の間でどんな水着が流行っているのか分からない。瑞樹の好みそうなものを選びたい。俺はいつもは自信満々な癖に瑞樹のこととなると一気に心配性になるようだ。
翌日の午前中はカメラマンの林さんとまた一緒に、仕事をした。
「滝沢さん、今日ランチ一緒にどうですか」
今日?今日は駄目だ。瑞樹の水着を探しに行くのだから。
「いや、今日は用事があって」
「なんだ残念だな。実は俺の恋人を紹介しようと思って。あいつ普段は忙しいけど今日はたまたま休みだっていうから銀座に呼び出したんですよ」
ん?待てよ。たしか林さんの付き合っている子って、すごく若い元モデルで、しかも今はモデルアシスタント業務でスタイリストの卵的に衣装の担当をしているんだよな。
「やっぱり行く!その代わりその恋人に頼みがある」
「そうこなくっちゃ」
****
林さんは恋人と、交差点のライオン像前で待ち合わせしているとのことだった。
「あの子?」
「そう!綺麗だろう。人目を惹く美人だ。俺の天使~」
遠目にも一目であれが林さんがベタ褒めな恋人だと分かった。日に透ける栗色の髪の毛、白い肌、人形のように整った顔はどこか人工的だが、ぱっと見、確かに天使のようだな。
ところが……
「誰、このオッサン?」
おおおお……オッサンだとぉ?さっき天使だと思ったのは訂正だ!そんな暴言に林さんはウンウン目を細めているだけだ。こいつら一体どうなっているんだ?
「辰起(たつき)、いつも話している広告代理店の滝沢さんだよ。俺たちと同士だからそう構えんなよ」
「別に!それより暑いっ。どんだけ待たせるの?早く中に入ろう」
「あぁ」
「で、滝沢さんの頼みってなんだ?」
「実は恋人と週末に海に行くことになって、水着を買ってやりたくてな。いいのを見繕ってもらえないかと思って。辰起くんだっけ?君はスタイリスト的なこともやっていると聞いたから」
「フンっしょうがないな。林さんが世話になっているんじゃ」
なんともまぁ強気な子だ。瑞樹とは正反対だな。
「是非よろしく頼むよ」
「なぁところで滝沢さんの新しい恋人って誰だ?俺も知っている人か」
林さんが興味深々に聞いて来る。
「……うーん」
「誰にも言わないから教えてくれよ」
どうしようか迷った。でも水着のイメージを固めてもらうには素直に話した方がいいかと思った。
「ほらっあの青年だよ。指輪の広告の時、林さんが目をつけた」
「え!だってあの青年は空港で……恋人と……」
「あぁ、あれはお兄さんだった。全く……まぁそのタレコミのおかげで、瑞樹のお兄さんとも面識を持てたし、よしとするか。とにかくあの青年に似合う水着が欲しいんだ」
「ナルホドなぁ。世間は狭いな」
「ちょっとさっきから何ゴチャゴチャ言ってるの?」
「あっいや。辰起。オーダーは清楚系だ!お前とは真逆の……あっ」
「それ余計な一言だよ!林さん」
「すっすまん」
なんだか水着売り場で男三人、あーだこーだと言い合ってウケるな。
「ふぅん、清楚系ならモデルの涼が広告しているブランドのはどう?」
「辰起、それナイスアイデアだ。あそこのは彼によく似合いそうだぞ」
なるほどモデルの涼か。確か今ファッション誌で人気のモデルだよな。まだ彼の広告の担当はしたことがないが、いつか絶対に会ってみたいと思わせる品のある青年だ。確かに少し瑞樹とイメージが被るかもしれない。
「これがいいんじゃない?」
『Seawind』というブランドの水着を勧められた。見上げるとモデルのポスターが売り場には大きく貼ってあった。
「ここのはクラッシク的なデザインで高品質だからオススメなんだ。特にこの涼モデルのはグレーからブルーへのグラデーションの色合いが自然で綺麗だし、躰のシルエットを誇示しないサーフパンツタイプだから、あんたの……その清楚な彼でも恥ずかしがらずに着ることが出来るんじゃないか。もちろん機能面も抜群だ。吸汗速乾素材を使っていて紫外線の防止99%で、汗や水もサッと吸収してすぐ乾くから肌がいつでもサラッと快適だし、水から上がった時も躰が冷えにくいんだよ。水を吸収しても綿のようにしみ込まないので、重くならないのもおすすめポイントってわけ」
早口で長々と一気にまくしたてられ唖然とした。
でも流石スタイリストの卵!完璧じゃないか。俺としてはビキニタイプなんてエロくていいかと勝手に盛り上がっていたが、訂正だ。確かに瑞樹のストレスにならないものが一番だな。いいこと言うな、コイツ。
「ありがとう。これにするよ!適格なアドバイスありがとうな」
「……ちょろいな」
「こら辰起!滝沢さんは今メロメロなんだよ。その彼に」
「くくくっ可愛いオッサンと友達なんだな。林さんも」
レジに向かう俺の後ろで、ふたりが暴言を吐きまくっていたが、ぐっと我慢した。もう……すべては瑞樹のためだ!
「お客様水着のサイズはMでよろしいですか」
「おっと……少し大きいかな。彼の腰回りは確か……この位だったような。これってSですかね?」
「はぁ……」
俺が風呂場から飛び出てきた瑞樹を抱きしめたことを思い出しながら手で輪を作ってジェスチャーすると、女性店員は大きく一歩引いた。
ドン引きって奴か。それ……
****
※カメラマンの林さん。モデルの涼。辰起の話は別サイトで連載中の『重なる月』486話前後に登場しています。この小説は実は私のライフワークのようなメイン小説で長年連載しているものです。
もちろん読まなくても話は通じますので、ご安心ください。
ただ『重なる月』を読んでくださった方には、思わずニヤリの内容かと。
……
瑞樹、行先が決まったよ。葉山の海岸だ。あいにくホテルは満室で、古い和室の保養所しか取れなくて申し訳ない。芽生も瑞樹が来てくれることをとても喜んでいるから、どうぞよろしくな。
それから旅行に付き合ってくれるお礼に、瑞樹の水着は俺の方で用意しておくよ。海に行ったことがないなら、持っていないだろう?
……
わわ……本当に一泊するんだ。朝提案された時は、海に不慣れな僕がちゃんと芽生くんと遊べるかで頭が一杯になってしまい、軽く返事をしてしまったが、これって宗吾さんとの初めての旅行になるんだよな。そう思うと芽生くんも一緒の部屋なのに、妙にドキドキしてしまった。
ん?でも……水着を用意してくれるって……それって、何だか妙に恥ずかしいな。水着は一応あることはあるし、泳げないわけじゃない。
高校まで学校の体育の授業で泳ぎは習ったし、こっちに来てからも海にも何度か行こうと企画まではした。でも何故か一馬が直前で嫌がって、結局一度も行かなかったが。
今この部屋にある水着は、一馬と一緒に選んだものだった。
(瑞樹にはこの水着が似合いそうだ。これにしろよ)
(そう?お前がそう言うならそうするよ。僕の好きな水色だし)
(あーでも海でお前の上半身を、他の人に見せるのは嫌だな)
(なに馬鹿言ってるんだ?それ……意識しすぎだよ)
(だが瑞樹の裸は綺麗すぎる)
(おっおい!)
(なぁ今日もシテいいか)
(んっ……もう……しょうがないな)
クローゼットにしまい込んでいた水着を見ていたら、一馬と交わした会話が蘇ってきてしまった。駄目だ……この水着はもう捨てよう。捨ててしまった方がいい。
戻らない思い出は一つ一つ僕の手できちんと葬り、宗吾さんとの想い出に塗り替えていきたい。だから宗吾さんが準備してくれると言うのなら任せよう。
宗吾さんは、僕ひとりでは辿り着けない所へ連れて行ってくれる人だ。
心をこめて返信した。
……
宗吾さん、何から何までありがとうございます。水着のことまで心配掛けてすいません。僕は疎いのでお任せします。でも宿代はきちんと割り勘にしてくださいね。芽生くんと宗吾さんと旅行出来ることを楽しみにしています。おやすみなさい。
……
****
瑞樹からのメールを確認し、心の中でガッツポーズを作った。
初めての宿泊デートの誘いに成功した!まぁうちの場合子連れだが、それでも瑞樹からの返事は嬉しかった。しかも(過大解釈だが)俺好みの水着を着てくれるそうだ!明日の昼休みに急いで銀座のデパートへ行かねば。
あぁでも瑞樹のような若い男性の間でどんな水着が流行っているのか分からない。瑞樹の好みそうなものを選びたい。俺はいつもは自信満々な癖に瑞樹のこととなると一気に心配性になるようだ。
翌日の午前中はカメラマンの林さんとまた一緒に、仕事をした。
「滝沢さん、今日ランチ一緒にどうですか」
今日?今日は駄目だ。瑞樹の水着を探しに行くのだから。
「いや、今日は用事があって」
「なんだ残念だな。実は俺の恋人を紹介しようと思って。あいつ普段は忙しいけど今日はたまたま休みだっていうから銀座に呼び出したんですよ」
ん?待てよ。たしか林さんの付き合っている子って、すごく若い元モデルで、しかも今はモデルアシスタント業務でスタイリストの卵的に衣装の担当をしているんだよな。
「やっぱり行く!その代わりその恋人に頼みがある」
「そうこなくっちゃ」
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林さんは恋人と、交差点のライオン像前で待ち合わせしているとのことだった。
「あの子?」
「そう!綺麗だろう。人目を惹く美人だ。俺の天使~」
遠目にも一目であれが林さんがベタ褒めな恋人だと分かった。日に透ける栗色の髪の毛、白い肌、人形のように整った顔はどこか人工的だが、ぱっと見、確かに天使のようだな。
ところが……
「誰、このオッサン?」
おおおお……オッサンだとぉ?さっき天使だと思ったのは訂正だ!そんな暴言に林さんはウンウン目を細めているだけだ。こいつら一体どうなっているんだ?
「辰起(たつき)、いつも話している広告代理店の滝沢さんだよ。俺たちと同士だからそう構えんなよ」
「別に!それより暑いっ。どんだけ待たせるの?早く中に入ろう」
「あぁ」
「で、滝沢さんの頼みってなんだ?」
「実は恋人と週末に海に行くことになって、水着を買ってやりたくてな。いいのを見繕ってもらえないかと思って。辰起くんだっけ?君はスタイリスト的なこともやっていると聞いたから」
「フンっしょうがないな。林さんが世話になっているんじゃ」
なんともまぁ強気な子だ。瑞樹とは正反対だな。
「是非よろしく頼むよ」
「なぁところで滝沢さんの新しい恋人って誰だ?俺も知っている人か」
林さんが興味深々に聞いて来る。
「……うーん」
「誰にも言わないから教えてくれよ」
どうしようか迷った。でも水着のイメージを固めてもらうには素直に話した方がいいかと思った。
「ほらっあの青年だよ。指輪の広告の時、林さんが目をつけた」
「え!だってあの青年は空港で……恋人と……」
「あぁ、あれはお兄さんだった。全く……まぁそのタレコミのおかげで、瑞樹のお兄さんとも面識を持てたし、よしとするか。とにかくあの青年に似合う水着が欲しいんだ」
「ナルホドなぁ。世間は狭いな」
「ちょっとさっきから何ゴチャゴチャ言ってるの?」
「あっいや。辰起。オーダーは清楚系だ!お前とは真逆の……あっ」
「それ余計な一言だよ!林さん」
「すっすまん」
なんだか水着売り場で男三人、あーだこーだと言い合ってウケるな。
「ふぅん、清楚系ならモデルの涼が広告しているブランドのはどう?」
「辰起、それナイスアイデアだ。あそこのは彼によく似合いそうだぞ」
なるほどモデルの涼か。確か今ファッション誌で人気のモデルだよな。まだ彼の広告の担当はしたことがないが、いつか絶対に会ってみたいと思わせる品のある青年だ。確かに少し瑞樹とイメージが被るかもしれない。
「これがいいんじゃない?」
『Seawind』というブランドの水着を勧められた。見上げるとモデルのポスターが売り場には大きく貼ってあった。
「ここのはクラッシク的なデザインで高品質だからオススメなんだ。特にこの涼モデルのはグレーからブルーへのグラデーションの色合いが自然で綺麗だし、躰のシルエットを誇示しないサーフパンツタイプだから、あんたの……その清楚な彼でも恥ずかしがらずに着ることが出来るんじゃないか。もちろん機能面も抜群だ。吸汗速乾素材を使っていて紫外線の防止99%で、汗や水もサッと吸収してすぐ乾くから肌がいつでもサラッと快適だし、水から上がった時も躰が冷えにくいんだよ。水を吸収しても綿のようにしみ込まないので、重くならないのもおすすめポイントってわけ」
早口で長々と一気にまくしたてられ唖然とした。
でも流石スタイリストの卵!完璧じゃないか。俺としてはビキニタイプなんてエロくていいかと勝手に盛り上がっていたが、訂正だ。確かに瑞樹のストレスにならないものが一番だな。いいこと言うな、コイツ。
「ありがとう。これにするよ!適格なアドバイスありがとうな」
「……ちょろいな」
「こら辰起!滝沢さんは今メロメロなんだよ。その彼に」
「くくくっ可愛いオッサンと友達なんだな。林さんも」
レジに向かう俺の後ろで、ふたりが暴言を吐きまくっていたが、ぐっと我慢した。もう……すべては瑞樹のためだ!
「お客様水着のサイズはMでよろしいですか」
「おっと……少し大きいかな。彼の腰回りは確か……この位だったような。これってSですかね?」
「はぁ……」
俺が風呂場から飛び出てきた瑞樹を抱きしめたことを思い出しながら手で輪を作ってジェスチャーすると、女性店員は大きく一歩引いた。
ドン引きって奴か。それ……
****
※カメラマンの林さん。モデルの涼。辰起の話は別サイトで連載中の『重なる月』486話前後に登場しています。この小説は実は私のライフワークのようなメイン小説で長年連載しているものです。
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