710 / 1,865
番外編
その後の三人『さらに……初々しい日々』10
しおりを挟む
最寄りの駅からお母さんの家まで歩いていると、手元のフリージアが香ってきた。電車の中や雑踏では掻き消されてしまう香りも、今は春の夜風に乗って、僕を優しく包んでくれる。
それにしても、疲れた一日だった。
気分が上がったり下がったり大変だったな。
行きは重たかったお弁当箱は、今は空っぽだ。
本当はもっと気持ち良く帰りたかったのに……
僕は、しっかり……「また作って下さい」と言えるだろうか。
菅野も応援してくれたのだから、頑張りたいよ。
玄関前で一度深呼吸してから、インターホンを押した。
すぐに灯りがついて、芽生くんの明るい声が、扉が開く前から聞こえた。
「お帰りなさい、瑞樹」
「おにーちゃん、おかえりなさい」
ふたりの笑顔に出迎えられて、急にホッとした。
「あの……ただいま」
そうだ……まずは花を渡そう!
「あの、これ……」
差し出すと、お母さんは満面の笑みで香りを嗅いでくれた。
「良い香り」
黄色いお日様色が、お母さんの顔によく似合っていた。
やっぱり……お母さんって……いいな。
お母さんの存在が愛おしくて泣きそうだ。
「さぁ中に入りなさい。まずは洗面所で手洗いうがいよ」
「あ、はい」
今日は、お母さんが僕を小さな子供のように扱ってくれる。
『ここは甘えてもいい場所だから、大丈夫よ』
そう言って貰っているようで、安心感が半端ないよ。
「お弁当が口にあったのなら嬉しいわ。また作って欲しいものがあったら言ってね」
今だ! このタイミングで言わないと……
僕という人間は自分から何かが欲しいと、声を大にして言えない性格なんだ。会社では強がり、金森には帰り際に先輩ぶってクールに対応したが、本当は……あの卵焼きだけは譲れなかったのだ。
思い返すと、今でも泣きたくなる瞬間だった。金森が遠慮無く卵焼きを口にいれたシーンが思いだしてしまったので、それをバネに言葉を繋げた。
「あの……卵焼きを……また作って欲しいです」
同時に視界がじわりと滲んだ。
「お、お兄ちゃん、どうしたの?」
芽生くんが心配そうに、僕の顔を覗き込んでくれた。
ぽとり……
食卓のテーブルに落ちたのは、透明のしずく。
「ご、ごめん。あ、あれ? 涙が……」
泣くつもりなんてなかったのに……恥ずかしくて慌てて目を擦った。
「お兄ちゃん、だれかにいじめられたの?」
あぁ、参ったな。芽生くんの優しい問いかけに、踏ん張っていた涙腺が崩壊してしまうよ。
「ううん……違うよ。でもちょっと事情があって、お母さんの焼いてくれた卵焼き食べられなくて……残念だったなぁと思ったら……急に……うっ……」
「まぁ……もう馬鹿ね、瑞樹、泣くことないわ……またいくらでも作ってあげるわ!」
お母さんが、僕をふわりと抱きしめてくれて……もう駄目だ。
「あ……っ、うっ……」
自分でも卵焼き1個食べられた程度でこんなに泣くなんてと思うのに、止まらない。
「あらまぁ……よしよし、いい子ね、瑞樹……」
「お……かあさんっ」
僕はもう28歳のいい大人なのに、思いっきりお母さんに甘えてしまった。こんなことするの、初めてだ。
「嬉しいわ。そんなに食べたかったのね。あのね、ちょうど芽生からお土産に卵焼きを作って欲しいとリクエストがあったのよ」
「え……芽生くんが」
「お兄ちゃん。大切なものをとられたらかなしいよね。わかるよ」
「う……ごめんね。こんなに泣いて」
「ううん、お兄ちゃん、今はすっきりしたお顔してるよ。だからよかった。それにおばあちゃんの卵焼きはあまくておいしんだよ。だからいっぱいたべてほしいな」
お母さんが台所からお盆に乗せた卵焼きを持って来てくれると、甘い香りがふわりと漂った。
「ほら、瑞樹、食べてみて。まだ焼き立てだから温かいわよ」
「……はい」
一口頬張ると、ジューシーな甘さが口の中に広がり、こんがり焦げた部分は香ばしかった。
「わ、美味しいです」
「でしょう。何しろ二人の息子への愛情たっぷりだもの」
「あ……僕も?」
「そうよ。だからもう遠慮しないで、どんどん甘えて頂戴。年寄りの生き甲斐になるわ。この歳になってのお弁当作り、楽しかったのよ。あなたたちの喜ぶ顔が見たくて、だからまたリクエストしてちょうだいね」
嬉しい……これはずっと夢見ていた会話だ。
するとまたインターホンが鳴った。
「あらまぁ、お客さんが多いこと。はいはい」
玄関から賑やかな声がする。
「あら宗吾、今日は遅いのではなかったの?」
「仕事が思ったより早く終わってな。瑞樹たちまだいる?」
「いるわよ。今おやつを食べているわ」
「へぇ~ 俺も腹、減ったー」
「ふふ、まずは手を洗ってらっしゃい」
宗吾さんも子供みたいだ。しかも僕と同じように洗面所に誘導されたのがおかしくて、クスっと笑ってしまった。
「あ、お兄ちゃん、やっと、わらったね。わらったほうがかわいいよー」
「そ、そうかな」
にっこり笑う芽生くんの顔を可愛くて、今度は僕が芽生くんを抱きしめてしまった。
「芽生くん、さっきは沢山はげましてくれてありがとう。たまご焼きも頼んでくれてありがとう!」
ギュッとすると、芽生くんも小さな手を伸ばしてギュッとしてくれた。
「あらまぁ、可愛いこと」
「お! お、お前たち~またイチャイチャと」
宗吾さんが快活に笑いながら食卓についた。
「おー、うまそうな卵焼きだな。瑞樹は食ったか」
「はい、今……」
「母さん、弁当ありがとうな。美味しかったよ」
「あ……僕も言い忘れてしました。お弁当ご馳走さまでした。美味しかったです」
「ふふ、どういたしまして! またたまに作ってあげるから、朝、寄りなさい」
「やった! よかったな~ 瑞樹」
「はい、とても嬉しいです。僕……本当に」
ところが僕を見つめた宗吾さんが、少し険しい顔になった。
「瑞樹? 君……泣いたな。なんでだ?」
「あ……それは、その……」
わわわ、今更卵焼きを後輩に取られて泣いたなんて説明するのも恥ずかしくて、たじたじになっていると、芽生くんがフォローしてくれた。
「パパ、あのね……こそこそ」
耳元でそっと伝えてくれたようだ。
「すみません。ここに帰ってきたら急にホッとしてしまいました」
「まったく! どうせまたあの後輩の仕業だろ! 油断も隙も無いな。母さん今度から卵焼きは2個入れてくれ! 保険が必要だ!」
「そうね、人のおかずを断りもなく取るなんて……そうしましょうね」
僕は、もう孤独ではない。
卵焼き一つに、こんなに真剣に向き合ってくれる家族がいるのが嬉しくて、今度は嬉し涙が出てしまった。
「瑞樹……」
「すみません。嬉しくて……今度は」
「母さん、瑞樹は、知れば知るほど可愛いだろう?」
「まぁ私にも惚気? でも私も今日は彼の可愛いところ沢山見ちゃったわ」
「なぬ!」
「もうパパってば、おばあちゃんにまでヤキモチ?」
その後、そのまま夕食までご馳走になり、芽生くんがお母さんとお風呂に入ったので、僕と宗吾さんは一緒に皿洗いをした。
「あ、弁当箱も洗わないとな」
「あ、僕も……会社でざっと洗いましたが、もう一度」
宗吾さんのお弁当箱をちらっと見ると、あちこちぶつけたのか凸凹していた。
「あ……それ」
「これ? 俺が中高で使っていたヤツ……かなり雑な扱いしていたみたいだな」
「じゃあ僕のは、もしかして憲吾さんの使っていた物ですか」
「そう! 兄さんは几帳面だからどこも凹んでないだろう?」
「ふふ。性格が出ていますね。でも凸凹なの……好きです」
「お? 愛の告白か」
「え?」
いきなり腰を抱かれ、宗吾さんの顔が近づいてくる。
僕の手はスポンジを握りしめ、泡だらけだから動けない。
そのまま顎をすくわれ、覗き込まれた。
キスされる? と思ったら、目元を優しく舐められた。
「俺さ……瑞樹の涙に弱いんだ」
「あ……すみません」
「いや、今日は君がひとりで泣かないでよかった。母さんや芽生がいてくれてよかった」
「あの……会社では我慢していたんですが、あまりにここが温かくて、つい泣いてしまいました」
「いいんだよ。瑞樹に甘えられる場所が出来たな。それが俺の実家だなんて嬉しいよ」
宗吾さんの言葉は、いつも温かい。
「はい」
最後は、やっぱり、ちゅっと唇を奪われてしまった。
ほんのり甘く……美味しい味のキスだった。
それにしても、疲れた一日だった。
気分が上がったり下がったり大変だったな。
行きは重たかったお弁当箱は、今は空っぽだ。
本当はもっと気持ち良く帰りたかったのに……
僕は、しっかり……「また作って下さい」と言えるだろうか。
菅野も応援してくれたのだから、頑張りたいよ。
玄関前で一度深呼吸してから、インターホンを押した。
すぐに灯りがついて、芽生くんの明るい声が、扉が開く前から聞こえた。
「お帰りなさい、瑞樹」
「おにーちゃん、おかえりなさい」
ふたりの笑顔に出迎えられて、急にホッとした。
「あの……ただいま」
そうだ……まずは花を渡そう!
「あの、これ……」
差し出すと、お母さんは満面の笑みで香りを嗅いでくれた。
「良い香り」
黄色いお日様色が、お母さんの顔によく似合っていた。
やっぱり……お母さんって……いいな。
お母さんの存在が愛おしくて泣きそうだ。
「さぁ中に入りなさい。まずは洗面所で手洗いうがいよ」
「あ、はい」
今日は、お母さんが僕を小さな子供のように扱ってくれる。
『ここは甘えてもいい場所だから、大丈夫よ』
そう言って貰っているようで、安心感が半端ないよ。
「お弁当が口にあったのなら嬉しいわ。また作って欲しいものがあったら言ってね」
今だ! このタイミングで言わないと……
僕という人間は自分から何かが欲しいと、声を大にして言えない性格なんだ。会社では強がり、金森には帰り際に先輩ぶってクールに対応したが、本当は……あの卵焼きだけは譲れなかったのだ。
思い返すと、今でも泣きたくなる瞬間だった。金森が遠慮無く卵焼きを口にいれたシーンが思いだしてしまったので、それをバネに言葉を繋げた。
「あの……卵焼きを……また作って欲しいです」
同時に視界がじわりと滲んだ。
「お、お兄ちゃん、どうしたの?」
芽生くんが心配そうに、僕の顔を覗き込んでくれた。
ぽとり……
食卓のテーブルに落ちたのは、透明のしずく。
「ご、ごめん。あ、あれ? 涙が……」
泣くつもりなんてなかったのに……恥ずかしくて慌てて目を擦った。
「お兄ちゃん、だれかにいじめられたの?」
あぁ、参ったな。芽生くんの優しい問いかけに、踏ん張っていた涙腺が崩壊してしまうよ。
「ううん……違うよ。でもちょっと事情があって、お母さんの焼いてくれた卵焼き食べられなくて……残念だったなぁと思ったら……急に……うっ……」
「まぁ……もう馬鹿ね、瑞樹、泣くことないわ……またいくらでも作ってあげるわ!」
お母さんが、僕をふわりと抱きしめてくれて……もう駄目だ。
「あ……っ、うっ……」
自分でも卵焼き1個食べられた程度でこんなに泣くなんてと思うのに、止まらない。
「あらまぁ……よしよし、いい子ね、瑞樹……」
「お……かあさんっ」
僕はもう28歳のいい大人なのに、思いっきりお母さんに甘えてしまった。こんなことするの、初めてだ。
「嬉しいわ。そんなに食べたかったのね。あのね、ちょうど芽生からお土産に卵焼きを作って欲しいとリクエストがあったのよ」
「え……芽生くんが」
「お兄ちゃん。大切なものをとられたらかなしいよね。わかるよ」
「う……ごめんね。こんなに泣いて」
「ううん、お兄ちゃん、今はすっきりしたお顔してるよ。だからよかった。それにおばあちゃんの卵焼きはあまくておいしんだよ。だからいっぱいたべてほしいな」
お母さんが台所からお盆に乗せた卵焼きを持って来てくれると、甘い香りがふわりと漂った。
「ほら、瑞樹、食べてみて。まだ焼き立てだから温かいわよ」
「……はい」
一口頬張ると、ジューシーな甘さが口の中に広がり、こんがり焦げた部分は香ばしかった。
「わ、美味しいです」
「でしょう。何しろ二人の息子への愛情たっぷりだもの」
「あ……僕も?」
「そうよ。だからもう遠慮しないで、どんどん甘えて頂戴。年寄りの生き甲斐になるわ。この歳になってのお弁当作り、楽しかったのよ。あなたたちの喜ぶ顔が見たくて、だからまたリクエストしてちょうだいね」
嬉しい……これはずっと夢見ていた会話だ。
するとまたインターホンが鳴った。
「あらまぁ、お客さんが多いこと。はいはい」
玄関から賑やかな声がする。
「あら宗吾、今日は遅いのではなかったの?」
「仕事が思ったより早く終わってな。瑞樹たちまだいる?」
「いるわよ。今おやつを食べているわ」
「へぇ~ 俺も腹、減ったー」
「ふふ、まずは手を洗ってらっしゃい」
宗吾さんも子供みたいだ。しかも僕と同じように洗面所に誘導されたのがおかしくて、クスっと笑ってしまった。
「あ、お兄ちゃん、やっと、わらったね。わらったほうがかわいいよー」
「そ、そうかな」
にっこり笑う芽生くんの顔を可愛くて、今度は僕が芽生くんを抱きしめてしまった。
「芽生くん、さっきは沢山はげましてくれてありがとう。たまご焼きも頼んでくれてありがとう!」
ギュッとすると、芽生くんも小さな手を伸ばしてギュッとしてくれた。
「あらまぁ、可愛いこと」
「お! お、お前たち~またイチャイチャと」
宗吾さんが快活に笑いながら食卓についた。
「おー、うまそうな卵焼きだな。瑞樹は食ったか」
「はい、今……」
「母さん、弁当ありがとうな。美味しかったよ」
「あ……僕も言い忘れてしました。お弁当ご馳走さまでした。美味しかったです」
「ふふ、どういたしまして! またたまに作ってあげるから、朝、寄りなさい」
「やった! よかったな~ 瑞樹」
「はい、とても嬉しいです。僕……本当に」
ところが僕を見つめた宗吾さんが、少し険しい顔になった。
「瑞樹? 君……泣いたな。なんでだ?」
「あ……それは、その……」
わわわ、今更卵焼きを後輩に取られて泣いたなんて説明するのも恥ずかしくて、たじたじになっていると、芽生くんがフォローしてくれた。
「パパ、あのね……こそこそ」
耳元でそっと伝えてくれたようだ。
「すみません。ここに帰ってきたら急にホッとしてしまいました」
「まったく! どうせまたあの後輩の仕業だろ! 油断も隙も無いな。母さん今度から卵焼きは2個入れてくれ! 保険が必要だ!」
「そうね、人のおかずを断りもなく取るなんて……そうしましょうね」
僕は、もう孤独ではない。
卵焼き一つに、こんなに真剣に向き合ってくれる家族がいるのが嬉しくて、今度は嬉し涙が出てしまった。
「瑞樹……」
「すみません。嬉しくて……今度は」
「母さん、瑞樹は、知れば知るほど可愛いだろう?」
「まぁ私にも惚気? でも私も今日は彼の可愛いところ沢山見ちゃったわ」
「なぬ!」
「もうパパってば、おばあちゃんにまでヤキモチ?」
その後、そのまま夕食までご馳走になり、芽生くんがお母さんとお風呂に入ったので、僕と宗吾さんは一緒に皿洗いをした。
「あ、弁当箱も洗わないとな」
「あ、僕も……会社でざっと洗いましたが、もう一度」
宗吾さんのお弁当箱をちらっと見ると、あちこちぶつけたのか凸凹していた。
「あ……それ」
「これ? 俺が中高で使っていたヤツ……かなり雑な扱いしていたみたいだな」
「じゃあ僕のは、もしかして憲吾さんの使っていた物ですか」
「そう! 兄さんは几帳面だからどこも凹んでないだろう?」
「ふふ。性格が出ていますね。でも凸凹なの……好きです」
「お? 愛の告白か」
「え?」
いきなり腰を抱かれ、宗吾さんの顔が近づいてくる。
僕の手はスポンジを握りしめ、泡だらけだから動けない。
そのまま顎をすくわれ、覗き込まれた。
キスされる? と思ったら、目元を優しく舐められた。
「俺さ……瑞樹の涙に弱いんだ」
「あ……すみません」
「いや、今日は君がひとりで泣かないでよかった。母さんや芽生がいてくれてよかった」
「あの……会社では我慢していたんですが、あまりにここが温かくて、つい泣いてしまいました」
「いいんだよ。瑞樹に甘えられる場所が出来たな。それが俺の実家だなんて嬉しいよ」
宗吾さんの言葉は、いつも温かい。
「はい」
最後は、やっぱり、ちゅっと唇を奪われてしまった。
ほんのり甘く……美味しい味のキスだった。
11
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
生まれ変わりは嫌われ者
青ムギ
BL
無数の矢が俺の体に突き刺さる。
「ケイラ…っ!!」
王子(グレン)の悲痛な声に胸が痛む。口から大量の血が噴きその場に倒れ込む。意識が朦朧とする中、王子に最後の別れを告げる。
「グレン……。愛してる。」
「あぁ。俺も愛してるケイラ。」
壊れ物を大切に包み込むような動作のキス。
━━━━━━━━━━━━━━━
あの時のグレン王子はとても優しく、名前を持たなかった俺にかっこいい名前をつけてくれた。いっぱい話しをしてくれた。一緒に寝たりもした。
なのにー、
運命というのは時に残酷なものだ。
俺は王子を……グレンを愛しているのに、貴方は俺を嫌い他の人を見ている。
一途に慕い続けてきたこの気持ちは諦めきれない。
★表紙のイラストは、Picrew様の[見上げる男子]ぐんま様からお借りしました。ありがとうございます!
僕の幸せは
春夏
BL
【完結しました】
【エールいただきました。ありがとうございます】
【たくさんの“いいね”ありがとうございます】
【たくさんの方々に読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます!】
恋人に捨てられた悠の心情。
話は別れから始まります。全編が悠の視点です。
流れる星、どうかお願い
ハル
BL
羽水 結弦(うすい ゆずる)
オメガで高校中退の彼は国内の財閥の一つ、羽水本家の次男、羽水要と番になって約8年
高層マンションに住み、気兼ねなくスーパーで買い物をして好きな料理を食べられる。同じ性の人からすれば恵まれた生活をしている彼
そんな彼が夜、空を眺めて流れ星に祈る願いはただ一つ
”要が幸せになりますように”
オメガバースの世界を舞台にしたアルファ×オメガ
王道な関係の二人が織りなすラブストーリーをお楽しみに!
一応、更新していきますが、修正が入ることは多いので
ちょっと読みづらくなったら申し訳ないですが
お付き合いください!
2度目の恋 ~忘れられない1度目の恋~
青ムギ
BL
「俺は、生涯お前しか愛さない。」
その言葉を言われたのが社会人2年目の春。
あの時は、確かに俺達には愛が存在していた。
だが、今はー
「仕事が忙しいから先に寝ててくれ。」
「今忙しいんだ。お前に構ってられない。」
冷たく突き放すような言葉ばかりを言って家を空ける日が多くなる。
貴方の視界に、俺は映らないー。
2人の記念日もずっと1人で祝っている。
あの人を想う一方通行の「愛」は苦しく、俺の心を蝕んでいく。
そんなある日、体の不調で病院を受診した際医者から余命宣告を受ける。
あの人の電話はいつも着信拒否。診断結果を伝えようにも伝えられない。
ーもういっそ秘密にしたまま、過ごそうかな。ー
※主人公が悲しい目にあいます。素敵な人に出会わせたいです。
表紙のイラストは、Picrew様の[君の世界メーカー]マサキ様からお借りしました。
お二人共、どうぞお幸せに……もう二度と勘違いはしませんから
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【もう私は必要ありませんよね?】
私には2人の幼なじみがいる。一人は美しくて親切な伯爵令嬢。もう一人は笑顔が素敵で穏やかな伯爵令息。
その一方、私は貴族とは名ばかりのしがない男爵家出身だった。けれど2人は身分差に関係なく私に優しく接してくれるとても大切な存在であり、私は密かに彼に恋していた。
ある日のこと。病弱だった父が亡くなり、家を手放さなければならない
自体に陥る。幼い弟は父の知り合いに引き取られることになったが、私は住む場所を失ってしまう。
そんな矢先、幼なじみの彼に「一生、面倒をみてあげるから家においで」と声をかけられた。まるで夢のような誘いに、私は喜んで彼の元へ身を寄せることになったのだが――
※ 他サイトでも投稿中
途中まで鬱展開続きます(注意)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる