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小学生編
誓いの言葉 25
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「菫ちゃん、お客さんよ」
バックヤードで休憩を取っていると、店長に呼ばれた。
「私に? 誰ですか」
「それがね、すごいイケメン・ライダーなのよ」
「???」
そんな知り合い、いたかしら?
もうすぐ結婚する潤くんなら、スタッフの誰もが知っているから違うだろうし。
首を傾げながらレジに向かうと、しなやかな雰囲気の青年が立っていた。
黒豹みたいに、全身真っ黒。
私と同世代かな?
うん! 確かに凜々しいイケメンだわ。
で、どなた?
「ええっと?」
「あなたがスミレサン?」
「えぇそうですけど」
青年はぶっきらぼうな仕草で、私に紙袋を押しつけた。
「な、何?」
「兄からだ」
「兄って?」
中身を確認して、「あぁ!」と小さな声を上げてしまった。
そこにはもうほとんど仕立てられたショートベールと、白薔薇の飾りを作る手順が記された紙と材料がぎっしり詰め込まれていた。
「え? もしかして……兄って……もしかして……あの桐生先輩の弟さんですか」
桐生大河先輩といえば、タイガーのように大柄でごっつい先輩。その先輩の弟さんが、こんな上品な顔立ちで凜々しさも兼ね備える青年だなんて、知らなかった!!
「そうだけど、何か?」
どことなく冷たいのは、他人を警戒しているせい?
「ありがとう! もしかして銀座からバイクで?」
「ん? あぁ、そうだ。風を斬るのは気持ちいいな。こっちは空気もいいし」
途端に、さっきまでの張り詰めた空気は消え、甘い笑みを浮かべた。
そのタイミングで、私とのやりとりを見守っていた周囲が響めいた。
「キャー! カッコイイ」
「……じゃ、渡したからな」
「あ、ありがとう。桐生先輩に是非お礼を伝えて下さい‼」
引き止めるように叫ぶと、彼はふっと笑った。
「兄さんから聞いていたよ。妹みたいな可愛い後輩がいるって」
「妹? わわ、光栄だわ」
「じゃーな、スミレ!」
「へ?」
「兄さんの妹なら、おれの妹だろ」
ニヤッと笑って彼は店の扉をバンッと開いて颯爽と出て行ってしまった。
「はぁ~ なんだか映画に出てくる人みたい」
暫く呆然と立ち尽くしてしまった。
****
桐生先輩が用意してくれたショートベールは、とても繊細なレースのオーガンジー素材だった。
「すごい……なんて軽くて優しい手触り、これなら潤くんのお母さんも喜んでくれるかな?」
「すげーな。もったいない品物だよ……こんな上等なものを一晩で用意出来るなんて、菫さんのネットワークに感謝してる」
「うふふ」
「これ、昨日の今日でってことは、バイク便か何かで?」
「そうなの、先輩の弟さんがね、颯爽と現れ、颯爽と帰っていったのよ」
「ふーん」
「私のこと妹みたいに「スミレ」って呼んでくれたの」
「ふーん!」
あらら? 潤くんってば可愛い。
もしかして少し妬いている?
「じゅーんくん、どうしたの?」
「あ……待って。その呼び方はダメだ」
「どうして?」
「兄さんが呼んでくれるんだ。機嫌いいと、たまに『じゅーん』とね。だから照れ臭い」
むむ? 私も潤くんのお兄さんに少し妬いてしまいそう!
「って、菫さん、どうしてほっぺが膨らんでいるの?」
「いいなって……」
「結婚したら、菫さんも兄さんの妹になるんだよ」
「そっか、ならいいかな」
「?」
こんな日常会話が愛おしいわ。
「早速作ってみないか」
「そうね」
「いっくんも、いっくんもできる?」
桐生先輩お手製キットは至れり尽くせりな内容で、小さないっくんでも、ちゃんとお手伝いできるようになっていた。
「出来るわよ。いっくんはこのリボンをクルクルしてね」
「うん!」
「オレは?」
「潤くんは、いっくんが丸めたのをボンドで留めて」
「了解!」
「あとは、私がバランス良くベールに縫い付けていくわ」
すごい! 桐生先輩って、やっぱり只者ではないわ。
三人が力を合わせて出来るように考えてくれている。
「いっくんも、がんばる」
「いっくんのあたらしいおばあちゃまがつけるのよ」
「うん! きれいにつくるよ」
「ありがとう」
潤くんが大きな手のひらで、いっくんの頭を撫でてくれる。
「パパぁ」
いっくんは心から嬉しそうに目を閉じて、うっとりする。
「パパぁ」
「どうした?」
「えっとね、よんだだけ」
いっくんは潤くんのお膝に移動して、白いリボンをくるくる上手に巻いた。
「上手だな。いっくん」
「しろいお花、きれいだね」
「あぁ、とても綺麗だ」
穏やかな夜が、和やかに更けていく。
ひとつ、ふたつと白薔薇のモチーフが完成していくので、私はそれを春風に吹かれる薔薇のように、ベールに縫い付けた。
春の訪れ。
ベールの雰囲気に名前をつけるのなら、それがいい。
****
「瑞樹、おはよ」
「宗吾さん……僕、昨日……寝てしまいましたか」
「あぁノリノリだったから、疲れたんだろう」
こめかみにチュッとキスをされ、昨日の痴態が思い出され、慌てて布団を目深に被ってしまった。
「おいおい、何で照れる?」
布団の上から身体の線を辿るように撫でられると、まだ昨日の余韻を引き摺る身体が過敏に跳ねてしまった。
「あ……あの……忘れて下さい」
「忘れられるはずないだろ、あんな可愛い姿。俺に跨がって腰を揺らしていたよ」
「……‼」
僕も男であって……だからこそ、本能的に欲しいと思うことがあるわけで……性欲は強くないと思っていたのに、宗吾さんといると、どうも調子が狂う。
「も、もう起きます!」
「みーずき、おはようのキスは?」
「宗吾さん……」
僕の方から顔を近づけて、ちゅ、ちゅ、ちゅ……ちゅ……
あーもう恥ずかしい!
「サンキュ。そういや昔の歌にあったよな。アイシテルと五回……」
起きようと思っていた身体をベッドに押し倒されて、キスを五回された。
「も、もう」
「何?」
「……スキです。宗吾さん……おはようございます」
****
夜、スマホをぼんやり眺めていると、メッセージが入った。
「潤からです」
「なんて?」
写真を見て、声をあげてしまった。
「へぇ! 綺麗だな」
「白薔薇のベールです」
まだ作りかけだが、潤たちがお母さんのために作っているベールの写真が添付されていた。
「あ……ずっと迷っていたのですが閃きました」
「ん?」
「お母さんのブーケ、白薔薇にしたいです」
「へぇ、いいんじゃないか」
「ベールと合われば一体感も出て最高だ。あぁ……お母さんに似合うだろうな」
問題は白薔薇の手配だ。今から手配出来るだろうか。
「そうだ、なぁ瑞樹、今は薔薇の季節だろう。きっと潤くんが育てた薔薇の中に、白薔薇もあるよ。それを使ったらどうだ? まさに手作りブーケだぞ」
宗吾さんの提案は最高だ。
「いいですね。潤に早速聞いてみます」
この風に乗ろう。
ひるむことなく、乗っていこう。
いい風が吹いているのだから。
「瑞樹、いい風が吹いているな」
「はい!」
バックヤードで休憩を取っていると、店長に呼ばれた。
「私に? 誰ですか」
「それがね、すごいイケメン・ライダーなのよ」
「???」
そんな知り合い、いたかしら?
もうすぐ結婚する潤くんなら、スタッフの誰もが知っているから違うだろうし。
首を傾げながらレジに向かうと、しなやかな雰囲気の青年が立っていた。
黒豹みたいに、全身真っ黒。
私と同世代かな?
うん! 確かに凜々しいイケメンだわ。
で、どなた?
「ええっと?」
「あなたがスミレサン?」
「えぇそうですけど」
青年はぶっきらぼうな仕草で、私に紙袋を押しつけた。
「な、何?」
「兄からだ」
「兄って?」
中身を確認して、「あぁ!」と小さな声を上げてしまった。
そこにはもうほとんど仕立てられたショートベールと、白薔薇の飾りを作る手順が記された紙と材料がぎっしり詰め込まれていた。
「え? もしかして……兄って……もしかして……あの桐生先輩の弟さんですか」
桐生大河先輩といえば、タイガーのように大柄でごっつい先輩。その先輩の弟さんが、こんな上品な顔立ちで凜々しさも兼ね備える青年だなんて、知らなかった!!
「そうだけど、何か?」
どことなく冷たいのは、他人を警戒しているせい?
「ありがとう! もしかして銀座からバイクで?」
「ん? あぁ、そうだ。風を斬るのは気持ちいいな。こっちは空気もいいし」
途端に、さっきまでの張り詰めた空気は消え、甘い笑みを浮かべた。
そのタイミングで、私とのやりとりを見守っていた周囲が響めいた。
「キャー! カッコイイ」
「……じゃ、渡したからな」
「あ、ありがとう。桐生先輩に是非お礼を伝えて下さい‼」
引き止めるように叫ぶと、彼はふっと笑った。
「兄さんから聞いていたよ。妹みたいな可愛い後輩がいるって」
「妹? わわ、光栄だわ」
「じゃーな、スミレ!」
「へ?」
「兄さんの妹なら、おれの妹だろ」
ニヤッと笑って彼は店の扉をバンッと開いて颯爽と出て行ってしまった。
「はぁ~ なんだか映画に出てくる人みたい」
暫く呆然と立ち尽くしてしまった。
****
桐生先輩が用意してくれたショートベールは、とても繊細なレースのオーガンジー素材だった。
「すごい……なんて軽くて優しい手触り、これなら潤くんのお母さんも喜んでくれるかな?」
「すげーな。もったいない品物だよ……こんな上等なものを一晩で用意出来るなんて、菫さんのネットワークに感謝してる」
「うふふ」
「これ、昨日の今日でってことは、バイク便か何かで?」
「そうなの、先輩の弟さんがね、颯爽と現れ、颯爽と帰っていったのよ」
「ふーん」
「私のこと妹みたいに「スミレ」って呼んでくれたの」
「ふーん!」
あらら? 潤くんってば可愛い。
もしかして少し妬いている?
「じゅーんくん、どうしたの?」
「あ……待って。その呼び方はダメだ」
「どうして?」
「兄さんが呼んでくれるんだ。機嫌いいと、たまに『じゅーん』とね。だから照れ臭い」
むむ? 私も潤くんのお兄さんに少し妬いてしまいそう!
「って、菫さん、どうしてほっぺが膨らんでいるの?」
「いいなって……」
「結婚したら、菫さんも兄さんの妹になるんだよ」
「そっか、ならいいかな」
「?」
こんな日常会話が愛おしいわ。
「早速作ってみないか」
「そうね」
「いっくんも、いっくんもできる?」
桐生先輩お手製キットは至れり尽くせりな内容で、小さないっくんでも、ちゃんとお手伝いできるようになっていた。
「出来るわよ。いっくんはこのリボンをクルクルしてね」
「うん!」
「オレは?」
「潤くんは、いっくんが丸めたのをボンドで留めて」
「了解!」
「あとは、私がバランス良くベールに縫い付けていくわ」
すごい! 桐生先輩って、やっぱり只者ではないわ。
三人が力を合わせて出来るように考えてくれている。
「いっくんも、がんばる」
「いっくんのあたらしいおばあちゃまがつけるのよ」
「うん! きれいにつくるよ」
「ありがとう」
潤くんが大きな手のひらで、いっくんの頭を撫でてくれる。
「パパぁ」
いっくんは心から嬉しそうに目を閉じて、うっとりする。
「パパぁ」
「どうした?」
「えっとね、よんだだけ」
いっくんは潤くんのお膝に移動して、白いリボンをくるくる上手に巻いた。
「上手だな。いっくん」
「しろいお花、きれいだね」
「あぁ、とても綺麗だ」
穏やかな夜が、和やかに更けていく。
ひとつ、ふたつと白薔薇のモチーフが完成していくので、私はそれを春風に吹かれる薔薇のように、ベールに縫い付けた。
春の訪れ。
ベールの雰囲気に名前をつけるのなら、それがいい。
****
「瑞樹、おはよ」
「宗吾さん……僕、昨日……寝てしまいましたか」
「あぁノリノリだったから、疲れたんだろう」
こめかみにチュッとキスをされ、昨日の痴態が思い出され、慌てて布団を目深に被ってしまった。
「おいおい、何で照れる?」
布団の上から身体の線を辿るように撫でられると、まだ昨日の余韻を引き摺る身体が過敏に跳ねてしまった。
「あ……あの……忘れて下さい」
「忘れられるはずないだろ、あんな可愛い姿。俺に跨がって腰を揺らしていたよ」
「……‼」
僕も男であって……だからこそ、本能的に欲しいと思うことがあるわけで……性欲は強くないと思っていたのに、宗吾さんといると、どうも調子が狂う。
「も、もう起きます!」
「みーずき、おはようのキスは?」
「宗吾さん……」
僕の方から顔を近づけて、ちゅ、ちゅ、ちゅ……ちゅ……
あーもう恥ずかしい!
「サンキュ。そういや昔の歌にあったよな。アイシテルと五回……」
起きようと思っていた身体をベッドに押し倒されて、キスを五回された。
「も、もう」
「何?」
「……スキです。宗吾さん……おはようございます」
****
夜、スマホをぼんやり眺めていると、メッセージが入った。
「潤からです」
「なんて?」
写真を見て、声をあげてしまった。
「へぇ! 綺麗だな」
「白薔薇のベールです」
まだ作りかけだが、潤たちがお母さんのために作っているベールの写真が添付されていた。
「あ……ずっと迷っていたのですが閃きました」
「ん?」
「お母さんのブーケ、白薔薇にしたいです」
「へぇ、いいんじゃないか」
「ベールと合われば一体感も出て最高だ。あぁ……お母さんに似合うだろうな」
問題は白薔薇の手配だ。今から手配出来るだろうか。
「そうだ、なぁ瑞樹、今は薔薇の季節だろう。きっと潤くんが育てた薔薇の中に、白薔薇もあるよ。それを使ったらどうだ? まさに手作りブーケだぞ」
宗吾さんの提案は最高だ。
「いいですね。潤に早速聞いてみます」
この風に乗ろう。
ひるむことなく、乗っていこう。
いい風が吹いているのだから。
「瑞樹、いい風が吹いているな」
「はい!」
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