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小学生編
Brand New Day 3
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「ママ、あかちゃん、まだぁ? まだあえない?」
「まぁ、いっくんってば……まだ予定日まで一週間もあるのよ。いっくんも予定日ぴったりに生まれたし、きっと来週よ」
「しょうなんだぁ、まきちゃん、いいこ、いいこ」
眠る前に、いっくんがそっとお腹を撫でてくれた。
いっくんのまだ小さな楓のような手を見ると、何故か胸が切なくなるの。
保育園では、相変わらず一学年下と間違えられてしまう。
クラスで一番低い身長と軽い体重のせいよね。
私とずっと二人きりだったせいか、言葉も遅く、おむつが取れるのもかなり遅かった。卒乳もだいぶ時間がかかったし、本当にまだまだあどけないわ。
「いっくん、きょうもおまじないをありがとう」
「えへへ、ママぁ、だいしゅき……」
「ママもよ」
「よかったぁ」
いっくんは左手の親指をチュッチュと吸いながら眠りに落ちた。
指しゃぶり……どうしたのかしら?
潤くんと出逢ってから、しなくなっていたのに。
やっぱりいっくんなりにお兄ちゃんになることに不安を感じているのね。
そっと指を外して、優しく抱き締めてあげた。
「大丈夫よ。いっくんはずっとパパとママの子よ、いっくん、大好きよ」
「むにゃ……むにゃ……」
まだ赤ちゃんのようないっくんがお兄ちゃんになるなんて、まだ実感が湧かないわ。
でも私のお腹はもう満月のように満ち足りている。
潤くんと私の子が、間もなくこの世に生を受ける時が近づいている。
今日は仕事を終えた潤くんが、入院時に必要なものを確認してキャリーバッグに詰めてくれたの。
「すみれ、入院セットは玄関に置いておけばいいか」
「うん、ありがとう。これでいつ産気付いても大丈夫ね」
「あぁ、そうだな。もう予定日の一週間前なんてあっという間だな。最近は気になってなかなか眠れないよ」
「潤くん、緊張している?」
「そりゃ、オレにとって初めての経験だからな」
「……潤くん」
「あ、ごめん。いっくん……眠っていたか」
「うん、よく眠っているわ」
「ごめんっ、本当にごめん」
「私こそ、ごめんなさい」
最近、潤くんがナーバスになっている。
潤くんにとって初めての経験なのだから、当然なことだわ。
でもいっくんが聞いてしまったら……寂しがるわ。
この子が生まれたら……いっくんを可愛がってくれなくなったらどうしよう?
潤くんに限ってそんなことないはずなのに、何故か少しだけ不安。
私も出産前で、ナーバスになっているのね。
父親の違う子供の母となる覚悟を持たないといけないのに。
いっくんも赤ちゃんも、どっちも大切な存在よ。
「すみれ、オレはまだまだ未熟だ。頑張るから、許して欲しい」
「許すだなんて……私こそごめんなさい。私にとっては二人目の子供だから、つい」
「オレ、いっくんが大好きだ。本当に大好きなのに、なんてことを……」
潤くんの気持ち、痛い程分かる。
「謝らないで……まきちゃんもびっくりしちゃう。今、陣痛が来たら大変よ。北海道のご両親がいらしてくれるのは来週だし、うちの両親は最近特に具合が悪くて頼るのは無理だわ。潤くんも仕事があるし」
「オレの方は大丈夫だ。上司に許可はもらっている。しっかり付き添って、立ち会うよ」
「ありがとう。それを聞いてほっとしたわ」
今度は出産時に立ち会って欲しい。
出産の喜びを一緒に体験して欲しいの。
彼が出来なかったことを、彼がしたかったことを望んでも?
「良かった。おやすみ、すみれ」
翌朝、朝目覚めて起き上がった瞬間、プチッと音がして下半身が生温い液体で濡れた。
「きゃぁ! どうしよう!」
私の声に驚いたいっくんが飛び起きた。
隣で眠っていたいっくんのお尻まで濡れてしまったらしい。
「わ! いっくんおもらちしちゃった! ごめんなしゃい」
「いっくん、ちがうのよ。これは赤ちゃんの入っていたお水なの」
「え? ママとまきちゃん、だいじょうぶなの?」
「大丈夫よ。パパを呼んできてくれる?」
「うん!」
早起きしていっくんのお弁当と朝食を作ってくれるのが、私のお腹が大きくなってからの潤くんの日課になっていた。
****
「パパぁー パパ、たいへんでしゅ!」
「おー いっくんおはよう、どうした?」
「ママが!」
「ママがどうした?」
慌ててすみれの様子を見に行くと、バスタオルを下半身にあてていた。
「どうした! 一体何が起きた?」
「潤くん、たぶん……私、破水したみたい」
「は……すい?」
「ほら、胎児を包んでいる卵膜が破れて中の羊水が外へ流れ出ることよ」
「え? 順番では陣痛してから破水だろ?」
「通常は子宮口が全開になってから破水することが多いけど、陣痛が来る前に破水することもあるの」
「それって、だっ、大丈夫なのか」
すみれの説明が頭に入って来なくて、パニックになった。
「たぶん……大丈夫よ。でも入院になると思う」
「入院! 今日? よし、まずは病院に電話しよう」
「うん、きっとすぐに来てくれってなると思うの」
「じゃあ、オレ、着替えてくる。あ……いっくんちょっと待っていてくれ」
「う……ん」
いっくんは不安そうな顔で、オレを見上げた。
なのに、そこで目を離してしまった。
「潤くん、やっぱり今すぐに病院に来てくれって」
「分かった。タクシーを呼ばないと……ええっとタクシーの電話は……」
陣痛が来てから、入院になると思っていた。
それも来週のことだと呑気に構えていた。
だから、頭がパンクしそうだった。
破水って大丈夫なのか。
オレの赤ん坊は無事なのか。
「よし、10分後に来てくれるって」
「潤くん……いっくんの支度もお願い」
「あ、いっくん! どこだ?」
オレとすみれがバタバタ準備している間、いっくんは自分で濡れたパジャマのズボンを脱いで……そのまま部屋の片隅で膝を抱えてじっとしていた。
「いっくん……」
いっくんの気持ちに、すぐに気付けなかったオレは最低だ。
昨日から失敗ばかりだ。
「ごめん、ごめんな」
「パパぁ、いっくんだいじょうぶ。おるすばんできるよ。いっくんいいこにしている、パジャマだってひとりでぬげたもん。だからはやくびょういんにいってきてぇ」
大きな瞳に涙をいっぱい溜めて、俺の背中を小さな手で必死に押す。
「はやくぅ……パパ……おねがい、ママ、たすけて……ママ……しんじゃう」
「いっくん? ママは死なないよ。赤ちゃんを産みに行くんだ。いっくん、いよいよまきちゃんに会えるんだよ。さぁ取りあえず一緒に病院に行こう!」
「ううん……いっくんはおうちでまってる。いっくんいると……おじゃまだもん」
「えっ……」
いっくん、いっくん、小さないっくん。
そんなに寂しいこと言うなよ。
あぁ……オレは人間としてまだまだだ。
いっくんにこんなに悲しい思いをさせてしまうなんて。
「いっくん、大丈夫だ。パパに任せろ」
「パパぁ、パパぁ、ママをたすけて」
いっくんが今度は大粒の涙をこぼしながら、オレにしがみついてくる。
そのままなんとか三人でタクシーで病院に向かったが……
病院からは事前に大部屋に小さな子供は入れないと忠告されていた。だから到着するなり、今は仕方がないけれども、早めに預かってもらえる人を手配して欲しいと言われた。
それを聞いたいっくんの顔は真っ青で、涙をひっこめて言葉を発しなくなってしまった。
「いっくん大丈夫だから、パパがなんとかするから」
「……」
「潤くん、ご両親に連絡を……いっくん、ママは大丈夫だから、いっくん……あっ、お腹が……」
「すみれ!」
バタバタと入院手続きを済まし、すみれは一旦ベッドに横になった。
お腹にいろんな機械をつけられて大変そうだ。
その後、大沼の両親に電話をすると驚いていた。
もちろんすぐに飛んでいくと言ってくれたが、生憎飛行機の座席に空きがなく夜便になるとのこと。
どんなに頑張っても……到着は夜遅くになるとのこと。
参ったな。
こんなに不安定な状態のいっくんを保育園になんて預けられない。
そのタイミングで、すみれが産気づいたと連絡をもらう。
「ここにいらしたのですか。まだ微弱ですが奥さんの陣痛が始まりました。経産婦なので早いかもしれません」
「えぇ?」
「なので、立会の準備をして下さい」
えぇ?
どうしよう、どうしたら?
キャパオーバーで頭を抱えていると、頭の中に兄さんの優しい声がした。
『潤……聞こえる? 困った時は兄さんを頼ってくれ。僕はいつでも潤の味方だよ』
だが、今日は月曜日だ。
兄さんは仕事だろう。
でも、一か八かで電話をかけてみた。
「兄さん、助けてくれ! すみれが破水から産気づいて入院したが、いっくんが不安定になっていて……どうしよう? どうしたらいい?」
「……潤、行くよ!」
「え? だって、兄さん、会社は?」
「実は……偶然なんだけど、今日から4日間宗吾さんと一緒に休みを取っていたんだ」
「ほ、本当に?」
「だから、兄さんがすぐにそこに行く! それまでしっかり、いっくんとすみれさんを守るんだ」
「わ、分かった!」
「まぁ、いっくんってば……まだ予定日まで一週間もあるのよ。いっくんも予定日ぴったりに生まれたし、きっと来週よ」
「しょうなんだぁ、まきちゃん、いいこ、いいこ」
眠る前に、いっくんがそっとお腹を撫でてくれた。
いっくんのまだ小さな楓のような手を見ると、何故か胸が切なくなるの。
保育園では、相変わらず一学年下と間違えられてしまう。
クラスで一番低い身長と軽い体重のせいよね。
私とずっと二人きりだったせいか、言葉も遅く、おむつが取れるのもかなり遅かった。卒乳もだいぶ時間がかかったし、本当にまだまだあどけないわ。
「いっくん、きょうもおまじないをありがとう」
「えへへ、ママぁ、だいしゅき……」
「ママもよ」
「よかったぁ」
いっくんは左手の親指をチュッチュと吸いながら眠りに落ちた。
指しゃぶり……どうしたのかしら?
潤くんと出逢ってから、しなくなっていたのに。
やっぱりいっくんなりにお兄ちゃんになることに不安を感じているのね。
そっと指を外して、優しく抱き締めてあげた。
「大丈夫よ。いっくんはずっとパパとママの子よ、いっくん、大好きよ」
「むにゃ……むにゃ……」
まだ赤ちゃんのようないっくんがお兄ちゃんになるなんて、まだ実感が湧かないわ。
でも私のお腹はもう満月のように満ち足りている。
潤くんと私の子が、間もなくこの世に生を受ける時が近づいている。
今日は仕事を終えた潤くんが、入院時に必要なものを確認してキャリーバッグに詰めてくれたの。
「すみれ、入院セットは玄関に置いておけばいいか」
「うん、ありがとう。これでいつ産気付いても大丈夫ね」
「あぁ、そうだな。もう予定日の一週間前なんてあっという間だな。最近は気になってなかなか眠れないよ」
「潤くん、緊張している?」
「そりゃ、オレにとって初めての経験だからな」
「……潤くん」
「あ、ごめん。いっくん……眠っていたか」
「うん、よく眠っているわ」
「ごめんっ、本当にごめん」
「私こそ、ごめんなさい」
最近、潤くんがナーバスになっている。
潤くんにとって初めての経験なのだから、当然なことだわ。
でもいっくんが聞いてしまったら……寂しがるわ。
この子が生まれたら……いっくんを可愛がってくれなくなったらどうしよう?
潤くんに限ってそんなことないはずなのに、何故か少しだけ不安。
私も出産前で、ナーバスになっているのね。
父親の違う子供の母となる覚悟を持たないといけないのに。
いっくんも赤ちゃんも、どっちも大切な存在よ。
「すみれ、オレはまだまだ未熟だ。頑張るから、許して欲しい」
「許すだなんて……私こそごめんなさい。私にとっては二人目の子供だから、つい」
「オレ、いっくんが大好きだ。本当に大好きなのに、なんてことを……」
潤くんの気持ち、痛い程分かる。
「謝らないで……まきちゃんもびっくりしちゃう。今、陣痛が来たら大変よ。北海道のご両親がいらしてくれるのは来週だし、うちの両親は最近特に具合が悪くて頼るのは無理だわ。潤くんも仕事があるし」
「オレの方は大丈夫だ。上司に許可はもらっている。しっかり付き添って、立ち会うよ」
「ありがとう。それを聞いてほっとしたわ」
今度は出産時に立ち会って欲しい。
出産の喜びを一緒に体験して欲しいの。
彼が出来なかったことを、彼がしたかったことを望んでも?
「良かった。おやすみ、すみれ」
翌朝、朝目覚めて起き上がった瞬間、プチッと音がして下半身が生温い液体で濡れた。
「きゃぁ! どうしよう!」
私の声に驚いたいっくんが飛び起きた。
隣で眠っていたいっくんのお尻まで濡れてしまったらしい。
「わ! いっくんおもらちしちゃった! ごめんなしゃい」
「いっくん、ちがうのよ。これは赤ちゃんの入っていたお水なの」
「え? ママとまきちゃん、だいじょうぶなの?」
「大丈夫よ。パパを呼んできてくれる?」
「うん!」
早起きしていっくんのお弁当と朝食を作ってくれるのが、私のお腹が大きくなってからの潤くんの日課になっていた。
****
「パパぁー パパ、たいへんでしゅ!」
「おー いっくんおはよう、どうした?」
「ママが!」
「ママがどうした?」
慌ててすみれの様子を見に行くと、バスタオルを下半身にあてていた。
「どうした! 一体何が起きた?」
「潤くん、たぶん……私、破水したみたい」
「は……すい?」
「ほら、胎児を包んでいる卵膜が破れて中の羊水が外へ流れ出ることよ」
「え? 順番では陣痛してから破水だろ?」
「通常は子宮口が全開になってから破水することが多いけど、陣痛が来る前に破水することもあるの」
「それって、だっ、大丈夫なのか」
すみれの説明が頭に入って来なくて、パニックになった。
「たぶん……大丈夫よ。でも入院になると思う」
「入院! 今日? よし、まずは病院に電話しよう」
「うん、きっとすぐに来てくれってなると思うの」
「じゃあ、オレ、着替えてくる。あ……いっくんちょっと待っていてくれ」
「う……ん」
いっくんは不安そうな顔で、オレを見上げた。
なのに、そこで目を離してしまった。
「潤くん、やっぱり今すぐに病院に来てくれって」
「分かった。タクシーを呼ばないと……ええっとタクシーの電話は……」
陣痛が来てから、入院になると思っていた。
それも来週のことだと呑気に構えていた。
だから、頭がパンクしそうだった。
破水って大丈夫なのか。
オレの赤ん坊は無事なのか。
「よし、10分後に来てくれるって」
「潤くん……いっくんの支度もお願い」
「あ、いっくん! どこだ?」
オレとすみれがバタバタ準備している間、いっくんは自分で濡れたパジャマのズボンを脱いで……そのまま部屋の片隅で膝を抱えてじっとしていた。
「いっくん……」
いっくんの気持ちに、すぐに気付けなかったオレは最低だ。
昨日から失敗ばかりだ。
「ごめん、ごめんな」
「パパぁ、いっくんだいじょうぶ。おるすばんできるよ。いっくんいいこにしている、パジャマだってひとりでぬげたもん。だからはやくびょういんにいってきてぇ」
大きな瞳に涙をいっぱい溜めて、俺の背中を小さな手で必死に押す。
「はやくぅ……パパ……おねがい、ママ、たすけて……ママ……しんじゃう」
「いっくん? ママは死なないよ。赤ちゃんを産みに行くんだ。いっくん、いよいよまきちゃんに会えるんだよ。さぁ取りあえず一緒に病院に行こう!」
「ううん……いっくんはおうちでまってる。いっくんいると……おじゃまだもん」
「えっ……」
いっくん、いっくん、小さないっくん。
そんなに寂しいこと言うなよ。
あぁ……オレは人間としてまだまだだ。
いっくんにこんなに悲しい思いをさせてしまうなんて。
「いっくん、大丈夫だ。パパに任せろ」
「パパぁ、パパぁ、ママをたすけて」
いっくんが今度は大粒の涙をこぼしながら、オレにしがみついてくる。
そのままなんとか三人でタクシーで病院に向かったが……
病院からは事前に大部屋に小さな子供は入れないと忠告されていた。だから到着するなり、今は仕方がないけれども、早めに預かってもらえる人を手配して欲しいと言われた。
それを聞いたいっくんの顔は真っ青で、涙をひっこめて言葉を発しなくなってしまった。
「いっくん大丈夫だから、パパがなんとかするから」
「……」
「潤くん、ご両親に連絡を……いっくん、ママは大丈夫だから、いっくん……あっ、お腹が……」
「すみれ!」
バタバタと入院手続きを済まし、すみれは一旦ベッドに横になった。
お腹にいろんな機械をつけられて大変そうだ。
その後、大沼の両親に電話をすると驚いていた。
もちろんすぐに飛んでいくと言ってくれたが、生憎飛行機の座席に空きがなく夜便になるとのこと。
どんなに頑張っても……到着は夜遅くになるとのこと。
参ったな。
こんなに不安定な状態のいっくんを保育園になんて預けられない。
そのタイミングで、すみれが産気づいたと連絡をもらう。
「ここにいらしたのですか。まだ微弱ですが奥さんの陣痛が始まりました。経産婦なので早いかもしれません」
「えぇ?」
「なので、立会の準備をして下さい」
えぇ?
どうしよう、どうしたら?
キャパオーバーで頭を抱えていると、頭の中に兄さんの優しい声がした。
『潤……聞こえる? 困った時は兄さんを頼ってくれ。僕はいつでも潤の味方だよ』
だが、今日は月曜日だ。
兄さんは仕事だろう。
でも、一か八かで電話をかけてみた。
「兄さん、助けてくれ! すみれが破水から産気づいて入院したが、いっくんが不安定になっていて……どうしよう? どうしたらいい?」
「……潤、行くよ!」
「え? だって、兄さん、会社は?」
「実は……偶然なんだけど、今日から4日間宗吾さんと一緒に休みを取っていたんだ」
「ほ、本当に?」
「だから、兄さんがすぐにそこに行く! それまでしっかり、いっくんとすみれさんを守るんだ」
「わ、分かった!」
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