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忍ぶれど……
一途な熱 7
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兄さんの褌姿の写真を見ているうちにムラムラしてきて、下半身に血がギュッと集まっていくのを感じた。
うわっ! こんな場所でサイテーだ。
最近覚えたばかりの拙い行為。
一度芽生えたものを出さずに元に戻すのは、今の俺には至難の業だ。
ちくしょう! 駄目だ! こんな場所でしちゃ駄目だ。
そう思うのに、いつの間にか俺の手はズボンの上から自分のものに触れていた。
くそっ、布越しじゃ物足りない、直に触りたい。
どんどん溜まって来るものを外に出さないと痛いよ。
兄さんが帰って来る前なら、してもいいかも。
そんな甘い誘惑に負け、ティッシュの箱を手繰り寄せた。
部屋の襖がしっかり閉まっていることを確認してから、そっと制服のズボンのファスナーを下げた。
それからガチガチに硬くなったものを取り出して乱暴に扱いていく。
片方の手で指輪っかを作り、勃起したカリの部分を刺激してみた。
うわっ、気持ちいい!
それからもう片方の手で、竿を上下に動かして刺激していく。
ヤバイっ、これ。
「はっ……うっ」
暫くすると先端から何かドロッと蜜のようなものが溢れた。更に二つの刺激を同時に行ったり来たりしているうちに、猛烈な射精感がやってきた。
「うう……」
あと少し……あと少しなのに、出したいのに出せないのは苦しい。
兄さん……
俺は目を瞑って、兄さんの姿を想像した。
頭の中には、裸に近い姿の兄さんが浮かんできた。
兄さんの唇は、さくらんぼうのような色で艶めいていた。
俺は兄さんを抱きしめて、思い切ってキスをしてみた。
キスなんてしたことないのに……
俺のファーストキスを兄さんにしていた。
(兄さん、怒った?)
想像の中の兄さんは、僕を見上げ微笑んでくれた。
(ううん、流……もっとしていいよ)
兄さんの身体からは甘い香りが立ち込めていた。
(こっちもいい?)
(恥ずかしいけど、いいよ)
胸元に顔を近づけて小さな粒に唇を寄せ、舌をそっと出してペロッと舐めてみた。
うわっ美味しい! もう止まらない。
飴玉のように一心不乱に、胸の粒を舌で転がし舐め続けてしまった。
(んっ……流、あぁ……)
やがて兄さんのいつもと様子が違う甘い声が聴こえてくる。
俺の名前を呼びながら、悶えている。
うわっ! そこで頭の中がフラッシュのように白く光った。
うわっ! 出る!!
慌てて押さえた手のひらにドクドクっと白いものが溢れ出てきた。
はぁ……はぁ……
俺、本当にサイテーだ。
兄さんの部屋で、兄さんの裸を想像して抜くなんて……変態だ。
部屋はすっかり薄暗くなっていた。
「まずい! 今、何時だ?」
時計を見ると18時前。
いつの間に兄が帰宅する時間になっていた。
慌ててドロドロの手のひらをティッシュで拭いて、ズボンのファスナーを引き上げた。
無性に悪いことをしたやましい気分で、居ても立っても居られなくなり、兄さんの部屋を飛び出して、自分の部屋に駆け込んだ。
バタンっと大きな音を立てたので、本を読んでいた弟の丈が顔を上げて不審そうに見つめた。
だがそんな視線はお構いないし、布団に潜りこんだ。
兄さんをオカズに抜くなんて!
しかも兄さんの部屋であんなことスルなんて、俺、オカシイんだ!
どうしよう? どうしよう!
頭まで布団をかぶり唸った。
まだ心臓がバクバクしていた。
兄さん、ごめんっ。
こんな弟でごめん!
****
「翠! 今帰りか」
「うん」
「一緒に帰ろうぜ! 着替えて来るから三分だけ待ってくれ」
「いいよ」
弓道部の部活が終わりロッカーで制服に着替え、下駄箱で靴を履き替えていると、まだバスケのユニホーム姿の達哉に呼び止められた。
達哉は中学の時からバスケットボール部だ。部活動は夕方五時半までと決まっているので、いつも帰りが同じ時間帯になる。しばらく靴箱にもたれて帰宅する人をぼんやりと眺めていると、肩をポンと叩かれた。
「お待たせ」
見上げると達哉の額からは汗がだらだらと流れ、黒い短髪もまだ汗で濡れていた。
「すごい汗だな」
「え? ああ、急いで着替えて来たからな」
「ちゃんと拭いてからでいいのに」
「もたもたしていたら、翠が帰ってしまうだろ」
「そんなことで?」
「だってさ、せっかく翠がこっちに越して来たんだから、帰りも一緒に帰りたいじゃん」
「はぁ……それよりも少し汗拭いたら?」
僕は鞄の中から使っていないタオルを取り出して、達哉の頭に乗せてやった。
「おっサンキゅ! 翠のタオルだ! やった!」
「はぁ?」
「いい匂いすんな~ 翠の匂いだ」
「馬鹿だねぇ」
相変わらず、ふざけてばかりの達哉だなぁと話半分に聞きながら、歩き出した。
つい意識的に歩くペースを速めてしまう。
何故なら今日が転校初日だった流や丈の様子が、さっきから気になっていたから。
僕は中学からこの学校に通っていたので転校を経験しなくて済んだが、二人は生れてはじめての転校でさぞかし戸惑っただろう。
「翠、ずいぶん急いでいるんだな。俺の話聞いてる?」
「えっ! あぁ、ごめん」
「今、また兄の顔してたぜ」
「ん? 面白いこと言うな。兄の顔ってどういう意味?」
不思議なことを言うんだな。
「いつもの翠じゃなくて、気を張っているっていうか頑張っているっていうのか。お前、疲れないか、いつもそんなんじゃ」
「疲れるって一体何に? 弟が生まれてからずっと兄として生きているから、別にそんな風に思ったことはないよ」
「ふーん。そういうものなのか。俺にも弟はいるけど、翠みたいに優しくしてやったことなんてないからさ」
「達哉の弟さんって、確か流と同じ学年だったよね」
「おお! そうだ、中二だからまさに同じ学校の同級生だぞ」
「そうなんだ。今度紹介して欲しいな。流はああ見えても人見知りだから……今日も一人で大丈夫だったかな」
「はいはい、お兄様」
「あっ 馬鹿にすんなよ!」
茶化すように言われて、少し恥ずかしくなった。
僕ってもしかして『ブラコン』気味なのかな?
「弟くん、背が高いしガタイもいいんだな。朝、並んでいる所を見たら、翠の方が弟みたいだったぜ」
「うーん、背が急に伸びたんだ。でも中身はまだまだ子供だよ」
僕の中では、まだまだ小さな流なんだ。
いつも僕に泣きついてくる可愛い弟だけどね。
「あ、分かれ道だ。じゃあな」
「明日もここでな」
「うん、バイバイ」
達哉と別れた後、僕は北鎌倉の寺へ続く緑溢れる小道を一目散に駆け出した。
無性に流に会いたくなってしまった。
流は、僕の大事な弟だ。
もちろんその下の弟の丈も可愛いが、丈が生まれてから寂しい思いをし、母親より僕の後ばかりついてくる流への思い入れが強いのは、充分自覚していた。
よし! 流に会ったら今日一日あったことを、じっくり聞いてあげよう。
朝、気まずい別れ方をしてしまったので、とにかく早く会いたかった。
流、待っていてくれ!
うわっ! こんな場所でサイテーだ。
最近覚えたばかりの拙い行為。
一度芽生えたものを出さずに元に戻すのは、今の俺には至難の業だ。
ちくしょう! 駄目だ! こんな場所でしちゃ駄目だ。
そう思うのに、いつの間にか俺の手はズボンの上から自分のものに触れていた。
くそっ、布越しじゃ物足りない、直に触りたい。
どんどん溜まって来るものを外に出さないと痛いよ。
兄さんが帰って来る前なら、してもいいかも。
そんな甘い誘惑に負け、ティッシュの箱を手繰り寄せた。
部屋の襖がしっかり閉まっていることを確認してから、そっと制服のズボンのファスナーを下げた。
それからガチガチに硬くなったものを取り出して乱暴に扱いていく。
片方の手で指輪っかを作り、勃起したカリの部分を刺激してみた。
うわっ、気持ちいい!
それからもう片方の手で、竿を上下に動かして刺激していく。
ヤバイっ、これ。
「はっ……うっ」
暫くすると先端から何かドロッと蜜のようなものが溢れた。更に二つの刺激を同時に行ったり来たりしているうちに、猛烈な射精感がやってきた。
「うう……」
あと少し……あと少しなのに、出したいのに出せないのは苦しい。
兄さん……
俺は目を瞑って、兄さんの姿を想像した。
頭の中には、裸に近い姿の兄さんが浮かんできた。
兄さんの唇は、さくらんぼうのような色で艶めいていた。
俺は兄さんを抱きしめて、思い切ってキスをしてみた。
キスなんてしたことないのに……
俺のファーストキスを兄さんにしていた。
(兄さん、怒った?)
想像の中の兄さんは、僕を見上げ微笑んでくれた。
(ううん、流……もっとしていいよ)
兄さんの身体からは甘い香りが立ち込めていた。
(こっちもいい?)
(恥ずかしいけど、いいよ)
胸元に顔を近づけて小さな粒に唇を寄せ、舌をそっと出してペロッと舐めてみた。
うわっ美味しい! もう止まらない。
飴玉のように一心不乱に、胸の粒を舌で転がし舐め続けてしまった。
(んっ……流、あぁ……)
やがて兄さんのいつもと様子が違う甘い声が聴こえてくる。
俺の名前を呼びながら、悶えている。
うわっ! そこで頭の中がフラッシュのように白く光った。
うわっ! 出る!!
慌てて押さえた手のひらにドクドクっと白いものが溢れ出てきた。
はぁ……はぁ……
俺、本当にサイテーだ。
兄さんの部屋で、兄さんの裸を想像して抜くなんて……変態だ。
部屋はすっかり薄暗くなっていた。
「まずい! 今、何時だ?」
時計を見ると18時前。
いつの間に兄が帰宅する時間になっていた。
慌ててドロドロの手のひらをティッシュで拭いて、ズボンのファスナーを引き上げた。
無性に悪いことをしたやましい気分で、居ても立っても居られなくなり、兄さんの部屋を飛び出して、自分の部屋に駆け込んだ。
バタンっと大きな音を立てたので、本を読んでいた弟の丈が顔を上げて不審そうに見つめた。
だがそんな視線はお構いないし、布団に潜りこんだ。
兄さんをオカズに抜くなんて!
しかも兄さんの部屋であんなことスルなんて、俺、オカシイんだ!
どうしよう? どうしよう!
頭まで布団をかぶり唸った。
まだ心臓がバクバクしていた。
兄さん、ごめんっ。
こんな弟でごめん!
****
「翠! 今帰りか」
「うん」
「一緒に帰ろうぜ! 着替えて来るから三分だけ待ってくれ」
「いいよ」
弓道部の部活が終わりロッカーで制服に着替え、下駄箱で靴を履き替えていると、まだバスケのユニホーム姿の達哉に呼び止められた。
達哉は中学の時からバスケットボール部だ。部活動は夕方五時半までと決まっているので、いつも帰りが同じ時間帯になる。しばらく靴箱にもたれて帰宅する人をぼんやりと眺めていると、肩をポンと叩かれた。
「お待たせ」
見上げると達哉の額からは汗がだらだらと流れ、黒い短髪もまだ汗で濡れていた。
「すごい汗だな」
「え? ああ、急いで着替えて来たからな」
「ちゃんと拭いてからでいいのに」
「もたもたしていたら、翠が帰ってしまうだろ」
「そんなことで?」
「だってさ、せっかく翠がこっちに越して来たんだから、帰りも一緒に帰りたいじゃん」
「はぁ……それよりも少し汗拭いたら?」
僕は鞄の中から使っていないタオルを取り出して、達哉の頭に乗せてやった。
「おっサンキゅ! 翠のタオルだ! やった!」
「はぁ?」
「いい匂いすんな~ 翠の匂いだ」
「馬鹿だねぇ」
相変わらず、ふざけてばかりの達哉だなぁと話半分に聞きながら、歩き出した。
つい意識的に歩くペースを速めてしまう。
何故なら今日が転校初日だった流や丈の様子が、さっきから気になっていたから。
僕は中学からこの学校に通っていたので転校を経験しなくて済んだが、二人は生れてはじめての転校でさぞかし戸惑っただろう。
「翠、ずいぶん急いでいるんだな。俺の話聞いてる?」
「えっ! あぁ、ごめん」
「今、また兄の顔してたぜ」
「ん? 面白いこと言うな。兄の顔ってどういう意味?」
不思議なことを言うんだな。
「いつもの翠じゃなくて、気を張っているっていうか頑張っているっていうのか。お前、疲れないか、いつもそんなんじゃ」
「疲れるって一体何に? 弟が生まれてからずっと兄として生きているから、別にそんな風に思ったことはないよ」
「ふーん。そういうものなのか。俺にも弟はいるけど、翠みたいに優しくしてやったことなんてないからさ」
「達哉の弟さんって、確か流と同じ学年だったよね」
「おお! そうだ、中二だからまさに同じ学校の同級生だぞ」
「そうなんだ。今度紹介して欲しいな。流はああ見えても人見知りだから……今日も一人で大丈夫だったかな」
「はいはい、お兄様」
「あっ 馬鹿にすんなよ!」
茶化すように言われて、少し恥ずかしくなった。
僕ってもしかして『ブラコン』気味なのかな?
「弟くん、背が高いしガタイもいいんだな。朝、並んでいる所を見たら、翠の方が弟みたいだったぜ」
「うーん、背が急に伸びたんだ。でも中身はまだまだ子供だよ」
僕の中では、まだまだ小さな流なんだ。
いつも僕に泣きついてくる可愛い弟だけどね。
「あ、分かれ道だ。じゃあな」
「明日もここでな」
「うん、バイバイ」
達哉と別れた後、僕は北鎌倉の寺へ続く緑溢れる小道を一目散に駆け出した。
無性に流に会いたくなってしまった。
流は、僕の大事な弟だ。
もちろんその下の弟の丈も可愛いが、丈が生まれてから寂しい思いをし、母親より僕の後ばかりついてくる流への思い入れが強いのは、充分自覚していた。
よし! 流に会ったら今日一日あったことを、じっくり聞いてあげよう。
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