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第13話「思考を研ぎ澄ませ」
しおりを挟む剣を見つめる2人。
勇者「ど、どうするよ…。」
リュカオン「まず一旦落ち着こう。で、状況を整理しよう。」
配達する剣を持つ勇者。
MPが切れた魔導師。
野生のモンスターとエンカウントした2人。
そして今出来ることを考えたリュカオン。
リュカオン「よし!勇者!素手で戦え!」
考え抜き、思考を研ぎ澄ませ、行き着いた結果他人任せのリュカオン。
勇者「何でだよ!僕は剣が無いと戦えないんだよ!」
リュカオン「な、なら剣で…」
勇者「いや、僕が使ったら倒せるのは倒せるけどこの剣が僕のパワーに耐えきれず壊れるから!」
凄まじい勇者の力はそれに見合った耐久力のある剣でないと耐えられないのだ。
勇者「そうだ!お前が使えよリュカオン!それなら剣も壊れずに倒せる!」
リュカオン「いや!俺が倒されるわ!!魔法しかやってこなかったから剣なんてさっぱりだよ!」
勇者「な、なら素手でいくか…?」
リュカオン「意味わかんねぇよ!なんで魔導師が素手で戦うんだよ!?」
争う2人のもとに、モンスターが走り出す。
勇者「お、おい!こっち来たぞ!」
リュカオン「うわああ!!」
咄嗟に勇者を盾にしたリュカオン
勇者「ちょ、ちょお前!!うわああ!!」
モンスターの攻撃が2人を襲いかかろうしたその時だった。
光の速度でモンスターを切り裂いた大男。
2人「お、お前は!?」
?「届けに行くって言ってた割に遅せぇから変だと思ったんだよ…。」
2人は顔に見覚えがある。
リュカオン「お前は!」
勇者「シーフのメガロ!!」
メガロ「なんでお前らがこんなモンスターに怯えてんだよ…。」
魔王討伐メンバーの一人メガロ。
シーフとして、隠密行動やトラップ対策として名を馳せてきた影の英雄である。
勇者「いやほんとありがとう!助かった!」
メガロ「なんだそれ…。こんなモンスター1匹で感謝されるなんてお前も落ちたもんだな。」
リュカオン「お前そういう口の悪さ本当変わんねぇよな…。」
メガロは口が悪い。そのため、自分から一線を引くように生活していた。
それでも、魔王討伐の際は勇者やリュカオンには悪態をつくものの敬意を示すメガロだった。
勇者「いや~本当怖かった~!剣が無いとどうしようもねぇな!」
リュカオン「俺ももう魔法に頼りっぱなしだわ!魔法しか勝たんって奴だな!」
メガロ(何でこんな奴らを凄いと思っていたんだ…)
自分が情けなくなるメガロ。
メガロ「お前ら魔王倒したあとずっとコルンのとこで働いてんのか?」
勇者「いや~無職になってからは転々としてる感じかな。」
リュカオン「俺も一緒。まぁやっとコルンのとこで落ち着いたかなって感じ。」
メガロ「そうか。じゃあ剣ちゃんと受けとったから俺は行くわ。じゃあな。」
勇者「おう。」
リュカオン「元気でな。」
その瞬間、メガロの電話がなった。
メガロ「はい。」
コルン「あ、メガロ?2人から剣届いた?」
メガロ「届いたのは届いたが、遅かったからから俺が途中まで取りに行った。」
コルン「そ、そう。悪かったわね…まだ2人とは一緒なの?」
メガロ「ああ。」
コルン「なら伝えて欲しいんだけど、あなた達クビって。」
その電話は解雇通知だった。
メガロ「コルンからお前らクビだって…。」
2人は呆然とした。
そしてこう言った。
勇者「メガロさん…!」
リュカオン「何か紹介して頂けませんか!?」
2人の栄光が再び輝く事は無いのだろうか…。
メガロ「はぁ…。」
三職目
[完]
続く
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