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第6話「添い寝」
しおりを挟むサキは怯える少女のベッドに乗り、当然のように添い寝をする。
サキ「一緒に寝よか~!!」
少女の方を向いて叫ぶ。
乾燥して充血しても尚、両の眼をこれ以上ないくらい広げ少女の方を見つめる。
サキ「自分、名前なんて言うん~!?」
問い詰めるサキ。
今までかいたことの無いような汗が吹き出る少女。
サキ「名前ぐらい言わなあかんのちゃうんか!!」
止まらない涙。
サキ「そうか~!!アカリちゃんって言うんか~!!」
アカリ「え…?」
細い声で驚くアカリ。
サキ「何で知っとるんって~!?そんなん病室のとこに書いてるからやん~!!」
アカリ「あ…」
サキ「知ってて聞いてんごめんな~!!まぁ許してや!ジョークジョーク!異世界ジョークや!!」
恐怖に苛まれ続け、少女はついに気を失ってしまった。
サキ「あら~もう寝てもうたんか!!まぁ今日はゆっくり寝とき!!明日もまた来るさかい!!」
少女の布団を剥ぎ取り、自分にかけるサキ。
サキ「おやすみ!!明日もスローライフや!!」
サキはアカリの隣で眠りについた。
翌朝。
サキ「おはよう…アカリちゃん…。」
アカリはうなされるように起こされる。
アカリ「…?」
サキ「おはよう…。ゆっくり寝れた…?」
アカリは昨晩のサキとの違いに疑問を感じた。
あぁ…悪い夢でも見たんだろう。と…。
しかし、そんな儚い希望は
彼女の声で掻き消された。
サキ「おはよう~!!!」
アカリの耳元で叫ぶサキ。
アカリは思い出すように涙が出始めた。
その時だった。
「おはよう~アカリ~昨日はごめんね。仕事で来られなくて…ってあなた誰!?」
アカリの母が見舞いに来た。
アカリ「お、おか、お母さん!!」
母「あ、あなた誰!?どこから入ってきたの!?」
サキは見つめる。
怯える母と娘を。
母「この子に何をしたの!!?」
ただ、見つめる。
母「出ていって!!出ていけ!!」
強く娘を抱きしめながら叫ぶ母。
そして、サキはゆっくりと2人の方へと歩き出す。
母「な、何よ!!出ていけっ!!出ていって!!!」
そして、2人の前に立ち止まった。
サキは2人の目を見ながら…
立ち去った。
病院内を歩く足音だけが響き渡った。
体験したことの無い恐怖。
親子は2人揃って入院した。
サキ「2人とも入院してもたかぁ~。まぁこれで親子ゆっくり出来るな!!これこそスローライフ、スローライフや!!」
5階の窓から2人の様子を伺うサキ。
登ってきた壁には爪をくい込ませた形跡が後に見つかった。
続く
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