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4 遊ぼうか
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( 冬司 )
理解不能な行動が面倒で、今まで遊んでいた女から距離を置き、また新しい女でも探そうかな~と思っていたその時……会社用のPCにメールが届いた。
直ぐにそれを開いて見ると、新たな事業として投資し始めた製薬会社からの連絡であったため真面目に目を通し始める。
「 へぇ~悪くないかな。これを機に規模を拡大するか。
そうすると協力してくれる病院の方へ一度行ってみた方が良さそうだ。 」
そう思いついた俺は、早速その内容をメールで送信しておいた。
後日直ぐに良い返事を貰った俺は、実際の現場となる病院視察に赴き、案内役をかってでてくれた院長の秘書の女から見回りながら説明を受ける。
「 これから入院病棟エリアをご案内します。
我が病院の設備は、最新のモノを使っておりますので是非見ていただきたいです。 」
「 そう。 」
そっけない返事にも関わらず、秘書の女性は瞳の奥に欲望を隠しながら、やたら丁寧な案内をしてきた。
この女で、少し遊ぶのもありかな?
気まぐれにそう思いながら、入院病棟を見て回っていると……突然視界に入ってきた人物を見て、俺は足を止める。
そこにはまだ小さい子供と手を繋ぎながら、一人の医師の説明を聞いている男がいた。
背丈は平均身長で、特に目立つところもないその外見……。
間違いない。
あの頃から全く変わっていない……晴矢だった。
「 ……?どうされましたか? 」
突然立ち止まってしまった俺を見て、秘書が戸惑っていたが、俺は直ぐに近くにあった曲がり角に体を隠す。
すると秘書は訝しげな様子ではあったが側に寄ってきたため、俺は直ぐに尋ねた。
「 あそこにいる男の事分かる? 」
「 えっ……?────あ、はい。少々お待ち下さい。 」
女は手に持っていたノート型PCを開き、操作すると、晴矢がいた病室からその情報を調べる。
「 恐らく、あの病室に入院されている女性の旦那様だと思われます。 」
「 ふ~ん。そう。 」
俺は気づかれない様に、慎重に顔を出して晴矢を見つめた。
大学生の時と殆ど変わらない地味な外見……いや、よく見ると随分とやつれている様だ。
しかも余裕がなさそうに医師の話を聞いていて、まだ幼稚園にも入ってないくらいの子供がグズらない様に必死にあやしながら、色々質問していた。
「 …………。 」
ズクン……。
突然心臓が重苦しく動いたので驚いたが、直ぐにムズムズとした覚えのある体の感覚に襲われ、思わずニヤッと笑ってしまった。
・・・・
良いものモノみ~つけた。
俺はルンルンとご機嫌で来た道に戻りだす。
すると焦った様に秘書の女が「 大征様っ!? 」と叫んだが……俺はこれから始まる楽しい日々に想いを馳せていたので、聞こえなかった。
◇◇◇◇
「 へぇ~お母さん病気で死んじゃったんだ。
それで今度は奥さんが死にかけって……うわぁ~悲惨すぎでしょ?
可哀想ぉ~♬ 」
直ぐに調べさせて晴矢の現在を知ると、あまりの現状に吹き出してしまう。
小さい頃から貧乏で、皆が人生をエンジョイしている中バイト三昧。
それで俺に弄ばれて捨てられて、その後の人生がコレ!
「 底辺人生ってかっわいそ~。
────あれ?でも……結婚本当にできたんだ?しかも子供って連れ子とかじゃなくて実子?
……へぇ?俺とやってた時、男も女も初めてだって言ってたから、絶対もう女抱けないとおもったのにな~。
最後らへんは突っ込まれてめちゃくちゃ気持ちよさそうにしてたから、そっちの才能しかなさそうだったけど。どうやって女抱いたんだろう?
……なんかムカつく。 」
なんとなく気に入らない気持ちが前に出てきて、イライラしてしまったが、直ぐに気持ちを落ち着けて続きを読む。
「 えっと……子供は三歳か。
ふ~ん……。ハイハイ。頑張りましたねぇ~。
でも、これから底辺生活送る哀れな子供を作ってどうすんだろ?バカじゃない? 」
子供は自分の家のために残すモノ。
だから俺は一人作って、後はプロに任せて教育を受けさせているのに、晴矢は母親の時の治療費や入院費プラス、今度は奥さんの医療費がのし掛かり借金だらけ。
子供にも、今後満足な生活などさせる余裕はなさそうだ。
仕事は一応資格を活かせる仕事をしているが、奥さんの看病と子供の世話で思う様に働けてないし、出世は絶望的……というかクビになる可能性だってある。
まさに俺に都合の良い状況にいる晴矢に、思わず楽しくなって笑ってしまった。
「 つまりお金に困っているってわけだ。
じゃあ、喉から手が出るほど欲しいお金を恵んであげる代わりに、飽きるまでまた遊ばせてもらおう。
前はちょっと早く手放しちゃったから、今回はもう少し長く遊んでから捨てようか。
楽しくなってきたな。 」
ワクワクと久しく感じていなかった高揚する気分が心地いい。
俺は早速電話を手にして、電話を掛け始めた。
理解不能な行動が面倒で、今まで遊んでいた女から距離を置き、また新しい女でも探そうかな~と思っていたその時……会社用のPCにメールが届いた。
直ぐにそれを開いて見ると、新たな事業として投資し始めた製薬会社からの連絡であったため真面目に目を通し始める。
「 へぇ~悪くないかな。これを機に規模を拡大するか。
そうすると協力してくれる病院の方へ一度行ってみた方が良さそうだ。 」
そう思いついた俺は、早速その内容をメールで送信しておいた。
後日直ぐに良い返事を貰った俺は、実際の現場となる病院視察に赴き、案内役をかってでてくれた院長の秘書の女から見回りながら説明を受ける。
「 これから入院病棟エリアをご案内します。
我が病院の設備は、最新のモノを使っておりますので是非見ていただきたいです。 」
「 そう。 」
そっけない返事にも関わらず、秘書の女性は瞳の奥に欲望を隠しながら、やたら丁寧な案内をしてきた。
この女で、少し遊ぶのもありかな?
気まぐれにそう思いながら、入院病棟を見て回っていると……突然視界に入ってきた人物を見て、俺は足を止める。
そこにはまだ小さい子供と手を繋ぎながら、一人の医師の説明を聞いている男がいた。
背丈は平均身長で、特に目立つところもないその外見……。
間違いない。
あの頃から全く変わっていない……晴矢だった。
「 ……?どうされましたか? 」
突然立ち止まってしまった俺を見て、秘書が戸惑っていたが、俺は直ぐに近くにあった曲がり角に体を隠す。
すると秘書は訝しげな様子ではあったが側に寄ってきたため、俺は直ぐに尋ねた。
「 あそこにいる男の事分かる? 」
「 えっ……?────あ、はい。少々お待ち下さい。 」
女は手に持っていたノート型PCを開き、操作すると、晴矢がいた病室からその情報を調べる。
「 恐らく、あの病室に入院されている女性の旦那様だと思われます。 」
「 ふ~ん。そう。 」
俺は気づかれない様に、慎重に顔を出して晴矢を見つめた。
大学生の時と殆ど変わらない地味な外見……いや、よく見ると随分とやつれている様だ。
しかも余裕がなさそうに医師の話を聞いていて、まだ幼稚園にも入ってないくらいの子供がグズらない様に必死にあやしながら、色々質問していた。
「 …………。 」
ズクン……。
突然心臓が重苦しく動いたので驚いたが、直ぐにムズムズとした覚えのある体の感覚に襲われ、思わずニヤッと笑ってしまった。
・・・・
良いものモノみ~つけた。
俺はルンルンとご機嫌で来た道に戻りだす。
すると焦った様に秘書の女が「 大征様っ!? 」と叫んだが……俺はこれから始まる楽しい日々に想いを馳せていたので、聞こえなかった。
◇◇◇◇
「 へぇ~お母さん病気で死んじゃったんだ。
それで今度は奥さんが死にかけって……うわぁ~悲惨すぎでしょ?
可哀想ぉ~♬ 」
直ぐに調べさせて晴矢の現在を知ると、あまりの現状に吹き出してしまう。
小さい頃から貧乏で、皆が人生をエンジョイしている中バイト三昧。
それで俺に弄ばれて捨てられて、その後の人生がコレ!
「 底辺人生ってかっわいそ~。
────あれ?でも……結婚本当にできたんだ?しかも子供って連れ子とかじゃなくて実子?
……へぇ?俺とやってた時、男も女も初めてだって言ってたから、絶対もう女抱けないとおもったのにな~。
最後らへんは突っ込まれてめちゃくちゃ気持ちよさそうにしてたから、そっちの才能しかなさそうだったけど。どうやって女抱いたんだろう?
……なんかムカつく。 」
なんとなく気に入らない気持ちが前に出てきて、イライラしてしまったが、直ぐに気持ちを落ち着けて続きを読む。
「 えっと……子供は三歳か。
ふ~ん……。ハイハイ。頑張りましたねぇ~。
でも、これから底辺生活送る哀れな子供を作ってどうすんだろ?バカじゃない? 」
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だから俺は一人作って、後はプロに任せて教育を受けさせているのに、晴矢は母親の時の治療費や入院費プラス、今度は奥さんの医療費がのし掛かり借金だらけ。
子供にも、今後満足な生活などさせる余裕はなさそうだ。
仕事は一応資格を活かせる仕事をしているが、奥さんの看病と子供の世話で思う様に働けてないし、出世は絶望的……というかクビになる可能性だってある。
まさに俺に都合の良い状況にいる晴矢に、思わず楽しくなって笑ってしまった。
「 つまりお金に困っているってわけだ。
じゃあ、喉から手が出るほど欲しいお金を恵んであげる代わりに、飽きるまでまた遊ばせてもらおう。
前はちょっと早く手放しちゃったから、今回はもう少し長く遊んでから捨てようか。
楽しくなってきたな。 」
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俺は早速電話を手にして、電話を掛け始めた。
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