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27 二度と手に入らないモノ
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( 冬司 )
「 ……偉そうに語らないでくれるかな?
あ~、もしかしてやり捨てされた復讐をしているつもりだったりする? 」
心底軽蔑した目で睨んでやったが……星華から返ってきたのは、また笑い声だった。
「 ふっ……復讐……っwwwふ……アハハハ~!!
ちょっ……ww止めて下さいよ~ww
私は凄く冬司さんに感謝してるのに!
実は、あの日に一夜のお礼としてアンタから貢いでもらったバカ高いプレゼント、全部売ったらとんでもない値段になってさ。
そのお陰で病気が発覚してから、なんとか生活できてたんだよねww助かっちゃった。
それに……お金の事以外でも、最後に会えて良かったって心から思っているんだ。
本当にありがとう。 」
「 ……はっ?頭おかしいんじゃない?
やり捨てされた男に感謝してるって……。
あ、もしかしてまだワンチャンあるとか思ってるわけ? 」
フッと鼻で笑うと、星華は静かに首を横に振る。
「 あの時気づかせてくれてありがとう。
あんたのお陰で、私は愛ってやつを育てる事ができた。
冬司さんと会わなかったら晴矢と付き合う事はできなかったし、未だに私に釣り合う男はカッコよくて~お金持ちで~とか痛い事言ってただろうから。
そしたら、きっと今頃は……一人で全てを恨みながら苦しみ藻掻いて死んでたと思う。 」
「 …………。 」
星華の顔は穏やかで、本当に俺を恨んでいない事が分かった。
だから動揺してしまい、言葉が出なかったが……なんだか晴矢が言いそうな事を言うこの女に憎しみを抱く。
なんで晴矢と同じ様な事をいうの?
そんなに影響する程……ずっと晴矢といたの?
この女が憎くて憎くて堪らない!!
憎しみを視線に乗せて睨み付けてやったが、星華はなんだか嬉しそうにも見えて……。
それに圧倒されていると、突然星華は軽く頭を下げた。
「 それに、晴矢と秋人を助けてくれたのにも感謝してる。
きっと晴矢は、私と秋人のために死んでたかもしれないから。
冬司さんが晴矢にしている事は酷い事だけど……それでも私と秋人を捨てられない晴矢にとって、貴方は救世主。
ありがとう、私の愛する人を ” 幸せ ” にしてくれて。 」
「 ……もしかして、俺の事バカにしてるのかな?
俺は損のない取引をしただけだけど?
晴矢って玩具としては丈夫だし、使いやすいからさ。
お金なんていくらでもあるのに、ない人って可哀想。
アンタもバカだよね~。
旦那を寝取られただけじゃなくて、玩具にされているのにお礼言うなんて! 」
ハハ!と指を指して笑ってやったが、顔をあげた星華からは……やはり怒りも悲しみも憎しみもないモノだった。
「 きっと逆の立場だったら、私も真っ先に体を売ってたかな~。
それでも足りなきゃ臓器……最後は犯罪……なんかもしてたかもね。
元彼とセックスするだけでお金くれるなら、どんなキモデブハゲでも喜んで抱かれるわよ。
愛なんてなくたって、愛する人を ” 幸せ ” にするために。
晴矢もそう割り切って抱かれてるだけだから、本当に可哀想なのは……どっちなんだろうね?
本当は愛して欲しくて堪らないんだもんね?
冬司さんは。 」
「 は……はぁぁぁぁぁ!!? 」
とんでもない事を言い出した星華に、顔を大きく歪めて叫んだ。
愛してほしい??
誰が??誰を???
グツグツと煮えたぎる様な怒りと共に、床に落ちている花をグチャリと踏み潰してやる。
「 あのさ~?何かとんでもない勘違いしている様だから、訂正しておくけど、晴矢はただのセフレ以下の玩具として買っただけなんだけど?
ちゃんと話聞いてた?
それとも病気のせいで半分夢の中なのかな? 」
「 はいはい、全部聞いてますし、全部理解してますよ~。
冬司さんが晴矢にずっと未練たらたらだったってことも、大好きで大好きで堪らない事も、ぜ~~んぶね。 」
……駄目だコイツ。
俺はハァ……とため息をついて、星華を相手にする事をやめた。
こんな気狂い女と話したって時間の無駄だし、別の方法を考えよ~っと!
「 ……アホらしい。帰ろ。 」
そのまま背を向けようとする俺に、星華は真剣なトーンで話し始めた。
「 お金は人を ” 幸せ ” にはしてくれるけど、” 愛 ” は生み出してくれないですよ。
だから、晴矢と私達家族は、貴方のお金で ” 幸せ ” にしてもらえて感謝はしているけど……愛してはいないの。 」
「 ……ハイハイ、御高説どうも~。 」
心底面倒でそのまま相手せずに背中を完全に向けると────背中にブスリと星華の言葉が刺さる。
「 晴矢の全ての愛はもう手に入らないよ。
だって、冬司さんだけを愛していた晴矢は消えて、私を愛した晴矢になっているから。
冬司さんが欲しくて堪らない、晴矢の全ては永遠に手に入らないの。
……バカだね、あの時手放さなきゃ、晴矢の全部は自分の物になってたのにさ。
まぁ、それが散々遊んできた天罰なんだろうね!どんまい! 」
「 ……もう不快だから黙ってくれない? 」
何故かズキズキと痛む心臓を抑え、非常に不愉快な気持ちのまま部屋の扉に手をかける。
すると────……最後に星華は大声で俺に向かって叫んだ。
「 ……偉そうに語らないでくれるかな?
あ~、もしかしてやり捨てされた復讐をしているつもりだったりする? 」
心底軽蔑した目で睨んでやったが……星華から返ってきたのは、また笑い声だった。
「 ふっ……復讐……っwwwふ……アハハハ~!!
ちょっ……ww止めて下さいよ~ww
私は凄く冬司さんに感謝してるのに!
実は、あの日に一夜のお礼としてアンタから貢いでもらったバカ高いプレゼント、全部売ったらとんでもない値段になってさ。
そのお陰で病気が発覚してから、なんとか生活できてたんだよねww助かっちゃった。
それに……お金の事以外でも、最後に会えて良かったって心から思っているんだ。
本当にありがとう。 」
「 ……はっ?頭おかしいんじゃない?
やり捨てされた男に感謝してるって……。
あ、もしかしてまだワンチャンあるとか思ってるわけ? 」
フッと鼻で笑うと、星華は静かに首を横に振る。
「 あの時気づかせてくれてありがとう。
あんたのお陰で、私は愛ってやつを育てる事ができた。
冬司さんと会わなかったら晴矢と付き合う事はできなかったし、未だに私に釣り合う男はカッコよくて~お金持ちで~とか痛い事言ってただろうから。
そしたら、きっと今頃は……一人で全てを恨みながら苦しみ藻掻いて死んでたと思う。 」
「 …………。 」
星華の顔は穏やかで、本当に俺を恨んでいない事が分かった。
だから動揺してしまい、言葉が出なかったが……なんだか晴矢が言いそうな事を言うこの女に憎しみを抱く。
なんで晴矢と同じ様な事をいうの?
そんなに影響する程……ずっと晴矢といたの?
この女が憎くて憎くて堪らない!!
憎しみを視線に乗せて睨み付けてやったが、星華はなんだか嬉しそうにも見えて……。
それに圧倒されていると、突然星華は軽く頭を下げた。
「 それに、晴矢と秋人を助けてくれたのにも感謝してる。
きっと晴矢は、私と秋人のために死んでたかもしれないから。
冬司さんが晴矢にしている事は酷い事だけど……それでも私と秋人を捨てられない晴矢にとって、貴方は救世主。
ありがとう、私の愛する人を ” 幸せ ” にしてくれて。 」
「 ……もしかして、俺の事バカにしてるのかな?
俺は損のない取引をしただけだけど?
晴矢って玩具としては丈夫だし、使いやすいからさ。
お金なんていくらでもあるのに、ない人って可哀想。
アンタもバカだよね~。
旦那を寝取られただけじゃなくて、玩具にされているのにお礼言うなんて! 」
ハハ!と指を指して笑ってやったが、顔をあげた星華からは……やはり怒りも悲しみも憎しみもないモノだった。
「 きっと逆の立場だったら、私も真っ先に体を売ってたかな~。
それでも足りなきゃ臓器……最後は犯罪……なんかもしてたかもね。
元彼とセックスするだけでお金くれるなら、どんなキモデブハゲでも喜んで抱かれるわよ。
愛なんてなくたって、愛する人を ” 幸せ ” にするために。
晴矢もそう割り切って抱かれてるだけだから、本当に可哀想なのは……どっちなんだろうね?
本当は愛して欲しくて堪らないんだもんね?
冬司さんは。 」
「 は……はぁぁぁぁぁ!!? 」
とんでもない事を言い出した星華に、顔を大きく歪めて叫んだ。
愛してほしい??
誰が??誰を???
グツグツと煮えたぎる様な怒りと共に、床に落ちている花をグチャリと踏み潰してやる。
「 あのさ~?何かとんでもない勘違いしている様だから、訂正しておくけど、晴矢はただのセフレ以下の玩具として買っただけなんだけど?
ちゃんと話聞いてた?
それとも病気のせいで半分夢の中なのかな? 」
「 はいはい、全部聞いてますし、全部理解してますよ~。
冬司さんが晴矢にずっと未練たらたらだったってことも、大好きで大好きで堪らない事も、ぜ~~んぶね。 」
……駄目だコイツ。
俺はハァ……とため息をついて、星華を相手にする事をやめた。
こんな気狂い女と話したって時間の無駄だし、別の方法を考えよ~っと!
「 ……アホらしい。帰ろ。 」
そのまま背を向けようとする俺に、星華は真剣なトーンで話し始めた。
「 お金は人を ” 幸せ ” にはしてくれるけど、” 愛 ” は生み出してくれないですよ。
だから、晴矢と私達家族は、貴方のお金で ” 幸せ ” にしてもらえて感謝はしているけど……愛してはいないの。 」
「 ……ハイハイ、御高説どうも~。 」
心底面倒でそのまま相手せずに背中を完全に向けると────背中にブスリと星華の言葉が刺さる。
「 晴矢の全ての愛はもう手に入らないよ。
だって、冬司さんだけを愛していた晴矢は消えて、私を愛した晴矢になっているから。
冬司さんが欲しくて堪らない、晴矢の全ては永遠に手に入らないの。
……バカだね、あの時手放さなきゃ、晴矢の全部は自分の物になってたのにさ。
まぁ、それが散々遊んできた天罰なんだろうね!どんまい! 」
「 ……もう不快だから黙ってくれない? 」
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すると────……最後に星華は大声で俺に向かって叫んだ。
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