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28 人間ってそういうモンでしょ?
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( 冬司 )
「 あ~……腹立つ!!なんだよ、あのクソ女っ!! 」
病室を後にした俺は、車を運転しながら収まらないイライラに翻弄され、ドンッ!とハンドルを強く叩く。
俺が未練タラタラ??
晴矢の事が大好き?
一体何を見てそう思ったのか。
「 そんなわけないでしょ、気持ち悪~。
あんな平凡以下の貧乏男、好きになるヤツなんて狂ってるでしょ。 」
晴矢の魅力を述べよと言われたって何も出てこないくらい、本当に印象の薄くてただの地味な男だ。
そんな男と、この生まれながらの勝ち組男が、そもそもセフレにしてやる事自体が奇跡だというのに……。
「 そもそもこっちは金、晴矢は体。
それでイコール契約しているだけなんだから、愛もクソもないんだよ。
ば~か。 」
はっ!と鼻で笑ってやったが……頭に浮かんできたのは、先ほどぶつけられた言葉達だ。
” お金は人を ” 幸せ ” にはしてくれるけど、” 愛 ” は生み出してくれないですよ。 ”
” 晴矢と私達家族は、貴方のお金で ” 幸せ ” にしてもらえて感謝はしているけど……愛してはいないの。 ”
愛していない。
晴矢は……俺を……。
「 ……っ……なんっ……だよ……っ!
……クソ……クソ、クソ、クソっ!! 」
自分でもどうかと思うくらい怒りが湧いて、ブツブツと口からは汚い言葉が次から次へと飛び出す。
そして直ぐにハッ!と我に帰り……大きなため息をついた。
「 ……馬鹿らしい。
まぁ、飼い犬が尻尾を振らなきゃムカつくか。
ちょっと甘やかし過ぎちゃったかな?
ここらへんでちゃんと躾しないとね。
気まぐれで置いてやってる雑種犬にさ。 」
俺は適度な場所に一度車を止めると、携帯を取り出し登録されている番号に片っ端から連絡を掛ける。
適当な甘い言葉と金。
それをチラつかせれば、直ぐに女の方から会いたいと言ってくる。
” 私だけは心から冬司が好き。 ”
” 地位も金も外見がなくても関係ない。 ”
そう言って尻尾を振ってやってくるけどさ~……じゃあ、なんで地位も金も外見も好みじゃない男とセックスしないの?アンタ達ってさ。
揃いも揃って同じ事を口にする女達に、笑いがこみ上げる。
それがいらないなら、なんでその辺に転がっている自分だけを愛してくれる男を選ばないの?
ほらほら、おかしいでしょ?
本当は欲しくて欲しくて堪らないんだもんね?
自分の欲望だけを叶えてくれる、自分を輝かせてくれる、最高級のアクセサリーが。
仮面の下に隠されている欲望丸見えの女や、何か得をしたいと考えて近づいてくる男達……。
欲望で繋がった関係は、” 幸せ ”
だから俺も、最大限に ” 幸せ ” になるために……ソイツらを使っていいじゃん。
「 ずっと晴矢で解消していたからイライラしてたのかな。
じゃ~今日は、最高級の女を使ってあ~そぼ!
ん~……このままパーティー形式にしちゃおっかな~。
とりあえず他の男の知り合いも呼んで……。 」
久しぶりに派手に遊ぼうと思った俺は、直ぐにホテルの最高級プライベートルームを貸し切りにし、楽しく遊ぶ事に決めた。
そして、準備を終えてやってきたのは、遊び方をちゃ~んと知っている同類達。
人との距離感をちゃんと心得ているから、不快な気持ちにさせずにお互い上手く遊べる。
「 ねぇ~冬司~。最近呼んでくれなくて寂しかった~。 」
「 今日は楽しく飲みましょ♡ 」
自分の得になる相手を見つけたら、そこからは探り合いと駆け引きがスタート。
どれだけ相手から ” 幸せ ” を奪えるか。
それが愛の正体って事。
「 最近、ちょっと面白い玩具を手に入れたから遊んでたんだ~。
でもそろそろ飽きてきたんだよね。
だから……遊んでくれる? 」
俺は愛想よく体にもたれ掛かってくる女達の肩を引き寄せると、同情を引く様に悲し気にに言った。
すると出てくる答えは、いつも一緒。
だから今も、その同じ答えを全員が一斉に俺に言ってくる。
「 え~?それってどんな子だったの?
冬司にそんな事言わせるなんて最低!
私だったら冬司にそんな顔させないけどな~。 」
「 やだ~!玩具だなんて……可哀想~。
だったら、そんなの捨てちゃいなよ!愛される努力をしなかった相手が悪~い!
私が遊んであげる♡ 」
自分だけは違うという、傲慢で自分勝手で……誰かを陥れる言葉達。
自分の好感度をあげるには、他人の粗を探して責めれば一番効果的だもんね~?
” 自分は違う。”
” 自分なら自分なら自分なら……。 ”
そうやって、誰かを落とせば簡単なんだよ、好きになってもらうなんて。
真実の愛がどうたらって言ってるヤツ程、誰かを出し抜いて手に入れてるじゃん。
ヨシヨシと頭を撫でてくる手が気持ちよくて、目を細めると、女たちから喜ぶ気配がした。
これくらいの軽い付き合いが一番楽だし、楽し~♬
そのまま片方の女にキスすると、直ぐに気持ちよく答えてくれて……慣れている感覚にお互い酔いしれる。
中々キス、上手いじゃん。
楽しめそう~。
ワクワクした気持ちとこれから来る快感を期待する気持ちで一杯になっている中で……その中の端の端、よく見ないとわからないくらい隅の方で、誰かの声が聞こえた。
” 幸せな事だって沢山共有してきた人なんだろう?
嫌な所だって、それを含めて楽しかったでいいと思う。 ”
……あぁ、そういえば、晴矢には通じなかったな。コレ。
チュッチュッと最高に綺麗な女性とキスをしながら、頭に浮かんでくるのはやっぱり晴矢との思い出で……それに最高にムカついた。
俺が付き合って何日かした時、昔付き合っていた女についての悪い所を口にしたのだが、晴矢はその時初めて嫌な顔を見せてきたのだ。
俺は相手が喜ぶから言っただけ。
” 昔付き合っていた女はこういう嫌な所がありました。 ”
” でも、貴方はそういう所がなくてすごく良いなと思ってます。 ”
” だから貴方だけが特別! ”
それを言うと、今まで付き合ってきた女は全員喜んだよ。
だって、比較対象があった方が褒められて嬉しいでしょ?
「 あ~……腹立つ!!なんだよ、あのクソ女っ!! 」
病室を後にした俺は、車を運転しながら収まらないイライラに翻弄され、ドンッ!とハンドルを強く叩く。
俺が未練タラタラ??
晴矢の事が大好き?
一体何を見てそう思ったのか。
「 そんなわけないでしょ、気持ち悪~。
あんな平凡以下の貧乏男、好きになるヤツなんて狂ってるでしょ。 」
晴矢の魅力を述べよと言われたって何も出てこないくらい、本当に印象の薄くてただの地味な男だ。
そんな男と、この生まれながらの勝ち組男が、そもそもセフレにしてやる事自体が奇跡だというのに……。
「 そもそもこっちは金、晴矢は体。
それでイコール契約しているだけなんだから、愛もクソもないんだよ。
ば~か。 」
はっ!と鼻で笑ってやったが……頭に浮かんできたのは、先ほどぶつけられた言葉達だ。
” お金は人を ” 幸せ ” にはしてくれるけど、” 愛 ” は生み出してくれないですよ。 ”
” 晴矢と私達家族は、貴方のお金で ” 幸せ ” にしてもらえて感謝はしているけど……愛してはいないの。 ”
愛していない。
晴矢は……俺を……。
「 ……っ……なんっ……だよ……っ!
……クソ……クソ、クソ、クソっ!! 」
自分でもどうかと思うくらい怒りが湧いて、ブツブツと口からは汚い言葉が次から次へと飛び出す。
そして直ぐにハッ!と我に帰り……大きなため息をついた。
「 ……馬鹿らしい。
まぁ、飼い犬が尻尾を振らなきゃムカつくか。
ちょっと甘やかし過ぎちゃったかな?
ここらへんでちゃんと躾しないとね。
気まぐれで置いてやってる雑種犬にさ。 」
俺は適度な場所に一度車を止めると、携帯を取り出し登録されている番号に片っ端から連絡を掛ける。
適当な甘い言葉と金。
それをチラつかせれば、直ぐに女の方から会いたいと言ってくる。
” 私だけは心から冬司が好き。 ”
” 地位も金も外見がなくても関係ない。 ”
そう言って尻尾を振ってやってくるけどさ~……じゃあ、なんで地位も金も外見も好みじゃない男とセックスしないの?アンタ達ってさ。
揃いも揃って同じ事を口にする女達に、笑いがこみ上げる。
それがいらないなら、なんでその辺に転がっている自分だけを愛してくれる男を選ばないの?
ほらほら、おかしいでしょ?
本当は欲しくて欲しくて堪らないんだもんね?
自分の欲望だけを叶えてくれる、自分を輝かせてくれる、最高級のアクセサリーが。
仮面の下に隠されている欲望丸見えの女や、何か得をしたいと考えて近づいてくる男達……。
欲望で繋がった関係は、” 幸せ ”
だから俺も、最大限に ” 幸せ ” になるために……ソイツらを使っていいじゃん。
「 ずっと晴矢で解消していたからイライラしてたのかな。
じゃ~今日は、最高級の女を使ってあ~そぼ!
ん~……このままパーティー形式にしちゃおっかな~。
とりあえず他の男の知り合いも呼んで……。 」
久しぶりに派手に遊ぼうと思った俺は、直ぐにホテルの最高級プライベートルームを貸し切りにし、楽しく遊ぶ事に決めた。
そして、準備を終えてやってきたのは、遊び方をちゃ~んと知っている同類達。
人との距離感をちゃんと心得ているから、不快な気持ちにさせずにお互い上手く遊べる。
「 ねぇ~冬司~。最近呼んでくれなくて寂しかった~。 」
「 今日は楽しく飲みましょ♡ 」
自分の得になる相手を見つけたら、そこからは探り合いと駆け引きがスタート。
どれだけ相手から ” 幸せ ” を奪えるか。
それが愛の正体って事。
「 最近、ちょっと面白い玩具を手に入れたから遊んでたんだ~。
でもそろそろ飽きてきたんだよね。
だから……遊んでくれる? 」
俺は愛想よく体にもたれ掛かってくる女達の肩を引き寄せると、同情を引く様に悲し気にに言った。
すると出てくる答えは、いつも一緒。
だから今も、その同じ答えを全員が一斉に俺に言ってくる。
「 え~?それってどんな子だったの?
冬司にそんな事言わせるなんて最低!
私だったら冬司にそんな顔させないけどな~。 」
「 やだ~!玩具だなんて……可哀想~。
だったら、そんなの捨てちゃいなよ!愛される努力をしなかった相手が悪~い!
私が遊んであげる♡ 」
自分だけは違うという、傲慢で自分勝手で……誰かを陥れる言葉達。
自分の好感度をあげるには、他人の粗を探して責めれば一番効果的だもんね~?
” 自分は違う。”
” 自分なら自分なら自分なら……。 ”
そうやって、誰かを落とせば簡単なんだよ、好きになってもらうなんて。
真実の愛がどうたらって言ってるヤツ程、誰かを出し抜いて手に入れてるじゃん。
ヨシヨシと頭を撫でてくる手が気持ちよくて、目を細めると、女たちから喜ぶ気配がした。
これくらいの軽い付き合いが一番楽だし、楽し~♬
そのまま片方の女にキスすると、直ぐに気持ちよく答えてくれて……慣れている感覚にお互い酔いしれる。
中々キス、上手いじゃん。
楽しめそう~。
ワクワクした気持ちとこれから来る快感を期待する気持ちで一杯になっている中で……その中の端の端、よく見ないとわからないくらい隅の方で、誰かの声が聞こえた。
” 幸せな事だって沢山共有してきた人なんだろう?
嫌な所だって、それを含めて楽しかったでいいと思う。 ”
……あぁ、そういえば、晴矢には通じなかったな。コレ。
チュッチュッと最高に綺麗な女性とキスをしながら、頭に浮かんでくるのはやっぱり晴矢との思い出で……それに最高にムカついた。
俺が付き合って何日かした時、昔付き合っていた女についての悪い所を口にしたのだが、晴矢はその時初めて嫌な顔を見せてきたのだ。
俺は相手が喜ぶから言っただけ。
” 昔付き合っていた女はこういう嫌な所がありました。 ”
” でも、貴方はそういう所がなくてすごく良いなと思ってます。 ”
” だから貴方だけが特別! ”
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だって、比較対象があった方が褒められて嬉しいでしょ?
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