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第八章
356 あ、そういえば……
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(リーフ)
結局そのままずっとレオンの背中を叩き続ける羽目になり、手が痺れた頃────やっとモルトとニールが起床し、皆で朝ごはんを食べる事に。
そうして怖いくらいに上機嫌のレオンと、普段どおりのモルトとニールと共に朝食を食べ終わった後、俺はいつもの定位置であるレオンの上で、モルトの入れてくれたバラ茶を飲みながらまったりタイムに突入していた。
ダラダラとモルトとニールの話す動物とお花の豆知識や面白い体験を聞いている間、レオンは一心不乱に俺の洋服の埃をとってくれている。
猿の毛づくろい……。
前世で見た猿山の動物園で見たソレを思い出し、吹き出しそうになったが、そこは我慢!
別の何かを考えて気を紛らわせようとすると、先程のレオンとの会話がフッと頭に浮かんだため、それを何となく口に出した。
「そういえば、さっきレオンさ『意識して状態異常を無効にしました』って言ってたけど、あれどういう事?
『適応されない』とかも言ってなかった?」
「?はい。俺に状態異常は一切効きません。全てが無効化されます。」
何でも無いようにサラリと告げられた衝撃的な事実に、俺は目を見開いて固まった。
『全ての状態異常無効化』
毒耐性、麻痺耐性、などなど資質によって各種の『耐性』持ちはポチポチいるが、それが複数持ちとなるとほぼいない。
勿論『全て』など論外だ。
その上、全てが『無効』など伝説上のものでしかないはずなのだが……今、目の前でその伝説を持つ者が、平然と俺の服のホコリをとっている!
なんだか申し訳ない気持ちになりながら、その謎に頭を悩ませた。
なぜ今の時点でスキル<完全なる不干渉>……しかもその上位互換スキルが発動しているんだ?
あり得ない事実に、一つ一つ原作の話で語られる内容を思い出していく。
レオンハルトが15歳の時に発現する予定のスキル<完全なる不干渉>。
その発現条件は『ランクSSSに分類される強い毒に対し自力で生還する事』。
俺ではないリーフによって崖に落とされたレオンハルトは、崖下に生えていた《ポイズン・ヒートマッシュ》という、ランクSSSに相当する毒キノコの上に落ち、奇跡の生還を果たす。
しかし、全くの無事……ではなくて、その毒に侵され瀕死の状態になってしまった。
そして────自身の左目を犠牲にすることで、その毒からの生還を果たし、そのスキルを手にしたのだ。
俺が防ぎたい未来の1つ。
だが、勿論どうにかしてそのスキルも発現させないといけないので、どうしたものかと思っていた。
そんな多大な苦労をして手にするはずのスキル、<完全なる不干渉>。
《あらゆる状態異常を『ほぼ』無効とすることができる》の上位互換のようなスキルをレオンが持っている。
ランクSSSの毒物など一切摂取などしていないのにだ。
埃をもっさりとったレオンは、綺麗になった俺の服を睨みつけ、更にフーフーと息を吐きかけて完全に埃を除去し始めた。
そんなレオンを見ながら、一つの可能性を導き出す。
ま、まさか賞味期限が危うい物を数多く食べているから……?
なんとなくソレっぽい事を思いついたが、『流石にそれは……。』と否定し、またグルグルと考え始めたその時────突如はっ!と閃いた。
英雄の資質は『神をも超える可能性を秘めた資質』。
そのスキルは謎に包まれており、勿論発現条件も不明。
全てが固有かつユニークスキルである。
────もしかして発現条件が違う同種のスキルがたくさんあるんじゃない?
それに気が付き、キラっ!と目を輝かす。
つまり条件次第では、物語のような辛い思いをしなくとも、もっと強力なスキルが手に入る可能性があるということだ。
「────っしゃ!」
思わずガッツポーズをとると、レオンはモニモニと探るような手つきで、俺の頭をマッサージし始めた。
……あ、そこそこ~……。
非常に気持ちいいマッサージを大人しく享受しながら、俺は今後の展開に対し明るい未来を思い描いた。
現在発現しているスキルによってランクSSSの毒物を摂取する必要も、左目を失う事件も全て防がれてしまった。
つまりは────……最悪の未来の1つがガラリと崩されたということだ。
思わずウヒョヒョ~イ!と喜ぶ俺に、レオンは頭の気持ちいいツボを発見!とばかりに念入りにその場所を揉み込んでくる。
それに対してもウヒョ~!と喜びの声を上げながら、マッサージのお陰で冴えた頭に新たな可能性がポワワンと思い浮かんだ。
それなら他のスキルに関しても、同様に他の条件で発現する可能性も十分にある。
つまりレオンは、物語通りの辛い想いをしなくても済むかもしれない?
その可能性に気づき……今度は安堵からヘナヘナ~と体から力が抜けてしまった。
するとレオンはモソモソと動いて、勝手に俺の収まりが良いところを見つけて体をそこにセットしてくれる。
とうとう自動快適モード付きの介護ベッドの様な動きまでマスターか……。
『喜び』『悲しみ』、二つの相反する感情がバチバチしているが、僅かに喜びが勝る。
こんな細かい配慮までできるとは……出来る男だ、うちの子は~!
ニコニコしながらその動きに身を任せていると、今度は突然ある1つの最悪な可能性が頭の中に突如降り立ち……笑顔のまま固まった。
昨日レオンに身に降り掛かったこと。
『変質者からのイタズラ』
……まさかこれが発現条件だったりしない?
結局そのままずっとレオンの背中を叩き続ける羽目になり、手が痺れた頃────やっとモルトとニールが起床し、皆で朝ごはんを食べる事に。
そうして怖いくらいに上機嫌のレオンと、普段どおりのモルトとニールと共に朝食を食べ終わった後、俺はいつもの定位置であるレオンの上で、モルトの入れてくれたバラ茶を飲みながらまったりタイムに突入していた。
ダラダラとモルトとニールの話す動物とお花の豆知識や面白い体験を聞いている間、レオンは一心不乱に俺の洋服の埃をとってくれている。
猿の毛づくろい……。
前世で見た猿山の動物園で見たソレを思い出し、吹き出しそうになったが、そこは我慢!
別の何かを考えて気を紛らわせようとすると、先程のレオンとの会話がフッと頭に浮かんだため、それを何となく口に出した。
「そういえば、さっきレオンさ『意識して状態異常を無効にしました』って言ってたけど、あれどういう事?
『適応されない』とかも言ってなかった?」
「?はい。俺に状態異常は一切効きません。全てが無効化されます。」
何でも無いようにサラリと告げられた衝撃的な事実に、俺は目を見開いて固まった。
『全ての状態異常無効化』
毒耐性、麻痺耐性、などなど資質によって各種の『耐性』持ちはポチポチいるが、それが複数持ちとなるとほぼいない。
勿論『全て』など論外だ。
その上、全てが『無効』など伝説上のものでしかないはずなのだが……今、目の前でその伝説を持つ者が、平然と俺の服のホコリをとっている!
なんだか申し訳ない気持ちになりながら、その謎に頭を悩ませた。
なぜ今の時点でスキル<完全なる不干渉>……しかもその上位互換スキルが発動しているんだ?
あり得ない事実に、一つ一つ原作の話で語られる内容を思い出していく。
レオンハルトが15歳の時に発現する予定のスキル<完全なる不干渉>。
その発現条件は『ランクSSSに分類される強い毒に対し自力で生還する事』。
俺ではないリーフによって崖に落とされたレオンハルトは、崖下に生えていた《ポイズン・ヒートマッシュ》という、ランクSSSに相当する毒キノコの上に落ち、奇跡の生還を果たす。
しかし、全くの無事……ではなくて、その毒に侵され瀕死の状態になってしまった。
そして────自身の左目を犠牲にすることで、その毒からの生還を果たし、そのスキルを手にしたのだ。
俺が防ぎたい未来の1つ。
だが、勿論どうにかしてそのスキルも発現させないといけないので、どうしたものかと思っていた。
そんな多大な苦労をして手にするはずのスキル、<完全なる不干渉>。
《あらゆる状態異常を『ほぼ』無効とすることができる》の上位互換のようなスキルをレオンが持っている。
ランクSSSの毒物など一切摂取などしていないのにだ。
埃をもっさりとったレオンは、綺麗になった俺の服を睨みつけ、更にフーフーと息を吐きかけて完全に埃を除去し始めた。
そんなレオンを見ながら、一つの可能性を導き出す。
ま、まさか賞味期限が危うい物を数多く食べているから……?
なんとなくソレっぽい事を思いついたが、『流石にそれは……。』と否定し、またグルグルと考え始めたその時────突如はっ!と閃いた。
英雄の資質は『神をも超える可能性を秘めた資質』。
そのスキルは謎に包まれており、勿論発現条件も不明。
全てが固有かつユニークスキルである。
────もしかして発現条件が違う同種のスキルがたくさんあるんじゃない?
それに気が付き、キラっ!と目を輝かす。
つまり条件次第では、物語のような辛い思いをしなくとも、もっと強力なスキルが手に入る可能性があるということだ。
「────っしゃ!」
思わずガッツポーズをとると、レオンはモニモニと探るような手つきで、俺の頭をマッサージし始めた。
……あ、そこそこ~……。
非常に気持ちいいマッサージを大人しく享受しながら、俺は今後の展開に対し明るい未来を思い描いた。
現在発現しているスキルによってランクSSSの毒物を摂取する必要も、左目を失う事件も全て防がれてしまった。
つまりは────……最悪の未来の1つがガラリと崩されたということだ。
思わずウヒョヒョ~イ!と喜ぶ俺に、レオンは頭の気持ちいいツボを発見!とばかりに念入りにその場所を揉み込んでくる。
それに対してもウヒョ~!と喜びの声を上げながら、マッサージのお陰で冴えた頭に新たな可能性がポワワンと思い浮かんだ。
それなら他のスキルに関しても、同様に他の条件で発現する可能性も十分にある。
つまりレオンは、物語通りの辛い想いをしなくても済むかもしれない?
その可能性に気づき……今度は安堵からヘナヘナ~と体から力が抜けてしまった。
するとレオンはモソモソと動いて、勝手に俺の収まりが良いところを見つけて体をそこにセットしてくれる。
とうとう自動快適モード付きの介護ベッドの様な動きまでマスターか……。
『喜び』『悲しみ』、二つの相反する感情がバチバチしているが、僅かに喜びが勝る。
こんな細かい配慮までできるとは……出来る男だ、うちの子は~!
ニコニコしながらその動きに身を任せていると、今度は突然ある1つの最悪な可能性が頭の中に突如降り立ち……笑顔のまま固まった。
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……まさかこれが発現条件だったりしない?
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