【第一部完結】天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します

バナナ男さん

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第十七章

621 いい男になろう!

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( リーフ )

ジェニファーちゃんが指を鳴らした瞬間、床に大きな魔法陣が出現し、三年生達全員のケガがあっという間に治ってへまった。


「 これで証拠は消えてしまいましたわね?

ごめんあそばせ。 」


絶句し黙る女生徒達をジェニファーちゃんは見下ろし、オホホッとこれまた悪い顔で笑う。


魔法の中では断トツに難しい回復魔法をあんなにあっさり使うとは……。

流石は大司教様の娘さん!


「 ありがとう。 」


「 …… ” 美しい ” 枠としては当然ですわ。 」

 
お礼を告げると、ジェニファーちゃんはツンッと顔を背けて素っ気なく答えた。


” 美しい ” 枠??


初めて聞いた言葉に首をかしげると、サイモンがふっふっふ~と不敵な笑みを浮かべる。


「 せっかくなので、悪の組織の役割を決めてみたんです♡

僕は ” 可愛い ” 枠で~す。 」


なんと女性陣(サイモンは男)は、それぞれの役割的なものを決めたらしく、全員顔を見合わせ ” ね~? ” と頷きあっていた。


ちなみにリリアちゃんは ” セクシー ” 枠、ジェニファーちゃんは ” 美しい ” 枠、そしてソフィアちゃんは ” 王女様 ” 枠に決定したのだとか。


悪の組織で言う ” 炎のなんちゃら ” とか ” 氷のなんちゃら ” とか四天王の二つ名みたいな感じぃ?


「 面白いね~それ! 」


ワクワクしながら楽しく談笑していると、やっと主犯であるマービン君が目を冷ました様で、ボンヤリしながら前に立っている俺を見下ろした。


「 やぁ、おはよう。マービン君。 」


俺がニコニコ笑いながら挨拶すると、マービン君は、むにゃむにゃ?とまだ半分寝ぼけながら、周りで磔になっている同級生達、そして自分の剥き出しのお象さんを順番に見て────……。



完全に覚醒した。


青ざめ白目になりながら、汗を滝の様に垂れ流すマービン君。

そして確認のためか、もう一度同級生達を見回し、次に自分のお象さんを見下ろして……最後は真っ白になってしまった。

そんなマービン君に対し俺は腕を組み、ワ~ハッハッ~!!と悪役に相応しき高笑いを見せつける。


「 マービン君の言う通りだ!誇れる物を見せて貰うと楽しいね~。

マービン君も嬉しいだろ~う?

誇れるものをアピールすることができて!

お互いこ~んなに楽しいんだから、毎日の日課にしちゃおっかな~?

お象様と茶色いアレ博物館でもつくっちゃおっかな~? 」


フフ、フフ~ン♬


鼻歌を歌いながらご機嫌でそう言うと、磔にされている男子生徒達と顔に落書きされた女子生徒達は「 ご、ごめんなさ~い! 」「 もうしませんからそれだけは~!! 」と口々に謝罪を申し出た。


────が……マービン君だけはギリッと唇を噛み締め、憎々しげな目で俺を睨みつけると、そのまま怒鳴るように叫んだ。


「 俺は間違った事など言っていないだろう!!

別にたかが平民の女如きに注意したくらいで、何でここまでの事をされないといけないんだっ!!

流石にこれは、公爵家といえども大問題だぞ!!

名だたる名門貴族達に対してこんな暴挙にでるなど……許されるわけがないっ!! 」


フーフー!!と随分興奮した様子でそう叫ぶマービン君に、俺はやれやれ~とため息をつきながら、そんな仕方のない駄々っ子を優しく諭す。


「 全く……。マービン君はそうまでして女性の裸が見たいのかい?

なんて仕方のないスケベ坊やだ。

しか~し!その心意気は良し!!

男たるものエチチであれ!

神秘なるぅ~女性の裸!その体が見たい!触りたい!!

────確かにそれに関しては、何の問題もないね。 」


「 ………………は? 」


自身の青春時代────薄くなった女性徒達の夏服、水泳時の水着、そして体育の時間にユッサユッサするおパイ達を見て同志達と共に、お~!!と言ってた頃が既に遠い昔……。


男なら絶対そんな時期はある!

だから、それ自体が悪い事だとは思ってない。


エッチだと言われてショックだったのか、マービン君はストンッ……と表情を失くし、ピクピクとこめかみを震わせる。


そして闘技場内は、痛いくらいの静寂になり、皆が俺の話しに耳を傾けている様だったので、俺はしっかり!はっきり!とマービン君の何が悪かったのかについて教えた。


「 では何が問題か……?それはずばり────……。



君自身に魅力がない事が問題だ! 」



────ズバンッ!!


逃げる事などできぬよう、マービン君をしっかり指差し告げると……マービン君は白目を向いて固まった。


「 いいかい?坊や、よくお聞き?


君はモテない!!


悲しい事に、男としての魅力が皆無なんだ。

だから命令しないと、誰も服を脱いでくれない。

さぁ、ここまでは分かったかな~? 」


シーンとしたその場に、俺の声が響き渡る。

マービン君はよほど衝撃的な事実だったのか、白目を剥いて固まったまま全く動く気配がない。

しかし二度とこの様な事がない様にと、俺は心を鬼にして更に話を続けた。


「 もしも君が真の素晴らし~い魅力に溢れる男ならば、女性は自ら服を脱ぐ!

その素晴らしい肉体を、いつでもどこでも見せてくれるだろう。

嫌がる女性にそれを強制するということは、自らモテないと周りにアピールして回っているという事なんだ。


それは死ぬほど恥ずかしい事だから今直ぐ辞めよう!


君がすべきはそんな恥ずかしいアピールではなく、自身の魅力を磨く事さ。

お互い努力していい男になろうよ。

それこそ女性がこぞって裸をみせてくれる様な男に!


────ねっ! 」
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