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第二十七章
906 何??
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(レナ)
クルトは下を向いたまま、ズズ──ッ!と鼻を啜り「全員アホアホだ。」と言ってそのまま鼻を鳴らしていた。
その時────……
────────ドドドドンッ!!!
森に仕掛けていたトラップ魔法が作動した爆発音がし、戦闘範囲内にモンスターが侵入したのを察知すると、とうとうモンスター達の姿が遠目に見えてきた。
巨大な山が動いている様にも見える程の大量のモンスターの姿が……。
それを睨みつけながら、クルト率いる【前衛班】は南門を囲うように前へズラリと並び、その後ろにはフラン様とセリナが率いる前衛支援と自らも攻撃する【中衛班】が。
更に後方の防壁の上にはルーン率いる魔法や遠距離攻撃に適した【後衛攻撃班】と、私率いるトリッキーな支援や回復などをメインとした【後衛サポート班】が来るに備える。
1年弱という長い準備期間があったお陰で、全員のコンディションは絶好調。
モンスター相手なら負ける気はしないが────黒い蝶に対してはそれも通じない。
「────っ!!!黒い蝶が攻撃動作に入りました!!────────来ますっ!!!」
後衛サポート班にいる解析班が叫ぶと、正門の方にいる黒い蝶は、巨大な黒い球体を創り出す。
ソレはビュンビュンと周りを飛び回る黒い風?の様なモノを巻き込んでいき、どんどんと巨大化していった。
「呪いの化け物の周りを飛び回っているモノは、小さな黒い蝶の形をしていますが、一つ一つが呪いと魔素の融合体です!
それが集まった黒い球体は、呪いの固まり……このままでは、呪いの攻撃が街に直撃します!!」
解析班が悲鳴をあげる様にそう伝えてくると、全員に大きな緊張が走る。
なぜなら、その攻撃から街を守るため、守備隊の若干名が犠牲になる事を知っていたからだ。
「そなたたちの犠牲は決して無駄にはしないっ……!」
フラン様が沈痛な面持ちでそう呟くと、全員が痛ましい顔でその黒い球体が街に向かって放たれるのを見つめていた────が……??
────────────ピッ!!
一筋の光が、突然その黒い球体に飛び込んだと思ったら、凄まじい光と共にあっという間にその黒い球体は消え去り────更に、その真上の空を覆っていた黒い雲まで消えてしまったのだ!!
「な……な……に……??」
眩い光に思わず両手を前に出し、顔を覆ってしまったが、直ぐに手を下げその場所に目を向ける。
するとそこにはスポットライトの様に天から降り注ぐ光と、それを嫌がり後退しようとする黒い蝶の姿が……。
「「「「………………。」」」」
全員が信じられない光景に目を見開き、ポカンッとしていると────……。
「……のっ……呪いの攻撃が……きっ……消えました……??」
そんな解析班の疑問系?の言葉を受け、いち早く立ち直ったセリナがスキルを発現した。
<言語調律師の資質>(ユニーク固有スキル)
< 望遠の大鏡 >
『遠』の文字で道を作り、遠くを見通す鏡を創り出す事ができる。
その距離、持続時間は魔力、解析度は魔力操作に依存する
(発現条件)
一定以上の魔力、魔力操作、言語理解能力があること
一定以上の知識と探究心があること
『遠』と書かれた文字が沢山宙に浮かび上がり、円を描く様に配置されると、中心に『鏡』の文字が張り付き、巨大な鏡に変化する。
そうしてその鏡に写ったのは────酷く見知った顔で……それを目にした全員が、ブハッ!!!と吹き出した。
「なっ……なっ、なっ、な────────っ!!!!??何でリーフ殿があんな所にいるんだ!??俺、ちゃんと闘技場へ避難しろって言ったぞ!?」
クルトが大鏡を指差しあたふたとしながら叫ぶと、フラン様までオロオロとし始める。
「おっ落ち着くのだ、クルト!恐らくは迷子にでもなってしまったのだろう。
セリナ!す……直ぐに守備隊に連絡を────……。」
「はっ、はいっ!!」
フラン様の声を受け、セリナがダッ!と走り出そうとしたが、そもそもこんな1年弱もこの街にいて迷子になんてなるはずがない。
その時点でフラン様もセリナも相当動揺している事が分かった。
「……迷子って……。」
何だかジワっと笑いが込み上げ笑いそうになってしまったが、黒い蝶が追加攻撃か、3つもの黒い球状の物体を出現させた瞬間、全員の表情が凍りつく。
「リーフが呪いの攻撃を受けちまうぜ!!────────っ!!駄目だ!!避けろぉぉぉぉ────────!!!」
こちらの声が聞こえないのを知っているはずのルーンが、大鏡に向かって叫び、他の教員達も次々に「逃げろ────!!」「誰か……っ!!」と恐怖に引き攣った顔で叫んだ。
しかし、その攻撃は無情にも放たれ、リーフ君に直撃────…………することなく、リーフ君が放った何らかの攻撃スキルによって、あっさりと全て打ち消されてしまった。
「「「「?????????」」」」
大量のハテナマークを飛ばしながら無言で固まる私達。
それはセリナが大鏡を消した後も続き、ゴシゴシと目元を擦ってフラン様に視線を向けたセリナが「?」とクエスチョンマークを出して答えを求める。
しかしフラン様も私達も、誰も今見た情報を説明出来ずに首を傾げるのみであった。
クルトは下を向いたまま、ズズ──ッ!と鼻を啜り「全員アホアホだ。」と言ってそのまま鼻を鳴らしていた。
その時────……
────────ドドドドンッ!!!
森に仕掛けていたトラップ魔法が作動した爆発音がし、戦闘範囲内にモンスターが侵入したのを察知すると、とうとうモンスター達の姿が遠目に見えてきた。
巨大な山が動いている様にも見える程の大量のモンスターの姿が……。
それを睨みつけながら、クルト率いる【前衛班】は南門を囲うように前へズラリと並び、その後ろにはフラン様とセリナが率いる前衛支援と自らも攻撃する【中衛班】が。
更に後方の防壁の上にはルーン率いる魔法や遠距離攻撃に適した【後衛攻撃班】と、私率いるトリッキーな支援や回復などをメインとした【後衛サポート班】が来るに備える。
1年弱という長い準備期間があったお陰で、全員のコンディションは絶好調。
モンスター相手なら負ける気はしないが────黒い蝶に対してはそれも通じない。
「────っ!!!黒い蝶が攻撃動作に入りました!!────────来ますっ!!!」
後衛サポート班にいる解析班が叫ぶと、正門の方にいる黒い蝶は、巨大な黒い球体を創り出す。
ソレはビュンビュンと周りを飛び回る黒い風?の様なモノを巻き込んでいき、どんどんと巨大化していった。
「呪いの化け物の周りを飛び回っているモノは、小さな黒い蝶の形をしていますが、一つ一つが呪いと魔素の融合体です!
それが集まった黒い球体は、呪いの固まり……このままでは、呪いの攻撃が街に直撃します!!」
解析班が悲鳴をあげる様にそう伝えてくると、全員に大きな緊張が走る。
なぜなら、その攻撃から街を守るため、守備隊の若干名が犠牲になる事を知っていたからだ。
「そなたたちの犠牲は決して無駄にはしないっ……!」
フラン様が沈痛な面持ちでそう呟くと、全員が痛ましい顔でその黒い球体が街に向かって放たれるのを見つめていた────が……??
────────────ピッ!!
一筋の光が、突然その黒い球体に飛び込んだと思ったら、凄まじい光と共にあっという間にその黒い球体は消え去り────更に、その真上の空を覆っていた黒い雲まで消えてしまったのだ!!
「な……な……に……??」
眩い光に思わず両手を前に出し、顔を覆ってしまったが、直ぐに手を下げその場所に目を向ける。
するとそこにはスポットライトの様に天から降り注ぐ光と、それを嫌がり後退しようとする黒い蝶の姿が……。
「「「「………………。」」」」
全員が信じられない光景に目を見開き、ポカンッとしていると────……。
「……のっ……呪いの攻撃が……きっ……消えました……??」
そんな解析班の疑問系?の言葉を受け、いち早く立ち直ったセリナがスキルを発現した。
<言語調律師の資質>(ユニーク固有スキル)
< 望遠の大鏡 >
『遠』の文字で道を作り、遠くを見通す鏡を創り出す事ができる。
その距離、持続時間は魔力、解析度は魔力操作に依存する
(発現条件)
一定以上の魔力、魔力操作、言語理解能力があること
一定以上の知識と探究心があること
『遠』と書かれた文字が沢山宙に浮かび上がり、円を描く様に配置されると、中心に『鏡』の文字が張り付き、巨大な鏡に変化する。
そうしてその鏡に写ったのは────酷く見知った顔で……それを目にした全員が、ブハッ!!!と吹き出した。
「なっ……なっ、なっ、な────────っ!!!!??何でリーフ殿があんな所にいるんだ!??俺、ちゃんと闘技場へ避難しろって言ったぞ!?」
クルトが大鏡を指差しあたふたとしながら叫ぶと、フラン様までオロオロとし始める。
「おっ落ち着くのだ、クルト!恐らくは迷子にでもなってしまったのだろう。
セリナ!す……直ぐに守備隊に連絡を────……。」
「はっ、はいっ!!」
フラン様の声を受け、セリナがダッ!と走り出そうとしたが、そもそもこんな1年弱もこの街にいて迷子になんてなるはずがない。
その時点でフラン様もセリナも相当動揺している事が分かった。
「……迷子って……。」
何だかジワっと笑いが込み上げ笑いそうになってしまったが、黒い蝶が追加攻撃か、3つもの黒い球状の物体を出現させた瞬間、全員の表情が凍りつく。
「リーフが呪いの攻撃を受けちまうぜ!!────────っ!!駄目だ!!避けろぉぉぉぉ────────!!!」
こちらの声が聞こえないのを知っているはずのルーンが、大鏡に向かって叫び、他の教員達も次々に「逃げろ────!!」「誰か……っ!!」と恐怖に引き攣った顔で叫んだ。
しかし、その攻撃は無情にも放たれ、リーフ君に直撃────…………することなく、リーフ君が放った何らかの攻撃スキルによって、あっさりと全て打ち消されてしまった。
「「「「?????????」」」」
大量のハテナマークを飛ばしながら無言で固まる私達。
それはセリナが大鏡を消した後も続き、ゴシゴシと目元を擦ってフラン様に視線を向けたセリナが「?」とクエスチョンマークを出して答えを求める。
しかしフラン様も私達も、誰も今見た情報を説明出来ずに首を傾げるのみであった。
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