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第三十一章
1024 腕がなる
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( ??? )
~ グリモア北エリアから隣街への街道 ~
────ブルルッ……!
特に寒くもないのに体を震わせた男は、鳥肌が立っている腕を擦ると────眼の前に迫りくるモンスター達ではなく、現職場にいる仲間たちを思い出し、不安と恐怖に慄いた。
「 ……な~んか嫌な予感がしまさぁ~。
凄くウキウキして戦う姿が目に浮かぶ……。 」
元傭兵として残虐な現場はそれなりに経験があるのだが、その中でも断トツと言っていい刺激的な景色を、何故か戦場ではない日常で頻繁に目にする羽目になってしまった男は、大きなため息をつく。
「 平和な日常に溶け込める無邪気な狂人……。
実はそれが一番ヤバいのかもしれねぇなぁ~……。 」
パッ!パッ!と思いつく、その ” 無邪気 ” な狂気的行動の数々を思い出し、また新たな鳥肌がプツプツと肌に浮かび、優しくそれを擦った。
そして今回どうして自分がこの場に立つ事になったのかを思い出し、ヤレヤレと困った様に頭を振る。
「 全く……カルパス様は水臭いお方でさぁ。
突然 ” 今までご苦労だった ” なんて言って来て、俺を解雇しようとしたんだから。
どうしたのかと思えば……まぁ、結局はこうなるんだよなぁ。 」
もう一度大きなため息を吐き出すと、男は腰ベルトに差していたピカピカの包丁を引き抜いた。
” 元Sランク傭兵が作った料理など、恐ろしくて食えない ”
そう何度も言われ続けた言葉に対し、悲しみも怒りもなく、ただ ” だよなぁ~ ” という納得する気持ちしか沸かない。
そんな自分を雇ってくれたカルパス様、そしてそんな俺の作る料理を美味しい美味しいと食べてくれるリーフ様やリーフ邸の皆には本当に感謝している。
母のためにと諦めた料理人という夢が叶った事。
それは男にとって最高の幸せであった。
正直傭兵の仕事は全く性に合って無く、母の事がなければとっくに辞めていた程辛いものであったが、幸せになった今現在はその過去がある事に感謝をしている。
「 大事な家族のためにできる事が増えたと考えると、傭兵をやっていて良かったって思うんでさぁ。
害虫駆除くらいはしてやんねぇと。 」
男はとうとう戦闘態勢に入ったモンスターの大群を見渡し、ニヤッと笑うとそのまま片手を地面に叩きつけた。
<闘戦士の資質> (ユニーク固有スキル)
< 闘鬼の化身 >
自身の闘気で作り上げた特殊ゴーレムを召喚するこ事のできる特殊系召喚スキル
自身のステータス値が高い程能力値がUPし、更に戦闘の経験値が多い程その戦闘経験値も継承しているため更に能力値はUP
闘気のレベルが高い程その数を増やす事ができる
(発現条件)
一定以上のステータス値を持ち、かつ戦闘経験値を持っている状態で、慈愛、平和的思考、平静、冷静、温厚、加護愛、友愛を持っている事
一定以下の精神汚染度でありながら一定以上の度胸、好戦値を持っている事
突如発生した白い闘気の霧から、約2m~3m前後の大きな化身ゴーレム達が一斉に現れ、ズラリとモンスター達の大群の前に並ぶ。
その数はモンスター達に引けを取らず、更にその能力値は男の能力をほぼ継承しているためその戦力は国にとっても脅威となりうるレベルであった。
「 まぁ、自慢じゃないが、俺は強いからな。
その能力を継承しているそいつらはちょっとやちょっとじゃ~倒せないぞ。
死にたくなければ大人しく森に帰った方がいいでさぁ。 」
一応忠告してやったが、モンスター達は男とその男の後方にいるであろう人型種を捕食する欲望が勝ったらしく、そのまま化身ゴーレム達へ攻撃し始める。
「 やれやれ……。
悪いがここを通すわけにはいかねぇんで、悪く思わないでくれよ。 」
男はため息をついた後、包丁を持っていない方の手をスッと上に上げた。
すると一瞬でモンスター達へ間合いを詰めた化身ゴーレム達は、その力強い腕を振り一撃でモンスターの大群を薙ぎ払う。
────ドドドドド────ッ!!!!
その勢いで遥か後方の方まで吹き飛ばされたモンスター達は、周りにいたモンスター達を巻き込みながら派手に飛び散った。
それに慌てたモンスター達は一斉に化身ゴーレム達へそれぞれの得意技で攻撃を仕掛けるが、ゴーレム達の周りに白い闘気が放たれ、頭上には巨大魔法陣が出現。
そこから超広範囲の白い雷攻撃が放たれ、それが直撃したモンスターは勿論、その周りにも広範囲にその雷は走っていき、見えている範囲のモンスター達は、ほぼ全滅した。
<闘戦士の資質> (ユニーク固有スキル)
< 白い稲妻 >
先天スキル< 白の闘志 >を持つ者が扱える特殊な雷属性魔法スキル
白く輝く稲妻状の雷が超広範囲に広がり、敵を木っ端微塵に焼き砕く
闘気が強い程その効果はUPし、範囲も広くなる
( 発現条件 )
一定回数以上先天スキル< 白の闘志 >を使った戦闘経験がある事
雷属性の魔法を全種使える事、かつそれをつかって一定回数以上戦闘勝利経験値を持つこと
一定以下の精神汚染度である事
しかし────
「 ギガアァァ────ッ!!!! 」
巨大な黒い鎧の様な外殻を持った猿型モンスター< マウンテン・ギガモンキー >がそんな中、飛び出し、男に向かって巨木の様な腕を振り下ろす。
< マウンテン・ギガモンキー >
体長5m程の猿型Aランクモンスター
その体は黒い鎧の様な硬い外殻で覆われ、物理、魔法共に高い耐性を持っているため討伐は非常に困難である
更にそのパワーは軽く振っただけで山をも消し去ってしまう事からマウンテンの名がつけられたと言われていて、スピードも早く前衛では敵わないため後方支援が必須のモンスター
男はその巨大な腕を難なく片手で止めて、すっかり暴走モードに入っている< マウンテン・ギガモンキー >を見上げた。
「 雷は食材の肉を締めてくれるからいいんだが、力の加減が難しいんでさぁ。
強すぎると黒焦げになっちまうんでな。
傭兵の頃と違ってただ倒すだけじゃいけねぇ。
” 食べる事を考えて敵を倒す ”
これが一流の料理人ってもんでさぁ。 」
メキメキと音を立てて大きくなっていく男の体。
それに合わせて片手で掴んでいるモンスターの腕はギシギシと締められぐシャリと潰れてしまった。
「 うぎぃぃぃぃッ────!!!」
悲鳴を上げて後ずさる< マウンテン・ギガモンキー >と視線を合わせると、男はゆっくりと包丁を横に振る。
<闘戦士の資質> (ユニーク固有スキル)
< 闘身超化 >
自身のステータス値を爆発的に超越化させる感情依存型強化系スキル
自身の戦闘経験値が高い程、そして正の感情値が高く精神汚染度が低い程その強化率は高いが、負の感情値と精神汚染度が高い程強化率は大きくDOWNしてしまう
( 発現条件 )
一定以上の規模の戦闘経験値を持つこと
自身の精神値がその前と後で一定以下の変化しか起こってない事
一定以下の精神汚染度である事
<闘戦士の資質> (ユニーク固有スキル)
< 感謝の食卓 >
武器指定 ” 包丁 ”
敵の体を一瞬でバラバラに解体できる特殊解体スキル
自身の生体の知識、解体経験値、その解体した食材の調理経験値によって、その精度はUPする
( 発現条件 )
一定回数以上食材としての生物の解体経験値と調理経験値を持つ事
一定以上の慈愛、平和的思考、友愛、家族愛、善意を持ち、
一定以下の精神汚染度である事
包丁は< マウンテン・ギガモンキー >の肉の筋に沿い、芸術とも言える解体を一瞬で終わらせた。
肉の各部位や骨、皮がボトボトと地面に落ちてくるのを見て、周りにいるモンスター達は後ろに大きく下がる。
「 ────ふむ。 」
男は解体された肉の大きな塊をヒョイッと持ち上げ、その美しい霜降りを見つめると、後退りしているモンスター達へ視線を向けニヤッと笑った。
「 リーフ坊っちゃん達が帰ってきたら、こりゃ~凄いご馳走が作れるな。
専属料理人として腕がなるってもんでさぁ。 」
男の目には目の前に広がっているモンスター達の姿は映っておらず、本日作る予定の料理を食べて笑顔になっている家族達の笑顔が見えていた。
~ グリモア北エリアから隣街への街道 ~
────ブルルッ……!
特に寒くもないのに体を震わせた男は、鳥肌が立っている腕を擦ると────眼の前に迫りくるモンスター達ではなく、現職場にいる仲間たちを思い出し、不安と恐怖に慄いた。
「 ……な~んか嫌な予感がしまさぁ~。
凄くウキウキして戦う姿が目に浮かぶ……。 」
元傭兵として残虐な現場はそれなりに経験があるのだが、その中でも断トツと言っていい刺激的な景色を、何故か戦場ではない日常で頻繁に目にする羽目になってしまった男は、大きなため息をつく。
「 平和な日常に溶け込める無邪気な狂人……。
実はそれが一番ヤバいのかもしれねぇなぁ~……。 」
パッ!パッ!と思いつく、その ” 無邪気 ” な狂気的行動の数々を思い出し、また新たな鳥肌がプツプツと肌に浮かび、優しくそれを擦った。
そして今回どうして自分がこの場に立つ事になったのかを思い出し、ヤレヤレと困った様に頭を振る。
「 全く……カルパス様は水臭いお方でさぁ。
突然 ” 今までご苦労だった ” なんて言って来て、俺を解雇しようとしたんだから。
どうしたのかと思えば……まぁ、結局はこうなるんだよなぁ。 」
もう一度大きなため息を吐き出すと、男は腰ベルトに差していたピカピカの包丁を引き抜いた。
” 元Sランク傭兵が作った料理など、恐ろしくて食えない ”
そう何度も言われ続けた言葉に対し、悲しみも怒りもなく、ただ ” だよなぁ~ ” という納得する気持ちしか沸かない。
そんな自分を雇ってくれたカルパス様、そしてそんな俺の作る料理を美味しい美味しいと食べてくれるリーフ様やリーフ邸の皆には本当に感謝している。
母のためにと諦めた料理人という夢が叶った事。
それは男にとって最高の幸せであった。
正直傭兵の仕事は全く性に合って無く、母の事がなければとっくに辞めていた程辛いものであったが、幸せになった今現在はその過去がある事に感謝をしている。
「 大事な家族のためにできる事が増えたと考えると、傭兵をやっていて良かったって思うんでさぁ。
害虫駆除くらいはしてやんねぇと。 」
男はとうとう戦闘態勢に入ったモンスターの大群を見渡し、ニヤッと笑うとそのまま片手を地面に叩きつけた。
<闘戦士の資質> (ユニーク固有スキル)
< 闘鬼の化身 >
自身の闘気で作り上げた特殊ゴーレムを召喚するこ事のできる特殊系召喚スキル
自身のステータス値が高い程能力値がUPし、更に戦闘の経験値が多い程その戦闘経験値も継承しているため更に能力値はUP
闘気のレベルが高い程その数を増やす事ができる
(発現条件)
一定以上のステータス値を持ち、かつ戦闘経験値を持っている状態で、慈愛、平和的思考、平静、冷静、温厚、加護愛、友愛を持っている事
一定以下の精神汚染度でありながら一定以上の度胸、好戦値を持っている事
突如発生した白い闘気の霧から、約2m~3m前後の大きな化身ゴーレム達が一斉に現れ、ズラリとモンスター達の大群の前に並ぶ。
その数はモンスター達に引けを取らず、更にその能力値は男の能力をほぼ継承しているためその戦力は国にとっても脅威となりうるレベルであった。
「 まぁ、自慢じゃないが、俺は強いからな。
その能力を継承しているそいつらはちょっとやちょっとじゃ~倒せないぞ。
死にたくなければ大人しく森に帰った方がいいでさぁ。 」
一応忠告してやったが、モンスター達は男とその男の後方にいるであろう人型種を捕食する欲望が勝ったらしく、そのまま化身ゴーレム達へ攻撃し始める。
「 やれやれ……。
悪いがここを通すわけにはいかねぇんで、悪く思わないでくれよ。 」
男はため息をついた後、包丁を持っていない方の手をスッと上に上げた。
すると一瞬でモンスター達へ間合いを詰めた化身ゴーレム達は、その力強い腕を振り一撃でモンスターの大群を薙ぎ払う。
────ドドドドド────ッ!!!!
その勢いで遥か後方の方まで吹き飛ばされたモンスター達は、周りにいたモンスター達を巻き込みながら派手に飛び散った。
それに慌てたモンスター達は一斉に化身ゴーレム達へそれぞれの得意技で攻撃を仕掛けるが、ゴーレム達の周りに白い闘気が放たれ、頭上には巨大魔法陣が出現。
そこから超広範囲の白い雷攻撃が放たれ、それが直撃したモンスターは勿論、その周りにも広範囲にその雷は走っていき、見えている範囲のモンスター達は、ほぼ全滅した。
<闘戦士の資質> (ユニーク固有スキル)
< 白い稲妻 >
先天スキル< 白の闘志 >を持つ者が扱える特殊な雷属性魔法スキル
白く輝く稲妻状の雷が超広範囲に広がり、敵を木っ端微塵に焼き砕く
闘気が強い程その効果はUPし、範囲も広くなる
( 発現条件 )
一定回数以上先天スキル< 白の闘志 >を使った戦闘経験がある事
雷属性の魔法を全種使える事、かつそれをつかって一定回数以上戦闘勝利経験値を持つこと
一定以下の精神汚染度である事
しかし────
「 ギガアァァ────ッ!!!! 」
巨大な黒い鎧の様な外殻を持った猿型モンスター< マウンテン・ギガモンキー >がそんな中、飛び出し、男に向かって巨木の様な腕を振り下ろす。
< マウンテン・ギガモンキー >
体長5m程の猿型Aランクモンスター
その体は黒い鎧の様な硬い外殻で覆われ、物理、魔法共に高い耐性を持っているため討伐は非常に困難である
更にそのパワーは軽く振っただけで山をも消し去ってしまう事からマウンテンの名がつけられたと言われていて、スピードも早く前衛では敵わないため後方支援が必須のモンスター
男はその巨大な腕を難なく片手で止めて、すっかり暴走モードに入っている< マウンテン・ギガモンキー >を見上げた。
「 雷は食材の肉を締めてくれるからいいんだが、力の加減が難しいんでさぁ。
強すぎると黒焦げになっちまうんでな。
傭兵の頃と違ってただ倒すだけじゃいけねぇ。
” 食べる事を考えて敵を倒す ”
これが一流の料理人ってもんでさぁ。 」
メキメキと音を立てて大きくなっていく男の体。
それに合わせて片手で掴んでいるモンスターの腕はギシギシと締められぐシャリと潰れてしまった。
「 うぎぃぃぃぃッ────!!!」
悲鳴を上げて後ずさる< マウンテン・ギガモンキー >と視線を合わせると、男はゆっくりと包丁を横に振る。
<闘戦士の資質> (ユニーク固有スキル)
< 闘身超化 >
自身のステータス値を爆発的に超越化させる感情依存型強化系スキル
自身の戦闘経験値が高い程、そして正の感情値が高く精神汚染度が低い程その強化率は高いが、負の感情値と精神汚染度が高い程強化率は大きくDOWNしてしまう
( 発現条件 )
一定以上の規模の戦闘経験値を持つこと
自身の精神値がその前と後で一定以下の変化しか起こってない事
一定以下の精神汚染度である事
<闘戦士の資質> (ユニーク固有スキル)
< 感謝の食卓 >
武器指定 ” 包丁 ”
敵の体を一瞬でバラバラに解体できる特殊解体スキル
自身の生体の知識、解体経験値、その解体した食材の調理経験値によって、その精度はUPする
( 発現条件 )
一定回数以上食材としての生物の解体経験値と調理経験値を持つ事
一定以上の慈愛、平和的思考、友愛、家族愛、善意を持ち、
一定以下の精神汚染度である事
包丁は< マウンテン・ギガモンキー >の肉の筋に沿い、芸術とも言える解体を一瞬で終わらせた。
肉の各部位や骨、皮がボトボトと地面に落ちてくるのを見て、周りにいるモンスター達は後ろに大きく下がる。
「 ────ふむ。 」
男は解体された肉の大きな塊をヒョイッと持ち上げ、その美しい霜降りを見つめると、後退りしているモンスター達へ視線を向けニヤッと笑った。
「 リーフ坊っちゃん達が帰ってきたら、こりゃ~凄いご馳走が作れるな。
専属料理人として腕がなるってもんでさぁ。 」
男の目には目の前に広がっているモンスター達の姿は映っておらず、本日作る予定の料理を食べて笑顔になっている家族達の笑顔が見えていた。
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