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第四十一章
1302 老害め!
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( ユーリス )
「 私にお任せを────。 」
マルクさんの身体からピリピリする様な魔力が立ち上り、手に持つ大鎌へと移っていく。
そしてそれを大きく振りかぶると、そのままモンスター達が有象無象に集まるエリアへと投げつけた。
< 特攻士の資質 > ( ユニーク固有スキル )
< 斬撃のサイクロン >
武器指定:大鎌
全てを切り裂く風のかまいたちを発生させながら、周囲を飲み込むサイクロンを発生させる超火力型広範囲攻撃スキル
自身の戦闘の経験値、戦う闘志が高い程、威力と範囲が大きくなる
また攻撃力は敵の数が多い程高く、またHPが低い敵程大ダメージをくらう
(発現条件)
一定以上の攻撃力、自身の戦闘の経験値、戦う闘志を持つ事
一定以下の精神汚染度、かつ一定以上の正義感と残虐性を持つ事
一定回数以上のモンスターや生物の討伐経験を持つ事
大きく回転しながら大鎌は、周囲の全てのモンスターを吹き飛ばし、マルクさんの手の中に戻る。
すると守備隊や騎士団員からは ” おぉ~!! ” という歓声が上がった。
「 さっすが《 特攻の死神様 》!やりますな~! 」
ケンさんが茶化すような言い方で口笛を吹くと、マルクさんは真面目にやれと言わんばかりにジトッ……とケンさんを睨む。
現在正門は、あの呪いの化け物のせいでモンスターの動きが最も活発化、かつ増殖スピードも早く激戦区化している。
しかし、その分戦力も一番集結している場所でもある。
「 このまま絶対に守りきる。
────化け物め。 」
真っ黒なモヤに覆われ、多方面から出現しては前進してくるモンスター達を睨みつけると、突然前方の土がモコモコと盛り上がり、巨大な蜘蛛型のモンスター達が一斉に飛び出す。
< タランチュラ・アース >だ。
< タランチュラ・アース >
体長5m程の蜘蛛型Cランクモンスター
地中で巣を作り、地上の獲物をそこへ引き釣り込んで中で卵を植え付け、小蜘蛛の餌にする習性を持つ
テリトリーを侵害しなければ、人型種が率先して狙われる事はないためCランク指定されているが、強さ的には物理耐性(大)を持っていて、かつ獲物を溶かす猛毒も持っているためBランクに匹敵するといわれている
火属性魔法が弱点
「 ドノバンさん!! 」
「 わ~てる、わ~てる~♬ 」
俺が叫ぶと、ドノバンさんは既に前へと飛び出していた。
( 合体スキル )
< 豪炎の光剣 >
火属性を纏った剣と光属性を纏った剣の合体攻撃スキル
火属性と光属性を持つ者かつ、ある一定以上のステータス値と絆値を持つ者同士で発動可能
出現した多数の剣に両属性を混ぜて付与したモノを、ターゲットに向かって飛ばし、広範囲の敵を全て殲滅する
宙に出現した沢山の剣に、火属性と光属性を付与し、一切に放つ!
すると、大量に這い出て、こちらに飛びかかってきた< タランチュラ・アース >達は全て焼き尽くされてしまった。
それを確認したドノバンさんは、首をゴキゴキと鳴らしながら、のっそりとコチラに戻って来る。
「 あ~……年寄りに無理させんなよな~。
俺達が若い頃なんてぇ~先輩なんて差し置いて、我先に敵に突っ込んでいったもんよ。
俺がたお~す!!────なんてな!
それが最近の若い奴らは淡々としているっていうか?
魔道具的なんだよなぁ~。 」
チラチラ!……と、うっとおしい視線を向けながら不満も漏らしてくる中年男を完璧に無視していると、横から会話に入ってきたのは、守備隊のケンさんだ。
「 おーそれな!俺だって若けぇ~頃はよ、女に良いところ見せたくて、無茶したもんよ。
素敵~♡なんて言われた日には、ドラゴンの巣の中でも俺は飛び込んでたわ。
男なんて無茶してナンボの生き物よ。 」
” な~? ” とお互い顔を合わせて、賛同し合うおじさんが二人。
老害はこれだから!……と心の中で悪態をついておいた。
短慮、短期、後先考えない、感情的────で突っ込んでは、醜い言い争いの果てに手が出て足が出て……ド派手な喧嘩を繰り広げる。
それだけでも、意味不明かつ無駄なエネルギーを……と呆れ果てるというのに、その後は意気投合して、次の日にはケロッと仲良しこよしになっている姿は、もはやモンスターレベル。
その嵐の様な激情に巻き込まれる周囲の身にもなってくれ!
しかし、それを言うエネルギーすら使いたくない。
その結果────口から出る言葉は「 そうですか。 」「 わかりました。 」という非常に蛋白で無感情な言葉へとなっていく。
そしてそんな俺達若者を見て中年の老害共は「 何考えてるか分からん。 」だの「 言いたい事があるなら言ってみろ。 」 などと説教混じりでほざくのだ。
俺をその変な価値観に巻き込むな!
それこそが一番言ってやりたい事だが、今はやるべきことをするべきと、様々な文句は飲み込み淡々と俺は仕事をする。
それは今、この瞬間もだ。
「 私にお任せを────。 」
マルクさんの身体からピリピリする様な魔力が立ち上り、手に持つ大鎌へと移っていく。
そしてそれを大きく振りかぶると、そのままモンスター達が有象無象に集まるエリアへと投げつけた。
< 特攻士の資質 > ( ユニーク固有スキル )
< 斬撃のサイクロン >
武器指定:大鎌
全てを切り裂く風のかまいたちを発生させながら、周囲を飲み込むサイクロンを発生させる超火力型広範囲攻撃スキル
自身の戦闘の経験値、戦う闘志が高い程、威力と範囲が大きくなる
また攻撃力は敵の数が多い程高く、またHPが低い敵程大ダメージをくらう
(発現条件)
一定以上の攻撃力、自身の戦闘の経験値、戦う闘志を持つ事
一定以下の精神汚染度、かつ一定以上の正義感と残虐性を持つ事
一定回数以上のモンスターや生物の討伐経験を持つ事
大きく回転しながら大鎌は、周囲の全てのモンスターを吹き飛ばし、マルクさんの手の中に戻る。
すると守備隊や騎士団員からは ” おぉ~!! ” という歓声が上がった。
「 さっすが《 特攻の死神様 》!やりますな~! 」
ケンさんが茶化すような言い方で口笛を吹くと、マルクさんは真面目にやれと言わんばかりにジトッ……とケンさんを睨む。
現在正門は、あの呪いの化け物のせいでモンスターの動きが最も活発化、かつ増殖スピードも早く激戦区化している。
しかし、その分戦力も一番集結している場所でもある。
「 このまま絶対に守りきる。
────化け物め。 」
真っ黒なモヤに覆われ、多方面から出現しては前進してくるモンスター達を睨みつけると、突然前方の土がモコモコと盛り上がり、巨大な蜘蛛型のモンスター達が一斉に飛び出す。
< タランチュラ・アース >だ。
< タランチュラ・アース >
体長5m程の蜘蛛型Cランクモンスター
地中で巣を作り、地上の獲物をそこへ引き釣り込んで中で卵を植え付け、小蜘蛛の餌にする習性を持つ
テリトリーを侵害しなければ、人型種が率先して狙われる事はないためCランク指定されているが、強さ的には物理耐性(大)を持っていて、かつ獲物を溶かす猛毒も持っているためBランクに匹敵するといわれている
火属性魔法が弱点
「 ドノバンさん!! 」
「 わ~てる、わ~てる~♬ 」
俺が叫ぶと、ドノバンさんは既に前へと飛び出していた。
( 合体スキル )
< 豪炎の光剣 >
火属性を纏った剣と光属性を纏った剣の合体攻撃スキル
火属性と光属性を持つ者かつ、ある一定以上のステータス値と絆値を持つ者同士で発動可能
出現した多数の剣に両属性を混ぜて付与したモノを、ターゲットに向かって飛ばし、広範囲の敵を全て殲滅する
宙に出現した沢山の剣に、火属性と光属性を付与し、一切に放つ!
すると、大量に這い出て、こちらに飛びかかってきた< タランチュラ・アース >達は全て焼き尽くされてしまった。
それを確認したドノバンさんは、首をゴキゴキと鳴らしながら、のっそりとコチラに戻って来る。
「 あ~……年寄りに無理させんなよな~。
俺達が若い頃なんてぇ~先輩なんて差し置いて、我先に敵に突っ込んでいったもんよ。
俺がたお~す!!────なんてな!
それが最近の若い奴らは淡々としているっていうか?
魔道具的なんだよなぁ~。 」
チラチラ!……と、うっとおしい視線を向けながら不満も漏らしてくる中年男を完璧に無視していると、横から会話に入ってきたのは、守備隊のケンさんだ。
「 おーそれな!俺だって若けぇ~頃はよ、女に良いところ見せたくて、無茶したもんよ。
素敵~♡なんて言われた日には、ドラゴンの巣の中でも俺は飛び込んでたわ。
男なんて無茶してナンボの生き物よ。 」
” な~? ” とお互い顔を合わせて、賛同し合うおじさんが二人。
老害はこれだから!……と心の中で悪態をついておいた。
短慮、短期、後先考えない、感情的────で突っ込んでは、醜い言い争いの果てに手が出て足が出て……ド派手な喧嘩を繰り広げる。
それだけでも、意味不明かつ無駄なエネルギーを……と呆れ果てるというのに、その後は意気投合して、次の日にはケロッと仲良しこよしになっている姿は、もはやモンスターレベル。
その嵐の様な激情に巻き込まれる周囲の身にもなってくれ!
しかし、それを言うエネルギーすら使いたくない。
その結果────口から出る言葉は「 そうですか。 」「 わかりました。 」という非常に蛋白で無感情な言葉へとなっていく。
そしてそんな俺達若者を見て中年の老害共は「 何考えてるか分からん。 」だの「 言いたい事があるなら言ってみろ。 」 などと説教混じりでほざくのだ。
俺をその変な価値観に巻き込むな!
それこそが一番言ってやりたい事だが、今はやるべきことをするべきと、様々な文句は飲み込み淡々と俺は仕事をする。
それは今、この瞬間もだ。
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