【第一部完結】天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します

バナナ男さん

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第四十三章

1368 反撃開始

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( アゼリア )


「 くっくっく!最高じゃないか。

よし、クラーク、結界陣を解け。

ここは戦いを決意した戦士達を信じよう。 」


「 ────えっ!!……し、しかし……。 」


戸惑うクラークだったが、ドルトン様の自信に満ちた目を見て、とうとう諦めたのか、頭を抱えてため息をついた。


「 次から次へと……一体何が起こっているんだ……。

もう常識が追いつかない。 」


ザ・頭でっかち!の代表選手の様なクラークにとって今の状況は、到底素直に受け入れられるモノではない。

しかし、それをまざまざとこうも見せつけられては、信じざるを得ないのだろうと思われる。

気に入らないが、私も同じ気持ちだ。


私はポンッ!と消えてしまった星から視線を外し、こんな状況なのに駆けつけてくれて、今もなお< ヒャクメ・カオス >と戦う四柱や私兵達、ドルトン様に、あんなにも嫌い合っていたクラークを見て、小さく吹き出す。


これは奇跡。

そして私も、ドルトン様も四柱も私兵達も、クラークも……皆その奇跡の一部だ。


「 ” ハッピーエンドは全員が動かないと迎えられない。 ” か……。

この無情な現実で、ハッピーエンドは奇跡という事だ。 」


たった一人が真っ先に飛び出して始めたこの戦いは、全員が動いて初めてハッピーエンドにたどり着く事ができる。

なら────……。


「 私だって全力で動く。手足がなくなっても、最後まで。 」


私が刀を握る手に力を入れると、ドルトン様とクラークから感じる魔力の気配も引き締まった。

そしてその直後、ドルトン様は周りで戦う戦闘員達へ新たな指示を出す。
                                 
「 各戦闘員は、< ヒャクメ・カオス >の討伐と教会へ侵入しようするにのみ集中せよ!

これより< フィールド転換魔法 >で< ヒャクメ・カオス >を分断させる。

直ちにメンバー分けをし、それぞれの戦闘に備えよ! 」


「「「「 ────────っは!!! 」」」」


戦闘員達は< ヒャクメ・カオス >の攻撃を防ぎつつ、すぐにメンバー分けを完了した。

それを見届けた後、ドルトン様が直ちに< フィールド転換魔法 >を発動。

その光に包まれながら、一瞬だけ教会の方へ視線を向ける。


イシュル神よ、どうか皆をお守り下さい。


らしくもない神だよりをしてしまい、苦笑いしながら……私の体は光と共に消えていった。



目を開けて飛び込んできた景色は、カッ!と眩しい太陽が顔を覗かせる砂漠地帯。

異形のモノに対し、あまり相性の良くない場所、かつ見通しも良く、大きな魔法も使いやすいフィールドである。


流石はドルトン様だ。

これだけのフィールド変換魔法を即座に作ってしまうとは……。


その腕に感服していると、突然知らぬ場所へ移動させられてしまった< ヒャクメ・カオス >は、体中についている沢山の目をギョロギョロと動かし周囲を見渡した。

すると、腹にある巨大な口をガパァァァ!!と大きく開けて叫ぶ。


《 おんぎゃああああああああああ!!!!! 》


どうやら急に変わった視界に、たいそうご立腹らしい。


空気を切り裂く程の大絶叫に堪らず片耳を塞ぐと……突然< ヒャクメ・カオス >は、その目の色を赤く染めた。

そして────腹にある巨大な口に魔力が集中すると、そのまま隕石の様な巨大炎球を吐き出す。


「 これしきの炎、俺には通用しませんよ。 」


それを迎え撃つのは四柱が一人『 蒼 』

向かってくる巨大な炎球に向かって人差し指を前に出す。



<流水守人の資質>(ユニーク固有スキル)

< ザ・ミラー( 水 ) >

属性が『 火 』の攻撃に対し、絶対有利属性を持った水属性の防御スキル

自身の水属性の強さ、魔力量、魔法攻撃力が高い程、その攻撃を防ぎ、更に跳ね返してくれる

(発現条件) 

一定以上の体力、水属性の強さ、魔力量、魔法攻撃力、忠義、慈愛、堅気を持つこと

一定回数以上水属性魔法を使い、不利属性の攻撃を防ぎ切る事




突き出した指の先に、透き通る様な水の魔法陣が現れ、炎の球は、それに吸収される様に消えてしまった。


《 アアア”あ”あ”あ”ぁぁぁぁ!!!! 》


< ヒャクメ・カオス >は叫び、その目は『 白 』へ。

この時点で、本体に有効な属性は『 光属性 』。

しかし、その本体を覆うのは光属性を打ち消す闇属性の防御結界が同時に張られてしまう。


つまり、光属性の連続した攻撃が必要となる。


「 ふん、俺を甘く見るなよ、化け物風情が。 」


鼻で笑ったクラークがスキルを発動すると、その両手には二丁の黄金色でできた長銃が握られていた。



<魔術導師の資質>(ユニーク固有スキル)

< 魔術王の長銀銃 >

様々な属性魔力を込めて撃つ事ができる強化魔法銃を創り出す魔術系創作スキル

どれほどの威力を出せるかは、創作者の魔術レベル次第で、魔力量が多いほど強力で、魔力操作が高い程精度が高い銃を創る事ができる


(発現条件) 

一定以上の魔力・魔力操作、属性魔力値を持ち、一定回数以上、属性の違う魔法を使用し戦闘に勝つ事

一定以上自身の者つ世界観と違う世界感を受け入れ新たなる価値観を創り出す事
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