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第四十四章
1399 俺は強欲な王様!
しおりを挟む( マービン )
( 合体スキル )
< 竜王のランス・ガン >
ランスの超広範囲かつ超高火力の突き攻撃
まるで何千何万という弾丸の様なランス攻撃に貫通属性攻撃、更に竜の攻撃力も加算される攻撃系合体スキル
父とサンサの合体スキルにより、本体のかなりの部分が削れてしまい、それにより本体が悲鳴を上げる。
《 ぎぃぃぃやああ”あ”あ”あ”……あ”あ”あ”あ”あ”!!!!!! 》
そんな本体を守ろうと、鳥型人間達が一斉に本体の前に立ちふさがったが、空にいる全隊員が一斉攻撃を開始した。
「 本体への道を作れぇぇぇぇ!!! 」
「 瘴核ごとぶっ飛ばすぞ────!!! 」
” わぁぁぁぁぁぁぁ!!!! ”
全員が勇ましい声を上げて突っ込んでくるのには流石に焦ったのか、本体はまた再生を始め、一斉に各毒を吐き出して応戦するが……スワンが倒れない限り、このフィールドにてヤツの毒達は効かない。
次々と落とされていく鳥型人間と、それを修復する子蜘蛛達に、攻撃を仕掛けてくる蜘蛛型人間達。
地上では、ドワーフ防衛騎士団達はその数を果敢に減らしていく。
そんな総力を持った攻撃の最中、俺はスキル< 進化する心眼 >で冷静に本体を睨みつけた。
すると────本体の中を絶えず動き回っている小さい小さい魔力反応を見つける。
「 ────見つけたぞ。 」
俺はニヤッと笑いながら、全戦闘員に向かって大声で叫んだ。
「 ヤツの瘴核を見つけた!!!
しかし、絶えず中で動き回っている様なので、全員でタイミングを合わせてそれを外に出してほしい!
たのむ!! 」
一人でできる事など小指の先ほどにもみたない。
どんな身分だろうが、種族だろうが、今持っているモノを最大限に出して協力しなければ、人型種は強敵であるモンスターには勝てないのだ。
俺の資質は【 司令士 】
勝ちたいと望み、戦う者たちにもっとも勝てる可能性がある道を見せて、このチームの戦力を最大限に引き出し共に戦う事が俺のできる事。
俺の出した指示に対し、迷いなく最初に答えたのは……父ダリオスだった。
「 分かったぁぁぁぁ!!!
俺はお前に命を預けるぞ、マービン! 」
父ダリオスの言葉を聞き、直ぐに続いたのはヒューイとバンとサンサ。
そしてそんな団長を信じ、ついてきた飛竜隊隊員達も同時に叫ぶ。
「 俺達も預けまーす! 」
「 お願いします、次期当主様! 」
「 仲間を助けてくれたあなたには恩がありますので……! 」
フッと後ろを見れば、地上で毒にやられていた飛竜隊員達も空へと帰還し、口々に同様の声を上げた。
ワッ!と一斉に騒ぎ出した俺達を見て、ネコ飛竜隊もドワーフ防衛騎士団も、全員が拳を挙げて ” 同意 ” を示す。
そんな自分を信じてくれる仲間たちを見て……頭の中には、あの時言われた言葉がよぎった。
” 確かにこのまま何もしなくても君はご両親から当主の座を貰えるだろうね。
でもその座はただ貰うだけじゃダメなんだ。 ”
” ただ強い権力をかざすだけじゃ、YESと言うだけの君を利用し得をしようとする奴らしか残らない。”
” 君はそんな奴らに利用されるだけの権力者になっては駄目だ。
今ならまだ引き返せるよ。 ”
「 俺は絶対にそんな権力者にはならない。
もう大丈夫だ、安心して引っ込んでいろ。 」
聞こえた声にボソッと答えると、まるでこの身に染み込む様にその言葉は消えていった。
俺は気持ちを引き締め、俺の指示を待っていてくれている全員に向かって叫ぶ。
「 防衛騎士団と、ヒューイとバン率いる第一、第二飛竜隊は、再生しても構わず地上の子蜘蛛と蜘蛛型人間を攻撃し続けて、こちらへの攻撃をさせない様に頼む!
そしてそれと同時にネコ飛竜隊と第三は鳥型人間達を同様に攻撃し、すべての攻撃を防いでくれ!
その間、父さんとサンサは防御を捨てて、本体へ火力攻撃を。
俺が動き回っている瘴核の位置を言い続けるから、そこに向かって貫通性の高い攻撃を頼む!! 」
「「「 了解!!! 」」」
一斉に返事をすると、全員が俺の指示通りの動きを開始する。
「 弾は出し惜しみしなくていい!
ここで一気に打つぞ!! 」
「「「 ────はっ!! 」」」
地上で戦うドワーフの防衛騎士団は、自身の武器や巨大な魔導兵器を蜘蛛型人間や黒いマグマの様に地中から溢れ出る子蜘蛛達に向けて一斉砲撃を開始!
厄介なスキルや魔法を使ってくる蜘蛛型人間に対し、空からはヒューイやバン率いる第一と第二飛竜隊が攻撃をして防ぐ。
「 うおおおぉぉぉ!!!攻撃を許すな!! 」
「 隙を与えず攻撃し続けるよ!! 」
ドドドド────っ!!!
地上で凄まじい轟音を聞きながら、ネコ飛竜隊は楽しそうに一斉攻撃してくる鳥型人間達へと我先に突っ込んでいった。
「 俺達も負けられねぇ──ぞ”!!! 」
「 獣人の力、見せてやるよ!! 」
鳥型人間を次々に落とし、更に攻撃されても堂々と受けては力任せで叩き落とす。
「 ……野蛮……。 」
「 ……動物ですからね……。 」
ネコ飛竜隊の楽しそうに戦う姿を見上げながらため息をついたエルフ族の薬膳士団員達は、地上と空へと多種多少のデバフをばら撒き、戦いのサポートをし始めた。
そんな総攻撃を見た本体は、怒り狂い羽をバタつかせ凄まじいスピードで上昇し、空からの攻撃を目論んだが、父とサンサがそれに追いかける。
「 右下35方向!!左上90方向!!80!!そのまま左に更に90度方向!! 」
俺が指示する場所を的確に二人はランスで突いて攻撃をし続け、焦った様に逃げ回る瘴核はやがて中央、ど真ん中へと移動した。
「 目標、瘴核!ど真ん中!!
囲うように連続攻撃を当てて、それを逃さず追い詰めてくれ!! 」
「「 了解!!! 」」
父とサンサは大きくランスを後ろに引いて、同時に< ジョロウ・キング >へと突き出す。
( 合体スキル )
< 蜂の巣ダンス >
武器指定:ランス
スピードが一定以上、かつ絆値とコンビネーション値が一定以上同士の攻撃系合体スキル
一点集中型の超火力攻撃を連続で打ち出す連続型超火力攻撃スキル
一度に100発以上の攻撃を繰り出し、敵を蜂の巣の様にする
ドッ!ドッ!ドッ!ドッ────!!!
連続で突き刺さるランスの突き攻撃。
それが瘴核の周りを囲うように打ち出されると、< ジョロウ・キング >は ” 堪らない!! ” と言わんばかりに、体からポンッ!と小さな小指の爪ほどにも満たない肉の塊を弾き飛ばした。
「 ────あれだっ!! 」
もし俺にスキルが発動してなければ、飛び散った肉片の一部としか思えない肉の塊。
しかし、その正体は────< ジョロウ・キング >の本体だ!!
「 ヴィー!!! 」
《 ほいきた!! 》
俺とヴィーは同時に自分のランスに魔力を込め、打ち上がった肉の塊へと一直線に飛んでいった。
そして俺は自分の持っているランスを大きく引いて、その先を……小さな小さな肉塊へと向ける。
< 司令士の資質 > ( ユニーク固有スキル )
< 竜王の流れ星 >
フィールド内で戦う仲間からの信頼、尊敬、絆値が一定以上である場合に使用できる超一点集中型攻撃スキル
更にパートナーとの信頼と絆値が高いほど威力が増す
(発現条件)
一定以上のステータス値、仲間達からの信頼、尊敬、絆値、パートナーとの信頼、絆値があり、自分も仲間たちに対し、同じ想いを持つこと
一定以上の迷い、悔しさ、怒り、悲しみなどの負の感情を抱えながら、それを乗り切る事
俺のランスは、その小さな小さな肉塊を突き、そのままバラバラに吹き飛ばした。
すると…………まるで本体は糸を失ったマリオネットの様にゆっくりと形が崩れていく。
竜の形を形成していた部品達は、一つ、また一つと眠るように目を閉じていき、” 個 ” に戻った彼らは地上へと落ちていくと、他の鳥型人間や蜘蛛型人間達も一斉に倒れていった。
そしてやっと ” 死 ” を迎えられた元は ” 個 ” だった者たちは、砂の様にサラサラと消えていき、その瞬間、ワッ!!!と割れるような歓声が上がる。
それを聞いて、俺はSランクモンスター討伐成功を実感し────「 うおぉぉぉ────!! 」と雄叫びを上げて、共に歓喜した。
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