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第四十五章
1424 集いし聖兵士団
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( モール )
精神攻撃は受ける側の心の精密さ、繊細さがどれほど高いかによって、それぞれ食らうダメージが異なる特殊な攻撃だ。
これはどうも単純な体の強さなどと反比例する形で強かったり弱かったりするモノで、モンスターはその強大な力の代償の様に、心の構造は非常に単純なモノであるが、人はその逆。
つまり同じ様に精神攻撃を使った際には、人側が常に不利な状況に陥ってしまう。
勿論、モンスターには知性というモノが備わってないため、精神攻撃自体難しいはずなのだが、こいつは別物。
その攻撃に特化しているため、非常に厄介な敵であるといえる。
まずいな……。
前衛班が再度現れた奴に対し攻撃を仕掛けたが、その攻撃はまるで鳥の羽で撫でたくらいのダメージしか食らってない様だ。
空に響く笑い声はますます大きくなった。
「 ……攻撃、全く効いてねぇみたいだな。 」
リゼルが汗をボタボタと掻きながら呟いたので、俺は押し黙る事で ” YES ” を返す。
奴は完全なる有利属性……いや、無敵属性といっていい。
こちらは攻撃される一方。
このままでは体力が尽きた時、俺達は────……。
「 全員ひとまず回避に徹せよ!
ここで死ねば、外にある俺達の肉体も同時に死ぬ!
避けて避けて……その隙に作戦を立て直す!
チームワークをフルに使って全員でフォローを! 」
「「「 ────はっ!!! 」」」
俺の指示によって、すぐに全団員が体勢を立て直し、回避をメインに奴の攻撃をいなす。
そんな俺達を嘲笑うかの様に奴は、避けれるギリギリを狙って攻撃している様に見えた。
「 ……遊んでいる。 」
ルビーの怒りを込めた呟きにも無言で ” YES ” を返す。
知能が高い生物程 ” 遊ぶ ” 事を好むというので、やはり単純な心の構造を持ちつつ、精神攻撃を使いこなすヤツは別格な存在であるといえるだろう。
「 代償なしで強大な力を使うなんて……反則じゃないか。 」
” 遊んでいる ” 奴を睨みボソッと呟くと、リゼルが痺れをきたしたのか「 ふざけやがって……っ!! 」と高火力スキルを打ち込むも、やはりビクともしない様だ。
何か手はないのか!
拳で頭を叩き、必死で考えていたその時、突然頭の中に直接声が聞こえてきた。
《 アルバード王国第一聖兵士団長モール殿、聞こえますか? 》
自分の名を呼ぶ声に驚いたが、恐らくは伝達系スキルである事が分かり冷静に考える。
「 はい。俺がモールです。貴方は一体……? 」
奴の中にまで届く伝達系スキルともなると、相当な魔力操作の実力を持っているはず。
そんな実力者……全く予想がつかない。
何者かを尋ねて相手側の反応を待つと、向こうからはホッと息を吐き出した音がした。
《 我々はレイティア王国の聖兵士団です!
今、あなた方の魔力気配を追って見つけ出しましたが……そこは< ピエロ・グリム・リーパー >の中ですね? 》
「 レイティア王国!?
────そうか、聖女様の危機に駆けつけてくれたのか! 」
思わぬ援軍に拳を握る。
この国のみならず、各国に存在している聖兵士団。
基本的に他国に派遣される時は、教会が何らかの攻撃を受けた時、もしくは世界戦争などの恐れがある事件が勃発した時、そして────教会の象徴的存在である【 聖女 】に危険が迫っている時だ。
現在教会にいる聖女に危険が迫っているため、そのために来たのだと思ったが……回線の向こうにいるレイティア王国の聖兵士は、なぜかクスッと笑った。
《 勿論それも理由の一つです。
しかし────それだけではありません。
" 我が国の全聖兵士団は、救世主様と共に、最大戦力を持って敵を滅せよ! "
我が偉大なる女王、コレット様のお言葉です。
よって我々レイティア王国聖兵士団は、ここへ参上致しました。 》
「 は、はぁぁぁぁ?? 」
「 なんと……! 」
レイティア王国聖兵師団の声は俺の頭の中だけではなく、全団員に筒抜けだったらしい。
リゼルやジャリーが、分かりやすく驚いた反応をしている。
まさかあの常に冷静沈着なコレット女王が……?
にわかに信じられない想いだったが、その回線に無理やり入ってきた声を聞き、更に驚かされた。
《 ジェンス王国の聖兵士団もいるぜ! 》
《 ガンドレイド聖兵士団もな! 》
「「「 ええぇぇぇぇぇぇぇ────!?!! 」」」
思わず叫んでしまった俺達に、レイティア聖兵士団の団員は、興奮した様に話し始める。
《 今世界中が大騒ぎですよ。
呪災の卵の孵化、そして世界で唯一呪いを無効にしてしまう救世主様の出現!
ニコラ王を含めた四カ国同盟の王全員が全勢力を持っての戦い参加を表明ですよ?!
世界中のありとあらゆる戦力が、この戦いにさんかしています。 》
「 よ、四カ国同盟の王が……。 」
「 ……嘘みたい。 」
普段は冷静な俺やルビーも、流石に動揺を隠せずブツブツと呟いてしまった。
精神攻撃は受ける側の心の精密さ、繊細さがどれほど高いかによって、それぞれ食らうダメージが異なる特殊な攻撃だ。
これはどうも単純な体の強さなどと反比例する形で強かったり弱かったりするモノで、モンスターはその強大な力の代償の様に、心の構造は非常に単純なモノであるが、人はその逆。
つまり同じ様に精神攻撃を使った際には、人側が常に不利な状況に陥ってしまう。
勿論、モンスターには知性というモノが備わってないため、精神攻撃自体難しいはずなのだが、こいつは別物。
その攻撃に特化しているため、非常に厄介な敵であるといえる。
まずいな……。
前衛班が再度現れた奴に対し攻撃を仕掛けたが、その攻撃はまるで鳥の羽で撫でたくらいのダメージしか食らってない様だ。
空に響く笑い声はますます大きくなった。
「 ……攻撃、全く効いてねぇみたいだな。 」
リゼルが汗をボタボタと掻きながら呟いたので、俺は押し黙る事で ” YES ” を返す。
奴は完全なる有利属性……いや、無敵属性といっていい。
こちらは攻撃される一方。
このままでは体力が尽きた時、俺達は────……。
「 全員ひとまず回避に徹せよ!
ここで死ねば、外にある俺達の肉体も同時に死ぬ!
避けて避けて……その隙に作戦を立て直す!
チームワークをフルに使って全員でフォローを! 」
「「「 ────はっ!!! 」」」
俺の指示によって、すぐに全団員が体勢を立て直し、回避をメインに奴の攻撃をいなす。
そんな俺達を嘲笑うかの様に奴は、避けれるギリギリを狙って攻撃している様に見えた。
「 ……遊んでいる。 」
ルビーの怒りを込めた呟きにも無言で ” YES ” を返す。
知能が高い生物程 ” 遊ぶ ” 事を好むというので、やはり単純な心の構造を持ちつつ、精神攻撃を使いこなすヤツは別格な存在であるといえるだろう。
「 代償なしで強大な力を使うなんて……反則じゃないか。 」
” 遊んでいる ” 奴を睨みボソッと呟くと、リゼルが痺れをきたしたのか「 ふざけやがって……っ!! 」と高火力スキルを打ち込むも、やはりビクともしない様だ。
何か手はないのか!
拳で頭を叩き、必死で考えていたその時、突然頭の中に直接声が聞こえてきた。
《 アルバード王国第一聖兵士団長モール殿、聞こえますか? 》
自分の名を呼ぶ声に驚いたが、恐らくは伝達系スキルである事が分かり冷静に考える。
「 はい。俺がモールです。貴方は一体……? 」
奴の中にまで届く伝達系スキルともなると、相当な魔力操作の実力を持っているはず。
そんな実力者……全く予想がつかない。
何者かを尋ねて相手側の反応を待つと、向こうからはホッと息を吐き出した音がした。
《 我々はレイティア王国の聖兵士団です!
今、あなた方の魔力気配を追って見つけ出しましたが……そこは< ピエロ・グリム・リーパー >の中ですね? 》
「 レイティア王国!?
────そうか、聖女様の危機に駆けつけてくれたのか! 」
思わぬ援軍に拳を握る。
この国のみならず、各国に存在している聖兵士団。
基本的に他国に派遣される時は、教会が何らかの攻撃を受けた時、もしくは世界戦争などの恐れがある事件が勃発した時、そして────教会の象徴的存在である【 聖女 】に危険が迫っている時だ。
現在教会にいる聖女に危険が迫っているため、そのために来たのだと思ったが……回線の向こうにいるレイティア王国の聖兵士は、なぜかクスッと笑った。
《 勿論それも理由の一つです。
しかし────それだけではありません。
" 我が国の全聖兵士団は、救世主様と共に、最大戦力を持って敵を滅せよ! "
我が偉大なる女王、コレット様のお言葉です。
よって我々レイティア王国聖兵士団は、ここへ参上致しました。 》
「 は、はぁぁぁぁ?? 」
「 なんと……! 」
レイティア王国聖兵師団の声は俺の頭の中だけではなく、全団員に筒抜けだったらしい。
リゼルやジャリーが、分かりやすく驚いた反応をしている。
まさかあの常に冷静沈着なコレット女王が……?
にわかに信じられない想いだったが、その回線に無理やり入ってきた声を聞き、更に驚かされた。
《 ジェンス王国の聖兵士団もいるぜ! 》
《 ガンドレイド聖兵士団もな! 》
「「「 ええぇぇぇぇぇぇぇ────!?!! 」」」
思わず叫んでしまった俺達に、レイティア聖兵士団の団員は、興奮した様に話し始める。
《 今世界中が大騒ぎですよ。
呪災の卵の孵化、そして世界で唯一呪いを無効にしてしまう救世主様の出現!
ニコラ王を含めた四カ国同盟の王全員が全勢力を持っての戦い参加を表明ですよ?!
世界中のありとあらゆる戦力が、この戦いにさんかしています。 》
「 よ、四カ国同盟の王が……。 」
「 ……嘘みたい。 」
普段は冷静な俺やルビーも、流石に動揺を隠せずブツブツと呟いてしまった。
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