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第四十五章
1426 恐怖
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( モール )
────バキッィィィ!!!
鼻が折れるどころではないくらいの大きな音に、ジャリーはふっ飛ばされるかと思われたが────その場に踏ん張り動かない。
それが予想外だったのか、< ピエロ・グリム・リーパー >はギョッとした顔をして、ジャリーの顔を殴りつけている手も震えているのが見て取れた。
そして……僅かだが、恐怖している様な感情も……。
《 な……な……な……。》
” 理解できない行動 ”
圧倒的強者である自分。
そして何も手が残されていない虫けらの俺達。
そんな絶望するしかない状況下で起きたジャリーの理解不明な行動に、単純に恐怖したのだろうと思われる。
ジャリーの顔からは鼻血や口からの出血でボタボタと血が流れ落ちていて、その足元は自身の血で赤く染まっている。
顔は半分以上変形しているというのに、ジャリーは決して引かない!
そしてそのまま口からブシャッ!と新たな吐血をしたが、ギラギラとした怒りと憎しみ、闘志に燃え盛った目で奴を真正面から睨みつけた。
「 私はっ…………私は……世界を浄化する……ジャリー……。
貴様ごときが……それを邪魔……するな……。
────私の……私の価値を……勝手に決めるなっ!!!!
このクソ野郎ぉぉぉぉぉぉぉ──────っ!!! 」
ジャリーの声はビリビリとその場に響きわたり、狼狽えた様子の奴の手を振り払ったジャリーは大きく上へ飛び上がる。
そして────────大きく後ろに引いた拳を……奴の顔に叩き込んだ!!!
────バキィィィィッ!!!!
凄まじい打撃音と共に、奴は大きく仰け反り悲鳴を上げたが、ジャリーはすかさず奴に飛びつき……なんと6本生えている奴の腕に噛みついたのだ!
《 ギ……ギィィィやぁぁぁぁぁぁぁッ────!!!!!! 》
腕を噛みつかれた奴は、大きく手を振り回し、ジャリーを離そうとしたが、ジャリーはその腕にしがみついて離れない。
怒涛の出来事に呆気に取られて動けない俺の横を、今度はルビーが風の様に通り過ぎていった。
その顔はすごく晴れやかで、楽しくて仕方がないといった様子だ。
そしてルビーもジャリーと同じく、奴の体に飛びかかると……その体にガブ────ッ!!!と噛みついてしまった。
《 な……な……何なんだよぉぉぉ!!!き、貴様らはぁぁぁぁぁ!!!! 》
そのまま沢山生えている腕でジャリーとルビーを殴りつける< ピエロ・グリム・リーパー >だったが、二人はやはり離れない。
「 ────っ!クソっ!!!出遅れたか!! 」
そんな二人を見て悔しそうな顔をしたリゼルは、武器を放り投げそのまま< ピエロ・グリム・リーパー >の頭へと飛びかかる。
《 なっ……!?き、貴様、何を────……っ!! 》
リゼルは、慌てふためく奴の首に足を絡めると、ニヤ~と凶悪な顔で笑い…………奴の頭に齧りついた。
《 ウギギギギぃぃぃぃ────!!!!! 》
これには堪らず、奴は大きく口を開けて叫び、頭にくっついているリゼルをそのままボコボコと殴るが、リゼルも絶対に離れない。
「 え……えぇぇぇぇ~……。 」
予想外の連続に、思考が真っ白になっていると、更に────……。
……ガシャンッ……!
────ガシャガシャン!!!
後方から沢山の金属音がして振り返る。
すると、そこにはコキコキと首を鳴らしたり、腕を伸ばしている第二聖兵士団の団員達の姿が……。
どうやら、足元にそれぞれの武器が落ちている事から、自分達の武器を自ら手放した様だ。
「 リベンジ・チャン~ス! 」
「 もう私は、あの頃みたく見ているだけの子供じゃないわよ~? 」
「 どこにでもいるよな~……ああいうヤツって。 」
ワイワイと喋りだした第二聖兵士団の団員達は、そのままニッ!と笑い、一斉に奴に向かって走り出した。
「「「 結局、今も昔もやりたいことは変わらないなっ!!! 」」」
まるで子供の様な顔で走り出した団員達は、全員奴の体にしがみついては、噛みついていく。
すると、それを見た第一聖兵士団の団員達の心に完全に火が着いた様だ。
メラメラとやる気まんまんな目でクラウチングスタートの体勢を全員が取る。
「 おいおい、俺達だって舐めてもらっちゃ~困るぜ?
ああいうクソ野郎をぶっ飛ばしたくて聖兵士になったんだからよ。 」
「 右に同じく~。
世界に蔓延る ” 悪 ” に鉄槌を……。
……ぶっ殺してやる。 」
随分と物騒な事まで言い出し、ドンッ!!と一斉に走っていってしまった。
勿論行き先は< ピエロ・グリム・リーパー >
同じく飛びかかっては噛みついていく。
ワラワラと自分に群がってくる人間達を見て、奴は怯えと恐怖で歯をガタガタと鳴らした。
《 な……なぜ……なんなのだっ!!
なぜなぜなぜなぜなぜぇぇぇぇぇぇ!!!??
絶対的存在の我に……なぜ屈しないのだっ!!
お前らは我の遥か下の存在で……無価値なゴミのくせにぃぃぃぃぃ!!!
力なき者が淘汰されるのは自然の摂理だろうがぁぁぁぁぁ────!!! 》
大声で怒鳴り威圧する声も、メラメラと闘志に燃える仲間たちには聞こえないらしい……。
「 うるせぇぇ!!人間舐めんなこの野郎!!! 」
「 下も上もあるか!!その骨ゾンビ野郎が────!!! 」
ワーワー!!と怒鳴り返す仲間たち。
勿論ヤツだって負けてはおらず、単純な力によってしがみついてくる仲間たちを殴って振り回したりと引き剥がすが────……。
体中ボコボコ、血だらけ、痣だらけにも関わらず、全員がそのまま諦めずに向かっていってはガブガブと噛みつき続ける。
《 グ……グワァぁぁぁぁぁ────!!!!
ぐ、ぐぞぉぉぉぉ……ぐぞぉぉぉ────っ!!! 》
そんな子供の喧嘩の様な攻撃なのに、なんとやつに効いている様だ!
「 ────っ!そうか……!
奴の弱点は…… ” 正 ” の感情!!
呪災の卵と同じ様に、人の恐怖や不安などの ” 負 ” の感情でパワーが増し、それと逆の勇気、希望、折れぬ心によってダメージを食らってしまうという事か……! 」
────バキッィィィ!!!
鼻が折れるどころではないくらいの大きな音に、ジャリーはふっ飛ばされるかと思われたが────その場に踏ん張り動かない。
それが予想外だったのか、< ピエロ・グリム・リーパー >はギョッとした顔をして、ジャリーの顔を殴りつけている手も震えているのが見て取れた。
そして……僅かだが、恐怖している様な感情も……。
《 な……な……な……。》
” 理解できない行動 ”
圧倒的強者である自分。
そして何も手が残されていない虫けらの俺達。
そんな絶望するしかない状況下で起きたジャリーの理解不明な行動に、単純に恐怖したのだろうと思われる。
ジャリーの顔からは鼻血や口からの出血でボタボタと血が流れ落ちていて、その足元は自身の血で赤く染まっている。
顔は半分以上変形しているというのに、ジャリーは決して引かない!
そしてそのまま口からブシャッ!と新たな吐血をしたが、ギラギラとした怒りと憎しみ、闘志に燃え盛った目で奴を真正面から睨みつけた。
「 私はっ…………私は……世界を浄化する……ジャリー……。
貴様ごときが……それを邪魔……するな……。
────私の……私の価値を……勝手に決めるなっ!!!!
このクソ野郎ぉぉぉぉぉぉぉ──────っ!!! 」
ジャリーの声はビリビリとその場に響きわたり、狼狽えた様子の奴の手を振り払ったジャリーは大きく上へ飛び上がる。
そして────────大きく後ろに引いた拳を……奴の顔に叩き込んだ!!!
────バキィィィィッ!!!!
凄まじい打撃音と共に、奴は大きく仰け反り悲鳴を上げたが、ジャリーはすかさず奴に飛びつき……なんと6本生えている奴の腕に噛みついたのだ!
《 ギ……ギィィィやぁぁぁぁぁぁぁッ────!!!!!! 》
腕を噛みつかれた奴は、大きく手を振り回し、ジャリーを離そうとしたが、ジャリーはその腕にしがみついて離れない。
怒涛の出来事に呆気に取られて動けない俺の横を、今度はルビーが風の様に通り過ぎていった。
その顔はすごく晴れやかで、楽しくて仕方がないといった様子だ。
そしてルビーもジャリーと同じく、奴の体に飛びかかると……その体にガブ────ッ!!!と噛みついてしまった。
《 な……な……何なんだよぉぉぉ!!!き、貴様らはぁぁぁぁぁ!!!! 》
そのまま沢山生えている腕でジャリーとルビーを殴りつける< ピエロ・グリム・リーパー >だったが、二人はやはり離れない。
「 ────っ!クソっ!!!出遅れたか!! 」
そんな二人を見て悔しそうな顔をしたリゼルは、武器を放り投げそのまま< ピエロ・グリム・リーパー >の頭へと飛びかかる。
《 なっ……!?き、貴様、何を────……っ!! 》
リゼルは、慌てふためく奴の首に足を絡めると、ニヤ~と凶悪な顔で笑い…………奴の頭に齧りついた。
《 ウギギギギぃぃぃぃ────!!!!! 》
これには堪らず、奴は大きく口を開けて叫び、頭にくっついているリゼルをそのままボコボコと殴るが、リゼルも絶対に離れない。
「 え……えぇぇぇぇ~……。 」
予想外の連続に、思考が真っ白になっていると、更に────……。
……ガシャンッ……!
────ガシャガシャン!!!
後方から沢山の金属音がして振り返る。
すると、そこにはコキコキと首を鳴らしたり、腕を伸ばしている第二聖兵士団の団員達の姿が……。
どうやら、足元にそれぞれの武器が落ちている事から、自分達の武器を自ら手放した様だ。
「 リベンジ・チャン~ス! 」
「 もう私は、あの頃みたく見ているだけの子供じゃないわよ~? 」
「 どこにでもいるよな~……ああいうヤツって。 」
ワイワイと喋りだした第二聖兵士団の団員達は、そのままニッ!と笑い、一斉に奴に向かって走り出した。
「「「 結局、今も昔もやりたいことは変わらないなっ!!! 」」」
まるで子供の様な顔で走り出した団員達は、全員奴の体にしがみついては、噛みついていく。
すると、それを見た第一聖兵士団の団員達の心に完全に火が着いた様だ。
メラメラとやる気まんまんな目でクラウチングスタートの体勢を全員が取る。
「 おいおい、俺達だって舐めてもらっちゃ~困るぜ?
ああいうクソ野郎をぶっ飛ばしたくて聖兵士になったんだからよ。 」
「 右に同じく~。
世界に蔓延る ” 悪 ” に鉄槌を……。
……ぶっ殺してやる。 」
随分と物騒な事まで言い出し、ドンッ!!と一斉に走っていってしまった。
勿論行き先は< ピエロ・グリム・リーパー >
同じく飛びかかっては噛みついていく。
ワラワラと自分に群がってくる人間達を見て、奴は怯えと恐怖で歯をガタガタと鳴らした。
《 な……なぜ……なんなのだっ!!
なぜなぜなぜなぜなぜぇぇぇぇぇぇ!!!??
絶対的存在の我に……なぜ屈しないのだっ!!
お前らは我の遥か下の存在で……無価値なゴミのくせにぃぃぃぃぃ!!!
力なき者が淘汰されるのは自然の摂理だろうがぁぁぁぁぁ────!!! 》
大声で怒鳴り威圧する声も、メラメラと闘志に燃える仲間たちには聞こえないらしい……。
「 うるせぇぇ!!人間舐めんなこの野郎!!! 」
「 下も上もあるか!!その骨ゾンビ野郎が────!!! 」
ワーワー!!と怒鳴り返す仲間たち。
勿論ヤツだって負けてはおらず、単純な力によってしがみついてくる仲間たちを殴って振り回したりと引き剥がすが────……。
体中ボコボコ、血だらけ、痣だらけにも関わらず、全員がそのまま諦めずに向かっていってはガブガブと噛みつき続ける。
《 グ……グワァぁぁぁぁぁ────!!!!
ぐ、ぐぞぉぉぉぉ……ぐぞぉぉぉ────っ!!! 》
そんな子供の喧嘩の様な攻撃なのに、なんとやつに効いている様だ!
「 ────っ!そうか……!
奴の弱点は…… ” 正 ” の感情!!
呪災の卵と同じ様に、人の恐怖や不安などの ” 負 ” の感情でパワーが増し、それと逆の勇気、希望、折れぬ心によってダメージを食らってしまうという事か……! 」
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