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第四十八章
1465 打つ手なしか……
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( ルーン )
「 全赤い巨人のステータス値に動揺あり!
どうやらステータスも自在に変えてしまう能力を持っているようです! 」
解析班から声が上がり、アタイもレナ達も眉を潜めた。
「 つまり獣人からの攻撃の時は、獣人族の攻撃に特化した防御耐性に────……。 」
「 そして当然他の種族達からの攻撃も、全て同対応をしてくるという事ですね……。
なんて厄介なの。 」
レナとリリアが忌々しげにボソッと呟くと、最初に痺れを切らして動いたのは────レイドだ。
「 くっそ~!!とりあえず、見えてる奴をぶっ飛ばしてやるよ!! 」
────ガチャンッ!!
レイドは、大きな音を立てながら武器を二本の長剣に変えると、そのまま4体いる赤い巨人の内の一体へと攻撃を繰り出した。
<重工戦士の資質>(ユニーク固有スキル)
< わんわん・ラッシュ >
両手剣もしくは両拳で繰り出される連続型攻撃スキル
自身のスピード、器用さ、獣性本能、柔軟性によって攻撃力はUPし、更に主人のためという大義名分を持つ場合、その忠誠心によって威力はUPする
(発現条件)
一定以上のスピード、器用さ、獣性本能、柔軟性を持つこと
一定以上の両手武器の経験、熟練度を持つ事
主人と決めた人物がいる事、かつそのものに一定以上の忠誠心と絆値を持つこと
レイドの高速で繰り出される両手剣の攻撃に、流石にダメージが……!?と期待したが────……?
────ぷよんっ……。
…………ぐにょにょ~ん……。
赤い巨人の体はまるでゼリーの様な弾力があるらしく、剣が簡単に弾かれてしまった。
「 なっ……っ?!なんだぁ~!? 」
剣を弾かれたレイドは体勢を崩され二、三歩後退すると、レイドの頭にポンッ!と手を付け、前に飛び出したのはサイモンだ。
「 じゃあ、次は僕の番────!! 」
サイモンが両手に持つタガーでスキル< 暴れる猫の爪 >で赤い巨人達を切り裂いたが……やはりレイドの時と同様、ポヨヨ~ンとタガーは弾かれてしまった。
他の生徒達も次々と攻撃をしているのに弾かれてしまい、ざわつき出す様子をナイト・カゲロウはあざ笑うかの様に体をギュ~ッ!と捻って見ている。
「 くそっ!遊んでやがるぜ! 」
ギリギリと悔しさに唇を噛みしめると、突然赤い巨人達が大きく口を開けた。
「 な、なに……? 」
レナが不審そうな声をあげた瞬間────……。
────ドンッ!!!!
巨人たちの口から、まるで太陽が爆発したかのような凄まじい光が発し、一瞬で巨大魔法ビームが放たれる。
「 ────っ!!?ま、まずいっ!!! 」
あまりに一瞬の事であったため、誰も反応できずフラン様の声が上がった時には────前衛班へそのビームは直撃してしまった。
「 ……う……嘘だろ……? 」
ドンッ!!という音と同時に舞い上がった土埃で、視界はゼロ。
その状態で、アタイは呆然と立ち尽くす。
レナやリリア達後衛班や中衛班も全員が呆然としていて、” 全滅 ” という最悪な言葉が頭を過っていたが……突然フラン様がハッ!とした様子で叫んだ。
「 ────待てっ!あれは……!? 」
その声を聞き、バッ!と土煙の先へ目を凝らすと……ぽつりぽつりと黒い人影の様なモノが見えてくる。
「 ……っ!?皆、無事か────!! 」
アタイが力の限り叫ぶと、向こうからは「 全員無事だ────!! 」というクルトの声が返ってきた。
一瞬体中の力が抜けてホッとしたのだが、次に思い浮かぶのはなぜ無事かと言う事。
「 あの攻撃の中、どうして無事だったのかしら……? 」
レナがアタイの考えている事と同じ事を呟いたのだが、視界が晴れるとその理由が恐怖と共に判明した。
視界から現れたのは、青ざめて震えながら目の前に立つ巨大な盾を見上げる前衛班達と、ニコニコ一人だけ上機嫌のクレア様の姿だ。
アタイも他の連中も、その巨大な盾が目に入るとサァ……と血の気が引いていった。
グチャ……グチャ……と音を立てながら、蠢く人の顔や手足などの部品を繋ぎ合わせた巨大な大盾。
その全ての顔は苦悶の表情を浮かべていて、更にその全ての口からは《 あ”あ”あ”あ”~……。 》《 ヒィィィ~……。 》という苦痛を訴える声が絶えず聞こえてくる。
< 学医士の資質 >( ユニーク固有スキル )
< 悪心の肉盾 >
生物を生きたまま使い盾を作り出す事ができる人体改造系防御スキル
使った材料の数だけ防御力はUPし、更にその材料に使ったモノ達の精神汚染度が高い程更に防御力はUPする
仮にその防御力を上回る攻撃をされたとしても、そのダメージ分材料の命を捧げる事で、攻撃を無効化する事ができる
(発現条件)
一定以上の精神汚染度の生物の命を使うこと
一定以上の純粋、無邪気、慈愛の心を持つこと
一定人数以上の一定以下の精神汚染度の者達の命を救う事
一定以上の精神汚染度の生物に対し、罪悪感を一切持たない事
・・
「 まだまだ攻撃を無効化するモノはあるから大丈夫だけど~無限じゃないの。
まだ大丈夫な内に、どうにか次の手を考えないとね。 」
クレア様が困った様に首を横に倒した。
Sランクモンスターと、やる事が変わらない……。
その場の全員がそう思ってゾォォ~としたが、直ぐに気持ちを切り替え、クレア様がその気味の悪い盾で攻撃を防いでくれている間に一斉に攻撃を仕掛ける。
────が……やはり全て防がれてしまう様だ。
「 ────っクソッ!!グニャグニャして気味の悪い奴だ! 」
「 さっきのビームを連続では打ってこない所からするとクールタイムがある様だな。
その間にどうにかしないと! 」
クルトとセリナが攻撃のラッシュを繰り出しながら、なんとか突破口を見つけようとしている。
そうしている間にもまた先程のビームが撃たれ、クレア様の盾が防いだが、あとどれくらい防げるか分からない。
全員の心に焦りが出てくる中、リリアがボソッと呟いた。
「 多分部位ごとにも ” イメージ ” を変えています。
だから全然攻撃が通らないんです。 」
「 イメージ……? 」
アタイがその言葉をポツリと口の中で呟くと……自分の今まで生きてきた人生が頭の中を駆け抜けていった。
「 全赤い巨人のステータス値に動揺あり!
どうやらステータスも自在に変えてしまう能力を持っているようです! 」
解析班から声が上がり、アタイもレナ達も眉を潜めた。
「 つまり獣人からの攻撃の時は、獣人族の攻撃に特化した防御耐性に────……。 」
「 そして当然他の種族達からの攻撃も、全て同対応をしてくるという事ですね……。
なんて厄介なの。 」
レナとリリアが忌々しげにボソッと呟くと、最初に痺れを切らして動いたのは────レイドだ。
「 くっそ~!!とりあえず、見えてる奴をぶっ飛ばしてやるよ!! 」
────ガチャンッ!!
レイドは、大きな音を立てながら武器を二本の長剣に変えると、そのまま4体いる赤い巨人の内の一体へと攻撃を繰り出した。
<重工戦士の資質>(ユニーク固有スキル)
< わんわん・ラッシュ >
両手剣もしくは両拳で繰り出される連続型攻撃スキル
自身のスピード、器用さ、獣性本能、柔軟性によって攻撃力はUPし、更に主人のためという大義名分を持つ場合、その忠誠心によって威力はUPする
(発現条件)
一定以上のスピード、器用さ、獣性本能、柔軟性を持つこと
一定以上の両手武器の経験、熟練度を持つ事
主人と決めた人物がいる事、かつそのものに一定以上の忠誠心と絆値を持つこと
レイドの高速で繰り出される両手剣の攻撃に、流石にダメージが……!?と期待したが────……?
────ぷよんっ……。
…………ぐにょにょ~ん……。
赤い巨人の体はまるでゼリーの様な弾力があるらしく、剣が簡単に弾かれてしまった。
「 なっ……っ?!なんだぁ~!? 」
剣を弾かれたレイドは体勢を崩され二、三歩後退すると、レイドの頭にポンッ!と手を付け、前に飛び出したのはサイモンだ。
「 じゃあ、次は僕の番────!! 」
サイモンが両手に持つタガーでスキル< 暴れる猫の爪 >で赤い巨人達を切り裂いたが……やはりレイドの時と同様、ポヨヨ~ンとタガーは弾かれてしまった。
他の生徒達も次々と攻撃をしているのに弾かれてしまい、ざわつき出す様子をナイト・カゲロウはあざ笑うかの様に体をギュ~ッ!と捻って見ている。
「 くそっ!遊んでやがるぜ! 」
ギリギリと悔しさに唇を噛みしめると、突然赤い巨人達が大きく口を開けた。
「 な、なに……? 」
レナが不審そうな声をあげた瞬間────……。
────ドンッ!!!!
巨人たちの口から、まるで太陽が爆発したかのような凄まじい光が発し、一瞬で巨大魔法ビームが放たれる。
「 ────っ!!?ま、まずいっ!!! 」
あまりに一瞬の事であったため、誰も反応できずフラン様の声が上がった時には────前衛班へそのビームは直撃してしまった。
「 ……う……嘘だろ……? 」
ドンッ!!という音と同時に舞い上がった土埃で、視界はゼロ。
その状態で、アタイは呆然と立ち尽くす。
レナやリリア達後衛班や中衛班も全員が呆然としていて、” 全滅 ” という最悪な言葉が頭を過っていたが……突然フラン様がハッ!とした様子で叫んだ。
「 ────待てっ!あれは……!? 」
その声を聞き、バッ!と土煙の先へ目を凝らすと……ぽつりぽつりと黒い人影の様なモノが見えてくる。
「 ……っ!?皆、無事か────!! 」
アタイが力の限り叫ぶと、向こうからは「 全員無事だ────!! 」というクルトの声が返ってきた。
一瞬体中の力が抜けてホッとしたのだが、次に思い浮かぶのはなぜ無事かと言う事。
「 あの攻撃の中、どうして無事だったのかしら……? 」
レナがアタイの考えている事と同じ事を呟いたのだが、視界が晴れるとその理由が恐怖と共に判明した。
視界から現れたのは、青ざめて震えながら目の前に立つ巨大な盾を見上げる前衛班達と、ニコニコ一人だけ上機嫌のクレア様の姿だ。
アタイも他の連中も、その巨大な盾が目に入るとサァ……と血の気が引いていった。
グチャ……グチャ……と音を立てながら、蠢く人の顔や手足などの部品を繋ぎ合わせた巨大な大盾。
その全ての顔は苦悶の表情を浮かべていて、更にその全ての口からは《 あ”あ”あ”あ”~……。 》《 ヒィィィ~……。 》という苦痛を訴える声が絶えず聞こえてくる。
< 学医士の資質 >( ユニーク固有スキル )
< 悪心の肉盾 >
生物を生きたまま使い盾を作り出す事ができる人体改造系防御スキル
使った材料の数だけ防御力はUPし、更にその材料に使ったモノ達の精神汚染度が高い程更に防御力はUPする
仮にその防御力を上回る攻撃をされたとしても、そのダメージ分材料の命を捧げる事で、攻撃を無効化する事ができる
(発現条件)
一定以上の精神汚染度の生物の命を使うこと
一定以上の純粋、無邪気、慈愛の心を持つこと
一定人数以上の一定以下の精神汚染度の者達の命を救う事
一定以上の精神汚染度の生物に対し、罪悪感を一切持たない事
・・
「 まだまだ攻撃を無効化するモノはあるから大丈夫だけど~無限じゃないの。
まだ大丈夫な内に、どうにか次の手を考えないとね。 」
クレア様が困った様に首を横に倒した。
Sランクモンスターと、やる事が変わらない……。
その場の全員がそう思ってゾォォ~としたが、直ぐに気持ちを切り替え、クレア様がその気味の悪い盾で攻撃を防いでくれている間に一斉に攻撃を仕掛ける。
────が……やはり全て防がれてしまう様だ。
「 ────っクソッ!!グニャグニャして気味の悪い奴だ! 」
「 さっきのビームを連続では打ってこない所からするとクールタイムがある様だな。
その間にどうにかしないと! 」
クルトとセリナが攻撃のラッシュを繰り出しながら、なんとか突破口を見つけようとしている。
そうしている間にもまた先程のビームが撃たれ、クレア様の盾が防いだが、あとどれくらい防げるか分からない。
全員の心に焦りが出てくる中、リリアがボソッと呟いた。
「 多分部位ごとにも ” イメージ ” を変えています。
だから全然攻撃が通らないんです。 」
「 イメージ……? 」
アタイがその言葉をポツリと口の中で呟くと……自分の今まで生きてきた人生が頭の中を駆け抜けていった。
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