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第五十章
1503 ” 想い ” よ届け
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【 正門 】
「 おいっ!!アレ見ろっ!! 」
ドノバンが叫び森の上空を指すと、全員がそちらを見て ” あっ! ” と叫んだ。
先ほどまで黒い霧の様なモノで何も見えなかったが、突然それが晴れ、黒い蝶と……それにしがみついている人物が姿を現したからだ。
「 リーフだ!! 」
「 リーフ君っ!! 」
「 救世主様────!!! 」
戦っている全員が空を見上げ、わぁぁぁぁぁ────!!と叫ぶと、それから一斉にあがるのは、リーフを応援する声の数々だった。
「 負けるなぁぁぁ!!頑張れ!頑張れ!! 」
「 いけ~っ!!!決めてくれっ!!
リーフ────!!! 」
どんどんとその声は大きくなっていき、最後に声を揃えて空へ想いの全てを吐き出す。
「「「 世界を救ってくれっ!!救世主様っ!!! 」」」
【 西門 】
「 アレはもしや────……っ! 」
「 リ、リ、リーフ様っす~っ!! 」
泣き出しそうに顔を歪めモルトとニールが叫ぶと、全員が迫ってくるモンスター達と未だ戦いながら、空を見上げる。
そこには暴れまわる蝶の羽に剣を突き刺し、踏ん張っているリーフの姿がある。
それを見て、全員が────これが最後の戦いであると悟った様だ。
「 リーフ様……どうか、よろしくお願いいたします……っ! 」
カルパスはドカッ!と巨大モンスターを殴り飛ばした後、己の主人を想い祈りを捧げた。
そしてそれに続くように、傭兵達は一斉に叫ぶ。
「「「「 救世主様────っ!!頑張れぇぇぇぇ────!!! 」」」」
【 東門 】
「 皆っ!あれを見てくれ!! 」
ザップルが叫ぶと、全員が正門の方を見上げてざわつきだした。
「 リーフ君だわっ!! 」
「 あれが救世主っていう坊やかい。 」
エイミとオリビアはお互い迫りくるモンスターを同時に倒すと、空を見上げて目を細める。
他の冒険者達も各々「 リーフさんだ! 」「 救世主様!! 」と叫び、空に手を掲げた。
「「「 リーフ君!( 救世主様 )!!やっちまえぇぇぇぇ────!!! 」」」
わぁぁぁぁ────!!と大きな歓声が上がる中、ヘンドリクは目を細めて、黒い蝶と光り輝く救世主の姿を見つめる。
「 これぞ正真正銘、最後の戦いじゃ。
希望の神よ、我らに祝福を……! 」
ヘンドリクは、戦い続ける者達を見回した後、手を合わせ空に祈りを捧げた。
【 南門 】
黒く染まった空がカッ!と光り、正門の方の空に現れた黒い蝶とリーフの姿が見えて、ライトノア学院の教員と生徒達が一斉にざわめき出す。
「 あれ、リーフじゃねぇかっ!! 」
「 リーフ様ぁ~! 」
前衛で戦うレイドとサイモンが真っ先に叫び、戦うリーフに向けて指を差すと、フランが目を細めてその姿を見つめた。
「 これが……最後の戦いか……っ。 」
それを聞いた生徒達は、それぞれの想いを空に向かい大声で叫ぶ。
「 リーフ様ぁぁぁぁ~!!!頑張って下さ~い!! 」
「 リーフ様────!! 」
「 リーフ様!!どうか……未来をっ!! 」
「 リーフ様ぁぁ!ファイトォォォォ────!!! 」
” わぁぁぁぁぁぁ────!!!! ”
その声は大きなうねりとなって空へ打ち上がり、止まぬ気配はなく上がり続けた。
【 街中 】
《 ────っ!あれは……リーフ様だっ!! 》
戸惑う様なオルガノの声が聞こえ、マリオンはハッ!と正門の空を見上げる。
「 リ……リーフ様っ……!! 」
感極まった様子で呟くマリオンに続き、全員が「 リーフ様……? 」「 リーフ様だっ!! 」とザワザワしだし、直ぐに ” うおおぉぉぉぉ────!! ” という雄叫びへと変わった。
「 頑張れっ!! 」
「 負けるなっ!! 」
そんな声に圧される様に、皆は戦い続ける。
マリオンは、そんな皆の姿を見渡した後、空で戦うリーフの姿を見つめた。
「 随分と遠くにおられますが、俺にはその光がしっかりと見えています。
だから、どうかこれからも……この真っ暗な未来を照らして下さい。 」
ブツブツと小さな声で呟いた後、マリオンは誰にも負けないくらい大きな声で叫ぶ。
「 リーフ様────!!!お願いします!!!! 」
【 教会 】
「 リーフさんだ! 」
ヘロヘロになってへたり込んでいたリーンが空を指差し叫ぶと、全員がその指の差す方へと視線を向けた。
正門の空には暴れ狂う呪いの蝶の姿と、その蝶の羽に剣を刺してしがみついているリーフの姿がある。
これが最終決戦。
その場の全員が同時にそれを悟る。
「 リーフ様……どうか……。 」
「 まさに世界の命運を賭けた……神の戦いだ。 」
ジェニファーが祈る様に目を瞑ると、近くにいたグレスターは眩しいモノを見るかの様な目でリーフを見上げ、そのまま祈りを捧げた。
それを見ていたレンジュや神官、そして街の人々も続く様に祈り始め、その無事を祈る。
ヨセフはそんな皆の姿を見た後、最後に目を閉じ祈りを捧げた。
「 セイが見せてくれた美しい世界……どうか守って下さい。
希望の神よ。 」
【 街中上空 】
「 あっ!リーフ様!! 」
「 あれ、リーフ様ですよ!マービン様っ!! 」
グリムとスワンが叫ぶとヴィーは、キランッ!と目を輝かせる。
《 へぇ~。アレがマービンの世界で一番怖い人か~。 》
「 怖くない!失礼な事を言うな! 」
マービンがヴィーの頭の毛に息を吹きかけ怒ったが、ヴィーはどこ吹く風の様だ。
そのためマービンはチッ!と舌打ちした後、暴れ回る黒い蝶へ視線を移す。
「 負けるなよ……っ!
じゃないと、俺が間違った方向に行こうとしたら、怒ってくれるヤツがいなくなってしまうんだからな。 」
ボソッと呟くと、マービンは、そのままダリオスや飛竜隊達が ” わぁぁぁぁ!! ” と歓声を上げる中、迫りくるモンスター達を次々と倒していった。
【 教会正門 】
カッ!と光が差す黒い空。
その中心にいる黒き蝶とリーフを見つけ、その場にいる全員が空を見上げた。
「 なんと強大な魔力反応……っ!
これが最後の戦いか。 」
ドルトンは、前から迫りくるモンスターの群れを吹き飛ばし、汗を掻く。
すると、チャンス!と見たアゼリアは、更に後ろの方に隠れていた厄介なモンスター達を全て切り捨てた。
「 リーフ様……どうかお願いします。
邪魔なモンスター共は全てこのアゼリアがぶっ飛ばしますので。 」
ニヤリと笑うアゼリアの横から魔法を打ち出し、更に後方のモンスターを全滅させたクラークが大きな舌打ちをする。
「 …………。 」
「 …………。 」
二人は睨み合う様にモンスターを倒しながら、同時に空に向かって叫んだ。
「「 リーフ様!!負けないで下さい!!! 」」
【 教会裏門 】
「 こりゃ~凄い。
一体世界はどうなっちゃうんだろう? 」
まだ戦闘は続いているというのに、ポケッ~としているモールを見て、弟であるリゼルが大きなため息をつく。
「 おい、また訳わかんねぇ事言って……。
真面目に戦えよ……。 」
「 いや、だって本当に凄いんだよ。
心が……感情が、一つになって空に登っていくんだ。
こんな光景……まさか生きている内に見ることができるなんて。 」
モールはボンヤリしながら独り言の様にブツブツ呟きだしたので、リゼルや他の団員達はため息をついてから戦いに集中し始めた。
その中でジャリーとルビーは、まるで虫を見るかの様な目で睨んでいたが……モールはニコッと笑みを浮かべ祈る。
「 貴方の正体……分かった様な気がします。
” 希望 ” よ。ありがとうございます。 」
モールはそれだけ言うと、やっと戦闘に参加し始め、次々と敵を倒していった。
【 教会の祈りの間 】
呪いの魔力と、それを打ち消そうとする強大な別の魔力の衝突により、空はグルグルとその混じり合った魔力で回っている。
大きさでいうと互角。
これが、黒い呪いの蝶と希望の神様の最後の戦いだ。
「 リーフ様……負けないで。
どうか未来を奪うヤツらを……ぶっ飛ばして下さい。 」
強い想いを込めて祈ると、そこら中から沢山の ” 想い ” が空に向かって登っていくのを感じて、ハッ!と目を見開く。
「 こ……これは……一体……? 」
まるで巨大な一つの生き物の様な ” 想い ” 達はまっすぐ希望の神様へ。
私の ” 想い ” も、その一部となって、飛んでいった。
「 おいっ!!アレ見ろっ!! 」
ドノバンが叫び森の上空を指すと、全員がそちらを見て ” あっ! ” と叫んだ。
先ほどまで黒い霧の様なモノで何も見えなかったが、突然それが晴れ、黒い蝶と……それにしがみついている人物が姿を現したからだ。
「 リーフだ!! 」
「 リーフ君っ!! 」
「 救世主様────!!! 」
戦っている全員が空を見上げ、わぁぁぁぁぁ────!!と叫ぶと、それから一斉にあがるのは、リーフを応援する声の数々だった。
「 負けるなぁぁぁ!!頑張れ!頑張れ!! 」
「 いけ~っ!!!決めてくれっ!!
リーフ────!!! 」
どんどんとその声は大きくなっていき、最後に声を揃えて空へ想いの全てを吐き出す。
「「「 世界を救ってくれっ!!救世主様っ!!! 」」」
【 西門 】
「 アレはもしや────……っ! 」
「 リ、リ、リーフ様っす~っ!! 」
泣き出しそうに顔を歪めモルトとニールが叫ぶと、全員が迫ってくるモンスター達と未だ戦いながら、空を見上げる。
そこには暴れまわる蝶の羽に剣を突き刺し、踏ん張っているリーフの姿がある。
それを見て、全員が────これが最後の戦いであると悟った様だ。
「 リーフ様……どうか、よろしくお願いいたします……っ! 」
カルパスはドカッ!と巨大モンスターを殴り飛ばした後、己の主人を想い祈りを捧げた。
そしてそれに続くように、傭兵達は一斉に叫ぶ。
「「「「 救世主様────っ!!頑張れぇぇぇぇ────!!! 」」」」
【 東門 】
「 皆っ!あれを見てくれ!! 」
ザップルが叫ぶと、全員が正門の方を見上げてざわつきだした。
「 リーフ君だわっ!! 」
「 あれが救世主っていう坊やかい。 」
エイミとオリビアはお互い迫りくるモンスターを同時に倒すと、空を見上げて目を細める。
他の冒険者達も各々「 リーフさんだ! 」「 救世主様!! 」と叫び、空に手を掲げた。
「「「 リーフ君!( 救世主様 )!!やっちまえぇぇぇぇ────!!! 」」」
わぁぁぁぁ────!!と大きな歓声が上がる中、ヘンドリクは目を細めて、黒い蝶と光り輝く救世主の姿を見つめる。
「 これぞ正真正銘、最後の戦いじゃ。
希望の神よ、我らに祝福を……! 」
ヘンドリクは、戦い続ける者達を見回した後、手を合わせ空に祈りを捧げた。
【 南門 】
黒く染まった空がカッ!と光り、正門の方の空に現れた黒い蝶とリーフの姿が見えて、ライトノア学院の教員と生徒達が一斉にざわめき出す。
「 あれ、リーフじゃねぇかっ!! 」
「 リーフ様ぁ~! 」
前衛で戦うレイドとサイモンが真っ先に叫び、戦うリーフに向けて指を差すと、フランが目を細めてその姿を見つめた。
「 これが……最後の戦いか……っ。 」
それを聞いた生徒達は、それぞれの想いを空に向かい大声で叫ぶ。
「 リーフ様ぁぁぁぁ~!!!頑張って下さ~い!! 」
「 リーフ様────!! 」
「 リーフ様!!どうか……未来をっ!! 」
「 リーフ様ぁぁ!ファイトォォォォ────!!! 」
” わぁぁぁぁぁぁ────!!!! ”
その声は大きなうねりとなって空へ打ち上がり、止まぬ気配はなく上がり続けた。
【 街中 】
《 ────っ!あれは……リーフ様だっ!! 》
戸惑う様なオルガノの声が聞こえ、マリオンはハッ!と正門の空を見上げる。
「 リ……リーフ様っ……!! 」
感極まった様子で呟くマリオンに続き、全員が「 リーフ様……? 」「 リーフ様だっ!! 」とザワザワしだし、直ぐに ” うおおぉぉぉぉ────!! ” という雄叫びへと変わった。
「 頑張れっ!! 」
「 負けるなっ!! 」
そんな声に圧される様に、皆は戦い続ける。
マリオンは、そんな皆の姿を見渡した後、空で戦うリーフの姿を見つめた。
「 随分と遠くにおられますが、俺にはその光がしっかりと見えています。
だから、どうかこれからも……この真っ暗な未来を照らして下さい。 」
ブツブツと小さな声で呟いた後、マリオンは誰にも負けないくらい大きな声で叫ぶ。
「 リーフ様────!!!お願いします!!!! 」
【 教会 】
「 リーフさんだ! 」
ヘロヘロになってへたり込んでいたリーンが空を指差し叫ぶと、全員がその指の差す方へと視線を向けた。
正門の空には暴れ狂う呪いの蝶の姿と、その蝶の羽に剣を刺してしがみついているリーフの姿がある。
これが最終決戦。
その場の全員が同時にそれを悟る。
「 リーフ様……どうか……。 」
「 まさに世界の命運を賭けた……神の戦いだ。 」
ジェニファーが祈る様に目を瞑ると、近くにいたグレスターは眩しいモノを見るかの様な目でリーフを見上げ、そのまま祈りを捧げた。
それを見ていたレンジュや神官、そして街の人々も続く様に祈り始め、その無事を祈る。
ヨセフはそんな皆の姿を見た後、最後に目を閉じ祈りを捧げた。
「 セイが見せてくれた美しい世界……どうか守って下さい。
希望の神よ。 」
【 街中上空 】
「 あっ!リーフ様!! 」
「 あれ、リーフ様ですよ!マービン様っ!! 」
グリムとスワンが叫ぶとヴィーは、キランッ!と目を輝かせる。
《 へぇ~。アレがマービンの世界で一番怖い人か~。 》
「 怖くない!失礼な事を言うな! 」
マービンがヴィーの頭の毛に息を吹きかけ怒ったが、ヴィーはどこ吹く風の様だ。
そのためマービンはチッ!と舌打ちした後、暴れ回る黒い蝶へ視線を移す。
「 負けるなよ……っ!
じゃないと、俺が間違った方向に行こうとしたら、怒ってくれるヤツがいなくなってしまうんだからな。 」
ボソッと呟くと、マービンは、そのままダリオスや飛竜隊達が ” わぁぁぁぁ!! ” と歓声を上げる中、迫りくるモンスター達を次々と倒していった。
【 教会正門 】
カッ!と光が差す黒い空。
その中心にいる黒き蝶とリーフを見つけ、その場にいる全員が空を見上げた。
「 なんと強大な魔力反応……っ!
これが最後の戦いか。 」
ドルトンは、前から迫りくるモンスターの群れを吹き飛ばし、汗を掻く。
すると、チャンス!と見たアゼリアは、更に後ろの方に隠れていた厄介なモンスター達を全て切り捨てた。
「 リーフ様……どうかお願いします。
邪魔なモンスター共は全てこのアゼリアがぶっ飛ばしますので。 」
ニヤリと笑うアゼリアの横から魔法を打ち出し、更に後方のモンスターを全滅させたクラークが大きな舌打ちをする。
「 …………。 」
「 …………。 」
二人は睨み合う様にモンスターを倒しながら、同時に空に向かって叫んだ。
「「 リーフ様!!負けないで下さい!!! 」」
【 教会裏門 】
「 こりゃ~凄い。
一体世界はどうなっちゃうんだろう? 」
まだ戦闘は続いているというのに、ポケッ~としているモールを見て、弟であるリゼルが大きなため息をつく。
「 おい、また訳わかんねぇ事言って……。
真面目に戦えよ……。 」
「 いや、だって本当に凄いんだよ。
心が……感情が、一つになって空に登っていくんだ。
こんな光景……まさか生きている内に見ることができるなんて。 」
モールはボンヤリしながら独り言の様にブツブツ呟きだしたので、リゼルや他の団員達はため息をついてから戦いに集中し始めた。
その中でジャリーとルビーは、まるで虫を見るかの様な目で睨んでいたが……モールはニコッと笑みを浮かべ祈る。
「 貴方の正体……分かった様な気がします。
” 希望 ” よ。ありがとうございます。 」
モールはそれだけ言うと、やっと戦闘に参加し始め、次々と敵を倒していった。
【 教会の祈りの間 】
呪いの魔力と、それを打ち消そうとする強大な別の魔力の衝突により、空はグルグルとその混じり合った魔力で回っている。
大きさでいうと互角。
これが、黒い呪いの蝶と希望の神様の最後の戦いだ。
「 リーフ様……負けないで。
どうか未来を奪うヤツらを……ぶっ飛ばして下さい。 」
強い想いを込めて祈ると、そこら中から沢山の ” 想い ” が空に向かって登っていくのを感じて、ハッ!と目を見開く。
「 こ……これは……一体……? 」
まるで巨大な一つの生き物の様な ” 想い ” 達はまっすぐ希望の神様へ。
私の ” 想い ” も、その一部となって、飛んでいった。
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