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第五十章
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( リーフ )
────ストン……。
突然体中に力がみなぎってきて、黒い蝶の抵抗を一切感じなくなると、あんなに疲労していたはずの体が羽の様に軽くなる。
踏ん張るために閉じていた目を開けると、自分の中に沢山の ” 想い ” が入ってくるのが見えた。
これは皆の ” 希望 ”
それが俺に力を与えてくれている。
『 シークレットモードが一部解除されました。
【 始原の資質 】が開放されます。 』
頭の中に ” 声 ” が聞こえると────自分の力が更に大きくグンッ!とUPしたのを感じた。
【 始原の資質 】《 ” 希望人 ” 》
《 おじいちゃん 》 ➔ 《 ” 希望人 ” 》
( 変異条件 )
一定人数以上の生物の運命を ” 理 ” の定める流れから完全に弾き、新たな運命へと自分の意思で進ませる事でシークレット変異する
その存在の正体は ” 人 ” としての生を持ちつつ、 ” 希望 ” という概念そのものであるため、全ステータスは、” 生 ” の定義内を保つ限界値まで開放されるが、%#IO)=0&$から出る事はできない
< 希望人の資質 >( 変異先天スキル )
< ” 希望 ” の心空 >
現在存在している ” 世界 ” にて、” 希望 ” という感情を抱いている生物の数だけ、自身のステータスを上げる強化系特殊条件スキル
更に上がったステータスにより ” 希望 ” を抱く仲間達を強化する
《 ミ゙、ィ”……っ……あ、”あ” あ、”ァ”ァ”ァ”~────!!!!! 》
黒い蝶は俺の気配が変わった事に気付いたらしく、悲鳴の様な声をあげる。
その声は何千、何万……いや、それ以上の生物達の言葉から形成されていて、俺はその言葉から伝わる ” 想い ” をやっと理解した。
” 憎いぃぃぃぃ~。 ”
” 苦しいぃぃぃぃぃ~。 ”
” 悲しいぃぃのぉぉぉぉ~…… ”
” なぜ……? ”
” どうして? ”
────あぁ、” 世界 ” が憎い
自分を拒絶する世界なんて………
なくなってしまえ!!
頭の中に入ってくる、沢山の辛く、苦しい、悲しい思い出達。
それが呪いという力になって、黒い蝶を創っている様だ。
その全ての ” 想い ” をしっかり受け止めながら、俺は黒い蝶へまっすぐ視線を向けた。
「 分かるよ。
だって俺だって、” 世界 ” は、なんて残酷なんだろうって思うから。 」
《 あ”あ”あ”あ”あ”~~……あ”あ”────っ!!!! 》
俺に全ての憎しみを向けてくる黒い蝶はそのまま暴れ、自分の ” 想い ” を訴え続ける。
持って生まれた外見や才能に対する理不尽さ。
生まれ落ちた先で手にするモノへのやるせない気持ち。
歳を取る事の苦しさ。
人と分かり合えず、拒絶され、否定され、傷つけられた事への怒り、憎しみ、悲しみ、孤独……。
生きていれば、何度も何度も何度も経験する ” 想い ” 達。
自分の中にある、ずっとずっと前からの記憶が頭の中を駆け巡ると、辛くて苦しくて堪らなくなったが、それはグッ!と飲み込んだ。
「 でも、恨む相手を間違えては駄目なんだ。
未来を進もうとしている関係ない人達の邪魔をすれば────……結局最後に残るのは、君達が心の底から恨んでいる ” 悪 ” しか残らない。 」
────ピクッ……。
ガムシャラに暴れていた黒い蝶の動きが少し弱まり、その代わりに目には迷いが生じた様にグルグルと激しく回りだす。
俺はそんな黒い蝶から目を逸らさず、そのまま静かに語りかけた。
「 憎い相手の望む都合の良い世界を、君が創る事になるんだ。
君たちに辛い想いをさせた……復讐したい相手の楽園を創るのか。 」
《 ~~~っあ”、あ”、
あ”~~~あ” あ” ……あ”……あ”あ”……~……。 》
黒い蝶の真っ赤に充血していた目は次第に元の色へ。
そしてその目には力がなくなっていく。
そして────……。
────ポタッ…………。
中心についている巨大な目から、白く輝く涙が一粒ポロッ……と流れ落ちると、それから全ての目からポロポロと涙が流れ落ちてきた。
その涙は黒く染まった大地へと落ちていっては、大地を白く染め、波紋の様に広がっていく。
「 俺は人を憎いと思う気持ちだって必要だと思うんだ。
人を変える程の巨大なエネルギーを持ったその気持ちは、ちょっとベクトルを変えれば大きな進化の力になる。
だから全部持って、先に進もう。
自分の力じゃもう進めない ” 悪 ” を、遥か後ろに置いて。 」
《 ミ゙ィ”……あ”あ”あ”ァ”ァ”ァ”~” ミ゙ィ”あ”あ”あ”ァ”ァ”ァ”~────!!!!! !!!!! 》
黒い蝶は一際大きな声で叫んだ。
俺はそれを最後まで聞いた後、剣を強く握ってそのまま奥へと突き刺す。
すると……。
────パキィィ~…………ン……。
呪心核の割れる音がハッキリと聞こえ、それと同時に黒い蝶の全ての目がゆっくりと……まるで眠る様に閉じていった。
そしてその体は、そのまま下の森へと落ちていき、地面についた瞬間────……。
────フワッ……。
なんと暖かな風になって一瞬で消えてしまう。
その風が結構強い風だったため、俺の体は飛ばされてしまい、直ぐにあげ玉が空中でキャッチしてくれたが、それが止むまで顔を腕で覆った。
────ストン……。
突然体中に力がみなぎってきて、黒い蝶の抵抗を一切感じなくなると、あんなに疲労していたはずの体が羽の様に軽くなる。
踏ん張るために閉じていた目を開けると、自分の中に沢山の ” 想い ” が入ってくるのが見えた。
これは皆の ” 希望 ”
それが俺に力を与えてくれている。
『 シークレットモードが一部解除されました。
【 始原の資質 】が開放されます。 』
頭の中に ” 声 ” が聞こえると────自分の力が更に大きくグンッ!とUPしたのを感じた。
【 始原の資質 】《 ” 希望人 ” 》
《 おじいちゃん 》 ➔ 《 ” 希望人 ” 》
( 変異条件 )
一定人数以上の生物の運命を ” 理 ” の定める流れから完全に弾き、新たな運命へと自分の意思で進ませる事でシークレット変異する
その存在の正体は ” 人 ” としての生を持ちつつ、 ” 希望 ” という概念そのものであるため、全ステータスは、” 生 ” の定義内を保つ限界値まで開放されるが、%#IO)=0&$から出る事はできない
< 希望人の資質 >( 変異先天スキル )
< ” 希望 ” の心空 >
現在存在している ” 世界 ” にて、” 希望 ” という感情を抱いている生物の数だけ、自身のステータスを上げる強化系特殊条件スキル
更に上がったステータスにより ” 希望 ” を抱く仲間達を強化する
《 ミ゙、ィ”……っ……あ、”あ” あ、”ァ”ァ”ァ”~────!!!!! 》
黒い蝶は俺の気配が変わった事に気付いたらしく、悲鳴の様な声をあげる。
その声は何千、何万……いや、それ以上の生物達の言葉から形成されていて、俺はその言葉から伝わる ” 想い ” をやっと理解した。
” 憎いぃぃぃぃ~。 ”
” 苦しいぃぃぃぃぃ~。 ”
” 悲しいぃぃのぉぉぉぉ~…… ”
” なぜ……? ”
” どうして? ”
────あぁ、” 世界 ” が憎い
自分を拒絶する世界なんて………
なくなってしまえ!!
頭の中に入ってくる、沢山の辛く、苦しい、悲しい思い出達。
それが呪いという力になって、黒い蝶を創っている様だ。
その全ての ” 想い ” をしっかり受け止めながら、俺は黒い蝶へまっすぐ視線を向けた。
「 分かるよ。
だって俺だって、” 世界 ” は、なんて残酷なんだろうって思うから。 」
《 あ”あ”あ”あ”あ”~~……あ”あ”────っ!!!! 》
俺に全ての憎しみを向けてくる黒い蝶はそのまま暴れ、自分の ” 想い ” を訴え続ける。
持って生まれた外見や才能に対する理不尽さ。
生まれ落ちた先で手にするモノへのやるせない気持ち。
歳を取る事の苦しさ。
人と分かり合えず、拒絶され、否定され、傷つけられた事への怒り、憎しみ、悲しみ、孤独……。
生きていれば、何度も何度も何度も経験する ” 想い ” 達。
自分の中にある、ずっとずっと前からの記憶が頭の中を駆け巡ると、辛くて苦しくて堪らなくなったが、それはグッ!と飲み込んだ。
「 でも、恨む相手を間違えては駄目なんだ。
未来を進もうとしている関係ない人達の邪魔をすれば────……結局最後に残るのは、君達が心の底から恨んでいる ” 悪 ” しか残らない。 」
────ピクッ……。
ガムシャラに暴れていた黒い蝶の動きが少し弱まり、その代わりに目には迷いが生じた様にグルグルと激しく回りだす。
俺はそんな黒い蝶から目を逸らさず、そのまま静かに語りかけた。
「 憎い相手の望む都合の良い世界を、君が創る事になるんだ。
君たちに辛い想いをさせた……復讐したい相手の楽園を創るのか。 」
《 ~~~っあ”、あ”、
あ”~~~あ” あ” ……あ”……あ”あ”……~……。 》
黒い蝶の真っ赤に充血していた目は次第に元の色へ。
そしてその目には力がなくなっていく。
そして────……。
────ポタッ…………。
中心についている巨大な目から、白く輝く涙が一粒ポロッ……と流れ落ちると、それから全ての目からポロポロと涙が流れ落ちてきた。
その涙は黒く染まった大地へと落ちていっては、大地を白く染め、波紋の様に広がっていく。
「 俺は人を憎いと思う気持ちだって必要だと思うんだ。
人を変える程の巨大なエネルギーを持ったその気持ちは、ちょっとベクトルを変えれば大きな進化の力になる。
だから全部持って、先に進もう。
自分の力じゃもう進めない ” 悪 ” を、遥か後ろに置いて。 」
《 ミ゙ィ”……あ”あ”あ”ァ”ァ”ァ”~” ミ゙ィ”あ”あ”あ”ァ”ァ”ァ”~────!!!!! !!!!! 》
黒い蝶は一際大きな声で叫んだ。
俺はそれを最後まで聞いた後、剣を強く握ってそのまま奥へと突き刺す。
すると……。
────パキィィ~…………ン……。
呪心核の割れる音がハッキリと聞こえ、それと同時に黒い蝶の全ての目がゆっくりと……まるで眠る様に閉じていった。
そしてその体は、そのまま下の森へと落ちていき、地面についた瞬間────……。
────フワッ……。
なんと暖かな風になって一瞬で消えてしまう。
その風が結構強い風だったため、俺の体は飛ばされてしまい、直ぐにあげ玉が空中でキャッチしてくれたが、それが止むまで顔を腕で覆った。
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