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第五十章
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( リーフ )
《 リーフ!俺は嬉しい!ありがとう!! 》
《 リーフ君!ありがとう! 》
《 神よ……感謝致しますじゃ。 》
ザップルさんにエイミさん、そして何故か俺を?神と呼ぶヘンドリクさんの声。
更に────……。
《 リーフ様、ありがとうございました。
後はこのマリオンにお任せを……。》
《 リーフ様、お疲れ様でした。
後はこのアゼリアが任されますので。》
《 ……こういった混戦では、範囲が広い魔法が一番適している。
野蛮女と陰湿男は黙って下がれ。》
ギスギス……っ!
バチバチ!!
伝電鳥同士が睨み合って一触即発に。
戦いの場でも三つ巴しているマリオン、アゼリアちゃん、クラーク君にニッコリと笑っておいた。
《 リーフさん!ありがとう!! 》
《 リーフ、ありがとよ! 》
《 リーフさぁぁ~ん!ありがとうございます~!!! 》
その直後、横からリーンちゃんやマリンさん、そしてルルちゃんは号泣しながらの ” ありがとう ” が聞こえ、意識はそちらへ。
そしてそれに負けないくらいの号泣が聞こえて、今度はそちらへ意識を向けると、その声の正体はライキーさんだった。
《 うわぁぁぁぁ~ん!!リーフ君、あ”り”がどぉ”ぉ”~!!!
僕……僕、諦めない事にしたからぁぁぁ~!! 》
ワンワン泣きながらそう言うライキーさん。
どうやらレオンはちゃんと俺の言った言葉を伝えてくれた様で、避難してくれた様だ。
「 こっちこそ、ありがとうぉぉぉ────!! 」
全ての ” ありがとう ” 達に感謝を伝え、俺はまたヨッシャ~!と拳を強く握った。
これで最悪な未来は回避できたんだ!
そう安心した、その時────……。
…………────ザ……ザザッ…………。
ザ……ザザザ………。
ザザザザザザザザ────ッ!!!
突然視界が、まるで大昔のテレビの砂嵐の様にぶれ始め、景色は大きく歪んでいく。
「 な……なんだっ!! 」
慌てて声を上げると、次第にその砂嵐は消え、どこぞやの建物の景色に変わる。
そして、乗っていたはずのあげ玉も黒みつも、後ろにいたレオンもいなくなり、俺はポツン……と一人、その場所に立った。
「 こ、ここは────……一体どこだ? 」
直ぐに動いて確かめようとするが、体が全く動かない。
嫌な予感に体を震わせ、ドッ!と汗を掻く。
これは……この感じは、まさか……!
ドッ!ドッ!ドッ!と心臓は早打ち、その鼓動の音でうるさくなった。
俺は少しでも情報を得ようと、唯一動く目をキョロキョロと動かし周りを見て回る。
ここは、どうやらどこぞやの部屋の中のようだが、薄暗くてよく確認できない。
しかし、天井には大きなステンドグラスの窓があり、そこだけは光り輝いているためよく見えた。
白い翼が生えた馬とそれに跨るイシュル神、そしてその背後には小さな太陽が描かれている絵がそのステンドグラス一杯に描かれている。
その事から、見たことがない部屋だったが、恐らくここは教会の様だ。
「 なんで教会の映像が……?
一体何の意味があるんだ……。 」
その時、突然ステンドグラスから色とりどりの光が差し込み、一筋の光となってある一点の床を照らす。
俺はその光が差す方向を目で追っていると、その先に……誰かが倒れている事に気づいた。
「 ────っ!!!?? 」
ゾッ!!としながらその倒れている人を見つめると、その人物の正体を知り、体は大きく震える。
顔や体は酷く殴られた様で、赤黒く染まっており全身が血まみれ。
目は既に光を失いガラス玉の様になっていて、床にはまるで血の花が咲いた様な沢山の血が飛び散っていた。
そのせいで元の髪色は分からないくらい真っ赤で……どう見ても生きていない事が分かるくらい酷い状態のその人物は────……。
「 ソ……ソフィアちゃん……っ! 」
倒れていたのはソフィアちゃんで、俺が叫んで駆け寄ろうとしたが、やはり足は動かない。
「 グ……ふぐぐっ~……っ! 」
それでも懸命に動こうとしていると、突然また視界がぶれて、今度はどこかの街の中の映像へと変わった。
「 速報、速報だよ~!! 」
誰かが手に新聞のようなモノを持ち、周りにいる街の人達に配って歩いている。
それを手にした街の人々は全員一様に険しい顔をした。
「 とうとうか……。聖女様が亡くなってから、戦いが続いているが、また大きな戦争が始まるのか……。 」
「 直ぐに俺達にも収集が掛かるだろうな……。
でも……俺達は一体何と戦えばいいんだろう……? 」
頭を抱えて項垂れる街の人達だったが、小さい子供がキャッキャッ!と無邪気に遊んでいる姿を見て、目に力を宿す。
「 さぁね。だけど……子供たちを守るには、相手が誰であろうと戦うしかないんだよ。
それが……例え ” 正しさ ” を持った相手でも……。 」
状況が分からずポカンッ……とする俺の足元に、その配られていた新聞がヒラヒラと落ちてきた。
「 …………。 」
その動きをボンヤリと目で追いかけ、とうとう完全に落下し動きを止めた瞬間、そこに書かれている文字が目に入りギョっ!と目を見開く。
そこには────……。
『 ついに全面対決!!エドワード派閥VSアーサー派閥。
エドワード派閥、全国民の徴兵命令順次開始、戦争へ。 』
『 教会が全国にて、聖女を奪ったとエドワード派閥とグレスター派閥に対し攻撃を開始。
過激派、貴族達を次々と虐殺。一般人も巻き込まれ全員死亡。 』
『 王と貴族が完全に対立。
ニコラ王、エドワードに廃籍を命じ、それに抵抗したエドワードとエドワード派閥が全国で戦争を開始した。
一般国民がそれにより多数死亡。他国の種族も参加を表明し、その戦火は全世界に広がる予想。 』
どこを見ても、戦いと痛ましい事件しか書かれていない新聞から目を逸らすと、グルグルと映像が周り、全国で起こる沢山の戦いの様子が一瞬で頭の中に入ってきた。
そして────……そこから溢れる憎しみと悲しい気持ちはまた空を黒く染め、凄まじい速さで元の世界へと戻っていく。
「 だっ……駄目だっ!! 」
動かない手を必死に動かそうとした、その時───プツッ!と電源が落ちる様な音が聞こえ、俺の意識は現実へと戻ってきた。
空を飛び回る ” ありがとう! ” の言葉達の中心で、俺はご機嫌でお尻をプリプリ振っているあげ玉に向かい大声で叫ぶ。
「 あげ玉っ!!!!今直ぐ教会へ行ってくれぇぇぇ────!!! 」
「 ────っ!!?クポッ!!?? 」
あげ玉は、俺のあまりの剣幕に驚いて体を震わせたが、直ぐに何かを悟ってくれたのか、「 クぇッ!!( いいよ! )」と鳴いて、全速力で教会へ走り出した。
《 リーフ!俺は嬉しい!ありがとう!! 》
《 リーフ君!ありがとう! 》
《 神よ……感謝致しますじゃ。 》
ザップルさんにエイミさん、そして何故か俺を?神と呼ぶヘンドリクさんの声。
更に────……。
《 リーフ様、ありがとうございました。
後はこのマリオンにお任せを……。》
《 リーフ様、お疲れ様でした。
後はこのアゼリアが任されますので。》
《 ……こういった混戦では、範囲が広い魔法が一番適している。
野蛮女と陰湿男は黙って下がれ。》
ギスギス……っ!
バチバチ!!
伝電鳥同士が睨み合って一触即発に。
戦いの場でも三つ巴しているマリオン、アゼリアちゃん、クラーク君にニッコリと笑っておいた。
《 リーフさん!ありがとう!! 》
《 リーフ、ありがとよ! 》
《 リーフさぁぁ~ん!ありがとうございます~!!! 》
その直後、横からリーンちゃんやマリンさん、そしてルルちゃんは号泣しながらの ” ありがとう ” が聞こえ、意識はそちらへ。
そしてそれに負けないくらいの号泣が聞こえて、今度はそちらへ意識を向けると、その声の正体はライキーさんだった。
《 うわぁぁぁぁ~ん!!リーフ君、あ”り”がどぉ”ぉ”~!!!
僕……僕、諦めない事にしたからぁぁぁ~!! 》
ワンワン泣きながらそう言うライキーさん。
どうやらレオンはちゃんと俺の言った言葉を伝えてくれた様で、避難してくれた様だ。
「 こっちこそ、ありがとうぉぉぉ────!! 」
全ての ” ありがとう ” 達に感謝を伝え、俺はまたヨッシャ~!と拳を強く握った。
これで最悪な未来は回避できたんだ!
そう安心した、その時────……。
…………────ザ……ザザッ…………。
ザ……ザザザ………。
ザザザザザザザザ────ッ!!!
突然視界が、まるで大昔のテレビの砂嵐の様にぶれ始め、景色は大きく歪んでいく。
「 な……なんだっ!! 」
慌てて声を上げると、次第にその砂嵐は消え、どこぞやの建物の景色に変わる。
そして、乗っていたはずのあげ玉も黒みつも、後ろにいたレオンもいなくなり、俺はポツン……と一人、その場所に立った。
「 こ、ここは────……一体どこだ? 」
直ぐに動いて確かめようとするが、体が全く動かない。
嫌な予感に体を震わせ、ドッ!と汗を掻く。
これは……この感じは、まさか……!
ドッ!ドッ!ドッ!と心臓は早打ち、その鼓動の音でうるさくなった。
俺は少しでも情報を得ようと、唯一動く目をキョロキョロと動かし周りを見て回る。
ここは、どうやらどこぞやの部屋の中のようだが、薄暗くてよく確認できない。
しかし、天井には大きなステンドグラスの窓があり、そこだけは光り輝いているためよく見えた。
白い翼が生えた馬とそれに跨るイシュル神、そしてその背後には小さな太陽が描かれている絵がそのステンドグラス一杯に描かれている。
その事から、見たことがない部屋だったが、恐らくここは教会の様だ。
「 なんで教会の映像が……?
一体何の意味があるんだ……。 」
その時、突然ステンドグラスから色とりどりの光が差し込み、一筋の光となってある一点の床を照らす。
俺はその光が差す方向を目で追っていると、その先に……誰かが倒れている事に気づいた。
「 ────っ!!!?? 」
ゾッ!!としながらその倒れている人を見つめると、その人物の正体を知り、体は大きく震える。
顔や体は酷く殴られた様で、赤黒く染まっており全身が血まみれ。
目は既に光を失いガラス玉の様になっていて、床にはまるで血の花が咲いた様な沢山の血が飛び散っていた。
そのせいで元の髪色は分からないくらい真っ赤で……どう見ても生きていない事が分かるくらい酷い状態のその人物は────……。
「 ソ……ソフィアちゃん……っ! 」
倒れていたのはソフィアちゃんで、俺が叫んで駆け寄ろうとしたが、やはり足は動かない。
「 グ……ふぐぐっ~……っ! 」
それでも懸命に動こうとしていると、突然また視界がぶれて、今度はどこかの街の中の映像へと変わった。
「 速報、速報だよ~!! 」
誰かが手に新聞のようなモノを持ち、周りにいる街の人達に配って歩いている。
それを手にした街の人々は全員一様に険しい顔をした。
「 とうとうか……。聖女様が亡くなってから、戦いが続いているが、また大きな戦争が始まるのか……。 」
「 直ぐに俺達にも収集が掛かるだろうな……。
でも……俺達は一体何と戦えばいいんだろう……? 」
頭を抱えて項垂れる街の人達だったが、小さい子供がキャッキャッ!と無邪気に遊んでいる姿を見て、目に力を宿す。
「 さぁね。だけど……子供たちを守るには、相手が誰であろうと戦うしかないんだよ。
それが……例え ” 正しさ ” を持った相手でも……。 」
状況が分からずポカンッ……とする俺の足元に、その配られていた新聞がヒラヒラと落ちてきた。
「 …………。 」
その動きをボンヤリと目で追いかけ、とうとう完全に落下し動きを止めた瞬間、そこに書かれている文字が目に入りギョっ!と目を見開く。
そこには────……。
『 ついに全面対決!!エドワード派閥VSアーサー派閥。
エドワード派閥、全国民の徴兵命令順次開始、戦争へ。 』
『 教会が全国にて、聖女を奪ったとエドワード派閥とグレスター派閥に対し攻撃を開始。
過激派、貴族達を次々と虐殺。一般人も巻き込まれ全員死亡。 』
『 王と貴族が完全に対立。
ニコラ王、エドワードに廃籍を命じ、それに抵抗したエドワードとエドワード派閥が全国で戦争を開始した。
一般国民がそれにより多数死亡。他国の種族も参加を表明し、その戦火は全世界に広がる予想。 』
どこを見ても、戦いと痛ましい事件しか書かれていない新聞から目を逸らすと、グルグルと映像が周り、全国で起こる沢山の戦いの様子が一瞬で頭の中に入ってきた。
そして────……そこから溢れる憎しみと悲しい気持ちはまた空を黒く染め、凄まじい速さで元の世界へと戻っていく。
「 だっ……駄目だっ!! 」
動かない手を必死に動かそうとした、その時───プツッ!と電源が落ちる様な音が聞こえ、俺の意識は現実へと戻ってきた。
空を飛び回る ” ありがとう! ” の言葉達の中心で、俺はご機嫌でお尻をプリプリ振っているあげ玉に向かい大声で叫ぶ。
「 あげ玉っ!!!!今直ぐ教会へ行ってくれぇぇぇ────!!! 」
「 ────っ!!?クポッ!!?? 」
あげ玉は、俺のあまりの剣幕に驚いて体を震わせたが、直ぐに何かを悟ってくれたのか、「 クぇッ!!( いいよ! )」と鳴いて、全速力で教会へ走り出した。
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