4 / 7
4 監禁したい?されたい? ★
しおりを挟む
抱き上げられて寝室に運ばれたリズベットは、あっという間に服を脱がされてしまった。一応キースを襲うつもりでいたから身につけていた下着はお気に入りのもので、うっかりヨレヨレのものを着ていなくてよかったと内心で胸を撫で下ろす。
「可愛い。よく似合ってる」
囁いたキースの表情は欲に染まっていて、その妖艶さにリズベットの身体もどんどん熱くなっていく。
「じゃあ、これ」
にっこりと笑ったキースは、リズベットに手を差し出した。彼が握っているのは、リズベットがさっきまで着ていたワンピースのリボンベルト。
「これ?」
「俺のこと、監禁してくれるんだろ? 監禁とくれば、やっぱり拘束だよな」
わくわくした表情で、さあどうぞと手首を差し出され、リズベットは戸惑いつつもキースの腕を縛る。
「もっと強くして。そんなんじゃ、抜け出ちゃうよ」
「で、でも痛くない……ですか?」
「大丈夫、ほらもっと。リズに縛ってもらうと、リズのものになった気がして興奮する」
いつの間にやら呼び捨てどころか愛称で呼ばれているけれど、それを指摘する暇もなくリズベットはキースに指示されるままに縛った彼の腕をベッド柵に固定した。
シャツをはだけた状態で手首を縛られて拘束されるキースの姿は倒錯的で、リズベットは思わずごくりと生唾を飲み込んだ。
少し伏し目がちなところや、微かに赤く染まった頬も熱い吐息を漏らす唇も色っぽくてたまらない。
「キースさ……」
「呼び捨てにして、リズ。それに敬語もなしだ。きみは俺を好きにしてくれていいんだから」
「でも、好きにするって言っても何したらいいか……」
戸惑ってリズベットはうつむいた。監禁して襲う! なんて息巻いていたけれど、男性経験もあまりないリズベットは何をすればいいのか分からない。
「じゃあ、俺がリズを気持ちよくさせてもいい?」
「お、お願い……します」
優しい声でそう言ったキースの提案は、リズベットにとってもありがたいものだった。きっと彼の方が経験豊富だろうし、ベッドでの諸々にも慣れているだろう。
キースのそばに膝をついて座り、こくりとうなずいたリズベットは、彼を拘束するベルトに手を伸ばした。
その瞬間、キースの冷たい声が響く。
「だめだよ、リズ。俺はリズに監禁されてるんだから」
「でも」
「ほら、腕も拘束されてるから俺は動けない。だからリズがこっちに来て。手は動かせないけど、口で可愛がってあげるから」
「え……」
「下着も脱いじゃおうか。――そう、綺麗だから隠さないで、リズ。そのままこっちにおいで」
優しく呼びかけるキースの声は、リズベットの頭の奥深いところまで染み込んでいくように響く。言われるがままに下着を取り去ったリズベットは、ゆっくりとキースのそばへと近寄った。
「いい子だね、リズ。さぁどこを舐めてほしい? 俺は動けないから、リズが自分で動くんだよ」
少し掠れた低い声に命じられると、身体の奥底がずくりと疼く。リズベットはキースの身体の上にまたがると、彼の口元に胸を差し出した。
「舐めて……くれる?」
「もちろんだよ、リズ」
キースが囁くと吐息が胸を掠めて、それだけで身体が震える。快楽への期待に息を詰めたリズベットを見上げ、キースは笑みを浮かべると舌先でゆっくりと胸の先をなぞった。
「……んっ」
「ふ、もうこんなに硬くなってきた。リズは敏感だね」
「あ、あぁ……っ」
「声も可愛いな。ほら、ぷっくりと腫れてもっとって誘ってるみたいだ」
「や、ぁんっ」
「逃げたらだめだよ、リズ」
背筋を駆け上がるぞくぞくとした感覚に、思わず身体を引こうとしたリズベットをキースは短く制止する。それだけでリズベットは快楽から逃げることができなくなり、もっととねだるように胸を彼の口元に押しつけた。
「可愛い。よく似合ってる」
囁いたキースの表情は欲に染まっていて、その妖艶さにリズベットの身体もどんどん熱くなっていく。
「じゃあ、これ」
にっこりと笑ったキースは、リズベットに手を差し出した。彼が握っているのは、リズベットがさっきまで着ていたワンピースのリボンベルト。
「これ?」
「俺のこと、監禁してくれるんだろ? 監禁とくれば、やっぱり拘束だよな」
わくわくした表情で、さあどうぞと手首を差し出され、リズベットは戸惑いつつもキースの腕を縛る。
「もっと強くして。そんなんじゃ、抜け出ちゃうよ」
「で、でも痛くない……ですか?」
「大丈夫、ほらもっと。リズに縛ってもらうと、リズのものになった気がして興奮する」
いつの間にやら呼び捨てどころか愛称で呼ばれているけれど、それを指摘する暇もなくリズベットはキースに指示されるままに縛った彼の腕をベッド柵に固定した。
シャツをはだけた状態で手首を縛られて拘束されるキースの姿は倒錯的で、リズベットは思わずごくりと生唾を飲み込んだ。
少し伏し目がちなところや、微かに赤く染まった頬も熱い吐息を漏らす唇も色っぽくてたまらない。
「キースさ……」
「呼び捨てにして、リズ。それに敬語もなしだ。きみは俺を好きにしてくれていいんだから」
「でも、好きにするって言っても何したらいいか……」
戸惑ってリズベットはうつむいた。監禁して襲う! なんて息巻いていたけれど、男性経験もあまりないリズベットは何をすればいいのか分からない。
「じゃあ、俺がリズを気持ちよくさせてもいい?」
「お、お願い……します」
優しい声でそう言ったキースの提案は、リズベットにとってもありがたいものだった。きっと彼の方が経験豊富だろうし、ベッドでの諸々にも慣れているだろう。
キースのそばに膝をついて座り、こくりとうなずいたリズベットは、彼を拘束するベルトに手を伸ばした。
その瞬間、キースの冷たい声が響く。
「だめだよ、リズ。俺はリズに監禁されてるんだから」
「でも」
「ほら、腕も拘束されてるから俺は動けない。だからリズがこっちに来て。手は動かせないけど、口で可愛がってあげるから」
「え……」
「下着も脱いじゃおうか。――そう、綺麗だから隠さないで、リズ。そのままこっちにおいで」
優しく呼びかけるキースの声は、リズベットの頭の奥深いところまで染み込んでいくように響く。言われるがままに下着を取り去ったリズベットは、ゆっくりとキースのそばへと近寄った。
「いい子だね、リズ。さぁどこを舐めてほしい? 俺は動けないから、リズが自分で動くんだよ」
少し掠れた低い声に命じられると、身体の奥底がずくりと疼く。リズベットはキースの身体の上にまたがると、彼の口元に胸を差し出した。
「舐めて……くれる?」
「もちろんだよ、リズ」
キースが囁くと吐息が胸を掠めて、それだけで身体が震える。快楽への期待に息を詰めたリズベットを見上げ、キースは笑みを浮かべると舌先でゆっくりと胸の先をなぞった。
「……んっ」
「ふ、もうこんなに硬くなってきた。リズは敏感だね」
「あ、あぁ……っ」
「声も可愛いな。ほら、ぷっくりと腫れてもっとって誘ってるみたいだ」
「や、ぁんっ」
「逃げたらだめだよ、リズ」
背筋を駆け上がるぞくぞくとした感覚に、思わず身体を引こうとしたリズベットをキースは短く制止する。それだけでリズベットは快楽から逃げることができなくなり、もっととねだるように胸を彼の口元に押しつけた。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
71
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる