21 / 65
3
しおりを挟む
「ひ……っ」
まっすぐに向けられた剣はディアドの頬を薄く切り、耳を斬り落とす寸前で止まっている。凍りついたように動けないディアドの傷口から垂れた血が、顎を伝ってぽたりと落ちた。
「汚らしいものを見せるな。あんたなんかを相手にするほど、女には困ってない」
「や、野蛮だわ……若い娘の顔に傷をつけるなんて……!」
悲鳴をあげた母親を押しのけるようにして、今度は父親が前に出る。
「それなら宝石はどうだ。ウトリド族の館に帰してくれれば、宝物庫から何でも好きなものを持って行っていい。ほら、指輪だって欲しいならいくらでも」
両手につけた指輪を見せようとした父親は、ザフィルの剣が今度は自分に向いたのを察知して慌てたように口をつぐんだ。
「……その指輪の出どころがどこなのか、俺が知らないとでも思うのか。私利私欲のために罪もない者たちを、あんたたちは何人殺めた? 何が精霊に愛された一族だ。ふざけるな、散々人を殺しておいて」
「それは」
「実の娘を生贄にして精霊の力を使わせ、奴隷のような生活を強いておいて自分たちばかりは贅沢三昧。それに飽き足らず、他部族の者を殺して奪った金品で醜く着飾って。強欲の塊のようなやつだな。生かしておく価値があるのかどうかすら、疑わしい」
地を這うようなザフィルの低い声は、押し殺しているものの激しい怒りがちらついている。彼が語った内容はファテナにとって到底信じられるものではなかったが、家族は皆黙りこくって反論しようとしない。人を殺していたというのは、事実なのだろうか。
「……嫌よ、死にたくないわ。何でもするから助けて」
ぶるぶると震えながら、ディアドがその場に崩れ落ちた。流れる涙が、頬に残る血の跡を洗い流していく。
「何でも、か。なら、あんたには井戸を掘る作業についてもらおうか。そうすれば、そのたるんだ身体も少しは痩せるだろう」
「そんな……無理よ、泥がついて汚れるじゃない。このあたしに肉体労働をしろと言うの」
「何でもすると言ったのは嘘だったのか?」
「だって、あたしはウトリド族の姫よ。今まで働いたことなんてないもの。そう、それにこの状況を招いたのはお姉様なのよ。守るべき純潔を失い、精霊を呼べなくなった責任をとって、お姉様があたしの代わりに働くべきだわ」
「そうよ、ファテナが精霊に見限られていなければ、私たちはこんなところにいないもの。何もかもあなたのせいよ、ファテナ」
「俺たちを解放してくれるなら、そいつは好きにしていい。貧相な身体だが案外丈夫だから、多少雑に扱っても死なんし、精霊お気に入りの餌になる子供を産むかもしれんぞ」
次々に投げつけられる言葉が胸に刺さってファテナは思わず小さくうめいた。精霊の力を使えなくなったことを責められる覚悟はしていたが、ここまで酷い言葉を向けられるとは思わなかった。
最初からファテナは精霊の力を使うためだけの存在で、彼らにとっては家族ですらなかったのだろう。それでも、せめてウトリドの民のことは大切に思っていると信じたい。
ファテナは震える拳を握りしめると、顔を上げた。
「お父様もお母様も……ディアドも。ご自分のことばかりだけど、ウトリドの民のことは心配ではないのですか」
「そんなもの……、長である俺たちが一番に決まってるだろう。むしろ何故あいつらは助けに来ない」
父親の言葉に、ザフィルが鼻で笑った。
「所詮、ウトリド族の長はその程度の存在だったということだ。彼らはすでにウトリドの名を捨て、テミム族として生きる道を選んでるよ」
「そんなまさか……。いいえ、ラギフはきっと助けに来てくれるわ。だってあたしの婚約者なのよ、あたしがいないと生きていけないって言ったもの」
「ほう、その婚約者とやらは、右腕に星の刺青がある男か」
「……どうしてあなたが知ってるの」
ディアドの言葉に、ザフィルは冷たい笑みを浮かべた。
「そいつが焼け落ちた館から宝飾品をかき集めて逃げ出そうとしてるところに、ちょうど行き合った。ウトリド族一番の戦士だと偉そうに挑んできたが、口ほどにもなかったな。命乞いのつもりか、長に命じられて仕方なく盗賊まがいのことをしていただけで、自分は悪くないとしきりに言ってたが。今頃は裏山で獣の餌にでもなってるんじゃないか」
「酷い、なんて野蛮なの」
「酷い? あんただってそうやって要らなくなった男を捨てていただろう。同じことをしただけだ」
ザフィルは平坦な口調で言う。ディアドはわなわなと震えながら首を振った。
「嘘……嘘よ、そんな。全部……お姉様のせいよ。精霊に見限られたと分かっていて、何故のうのうと生きてるの。さっさと精霊を呼んであたしたちを助けなさいよ!」
髪を振り乱し、血走った目でディアドが叫ぶ。どんなに揺すっても檻はびくともしないが、両手につけた指輪が擦れてがちがちと耳障りな音をたてた。
これほどまでに強烈な憎しみを向けられたことなどなくて、ファテナは思わず逃げるように身体を引いた。もう一度精霊を呼ぶことができたなら、家族を救い出せたら、また認めてもらえるのだろうか。
震える手を組んで精霊に呼びかけようとした時、うしろからザフィルが肩を掴んで止めた。
「必要ない。こいつらは処刑することに決めた。生かしておいても何の意味もない」
「嫌、死にたくない……! お姉様、早く助けなさいよぉ……っ」
絶叫するディアドの声が、地下牢の壁に反響して耳が痛いほどの大きさでファテナに襲いかかる。両親にも口々に名前を呼ばれ、どうすればいいか分からなくなって身体が勝手に震えだす。
「拘束して黙らせろ」
ザフィルが低く命じると、そばに控えていた背の高い男がディアドたちを檻のそばから引き剥がして拘束していく。それを確認して、ザフィルはファテナの腕を引いた。
「行くぞ」
「でも」
「自分の命を捧げてでも精霊を呼んでみるか? たとえそうしたとしても、あいつらはあんたに感謝なんかしない。あんたを家族とも思っていないのは、よく分かっただろう。そんなやつらを、本当に命を懸けて救いたいと思うか?」
「……っ」
ザフィルの言う通りだ。ファテナは精霊の力を使うための餌であって、家族なんかではなかった。
咄嗟に言葉の出なかったファテナを見て、ザフィルは再び腕を引っ張った。留まればいいのか、それともザフィルに従えばいいのか、どちらが正しいのか分からないまま、ファテナは引きずられるようにして地下牢をあとにした。
まっすぐに向けられた剣はディアドの頬を薄く切り、耳を斬り落とす寸前で止まっている。凍りついたように動けないディアドの傷口から垂れた血が、顎を伝ってぽたりと落ちた。
「汚らしいものを見せるな。あんたなんかを相手にするほど、女には困ってない」
「や、野蛮だわ……若い娘の顔に傷をつけるなんて……!」
悲鳴をあげた母親を押しのけるようにして、今度は父親が前に出る。
「それなら宝石はどうだ。ウトリド族の館に帰してくれれば、宝物庫から何でも好きなものを持って行っていい。ほら、指輪だって欲しいならいくらでも」
両手につけた指輪を見せようとした父親は、ザフィルの剣が今度は自分に向いたのを察知して慌てたように口をつぐんだ。
「……その指輪の出どころがどこなのか、俺が知らないとでも思うのか。私利私欲のために罪もない者たちを、あんたたちは何人殺めた? 何が精霊に愛された一族だ。ふざけるな、散々人を殺しておいて」
「それは」
「実の娘を生贄にして精霊の力を使わせ、奴隷のような生活を強いておいて自分たちばかりは贅沢三昧。それに飽き足らず、他部族の者を殺して奪った金品で醜く着飾って。強欲の塊のようなやつだな。生かしておく価値があるのかどうかすら、疑わしい」
地を這うようなザフィルの低い声は、押し殺しているものの激しい怒りがちらついている。彼が語った内容はファテナにとって到底信じられるものではなかったが、家族は皆黙りこくって反論しようとしない。人を殺していたというのは、事実なのだろうか。
「……嫌よ、死にたくないわ。何でもするから助けて」
ぶるぶると震えながら、ディアドがその場に崩れ落ちた。流れる涙が、頬に残る血の跡を洗い流していく。
「何でも、か。なら、あんたには井戸を掘る作業についてもらおうか。そうすれば、そのたるんだ身体も少しは痩せるだろう」
「そんな……無理よ、泥がついて汚れるじゃない。このあたしに肉体労働をしろと言うの」
「何でもすると言ったのは嘘だったのか?」
「だって、あたしはウトリド族の姫よ。今まで働いたことなんてないもの。そう、それにこの状況を招いたのはお姉様なのよ。守るべき純潔を失い、精霊を呼べなくなった責任をとって、お姉様があたしの代わりに働くべきだわ」
「そうよ、ファテナが精霊に見限られていなければ、私たちはこんなところにいないもの。何もかもあなたのせいよ、ファテナ」
「俺たちを解放してくれるなら、そいつは好きにしていい。貧相な身体だが案外丈夫だから、多少雑に扱っても死なんし、精霊お気に入りの餌になる子供を産むかもしれんぞ」
次々に投げつけられる言葉が胸に刺さってファテナは思わず小さくうめいた。精霊の力を使えなくなったことを責められる覚悟はしていたが、ここまで酷い言葉を向けられるとは思わなかった。
最初からファテナは精霊の力を使うためだけの存在で、彼らにとっては家族ですらなかったのだろう。それでも、せめてウトリドの民のことは大切に思っていると信じたい。
ファテナは震える拳を握りしめると、顔を上げた。
「お父様もお母様も……ディアドも。ご自分のことばかりだけど、ウトリドの民のことは心配ではないのですか」
「そんなもの……、長である俺たちが一番に決まってるだろう。むしろ何故あいつらは助けに来ない」
父親の言葉に、ザフィルが鼻で笑った。
「所詮、ウトリド族の長はその程度の存在だったということだ。彼らはすでにウトリドの名を捨て、テミム族として生きる道を選んでるよ」
「そんなまさか……。いいえ、ラギフはきっと助けに来てくれるわ。だってあたしの婚約者なのよ、あたしがいないと生きていけないって言ったもの」
「ほう、その婚約者とやらは、右腕に星の刺青がある男か」
「……どうしてあなたが知ってるの」
ディアドの言葉に、ザフィルは冷たい笑みを浮かべた。
「そいつが焼け落ちた館から宝飾品をかき集めて逃げ出そうとしてるところに、ちょうど行き合った。ウトリド族一番の戦士だと偉そうに挑んできたが、口ほどにもなかったな。命乞いのつもりか、長に命じられて仕方なく盗賊まがいのことをしていただけで、自分は悪くないとしきりに言ってたが。今頃は裏山で獣の餌にでもなってるんじゃないか」
「酷い、なんて野蛮なの」
「酷い? あんただってそうやって要らなくなった男を捨てていただろう。同じことをしただけだ」
ザフィルは平坦な口調で言う。ディアドはわなわなと震えながら首を振った。
「嘘……嘘よ、そんな。全部……お姉様のせいよ。精霊に見限られたと分かっていて、何故のうのうと生きてるの。さっさと精霊を呼んであたしたちを助けなさいよ!」
髪を振り乱し、血走った目でディアドが叫ぶ。どんなに揺すっても檻はびくともしないが、両手につけた指輪が擦れてがちがちと耳障りな音をたてた。
これほどまでに強烈な憎しみを向けられたことなどなくて、ファテナは思わず逃げるように身体を引いた。もう一度精霊を呼ぶことができたなら、家族を救い出せたら、また認めてもらえるのだろうか。
震える手を組んで精霊に呼びかけようとした時、うしろからザフィルが肩を掴んで止めた。
「必要ない。こいつらは処刑することに決めた。生かしておいても何の意味もない」
「嫌、死にたくない……! お姉様、早く助けなさいよぉ……っ」
絶叫するディアドの声が、地下牢の壁に反響して耳が痛いほどの大きさでファテナに襲いかかる。両親にも口々に名前を呼ばれ、どうすればいいか分からなくなって身体が勝手に震えだす。
「拘束して黙らせろ」
ザフィルが低く命じると、そばに控えていた背の高い男がディアドたちを檻のそばから引き剥がして拘束していく。それを確認して、ザフィルはファテナの腕を引いた。
「行くぞ」
「でも」
「自分の命を捧げてでも精霊を呼んでみるか? たとえそうしたとしても、あいつらはあんたに感謝なんかしない。あんたを家族とも思っていないのは、よく分かっただろう。そんなやつらを、本当に命を懸けて救いたいと思うか?」
「……っ」
ザフィルの言う通りだ。ファテナは精霊の力を使うための餌であって、家族なんかではなかった。
咄嗟に言葉の出なかったファテナを見て、ザフィルは再び腕を引っ張った。留まればいいのか、それともザフィルに従えばいいのか、どちらが正しいのか分からないまま、ファテナは引きずられるようにして地下牢をあとにした。
38
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる