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処刑の日 1 ★
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アディヤのおかげで、部屋にこもるだけのファテナの日々に読書と裁縫という時間が新たに加わった。
特に本は貴重でなかなか読むことができなかったため、自由に好きなだけ本を読めるというのはとても贅沢だと思う。刺繍も好きではあったものの、どうしてもディアドの婚礼衣装に刺繍を施したことを思い出してしまい、手が遠のいてしまう。
あれ以来家族のことは聞いていないが、ザフィルには処刑の日が決まれば知らせるとだけ言われているので、彼らはまだあの地下牢にいるのだろう。何もしていないと地下牢でのことを思い出してしまうので、ファテナは読書に没頭することで何も考えないようにしていた。
夜になると、ザフィルがやってくる。ファテナは身体を清めて寝台の上で彼を待つ。ほとんど言葉を交わすことなくザフィルはファテナに口づけをし、それが二人の夜のはじまりの合図だ。
いつの間にかあの香油を使わずともファテナの身体は快楽を拾うことができるようになり、一晩で何度も絶頂を迎える。敷布の上で髪を乱しながら嬌声をあげるファテナをザフィルは黙って観察するように見つめ、ファテナが強い快楽を得る場所を探り当ててはしつこいほどに責め立てる。
会話を交わすことはないけれど、身体を繋げる時だけはザフィルはいつもファテナの手を握りしめる。怖いほどの快楽に溺れる中、ファテナは縋るようにその手のぬくもりにしがみつき、そして何度も達しては身体を震わせる。
蝋燭の灯りと月明かりに照らされた部屋の中に、お互いの吐息と布が擦れる音、そしてファテナの喘ぐ声と微かな水音が降り積もっていく。
ザフィルが何度か欲を吐き出したあと、ファテナは疲れ切って寝台に沈む。二度目に抱かれた夜以来、そのまま眠りに落ちるファテナの隣でザフィルも一緒に眠るようになった。ファテナを抱きしめるとよく眠れると言ったのは噓ではなかったらしく、夜中に目覚めると、隣でぐっすりと眠るザフィルを何度か目にしている。
素直に抱かれてはいるものの、大嫌いだと宣言した相手の隣でよくもこんなに気持ちよさそうに眠れるものだと少し呆れてしまうけれど、ウトリドの民を人質に取っている状況でファテナが変な気を起こすことはないと考えているのだろう。
毎晩ザフィルに抱かれれば、この身体くらいは役に立つと思えると考えていたが、むなしさが募るばかりだった。それでも、快楽に溺れていれば余計なことを考えずにすむ。
昼は読書に、そして夜は快楽に逃げることで、ファテナは家族のことを頭から排除しようと努めていた。
そして今夜もやってきたザフィルは、寝台に腰かけたファテナを見下ろすと何故か躊躇うように足を止めた。
普段ならここで口づけを一度交わしたあとそのまま寝台に押し倒されるはずが、いつまでたってもザフィルが近づいてこない。いつもと違う少し離れた距離感に、ファテナは首をかしげた。
「あの……」
「処刑日が、決まった」
ファテナの声と重なるように低く告げられた内容に、思わず息をのむ。覚悟はしていたつもりだが、本当に処刑されてしまうのだと思うと、動悸が激しくなる。鼻の奥がつんと痛むのを堪えて震える手を握りしめると、ファテナはザフィルを見上げた。
「え、あ……いつ、ですか」
「明日だ。最後に顔を見たいというなら会わせてやるが、どうする」
問われて、ファテナはしばらくうつむいたあと、ゆっくりと首を横に振った。会ったところで別れを惜しむような関係ではないし、またどんな言葉を投げつけられるかも分からない。何より、顔を見て処刑に同意した気持ちが揺らぐことが怖かった。
「必要ないです。私には家族はもう……いないから」
「そうか。それがいいと思う」
ファテナの決定を肯定するように一度頭を撫でると、ザフィルはそっと顔を近づけてきた。
ゆっくりと重ねられた唇の間から、熱い舌が滑り込んでくる。同時に身体を押されて寝台へ倒され、ファテナは強く目を閉じることで込み上げる涙を堪えた。
寝衣を脱がしながら、ファテナの息が荒くなるまで執拗に舌を絡める深い口づけをしたあと、ザフィルは一度身体を起こして自らも服を脱ぎ捨てた。微かに汗ばんだ褐色の肌が蝋燭の火に照らされて、なまめかしく見える。身体のあちこちに残る傷跡すら、そのしなやかな肉体の美しさを損なっていないと、ファテナはぼんやりと思う。
すでに彼のものは硬くなり、腹につくほどに反り返っている。自分の身体とのあまりの違いにじっくりと見るのは少し怖いけれど、あれで身体の奥底を突かれる快楽をすでに知っているファテナは、こくりと唾を飲み込んだ。
「もう、早く……きて」
思わず腕を掴んで囁くと、ザフィルが驚いたように目を見開いた。動揺を振り払うように一度頭を振ると、ザフィルは眉を寄せた。
「まだ早い。あんたの身体の準備が整ってからだ」
「平気。早く何も考えられなくなりたいの。あなたに抱かれていたら、気持ちがいいことしか考えられなくなるから」
「……それなら」
低く唸ったザフィルは、寝台の上にある棚に手を伸ばした。最近出番のなかった香油を取ると、ファテナの身体に垂らしていく。あっという間に敏感になった身体は、ザフィルの吐息が掠めるだけでも凄まじい快楽を呼び起こした。
「っあ、気持ち……い、ザフィル……もっと」
「あんたはずるいな。こんな時だけ名前を呼ぶなんて」
ため息まじりのザフィルの声が聞こえたような気がしたが、ファテナがそれを理解する前に快楽に上書きされて消えてしまう。
香油のおかげで高まった身体は、いつもよりも疼いている。普段なら胸や秘部をじっくりと愛撫され、何度も絶頂させられたあとに挿入されるが、今はそんなことよりも早くザフィルが欲しくてたまらない。
ファテナは熱い吐息を漏らしながら、快楽を求めて震える手でザフィルの腕を掴んだ。
「お願い、もう……」
「分かってる。本当にこの香油の効果は絶大だな。何もしてなくても、こんなに蕩けて」
確かめるように一度秘部に触れたザフィルは、あふれるほどの蜜を見て小さく笑った。ほとんど掠めただけの指先にすらもどかしいほどの快楽を得て、ファテナはザフィルを迎え入れるように腰を浮かせる。
「いつか、香油なんてなくてもこれくらい求めてくれたらいいのにな」
「え、なに……っあ、あぁぁっ」
何か言ったザフィルの言葉を聞き返そうとした時、勢いよく貫かれてファテナは大きく背中を反らして声をあげた。身体の中に感じるザフィルの熱が、たまらなく心地いい。一瞬で絶頂を迎えたファテナが落ち着くまで待って、ザフィルが小刻みに最奥を突き始める。達したばかりの身体は敏感で、再び絶頂の波に襲われたファテナは縋るものを探して手をさまよわせた。いつも強く握られているはずのザフィルの手が見当たらなくて、心細くなる。
「あ、ぅ……手、ぎゅってしてて……」
「この状況でそれを言うのは、やばいな。可愛すぎるだろ」
空を切った手をザフィルが受け止めてしっかりと握りしめてくれるのを感じて、ファテナは安心感から笑みを浮かべた。その瞬間、ザフィルが低くうめくのと同時に身体の中で熱いものが弾けるような感覚を覚えた。
「ん、あぁっ熱……ぃ」
「くそっ油断した。不意打ちでそんな顔見せられたら……っ」
怒ったように顔を背けつつ、ザフィルのものがずるりと身体の中から出て行く。その刺激にも身体を震わせながら、いつもより早い終わりにファテナは物足りなさを感じていた。
「だめ、もっと」
引き止めるように握った手に力を込めると、強い力で握り返された。
「あぁ、これで終わらせるつもりなんてない。朝まで抱きつくしてやる」
そう言って、再びザフィルが覆いかぶさってきた。彼のものはすでに力を取り戻していて、今度はもどかしいほどゆっくりと中に入ってくる。早く最奥まで埋めてほしくて、ファテナは思わず両脚を彼の身体に絡めた。
「香油のせいだろうが……今日は、積極的だな」
ハッと息を吐きながら、一度ぎりぎりまで引き抜いた熱棒が再び勢いよく押し込まれる。
ザフィルが吐き出した欲と、ファテナがあふれさせた蜜が混じり合い、彼が動くたびにぐちゅぐちゅと湿った音が響いた。
「んぁ……っ、もっと」
「分かってる」
そう言ってザフィルがファテナの身体を抱き起こした。密着するぬくもりと、深くなった挿入にファテナは高い声をあげて身体を震わせる。
「あんたはこの体勢が好きだろう」
「ふぁ……んんっ奥、当たって……」
「すごい締めつけだな。吸いつくようだ」
しっかりとファテナの身体を抱きしめながら、ザフィルが下から何度も突き上げる。そのたびファテナは甘い悲鳴をあげ、快楽に耐えるように強く目を閉じた。白い胸がザフィルの身体に押しつぶされて形を変え、その上で革紐に通した小さな札が甘い匂いを振り撒きながら踊るように揺れる。
「っあ、だめ、もう……っ」
やがて限界を迎えたファテナが、眉を顰めて激しく首を振った。小刻みに震える身体と爪を立てるほどに強く握りしめた手は、絶頂が近いことをあらわしていた。
「何度でもイけばいい。これで終わりにはしてやらないが」
「だめ、ザフィ……っぁ、イっちゃ……っ、あぁぁぁっ」
一際大きく身体を震わせてファテナが達すると、それを待っていたかのようにザフィルが激しく突き上げ始めた。
「やぅ、止まっ……あぁんっ」
絶頂によってひくつく胎内を、更にこねるように擦り上げられて、ファテナはもはや意味のある言葉を発することすらできなくなってひたすらに喘ぎ続けた。
先に一度欲を吐き出したからか、ザフィルは萎えることなくむさぼるように最奥を穿ち続ける。彼の動きに合わせて揺れる胸の先は真っ赤に色づいて硬くなっていて、それを口に含まれて舌先で転がされるだけでファテナは何度目かも分からない絶頂に押し上げられた。
特に本は貴重でなかなか読むことができなかったため、自由に好きなだけ本を読めるというのはとても贅沢だと思う。刺繍も好きではあったものの、どうしてもディアドの婚礼衣装に刺繍を施したことを思い出してしまい、手が遠のいてしまう。
あれ以来家族のことは聞いていないが、ザフィルには処刑の日が決まれば知らせるとだけ言われているので、彼らはまだあの地下牢にいるのだろう。何もしていないと地下牢でのことを思い出してしまうので、ファテナは読書に没頭することで何も考えないようにしていた。
夜になると、ザフィルがやってくる。ファテナは身体を清めて寝台の上で彼を待つ。ほとんど言葉を交わすことなくザフィルはファテナに口づけをし、それが二人の夜のはじまりの合図だ。
いつの間にかあの香油を使わずともファテナの身体は快楽を拾うことができるようになり、一晩で何度も絶頂を迎える。敷布の上で髪を乱しながら嬌声をあげるファテナをザフィルは黙って観察するように見つめ、ファテナが強い快楽を得る場所を探り当ててはしつこいほどに責め立てる。
会話を交わすことはないけれど、身体を繋げる時だけはザフィルはいつもファテナの手を握りしめる。怖いほどの快楽に溺れる中、ファテナは縋るようにその手のぬくもりにしがみつき、そして何度も達しては身体を震わせる。
蝋燭の灯りと月明かりに照らされた部屋の中に、お互いの吐息と布が擦れる音、そしてファテナの喘ぐ声と微かな水音が降り積もっていく。
ザフィルが何度か欲を吐き出したあと、ファテナは疲れ切って寝台に沈む。二度目に抱かれた夜以来、そのまま眠りに落ちるファテナの隣でザフィルも一緒に眠るようになった。ファテナを抱きしめるとよく眠れると言ったのは噓ではなかったらしく、夜中に目覚めると、隣でぐっすりと眠るザフィルを何度か目にしている。
素直に抱かれてはいるものの、大嫌いだと宣言した相手の隣でよくもこんなに気持ちよさそうに眠れるものだと少し呆れてしまうけれど、ウトリドの民を人質に取っている状況でファテナが変な気を起こすことはないと考えているのだろう。
毎晩ザフィルに抱かれれば、この身体くらいは役に立つと思えると考えていたが、むなしさが募るばかりだった。それでも、快楽に溺れていれば余計なことを考えずにすむ。
昼は読書に、そして夜は快楽に逃げることで、ファテナは家族のことを頭から排除しようと努めていた。
そして今夜もやってきたザフィルは、寝台に腰かけたファテナを見下ろすと何故か躊躇うように足を止めた。
普段ならここで口づけを一度交わしたあとそのまま寝台に押し倒されるはずが、いつまでたってもザフィルが近づいてこない。いつもと違う少し離れた距離感に、ファテナは首をかしげた。
「あの……」
「処刑日が、決まった」
ファテナの声と重なるように低く告げられた内容に、思わず息をのむ。覚悟はしていたつもりだが、本当に処刑されてしまうのだと思うと、動悸が激しくなる。鼻の奥がつんと痛むのを堪えて震える手を握りしめると、ファテナはザフィルを見上げた。
「え、あ……いつ、ですか」
「明日だ。最後に顔を見たいというなら会わせてやるが、どうする」
問われて、ファテナはしばらくうつむいたあと、ゆっくりと首を横に振った。会ったところで別れを惜しむような関係ではないし、またどんな言葉を投げつけられるかも分からない。何より、顔を見て処刑に同意した気持ちが揺らぐことが怖かった。
「必要ないです。私には家族はもう……いないから」
「そうか。それがいいと思う」
ファテナの決定を肯定するように一度頭を撫でると、ザフィルはそっと顔を近づけてきた。
ゆっくりと重ねられた唇の間から、熱い舌が滑り込んでくる。同時に身体を押されて寝台へ倒され、ファテナは強く目を閉じることで込み上げる涙を堪えた。
寝衣を脱がしながら、ファテナの息が荒くなるまで執拗に舌を絡める深い口づけをしたあと、ザフィルは一度身体を起こして自らも服を脱ぎ捨てた。微かに汗ばんだ褐色の肌が蝋燭の火に照らされて、なまめかしく見える。身体のあちこちに残る傷跡すら、そのしなやかな肉体の美しさを損なっていないと、ファテナはぼんやりと思う。
すでに彼のものは硬くなり、腹につくほどに反り返っている。自分の身体とのあまりの違いにじっくりと見るのは少し怖いけれど、あれで身体の奥底を突かれる快楽をすでに知っているファテナは、こくりと唾を飲み込んだ。
「もう、早く……きて」
思わず腕を掴んで囁くと、ザフィルが驚いたように目を見開いた。動揺を振り払うように一度頭を振ると、ザフィルは眉を寄せた。
「まだ早い。あんたの身体の準備が整ってからだ」
「平気。早く何も考えられなくなりたいの。あなたに抱かれていたら、気持ちがいいことしか考えられなくなるから」
「……それなら」
低く唸ったザフィルは、寝台の上にある棚に手を伸ばした。最近出番のなかった香油を取ると、ファテナの身体に垂らしていく。あっという間に敏感になった身体は、ザフィルの吐息が掠めるだけでも凄まじい快楽を呼び起こした。
「っあ、気持ち……い、ザフィル……もっと」
「あんたはずるいな。こんな時だけ名前を呼ぶなんて」
ため息まじりのザフィルの声が聞こえたような気がしたが、ファテナがそれを理解する前に快楽に上書きされて消えてしまう。
香油のおかげで高まった身体は、いつもよりも疼いている。普段なら胸や秘部をじっくりと愛撫され、何度も絶頂させられたあとに挿入されるが、今はそんなことよりも早くザフィルが欲しくてたまらない。
ファテナは熱い吐息を漏らしながら、快楽を求めて震える手でザフィルの腕を掴んだ。
「お願い、もう……」
「分かってる。本当にこの香油の効果は絶大だな。何もしてなくても、こんなに蕩けて」
確かめるように一度秘部に触れたザフィルは、あふれるほどの蜜を見て小さく笑った。ほとんど掠めただけの指先にすらもどかしいほどの快楽を得て、ファテナはザフィルを迎え入れるように腰を浮かせる。
「いつか、香油なんてなくてもこれくらい求めてくれたらいいのにな」
「え、なに……っあ、あぁぁっ」
何か言ったザフィルの言葉を聞き返そうとした時、勢いよく貫かれてファテナは大きく背中を反らして声をあげた。身体の中に感じるザフィルの熱が、たまらなく心地いい。一瞬で絶頂を迎えたファテナが落ち着くまで待って、ザフィルが小刻みに最奥を突き始める。達したばかりの身体は敏感で、再び絶頂の波に襲われたファテナは縋るものを探して手をさまよわせた。いつも強く握られているはずのザフィルの手が見当たらなくて、心細くなる。
「あ、ぅ……手、ぎゅってしてて……」
「この状況でそれを言うのは、やばいな。可愛すぎるだろ」
空を切った手をザフィルが受け止めてしっかりと握りしめてくれるのを感じて、ファテナは安心感から笑みを浮かべた。その瞬間、ザフィルが低くうめくのと同時に身体の中で熱いものが弾けるような感覚を覚えた。
「ん、あぁっ熱……ぃ」
「くそっ油断した。不意打ちでそんな顔見せられたら……っ」
怒ったように顔を背けつつ、ザフィルのものがずるりと身体の中から出て行く。その刺激にも身体を震わせながら、いつもより早い終わりにファテナは物足りなさを感じていた。
「だめ、もっと」
引き止めるように握った手に力を込めると、強い力で握り返された。
「あぁ、これで終わらせるつもりなんてない。朝まで抱きつくしてやる」
そう言って、再びザフィルが覆いかぶさってきた。彼のものはすでに力を取り戻していて、今度はもどかしいほどゆっくりと中に入ってくる。早く最奥まで埋めてほしくて、ファテナは思わず両脚を彼の身体に絡めた。
「香油のせいだろうが……今日は、積極的だな」
ハッと息を吐きながら、一度ぎりぎりまで引き抜いた熱棒が再び勢いよく押し込まれる。
ザフィルが吐き出した欲と、ファテナがあふれさせた蜜が混じり合い、彼が動くたびにぐちゅぐちゅと湿った音が響いた。
「んぁ……っ、もっと」
「分かってる」
そう言ってザフィルがファテナの身体を抱き起こした。密着するぬくもりと、深くなった挿入にファテナは高い声をあげて身体を震わせる。
「あんたはこの体勢が好きだろう」
「ふぁ……んんっ奥、当たって……」
「すごい締めつけだな。吸いつくようだ」
しっかりとファテナの身体を抱きしめながら、ザフィルが下から何度も突き上げる。そのたびファテナは甘い悲鳴をあげ、快楽に耐えるように強く目を閉じた。白い胸がザフィルの身体に押しつぶされて形を変え、その上で革紐に通した小さな札が甘い匂いを振り撒きながら踊るように揺れる。
「っあ、だめ、もう……っ」
やがて限界を迎えたファテナが、眉を顰めて激しく首を振った。小刻みに震える身体と爪を立てるほどに強く握りしめた手は、絶頂が近いことをあらわしていた。
「何度でもイけばいい。これで終わりにはしてやらないが」
「だめ、ザフィ……っぁ、イっちゃ……っ、あぁぁぁっ」
一際大きく身体を震わせてファテナが達すると、それを待っていたかのようにザフィルが激しく突き上げ始めた。
「やぅ、止まっ……あぁんっ」
絶頂によってひくつく胎内を、更にこねるように擦り上げられて、ファテナはもはや意味のある言葉を発することすらできなくなってひたすらに喘ぎ続けた。
先に一度欲を吐き出したからか、ザフィルは萎えることなくむさぼるように最奥を穿ち続ける。彼の動きに合わせて揺れる胸の先は真っ赤に色づいて硬くなっていて、それを口に含まれて舌先で転がされるだけでファテナは何度目かも分からない絶頂に押し上げられた。
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