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二回目のお出かけは約束通りリーゲルも加わった。最初こそ不機嫌だったニナだが、出かけている内に楽しくなって機嫌が直った。
リーゲルが居るお陰で一見さんお断りな店も入れると知るとニナは毛皮を扱う店に行きたいと希望した。
「わー! ミョーの毛皮がある!」
真っ白でふわふわなミョーの頭付き毛皮を前にニナは大はしゃぎ。
「ミョーが好きだから毛皮になっているのは悲しむかと思ったけど、そうでも無いのね」
「それとこれとは別ー」
人里に現れて暴れたミョーは駆除される。それは仕方が無いので悲しくない。駆除されたミョーの肉は硬くて不人気だが、毛は軽くて柔らかいので高級品だ。
「欲しいなー」
店員に値段を聞くと、ニナが受け取っている仕送り一年分ほどだった。
「買えるわけ無いか―」
しゅんとしょげるニナ。
「どうしても今欲しいなら、私が買ってあげるわ」
エリスの申し出にぶんぶんと首を横に振った。
「ただでさえ、エリスに世話になってるのに欲しいものまで買ってもらうのは駄目」
校舎の修繕費をかなり立て替えて貰っているが、高価な物を強請るのは気が引けるらしい。ニナなりの線引きがあるようだ。
「でも、ミョーの毛皮は滅多に出回らないのよ?」
ミョーは飼育が難しいし、危機に瀕すると仲間を呼ぶことがあるので狩りの対象になることも少ない。人里での駆除も滅多にないことのため、かなりの希少品だった。
「うー、我慢しゅる……」
と言いつつも、未練がましく毛皮を見詰めているニナの様子に、エリスは贈る場合どういう口実なら受け取って貰えるか考える。ニナの誕生日は不明だから年始に誕生日の贈り物をしたし、三年へ進級できた時の祝いとしては値段が高すぎて受け取って貰えなさそうだ。悩ましいとエリスは小さく溜息を吐いた。
□
「ニナ嬢、少し落ち着いて、私の動きに合わせて下さい」
「ぬー……」
ダンスホールでの学科合同授業。今回はリーゲルがニナの相手を務めていた。エリスは自分の男性パートが下手だからニナも上達しないのかもしれないと思い、試しにリーゲルにお願いしてみたのだ。
ニナは眉間に皺を寄せてずっと機嫌が悪い。
「流石に足がかなり痛くなってきたので、わざと踏むのは止めてくれませんか」
「わざとじゃねーし!」
実際、わざとなのは最初の一回だけだった。
「これではいつも相手しているエリス様の足が心配ですね。エリス様の為にももう少し真面目に……」
「むーー!」
その時、リーゲルの背後にあった花瓶が爆散した。少しぞっとするリーゲル。
「ニナ嬢、破壊魔法は控えて下さい」
「勝手に発動するだけだもん!」
──花瓶のように爆散させられるのは回避したい。
「これから授業で破壊魔法を控えれば、ご褒美を差し上げます」
「おめーからのごほーび、いらねーから」
「先日の外出でニナ嬢が欲しがっていたミョーの毛皮」
ニナの動きがぴたりと止まる。
「でも、友達でも無いお前にあんな高いの買ってもらう訳にはいかない」
リーゲルは薄々感じていたが友人とは認識されていないことに少し衝撃を受ける。すぐに気を取り直す。
「爆散させられる危険が回避できるのなら安い買い物です。それに経済を回すのも富める者の務めです」
「そーか、ならいいかなー」
一転して上機嫌になるニナにリーゲルがホッとする。
それ以降、ニナはダンスがめきめき上達──することは無かったが、爆散魔法は控えたのだった。
ニナはダンスの授業で破壊魔法を控えるようになってから、ストレスで体調を崩し始めた。
「うーうー、ダンスの授業やだー。爆散させたい……」
すっかりしおしおになったニナを心配するエリスはダンス授業を担当する教師に頼むことにした。
「お願いします、ダンスが苦手な生徒は補習を受けるだけで単位を貰えるようにしてください」
「だが、前例が無いので、私の代でそういう措置を取る訳には……」
ニナの衰弱を見ていた教師も、気持ちは分かるが保身のために決断できなかった。
「お願いします……!」
エリスが深く頭を下げる。
「やめなさい、侯爵令嬢に頭を下げさせたと外に知られると私の立場が危うい」
「お願いします……!」
座り込み、額を床につける勢いのエリスに教師は慌てる。まさか侯爵令嬢がここまでするとは。
周囲の視線が集まり始めて教師が冷や汗をかく。
「あーーーー、もう分かった! 今年度限り補習で単位を与えるから、やめなさい!」
「ありがとうございます、先生」
エリスが晴れやかな笑顔で礼を言って去っていった。
成績優秀で品行方正なエリスだがニナが絡むと面倒になるなと、教師はげっそりした。
□
ダンスの授業で試験を合格せずとも補習だけで大丈夫になったニナは以前の元気を取り戻した。
破壊魔法を使うことも随分減ったので、リーゲルからご褒美を貰えた。
「ミョーの毛皮だあああ!」
ふわふわのそれを被ってきゃっきゃと跳ね回る。テンションが上がったニナは寮の部屋から飛び出した。
すれ違う人々が一瞬ぎょっとするが、気にしない。
森に住まうミョーの気分を味わいたくて、植物のあるところへ向った。
最初に花壇へ着いたニナは低木に花が咲いているのを発見。しゃがんで顔を近づける。すんすん嗅いでいると、少し遠くから複数の人の声と足音。
ニナが少し低木から顔をだすと、悲鳴が上がった。向こうからは丁度ミョーの頭部分だけが見えたようで、
「ひっミョー! あ、あ、殺される……!」
一人が倒れて、他の生徒が逃げ出した。
ニナは最初何が起こったのかわからなかったが、本物のミョーと見間違えられたのだと理解するとニンマリ笑う。
スキップしながら植物園へ向かう。
植物園で徘徊しながら、人の気配がすると陰からミョーの頭だけ出して脅かす。人々は倒れたり、逃げ出したりした。ニナますますご機嫌になる。
中庭の木陰でも人を脅かせそうだと、校舎へ向かおうとすると、背後に教師と騎士たちがずらっと並んだ。
「また、お前か。ニナ・シェンテ!」
ぴゃーと逃げ出すニナ。追う教師と騎士。追いかけっこは夕方まで続いた。最終的には疲れたニナが捕まった。
その後、ニナに待ち受けていたのは夜が更けるまでの説教。最初はぷーと頬を膨らませていたニナも毛皮が没収されると涙目になった。
□
再びしおしおになるニナ。エリスが珍しいお菓子などを作って元気づけようとするが無駄だった。放課後の勉強会も上の空で、窓を見て黄昏ている。
エリスは再び教師に頼み込むことにした。
教員室にて、
「先生、ニナの毛皮を返してあげて下さい」
エリスがニナのクラスの担当教師に頭を下げる。
「おい、やめろ。侯爵令嬢に頭を下げさせると……」
向こう側の教員机からダンス担当教師が助言する。
「次は床に額をつけて懇願してきますよ。シェンテが絡むとクライスは頑固です。さっさと毛皮をかえした方がいいでしょう」
「しかし……」
しぶる教師に対し、本当に床に頭をつけようと屈みこむエリス。
「わかった! 今後毛皮を纏って徘徊しないと約束させることができるのであれば返す!」
「ありがとうございます、先生。必ず約束させます」
ミョーの毛皮を嬉しそうに抱きしめてエリスが去る。教師二人は顔を見合わせてやれやれと肩を竦めた。
リーゲルが居るお陰で一見さんお断りな店も入れると知るとニナは毛皮を扱う店に行きたいと希望した。
「わー! ミョーの毛皮がある!」
真っ白でふわふわなミョーの頭付き毛皮を前にニナは大はしゃぎ。
「ミョーが好きだから毛皮になっているのは悲しむかと思ったけど、そうでも無いのね」
「それとこれとは別ー」
人里に現れて暴れたミョーは駆除される。それは仕方が無いので悲しくない。駆除されたミョーの肉は硬くて不人気だが、毛は軽くて柔らかいので高級品だ。
「欲しいなー」
店員に値段を聞くと、ニナが受け取っている仕送り一年分ほどだった。
「買えるわけ無いか―」
しゅんとしょげるニナ。
「どうしても今欲しいなら、私が買ってあげるわ」
エリスの申し出にぶんぶんと首を横に振った。
「ただでさえ、エリスに世話になってるのに欲しいものまで買ってもらうのは駄目」
校舎の修繕費をかなり立て替えて貰っているが、高価な物を強請るのは気が引けるらしい。ニナなりの線引きがあるようだ。
「でも、ミョーの毛皮は滅多に出回らないのよ?」
ミョーは飼育が難しいし、危機に瀕すると仲間を呼ぶことがあるので狩りの対象になることも少ない。人里での駆除も滅多にないことのため、かなりの希少品だった。
「うー、我慢しゅる……」
と言いつつも、未練がましく毛皮を見詰めているニナの様子に、エリスは贈る場合どういう口実なら受け取って貰えるか考える。ニナの誕生日は不明だから年始に誕生日の贈り物をしたし、三年へ進級できた時の祝いとしては値段が高すぎて受け取って貰えなさそうだ。悩ましいとエリスは小さく溜息を吐いた。
□
「ニナ嬢、少し落ち着いて、私の動きに合わせて下さい」
「ぬー……」
ダンスホールでの学科合同授業。今回はリーゲルがニナの相手を務めていた。エリスは自分の男性パートが下手だからニナも上達しないのかもしれないと思い、試しにリーゲルにお願いしてみたのだ。
ニナは眉間に皺を寄せてずっと機嫌が悪い。
「流石に足がかなり痛くなってきたので、わざと踏むのは止めてくれませんか」
「わざとじゃねーし!」
実際、わざとなのは最初の一回だけだった。
「これではいつも相手しているエリス様の足が心配ですね。エリス様の為にももう少し真面目に……」
「むーー!」
その時、リーゲルの背後にあった花瓶が爆散した。少しぞっとするリーゲル。
「ニナ嬢、破壊魔法は控えて下さい」
「勝手に発動するだけだもん!」
──花瓶のように爆散させられるのは回避したい。
「これから授業で破壊魔法を控えれば、ご褒美を差し上げます」
「おめーからのごほーび、いらねーから」
「先日の外出でニナ嬢が欲しがっていたミョーの毛皮」
ニナの動きがぴたりと止まる。
「でも、友達でも無いお前にあんな高いの買ってもらう訳にはいかない」
リーゲルは薄々感じていたが友人とは認識されていないことに少し衝撃を受ける。すぐに気を取り直す。
「爆散させられる危険が回避できるのなら安い買い物です。それに経済を回すのも富める者の務めです」
「そーか、ならいいかなー」
一転して上機嫌になるニナにリーゲルがホッとする。
それ以降、ニナはダンスがめきめき上達──することは無かったが、爆散魔法は控えたのだった。
ニナはダンスの授業で破壊魔法を控えるようになってから、ストレスで体調を崩し始めた。
「うーうー、ダンスの授業やだー。爆散させたい……」
すっかりしおしおになったニナを心配するエリスはダンス授業を担当する教師に頼むことにした。
「お願いします、ダンスが苦手な生徒は補習を受けるだけで単位を貰えるようにしてください」
「だが、前例が無いので、私の代でそういう措置を取る訳には……」
ニナの衰弱を見ていた教師も、気持ちは分かるが保身のために決断できなかった。
「お願いします……!」
エリスが深く頭を下げる。
「やめなさい、侯爵令嬢に頭を下げさせたと外に知られると私の立場が危うい」
「お願いします……!」
座り込み、額を床につける勢いのエリスに教師は慌てる。まさか侯爵令嬢がここまでするとは。
周囲の視線が集まり始めて教師が冷や汗をかく。
「あーーーー、もう分かった! 今年度限り補習で単位を与えるから、やめなさい!」
「ありがとうございます、先生」
エリスが晴れやかな笑顔で礼を言って去っていった。
成績優秀で品行方正なエリスだがニナが絡むと面倒になるなと、教師はげっそりした。
□
ダンスの授業で試験を合格せずとも補習だけで大丈夫になったニナは以前の元気を取り戻した。
破壊魔法を使うことも随分減ったので、リーゲルからご褒美を貰えた。
「ミョーの毛皮だあああ!」
ふわふわのそれを被ってきゃっきゃと跳ね回る。テンションが上がったニナは寮の部屋から飛び出した。
すれ違う人々が一瞬ぎょっとするが、気にしない。
森に住まうミョーの気分を味わいたくて、植物のあるところへ向った。
最初に花壇へ着いたニナは低木に花が咲いているのを発見。しゃがんで顔を近づける。すんすん嗅いでいると、少し遠くから複数の人の声と足音。
ニナが少し低木から顔をだすと、悲鳴が上がった。向こうからは丁度ミョーの頭部分だけが見えたようで、
「ひっミョー! あ、あ、殺される……!」
一人が倒れて、他の生徒が逃げ出した。
ニナは最初何が起こったのかわからなかったが、本物のミョーと見間違えられたのだと理解するとニンマリ笑う。
スキップしながら植物園へ向かう。
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中庭の木陰でも人を脅かせそうだと、校舎へ向かおうとすると、背後に教師と騎士たちがずらっと並んだ。
「また、お前か。ニナ・シェンテ!」
ぴゃーと逃げ出すニナ。追う教師と騎士。追いかけっこは夕方まで続いた。最終的には疲れたニナが捕まった。
その後、ニナに待ち受けていたのは夜が更けるまでの説教。最初はぷーと頬を膨らませていたニナも毛皮が没収されると涙目になった。
□
再びしおしおになるニナ。エリスが珍しいお菓子などを作って元気づけようとするが無駄だった。放課後の勉強会も上の空で、窓を見て黄昏ている。
エリスは再び教師に頼み込むことにした。
教員室にて、
「先生、ニナの毛皮を返してあげて下さい」
エリスがニナのクラスの担当教師に頭を下げる。
「おい、やめろ。侯爵令嬢に頭を下げさせると……」
向こう側の教員机からダンス担当教師が助言する。
「次は床に額をつけて懇願してきますよ。シェンテが絡むとクライスは頑固です。さっさと毛皮をかえした方がいいでしょう」
「しかし……」
しぶる教師に対し、本当に床に頭をつけようと屈みこむエリス。
「わかった! 今後毛皮を纏って徘徊しないと約束させることができるのであれば返す!」
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