運命を引き継ぐ魔法で、オレはあらゆる伝説を継承していく。 ~大魔法・運命継承~

タキノソラ

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第5話 西の塔、遺物

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オフィリアさんの実践訓練から解放されるのは夜更けになってからだった。


くたくたになった身体は痛くない所を探す方が難しい。

確か昨日の夜はルミナさんに吹き飛ばされ、今日はオフェリアさんにしごかれ、、何の罰ゲームなのか。。などと考えながら訓練場から出て大通りに向かって歩きだそうとして、ふと一つの建物が目につく。

【西の塔】だ。

周りを柵で覆われており、カスリのおっちゃんのとこの建築ギルド「楔」が改修工事を請け負って、外壁周辺を直してる最中だと聞いたが、まだあまり手が加えられている様子は無い。

外壁の改修工事とはいっても実際の工事個所は、全体ではなく外壁に装飾されている何かの紋章の様な部分の破損の様だ。


-----ガガッ、ガッ!-----


「・・・ん?」


音がする、、。いや、声がする?



「・・・動くか。、多重---の結界か。」


みると工事中の外壁装飾の崩れかけた紋章の部分に人影があった。右腕と腰の白い包帯が、暗がりの中でも目立つ。

レンガは音を立てぬ様に、塔の下までやって来るとその正体に気付いた。予想はしていただけに驚きは無かった。


「カスリのおっちゃん、こんな時間まで仕事かよ?」


「おおおおっ!?」
突然の呼びかけに驚いたおっちゃんが高さ5mはあろうかという高さの足場の上でよろめいた。
とっさにレンガは支えようとして足場に飛びつくが、幸いバランスを取り戻したおっちゃんが上から声を張り上げた。


「あっぶねえだろうがぁ!?レンガ!こら!落ちたらどうするつもりだ!」


「そっちこそ何そんな所でコソコソしてんだよ?」


「別にコソコソはしてねぇっ!・・・ちょっと調べものがあってな。おめぇこそこんな時間に何してやがんだ!痴漢か?この変態野郎!」


「なんで即痴漢呼ばわりだっ!!!」


壁に設置された足場を器用にスルスルと降りてくる。右腕の厳重に巻かれた包帯は大げさではないはずだが、とても怪我人の動きとは思えない。

カスリのおっちゃんを少し見直した。


「ルミナさんにやられた生傷も治って無いくせに、仕事熱心過ぎだぞおっちゃん。」


「るせぇぞ若造が。仕事ってのはキリが大事なんだよ・・・・っと!」

ドスンッっと軽くはない音とともに地面に着地。見ればいつもの仕事道具である、ハンマーやら魔法計器の類が腰ベルトに下がっている。


「で、結界がなんだって?」


返された言葉にカスリのおっちゃんは息をのむ。


「・・・・聞いてたのか。」


「ああ、バッチリぜーんぶ聞こえてたぜ。興味あるな、その話。」

----ホントは結界しか聞こえなかったけど。-----

しかしレンガには確信があった。何か重大な事をカスリのおっちゃんは隠そうとしている。
いつもこういう時は、大概そうだ。悪態を付きながらも、、、、


レンガの目を見ない。


というか、さっきも言ってたが「仕事はキリが大事だっ!」の口癖のおっちゃんが、この時間までダラダラ掛かる仕事なんて既におかしい。基本的にこの時間はルミナさんトコで3杯目には突入してるからな。


「おめぇ、、、。日頃は単なるスケベな万年研究生な癖に、妙に鋭い時があるのは何なんだろうな・・。」


「スケベは決して否定はしないが、おっちゃんから言われるのは納得できない。」


「そうか、しかしおめぇ昨日の時ゃルミナの嬢ちゃんの胸をガン見『その話、今じゃなきゃダメかっっ!?』」


あやうく妙な方向に脱線しかけた話をとどめ、おっちゃんに向き直る。


「・・・何かやばそうな話か?」


珍しく真剣な顔をしたカスリのおっちゃんは、少しの沈黙の後、歩き出した。


「一杯付き合え、レンガ。ルミナの嬢ちゃんの顔でも見に行こうや。」


何かを決意した男の背中と、定番の「一杯付き合え」の熱い台詞。

いやいや、普通あれだけの事件の翌日に顔出せるかよ?と思ったが、空気を読んで止められないレンガであった。


------------------------


「レンガ、カスリさん、ホンットにごめんなさいっっ!!」


入店直後、ルミナさんの意外な謝罪。後ろの常連客(ルミナファン)の並々ならぬ殺気が痛い。いや実際腰の獲物を研ぎ始めてるヤツがいる。。

あの後、オスタにどんな状況であれ、あのレベルの風術を街中で行使するなど言語道断と目一杯お叱りを受けたらしい。


「レンガや、カスリさんにこんな怪我までさせてしまって。。」


「いやルミナさん、さっきまで仕事『いいってことよぅ!まだ少し痛むがな、はっはっは!』」


「ホントにごめんなさい、私にできる事があったら何でも言ってね。。」


ヤメテクレ、ルミナサン。後ろの連中から放たれる殺意のきのこ雲が見える、、、。


「じゃあ、お言葉に甘えて、、」ルミナさんに近寄るおっちゃん!ついに獲物を抜く常連達!



ドッカリと席に落ち着き、「今日の最初の一杯をルミナの嬢ちゃんに注いで貰おうかのぅ。」

「はいっ!」最高の笑顔でおっちゃんのお気に入りのお酒「無限霧島(むげんきりしま)」をグラスに傾け、お酒を注ぐ。

殺意の矛先を失った常連達の腰元に、キンッっと高い音を鳴らして獲物が帰った。・・ふう。


「・・・でも、」


不意に、おっちゃんとオレの座るテーブルの周囲に、凍てつくという表現の正しいつむじ風が吹く。


「次は無いわよ。」


「「あい。」」


何故、オレも?


------------------------

座った席は、いつものおっちゃんの指定席ではなく、店の隅の方でどちらかというとオレの指定席に近いあたりだった。テーブルの上にはさっきの酒瓶を置き、「適当にやってるから」とルミナさんは常連の相手に回って貰っている。さっきからの流れだと自然な流れで孤立出来た感じだ。


「・・・で、おっちゃん・・」話しかけた所で、おっちゃんが誰に向かって話すでもなく語り始める。


「おれは名前からも想像してたかもしれねぇが、東の小国と呼ばれている【サツマ】の出身だ。」


「・・・・・。」


「代々、建築にかかわる建務工廠(けんむこうしょう)ってトコの棟梁を受け持ってた。もちろんオレの親父も、爺さんもな。主に城郭や門、軍事施設なんかも手掛けて、そのあたりに応用する為の魔法技術の研究もやってた。ルークランド共和国で盛り上がってやがる魔導機構(マキナ)の基本原理はウチからの流出みたいなもんだ。」


「マジか・・・。」意外な素性のカミングアウト。つか、魔導機構(マキナ)って結局なに。


「でもよう、頭の堅い建務工廠(けんむこうしょう)の奴らとは反りが合わなくてな。。腕の良い職人何人かと飛び出して起ち上げたのが、今の建築ギルド「楔(くさび)」だ。」


向こうでルミナさんと、常連さん達の盛り上がった笑い声が聞こえる。カスリのおっちゃんは、その様子を見て仄かに笑い、空になったグラスに手酌で酒を注ぎながら、話しを続ける。


「・・・・オレが工廠を出る前、古代魔法技術の研究部門で、ある発掘物の研究をしてた。個人的に興味があったからよ、ちょくちょく出入りして発掘物の調査にも交じってな、かじる程度だが知識もある。」


「なんだよ、、勿体ぶった話し方だな。昔話風とからしくもねえ・・。」


「らしくもねえのは分かってるよ・・。結論から言うと、その発掘物と同じもんが【西の塔】の外壁装飾の中にあったって話しだ。」


「はーー?何だよ。昔の嫌な思い出アイテムを見つけちまったから、気分が落ちたって事?」


「違う。工廠で研究していたのは、少なく見積もっても3000年は前の物で、遺物、失われたテクノロジ-として扱われておった。」


「3000年・・・むしろ歴史的価値の方が高いな、そりゃ。保存遺産だわ。」


「稼働していやがんだ。」カスリのおっちゃんの手が固く握られている。


「は?」



「【西の塔】の遺物はまだ稼働してんだよ、|恐らく3000年前(・・・・・・・・・・)から。ずっと。」



「っっっな!?そんなに稼働するもんなのか?こっちの世界の、、、その魔導機構(マキナ)ってのは?」


「勘違いするな、魔導機構は現代の技術革新の結果でしかない。古代魔法とはまた別もんだ。・・・・でもまあ、3000年も続くようなもんは古代魔法でも聞いた事が無いがな。」


「そ、そうなのか。でも大発見じゃないか、なんでそれがヤバイんだ?」


「ヤバイ理由は2つある。」すでに何杯目か分からないグラスに残った酒を、一気に飲み干す。


「一つは、その遺物に込められた魔法の効果だ。多重積層型結界の形成だと言われて研究されていた・・。
遺物の形状が特徴的で、向かい合う竜の形状をしていた事から【双龍結界陣】と名付けられた発動結界魔法は現在考えうる魔法理論で調査した結果は、現代のあらゆる方法を使っても結界内への干渉は不可能な上、恐らくその存在も検知出来ない程のもんだ。」


「無敵結界魔法だな・・。」


「さっき言った様に、多重積層型結界である以上、【西の塔】の遺物と同様のものが、この浮遊都市パラネラの何処かにいくつか存在して、なおかつそれらは稼働している。今も。」


「そんな結界魔法が発動してるんなら、パラネラにとっては安心じゃないか。問題無し。」


「いや、結界が守っているのはパラネラじゃない。おそらくは別のものだ。でなければ軌道エレベーターなどに影響が出てもおかしくは無いからな。」


おっちゃんの言っている「軌道エレベーター」というのは、地上から遥か上空に浮かんでいる浮遊都市パラネラに地上からくる為に設置されている、移動手段だ。

パラネラは浮いてはいても移動はしておらず、常に直下にあるパラネラとほぼ同サイズの島、通称「エントランスヤード」の上空に滞空しており、この島に船などで乗り付け、そこから「軌道エレベーター」から上がってくるのが一般的な入島手段となっている。


「じゃあ、何を3000年も結界で守ってんだよっ。」店に響かないようにソフトな追撃。


「それが分かれば苦労はせんっ。だが、正直あまり良い予感はせんな。事実、以前発掘された遺物が出てきたのは、サツマでも禁地とされていた地域。何か良からぬモノを封じた聞いた。」


「おいおい・・・。話しが大きくなってきてるな。でもそれがヤバイってのは早急じゃ、、」


「ヤバイ理由の2つめは、今のこの状況だ。」


「あ?」


「ワシが見つけてしまっている、この状況だ。」


イマイチ言っている事が理解できない。


「あの外壁の装飾は壊れたんじゃない、壊されていた。」


「え?」


「何者かが、あの遺物を探していた。・・・・|そして見つけた。(・・・・・・・)」





脈打つ心臓の鼓動が大きく聞こえ、冷たい汗が首筋を伝う。ゾクゾクとした悪寒が、この世界に来てから初めて感じる類の感情を呼び起こす。


「レンガ。オレは世界をギルドと共に旅して、このパラネラに着いたがよ。・・・この街は良い。」


「・・・・ああ。」


「何か良くない事がパラネラで起こる事になったとしたらよ、オレは全力でこの街を守る。ここに骨を埋めるって覚悟だ。」

いつの間にか空になっている酒瓶を片手に、真剣な顔で語りかけてくる。


「縁起でもない事言うなよ、おっちゃん・・・っと、ルミナさーん!無限霧島1本追加お願い!」


「はーーーい!」相変わらずカワユイぜ。ルミナさん。


「レンガよう・・・。」


「そん時はオレも同じ気持ちだって。これから何かが起こっても、パラネラも、この店も、みんなも今まで通りに過ごせる様に絶対する・・。」


ニヤッとわざとらしく笑って、空のグラスをおっちゃんと合わせると、「オウッ」と合わせ返してくる。
何か大きな事が裏で動いてたとしても、今の自分たちにできる事をしっかりやっておこう。まずは変な空気を振り払って、乾杯。それから考えよう。


「何よ・・・二人して気味の悪い・・。さっきからヒソヒソと。ヤラシイ。」


「ぐっはぁっ!?ル、ルミナさん!誤解だ!何もヤラシイ事はしていない!」


「そうじゃ!ワシも今日はまだヤラシイ事はしてない!」



「「これからすんのかよっ!!」」



ルミナさん、オレによる盛大な突っ込みの後、再度抜き放たれた獲物を手に襲い掛かる刺客(常連さん)によってカスリのおっちゃんはたたき出されたのだった。うん、その対応は正解だったと思う。



絶対見てたもんな、、、、ルミナさんの胸。





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