ほのぼのダンジョン運営 〜平和主義なダンジョンマスター〜

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新しい仲間

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「うーん…でもいつまでもスライムたちだけに戦わせるのはあんまり良く無いしなぁ…だからと言ってリルやタマモだと多分殺されちゃうかも知れないし…なんかいいの無いかなぁ…」

【それではこちらはどうでしょうか?】

「ん?」

ダンジョンコアからの提案があったようだ。すぐにウィンドウが浮かび。

モンスター

不滅騎士団パーペチュアルアーミー
とある国に仕えた騎士団、圧倒的な力を持っていたが国に裏切られ、戦死した。死後、その後悔の念が鎧に宿り、更にそこへ魂が留まる事でアンデットとして蘇った。種族としては幽霊であるレイスだが、自身の鎧を着込んでいる為、レイスの物理攻撃無効を持ち、更に鎧の力で魔法攻撃に耐性を持つ。

50000DP

所持DP90000

「うん、これならいいね、召喚しよう」

バチバチという音と共に巨大な魔方陣が浮かぶと真っ白な鎧に真っ白な肌をした綺麗な女性たちが……ん?女性?

「我ら不滅騎士団パーペチュアルアーミー、貴方が私たちの新たな主ですか?」

「え、ちょっと待って、君たちは自分の国に忠誠心はあるの?」

すると声を揃えて

『無いですよあんなゴミ国家』

「……そうなんだ、それもそうだよね自分たち裏切ったんだし。というか女性だったんだ」

「はい、私たちは昔は『天使の騎士団』と呼ばれた。とても強かったんですよ?……それよりも主様」

「うん?主様?」

「はい、主様です。私たちの新しい主様でしょう?」

「そうだけど…」

すると彼女たちは笑顔で

『ならこれからよろしくお願いしますね!主様!』

「あっ、うん。よろしくそれじゃあ早速で悪いんだけど」

「なんでしょうか?」

「この騎士団のリーダーって誰?」

「私ですね」

どうやら目の前で説明してくれた彼女のようだ。

「そうなんだ。所でさ?」

「はい?」

「君たちってモンスターとしては軍なの?個なの?」

不滅騎士団パーペチュアルアーミーというモンスター名で括られて居ますが、あくまでも括りです。モンスターとしては【リビングメイル・レイス】という個となりますね、ただ私たちが集まっていての不滅騎士団パーペチュアルアーミーですから、私たちが揃っていればステータスにボーナスが付きますね」

「なるほど、モンスターとしては個ではあるが、集まると強力なモンスターになるって事か」

「そうですね」

「それじゃあ配置としては通路にみんな両サイドに2人づつ並んで貰いたいんだ」

「それはなぜなのでしょうか?」

「それはね、鎧があったら『なんだろ?』とか『おっ、いい鎧だな!』って近づくでしょ?……馬鹿なヤツ限定だけど」

「なるほど、油断させて斬り殺すのですね」

「そうだね、そう言えば君達って聖属性?にの魔法に耐性があるんだっけ?」

「そうですね、今着ている鎧の力です。神官たちにとっては最悪の天敵のようなモノですよ私たちは。それとこの鎧は装備しようとすると呪われますからね?」

「あっ、触ったら呪われる?」

「それは……無いですね」

「じゃ、ちょっとだけ触らせて」

「はい」

触ってみたがザラザラしていたりとかもなく普通にツルツルした新品同様の手触りの鎧だった。

「ふーん、鎧って年数劣化すると思うんだけどなんで腐食しないんだ?」

「この鎧は当時最高の魔術師と神官がかけた保護魔法によって腐食しないのです」

「へぇ~、あっごめんいつまでも触って」

「いえいえ、大丈夫ですよ」

「それじゃあ、リーダーさんは僕の部屋の前のドアに居て、部下さんたちは通路に陣取っててね?」

『はい』

「じゃ僕は部屋に居るからタマモとリルも冒険者を撃退してね?」

「わん!」

「コン!」

ぽよぽよん!

「分かってるよ、スライムたちもよろしくね!」

ぽよぽよん!

「わ~、スライムって可愛いのね~」

真っ白な美人さんたちがスライムやタマモ、リルと戯れている。なんだろう、和む。

「あっ、侵入者が来たから僕はさがっ……」

すると僕スレスレの所で矢が突き刺さった。

「ふぉ!?」

「主様!?」

すると矢を放ったであろうエルフの少女が

「ごめん!外した!」

「いや!待て!手傷は負わせた!このまま周りのモンスターを仕留めるんだ!」

リーダーらしき少年が指示する

「うわぁ…油断した、ほっぺ切れた」

「っ、貴様らぁ!」

するとニコニコ笑っていたはずの騎士団の彼女たちがものすごい勢いで冒険者たちへ襲いかかった。スライムたちやタマモたちは置き去りにしながら。

「……あ、待って待って!殺しちゃダメだからね!」

「ヒッ!?」

「に、逃げるわよ!」

冒険者たちは出入り口から逃げ出していった。

「……申し訳ありません、つい、頭に血がのぼってしまいました」

「いいよ、次から気をつけてね」

「はい……」

ぼくの新しい仲間は、とても忠誠心があるいい人たちでした。
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