59 / 63
第一章
58
しおりを挟む
そんな騒動もあったけれど、私達は今召喚をする為の祭壇の前に立っているの。
天辺に水晶が載ってる正三角形の像からちょうだいの手をした腕が伸びてるという、中々シュールな祭壇の前で召喚の祈りを捧げると、上手くいけば精霊が召喚されて契約をするの。最初は半数は失敗するそうで、年に一度受ける事ができるのよ。
だから、ここには2年生の先輩方もいらっしゃるの。
「あー、入学早々ローブに変化があった者達がいるが、そいつらは全員1ヶ月の停学。召喚の儀の資格は剥奪された。お前ら、本当に気をつけろよ?ローブを脱いで考えても変色するし穴だらけになるからな!頼むぞ!」
シトリン先生が必死に話をしているけど、闇魔法使いになって欲しくないのでしょうね。変色したローブを着ている魔法使いは蔑まれるから、悪に走る場合が多いのよ。
「でだな、今日はダイアクロスのコーラルバイン宰相、大学で魔法具と実践魔法を教えているコーラルバイン教授が見学する事になったから、失礼のないようにしろよ」
「コーラルバイン!?」という声が聞こえるけど、仕方ないわよね。
「想像通り、アリスティア・コーラルバインの父君と兄君だ。有名な娘好きとシスコンだから怒らせないようにな。ついでにダイアクロスでは魔力の発現率は10%未満だが、この家は兄妹全員が魔力持ちの上、魔力量のトップ5までをこいつらが占めてるからな。1位は誰だと思う?アリスティア・コーラルバインだ。ははははは」
笑い事ではない様子の女子生徒もいるけど、大体の生徒は父と兄と私を尊敬の眼差しで見つめているのに少し安堵したの。ダイアクロス国民は魔力を持たないと馬鹿にされる事もあるし、今年魔法科に入学したのも私だけだもの。
「という事でだな。アリスティア・コーラルバイン。お前が最初に召喚しろ。父と兄の前でカッコイイのを出してやれ」
「えええ・・・」
「アリスティア嬢、頑張って」
「アリス、行ってこい!」
その励ましはどうなの?とリオンを睨んでから前に進む。
精霊王が召喚されるのは決まっているから、周囲の反応がすごく怖い。
最上級の聖女で使役するのが精霊王だなんて、私はどこに行きたいの!って感じよね。
小さく溜息をついてから祭壇の前に立ち、水が流れるちょうだいの手に白い紙を浮かべる。
これに書かれているのは自分の氏名と祈りの言葉で、どんな魔法使いになりたいかを一言で書くの。
私は「正しい魔法使い」とだけ書いたわ。
紙が溶けたのを確認して、私は目を瞑り呼びかける。
『精霊王、あなたと契約する時が来たわ』
『待っていましたよ。さぁ、私に名をつけてください。本当の名ではない、あなたの為の名を』
『別の世界で、正義と公正の意味を持つルドベキアという花の名からルドでどうかしら』
『何と素晴らしい。とても気に入りました!』
その瞬間、祝福するかのような光と花が空から降り注いで私とルドに降り注いだの。
精霊達にお礼を言って祭壇を降りようと振り返ると、呆然とする人達が見えた。
もしかして、精霊達がやりすぎた?
天辺に水晶が載ってる正三角形の像からちょうだいの手をした腕が伸びてるという、中々シュールな祭壇の前で召喚の祈りを捧げると、上手くいけば精霊が召喚されて契約をするの。最初は半数は失敗するそうで、年に一度受ける事ができるのよ。
だから、ここには2年生の先輩方もいらっしゃるの。
「あー、入学早々ローブに変化があった者達がいるが、そいつらは全員1ヶ月の停学。召喚の儀の資格は剥奪された。お前ら、本当に気をつけろよ?ローブを脱いで考えても変色するし穴だらけになるからな!頼むぞ!」
シトリン先生が必死に話をしているけど、闇魔法使いになって欲しくないのでしょうね。変色したローブを着ている魔法使いは蔑まれるから、悪に走る場合が多いのよ。
「でだな、今日はダイアクロスのコーラルバイン宰相、大学で魔法具と実践魔法を教えているコーラルバイン教授が見学する事になったから、失礼のないようにしろよ」
「コーラルバイン!?」という声が聞こえるけど、仕方ないわよね。
「想像通り、アリスティア・コーラルバインの父君と兄君だ。有名な娘好きとシスコンだから怒らせないようにな。ついでにダイアクロスでは魔力の発現率は10%未満だが、この家は兄妹全員が魔力持ちの上、魔力量のトップ5までをこいつらが占めてるからな。1位は誰だと思う?アリスティア・コーラルバインだ。ははははは」
笑い事ではない様子の女子生徒もいるけど、大体の生徒は父と兄と私を尊敬の眼差しで見つめているのに少し安堵したの。ダイアクロス国民は魔力を持たないと馬鹿にされる事もあるし、今年魔法科に入学したのも私だけだもの。
「という事でだな。アリスティア・コーラルバイン。お前が最初に召喚しろ。父と兄の前でカッコイイのを出してやれ」
「えええ・・・」
「アリスティア嬢、頑張って」
「アリス、行ってこい!」
その励ましはどうなの?とリオンを睨んでから前に進む。
精霊王が召喚されるのは決まっているから、周囲の反応がすごく怖い。
最上級の聖女で使役するのが精霊王だなんて、私はどこに行きたいの!って感じよね。
小さく溜息をついてから祭壇の前に立ち、水が流れるちょうだいの手に白い紙を浮かべる。
これに書かれているのは自分の氏名と祈りの言葉で、どんな魔法使いになりたいかを一言で書くの。
私は「正しい魔法使い」とだけ書いたわ。
紙が溶けたのを確認して、私は目を瞑り呼びかける。
『精霊王、あなたと契約する時が来たわ』
『待っていましたよ。さぁ、私に名をつけてください。本当の名ではない、あなたの為の名を』
『別の世界で、正義と公正の意味を持つルドベキアという花の名からルドでどうかしら』
『何と素晴らしい。とても気に入りました!』
その瞬間、祝福するかのような光と花が空から降り注いで私とルドに降り注いだの。
精霊達にお礼を言って祭壇を降りようと振り返ると、呆然とする人達が見えた。
もしかして、精霊達がやりすぎた?
0
あなたにおすすめの小説
シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)
裏の顔ありな推しとの婚約って!?
花車莉咲
恋愛
鉱業が盛んなペレス王国、ここはその国で貴族令嬢令息が通う学園であるジュエルート学園。
その学園に通うシエンナ・カーネリアラ伯爵令嬢は前世の記憶を持っている。
この世界は乙女ゲーム【恋の宝石箱~キラキラブラブ学園生活~】の世界であり自分はその世界のモブになっていると気付くが特に何もする気はなかった。
自分はゲームで名前も出てこないモブだし推しはいるが積極的に関わりたいとは思わない。
私の前世の推し、ルイス・パライバトラ侯爵令息は王国騎士団団長を父に持つ騎士候補生かつ第二王子の側近である。
彼は、脳筋だった。
頭で考える前に体が動くタイプで正義感が強くどんな物事にも真っ直ぐな性格。
というのは表向きの話。
実は彼は‥‥。
「グレース・エメラディア!!貴女との婚約を今ここで破棄させてもらう!」
この国の第二王子、ローガン・ペレス・ダイヤモルト様がそう叫んだ。
乙女ゲームの最終局面、断罪の時間。
しかし‥‥。
「これ以上は見過ごせません、ローガン殿下」
何故かゲームと違う展開に。
そして。
「シエンナ嬢、俺と婚約しませんか?」
乙女ゲームのストーリーにほぼ関与してないはずなのにどんどんストーリーから離れていく現実、特に何も目立った事はしてないはずなのに推しに婚約を申し込まれる。
(そこは断罪されなかった悪役令嬢とくっつく所では?何故、私?)
※前作【悪役令息(冤罪)が婿に来た】にて名前が出てきたペレス王国で何が起きていたのかを書いたスピンオフ作品です。
※不定期更新です。
死に戻ったら、私だけ幼児化していた件について
えくれあ
恋愛
セラフィーナは6歳の時に王太子となるアルバートとの婚約が決まって以降、ずっと王家のために身を粉にして努力を続けてきたつもりだった。
しかしながら、いつしか悪女と呼ばれるようになり、18歳の時にアルバートから婚約解消を告げられてしまう。
その後、死を迎えたはずのセラフィーナは、目を覚ますと2年前に戻っていた。だが、周囲の人間はセラフィーナが死ぬ2年前の姿と相違ないのに、セラフィーナだけは同じ年齢だったはずのアルバートより10歳も幼い6歳の姿だった。
死を迎える前と同じこともあれば、年齢が異なるが故に違うこともある。
戸惑いを覚えながらも、死んでしまったためにできなかったことを今度こそ、とセラフィーナは心に誓うのだった。
悪役令嬢は死んで生き返ってついでに中身も入れ替えました
蒼黒せい
恋愛
侯爵令嬢ミリアはその性格の悪さと家の権威散らし、散財から学園内では大層嫌われていた。しかし、突如不治の病にかかった彼女は5年という長い年月苦しみ続け、そして治療の甲斐もなく亡くなってしまう。しかし、直後に彼女は息を吹き返す。病を克服して。
だが、その中身は全くの別人であった。かつて『日本人』として生きていた女性は、異世界という新たな世界で二度目の生を謳歌する… ※同名アカウントでなろう・カクヨムにも投稿しています
この度娘が結婚する事になりました。女手一つ、なんとか親としての務めを果たし終えたと思っていたら騎士上がりの年下侯爵様に見初められました。
毒島かすみ
恋愛
真実の愛を見つけたと、夫に離婚を突きつけられた主人公エミリアは娘と共に貧しい生活を強いられながらも、自分達の幸せの為に道を切り開き、幸せを掴んでいく物語です。
虐げられた私、ずっと一緒にいた精霊たちの王に愛される〜私が愛し子だなんて知りませんでした〜
ボタニカルseven
恋愛
「今までお世話になりました」
あぁ、これでやっとこの人たちから解放されるんだ。
「セレス様、行きましょう」
「ありがとう、リリ」
私はセレス・バートレイ。四歳の頃に母親がなくなり父がしばらく家を留守にしたかと思えば愛人とその子供を連れてきた。私はそれから今までその愛人と子供に虐げられてきた。心が折れそうになった時だってあったが、いつも隣で見守ってきてくれた精霊たちが支えてくれた。
ある日精霊たちはいった。
「あの方が迎えに来る」
カクヨム/なろう様でも連載させていただいております
年下の婚約者から年上の婚約者に変わりました
チカフジ ユキ
恋愛
ヴィクトリアには年下の婚約者がいる。すでにお互い成人しているのにも関わらず、結婚する気配もなくずるずると曖昧な関係が引き延ばされていた。
そんなある日、婚約者と出かける約束をしていたヴィクトリアは、待ち合わせの場所に向かう。しかし、相手は来ておらず、当日に約束を反故されてしまった。
そんなヴィクトリアを見ていたのは、ひとりの男性。
彼もまた、婚約者に約束を当日に反故されていたのだ。
ヴィクトリアはなんとなく親近感がわき、彼とともにカフェでお茶をすることになった。
それがまさかの事態になるとは思いもよらずに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる