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46.両想い
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帰寮したアレクシアは真っ先にリリアンとレティシアを呼び出して週末の出来事をかいつまんで報告をした。
リリアンは王宮であの後、都合が悪くなったと言われて結局テオドール王子とは会わずに帰ったらしい。
「おめでとう! 望みが叶って良かったわね」
「好きな人と結婚出来るって羨ましいわ……、おめでとうアレク!」
報告をすると二人は自分の事のように喜んでくれた、本当にいい友達がいて幸せだ。
「ありがとう2人共、まだ陛下の許可が出て無いから正式な婚約はまだだけどね」
3人がキャッキャと戯れている部屋の隅では、リリアンのメイドのミラとレティシアのメイドのマリーが固まっていた。
ギギ……と音がしそうなくらいぎこちない動きでニコルに信じられないと物語る視線を向けると、ニコルは神妙な顔で頷いた。
正直言ってニコルもこの話を聞いた時には信じられなかったが、話しているアレクシアの笑顔があまりにも幸せそうで反対などとは言えなかった。
メイド仲間も何故セザール様じゃないのか、セザール様はアレクシアお嬢様の事が絶対好きな筈だと語り合った程だ。
結局アレクシアお嬢様が幸せならばという結論で一致団結したが。
そして翌日登校時間になったのでいつものようにオーギュストとの待ち合わせ場所に行くと、マクシミリアンも共に居てアレクシアは驚いたが、すぐに嬉しそうな笑顔を見せる。
「おはようございます、マックス、オーギュ兄様」
「「おはよう、アレク」」
「あーあ、マックスが居ると私は2番目に格下げになってしまうんだね……」
オーギュストがわざとらしく嘆くとアレクシアが焦って反論した。
「ち、違うわ、格下げとかじゃないもの! オーギュ兄様はずっと私の大切なお兄様なんだから!」
「ふっ、くくくっ、冗談だよ。でもありがとう、私もアレクが大切だよ」
「もうっ、そんな意地悪するなんて……」
わかりやすく怒っていると頬を膨らませてジロリと睨んだが、身長差のせいでただの上目遣いになっている。
オーギュストはクスクス笑いながら宥めるようにアレクシアの頭を撫でた。
「オーギュ、その茶番は俺にヤキモチを焼かせたくてやってるのか?」
「あはは、バレたか」
(ふぉぉ~! マックスが私の為にヤキモチ!? ちょっと拗ねとるマックスが尊い! イケメンが戯れる姿らぁ朝から眼福やわぁ)
実の所テオドール王子が王宮での事で何か言いに来ないかと警戒していたアレクシアだったが、朝からの幸せタイムのお陰で忘れる事ができた。
そして社会科の授業で現在の社会情勢の話をしていた時に隣国の11歳になる王女が将来の婿を探しており、テオドール殿下が候補に上がっていると言った。
(もしかして……、テオドール王子があんな行動起こしたのってこの事が関係しとるんかなぁ……。会った事も無い他国の王女の元へ婿入りさせられるかもしれんって聞いて焦ったんやろか。せやから私とリリアン別々に待たせて2人のどっちかと婚約しようとしたんやな)
アレクシアはどちらでもいいから婚約しようとしたと思っており、リリアンがアレクシアの警戒を解くために呼ばれただけだとは微塵も思っていなかった。
これも前世で色恋関係に免疫が無かった弊害だろう、兄の友人達から誕生日プレゼントだと大きめの箱を差し出された時は一瞬キュンとしかけたが、目の前で開けられた箱にはオナラが仕込まれていて臭がる姿を大爆笑されたら恋心なんて芽生えよう筈もない。
そういう意味では相手が美形のマクシミリアンとはいえ恋をした事が奇跡と言える。
そして昼休み、いつもの様に四阿で昼食を摂るのだが、今まではオーギュストを挟んでコの字、マクシミリアンとアレクシアが向かい合わせで座っていたが、今日はアレクシアが勇気を出してマクシミリアンの隣に座った。
マクシミリアンは一瞬驚いたが、すぐに嬉しそうに微笑んだ。
その様子にアレクシアもホッとして顔を見合わせて微笑み合っているとオーギュストが咳払いをした。
「ンンッ、何だか私はお邪魔のようだね?」
「そんな事ないわ! 居てくれなきゃ……2人きりなんて緊張しちゃうし…」
言っている途中で照れてポソポソと小声で言うアレクシアの姿にマクシミリアンは片手で目元を覆ってプルプルしている。
そして真剣な顔でオーギュストに訴えた。
「そうだぞ、オーギュが居てくれないと……。こんなに可愛いアレクと2人きりなんて……俺はまだラビュタン侯爵に殺されたくないからな」
何気に親友がムッツリスケベだと理解しているオーギュストは、ジト目をマクシミリアンに向けた。
ちなみにこの時アレクシアは「可愛いアレク」という言葉に舞い上がってその後の言葉を聞いていない。
オーギュストは可愛いと言われただけでこんなに照れている純真な妹はマクシミリアンの、というか、男の欲というものを知った時にショックを受けないか心配になった。
オーギュストはそんなアレクシアが対象が自分で無ければ大抵の性癖は大らかに受け止める度量を持っていると、遠い将来知る事になる。
リリアンは王宮であの後、都合が悪くなったと言われて結局テオドール王子とは会わずに帰ったらしい。
「おめでとう! 望みが叶って良かったわね」
「好きな人と結婚出来るって羨ましいわ……、おめでとうアレク!」
報告をすると二人は自分の事のように喜んでくれた、本当にいい友達がいて幸せだ。
「ありがとう2人共、まだ陛下の許可が出て無いから正式な婚約はまだだけどね」
3人がキャッキャと戯れている部屋の隅では、リリアンのメイドのミラとレティシアのメイドのマリーが固まっていた。
ギギ……と音がしそうなくらいぎこちない動きでニコルに信じられないと物語る視線を向けると、ニコルは神妙な顔で頷いた。
正直言ってニコルもこの話を聞いた時には信じられなかったが、話しているアレクシアの笑顔があまりにも幸せそうで反対などとは言えなかった。
メイド仲間も何故セザール様じゃないのか、セザール様はアレクシアお嬢様の事が絶対好きな筈だと語り合った程だ。
結局アレクシアお嬢様が幸せならばという結論で一致団結したが。
そして翌日登校時間になったのでいつものようにオーギュストとの待ち合わせ場所に行くと、マクシミリアンも共に居てアレクシアは驚いたが、すぐに嬉しそうな笑顔を見せる。
「おはようございます、マックス、オーギュ兄様」
「「おはよう、アレク」」
「あーあ、マックスが居ると私は2番目に格下げになってしまうんだね……」
オーギュストがわざとらしく嘆くとアレクシアが焦って反論した。
「ち、違うわ、格下げとかじゃないもの! オーギュ兄様はずっと私の大切なお兄様なんだから!」
「ふっ、くくくっ、冗談だよ。でもありがとう、私もアレクが大切だよ」
「もうっ、そんな意地悪するなんて……」
わかりやすく怒っていると頬を膨らませてジロリと睨んだが、身長差のせいでただの上目遣いになっている。
オーギュストはクスクス笑いながら宥めるようにアレクシアの頭を撫でた。
「オーギュ、その茶番は俺にヤキモチを焼かせたくてやってるのか?」
「あはは、バレたか」
(ふぉぉ~! マックスが私の為にヤキモチ!? ちょっと拗ねとるマックスが尊い! イケメンが戯れる姿らぁ朝から眼福やわぁ)
実の所テオドール王子が王宮での事で何か言いに来ないかと警戒していたアレクシアだったが、朝からの幸せタイムのお陰で忘れる事ができた。
そして社会科の授業で現在の社会情勢の話をしていた時に隣国の11歳になる王女が将来の婿を探しており、テオドール殿下が候補に上がっていると言った。
(もしかして……、テオドール王子があんな行動起こしたのってこの事が関係しとるんかなぁ……。会った事も無い他国の王女の元へ婿入りさせられるかもしれんって聞いて焦ったんやろか。せやから私とリリアン別々に待たせて2人のどっちかと婚約しようとしたんやな)
アレクシアはどちらでもいいから婚約しようとしたと思っており、リリアンがアレクシアの警戒を解くために呼ばれただけだとは微塵も思っていなかった。
これも前世で色恋関係に免疫が無かった弊害だろう、兄の友人達から誕生日プレゼントだと大きめの箱を差し出された時は一瞬キュンとしかけたが、目の前で開けられた箱にはオナラが仕込まれていて臭がる姿を大爆笑されたら恋心なんて芽生えよう筈もない。
そういう意味では相手が美形のマクシミリアンとはいえ恋をした事が奇跡と言える。
そして昼休み、いつもの様に四阿で昼食を摂るのだが、今まではオーギュストを挟んでコの字、マクシミリアンとアレクシアが向かい合わせで座っていたが、今日はアレクシアが勇気を出してマクシミリアンの隣に座った。
マクシミリアンは一瞬驚いたが、すぐに嬉しそうに微笑んだ。
その様子にアレクシアもホッとして顔を見合わせて微笑み合っているとオーギュストが咳払いをした。
「ンンッ、何だか私はお邪魔のようだね?」
「そんな事ないわ! 居てくれなきゃ……2人きりなんて緊張しちゃうし…」
言っている途中で照れてポソポソと小声で言うアレクシアの姿にマクシミリアンは片手で目元を覆ってプルプルしている。
そして真剣な顔でオーギュストに訴えた。
「そうだぞ、オーギュが居てくれないと……。こんなに可愛いアレクと2人きりなんて……俺はまだラビュタン侯爵に殺されたくないからな」
何気に親友がムッツリスケベだと理解しているオーギュストは、ジト目をマクシミリアンに向けた。
ちなみにこの時アレクシアは「可愛いアレク」という言葉に舞い上がってその後の言葉を聞いていない。
オーギュストは可愛いと言われただけでこんなに照れている純真な妹はマクシミリアンの、というか、男の欲というものを知った時にショックを受けないか心配になった。
オーギュストはそんなアレクシアが対象が自分で無ければ大抵の性癖は大らかに受け止める度量を持っていると、遠い将来知る事になる。
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