もふもふは魔王城から逃げられない

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体型の変化

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回し車が楽しいと思うのも、2、3回やれば、もういーかと思ってきた。だって、しんどい。しんどくて、お腹すいて、ストレスで、食べる。

太った体を急に動かしたからか、あちこち痛いし。

そして、これ。これが一番大事なことだけど、お菓子が減ったのだ。目に見えて、少なくなった。
お菓子職人に目で訴えても、気づかないフリをしている。

そもそも、私がここにいるのは、美味しいお菓子をたくさん食べて、フワッフワのベッドに寝るためだ。

お菓子がなくなってしまったら、意味がないのでは?

そうよ、そう!肝心なことをわすれていた。ここには囚われたのだったわ。私の意思じゃないの。

リスは檻から出ようとして、またも気がついた。

ああ、そうか。私、今太りすぎて、外に出られなかったのだった…

どう転んでも痩せなくちゃならない。

はぁ、とリスは何回目かのため息をついた。

リスは檻の中にいるのが、漸く飽きてきた。お菓子も前ほど美味しいと思わない。

自称魔王の男は尻尾をもふもふしにくるだろう。回し車以外の何か面白いものが欲しいなー、と言えば持ってきてくれるかも。

何か、何がいいかな。

うーん、とうなっていると、自称魔王が来た。

「なんだ、檻からでたいのか。」
じっと扉とリスを見比べる。
「扉からは無理そうだな。」
うんうん。
「魔王城から外に出ない、と約束するなら、檻からだしてやる。」
リスは期待の目をして大きく頷いた。

魔王は何でもないように、指を鳴らすと、檻の扉が大きくなった。

「これなら今のお前でも出られるだろう。」
リスは驚いて、後ろに倒れそうになった。危ない危ない。後ろに倒れたら最後、だれも起き上がらせられないから。

リスは最近は眠るときも、起き上がりにくいから、完全には寝る態勢を取らないようにしていた。
いわば、座るような格好で、寝ていたのだ。

2週間ぶりに、檻の外に出ると、魔王が横にいて、魔王城案内ツアーが始まった。

広い城内を歩くだけで、ダイエットできそうである。回し車みたいに景色がかわらないのよりも、景色が変わる方が楽しい。

リスは最終的にキッチンに行くことと、途中で本物の魔王様に関する情報を手に入れようと決意した。

そして、キッチンに、新作のお菓子があればそれも貰ってこようとしていた。

情報はあまり集められなかったが、
キッチンで新しいお菓子を持ってくることができた。

案内をしている魔王に見つからないように持ってきたので、気づかないうちに食べなければ。

直接は言わないが、ダイエットの必要を仄めかされている身として、新作のお菓子を盗んで食べた、と知れたら…

リスがお菓子にかぶりついた瞬間、ドアが開き、ニンマリ笑った魔王と目が合った。







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