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いじめ
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三年前、とある中学校でいじめられている生徒がいた。
「よう九美、今日もあたし達と一緒に遊ぼうぜ」
1人の女子が言うと、2人、3人と集まって、
「ねえ九美さ~、また靴洗ってくんな~い?」
「じゃあ、あたしのも」
「あたしのも」
「えっ······どうしてあたしが」
「はいーっ、小声で聞こえないんですけど~、じゃっ、お願いね」
中学校に入ってから九美は、すぐにいじめられていたのだ。
なにを言われても恥ずかしくて、話すことの出来ない性格がいじめの対象として狙われてしまい、更に引っ込み思案なため親友と呼べる友達もいない、心配や迷惑をかけたくないと親や先生にも言えず。
そんな中たまに九美を見かけては話してくれる1つ上の先輩がいた。
「ねえっ、そこのあなた」
九美が振り向き話しかけてきたのは、
「あなた大丈夫?」
中学2年の木村 秋だった。
「大丈夫って?」
「いやあなた、そんなに靴持って変だと思わない?」
九美はいじめっ子の靴を袋にいれて両手で持っていたのを見られ、
「これは、その······」
「片方持ってあげるわよ」
「けっ、結構です」
せっかく声をかけてくれたが恥ずかしくて走って帰ろうとしたが、
「あ、転けた」九美は転ける。
――結局、秋に持ってもらい、
「あの~、家までありがとう」
「うん、あ、そういえば名前言い忘れてた、あたし木村 秋、あなたの名前は?」
「あ、あたしは······遠藤 九美、です」
「へ~、九美ちゃんね、じゃあね九美ちゃん」
「うん······」
この出会いををきっかけに秋は九美を見かけると、話しかけるようになっていく。なのでいじめられて嫌になっても、九美に秋が話しかけることが九美の心の拠り所になっていたのかもしれない。だが、その関係も秋が中学卒業とともになくなり、再びいじめにあう。帰りにいじめっ子の靴を持つが、もう秋はいない。九美はまた1人に戻る······。
「ううっ」
そして九美は泣いてしまう。
これまでの、秋という心の支えがなくなりいじめと寂しさに耐えられなくなった。家でスマホを手に取りLINEを秋と交換はしていたが、自分のことで秋にLINEをすることが恥ずかしく送れず、そしてまた次の日、次の日といじめにあい、
「······どうしてあたしだけ······あたしが弱いから······あたしが」
悲しみが憎しみへと変わっていく······。
放課後廊下で、
「おい九美、今日も――おいっ、聞いてんのかっ!」
壁に寄り添っていた九美は頭をゆっくり上げて蛇のように睨みつけ、
「······うるさい」
「あん、あんた何言ってるのかわかってんのか、おいっ!」
「うるせえって言ってんだよーっ!」
大声で言い返す。
「だっ、誰に言ってんだ!」
相手は九美の胸ぐらを掴むと九美も相手の胸ぐらを掴み、
「はっ離せよ、コラッ!」
右足で左太ももに蹴りをくらうが、
「いてーな、オラーッ!」
相手の腹におもいっきり蹴り返す。
「痛っ、なんなのよ、もーっ!」
びびったのか恐がった相手はお腹を抑えて逃げた。
散々いじめられてきた九美の中で、湧き出てくる達成感が気持ち良く感じ、
「······フフッ、ほうらやっぱり······あたしが弱いから······そうよ、これよ、これなのよっ!」
そう自分に言い彼女は笑った。
この日から九美は紙を金髪に染めてどんどん容赦が変化していく。
まるで弱い自分を覆い隠すように······。
「よう九美、今日もあたし達と一緒に遊ぼうぜ」
1人の女子が言うと、2人、3人と集まって、
「ねえ九美さ~、また靴洗ってくんな~い?」
「じゃあ、あたしのも」
「あたしのも」
「えっ······どうしてあたしが」
「はいーっ、小声で聞こえないんですけど~、じゃっ、お願いね」
中学校に入ってから九美は、すぐにいじめられていたのだ。
なにを言われても恥ずかしくて、話すことの出来ない性格がいじめの対象として狙われてしまい、更に引っ込み思案なため親友と呼べる友達もいない、心配や迷惑をかけたくないと親や先生にも言えず。
そんな中たまに九美を見かけては話してくれる1つ上の先輩がいた。
「ねえっ、そこのあなた」
九美が振り向き話しかけてきたのは、
「あなた大丈夫?」
中学2年の木村 秋だった。
「大丈夫って?」
「いやあなた、そんなに靴持って変だと思わない?」
九美はいじめっ子の靴を袋にいれて両手で持っていたのを見られ、
「これは、その······」
「片方持ってあげるわよ」
「けっ、結構です」
せっかく声をかけてくれたが恥ずかしくて走って帰ろうとしたが、
「あ、転けた」九美は転ける。
――結局、秋に持ってもらい、
「あの~、家までありがとう」
「うん、あ、そういえば名前言い忘れてた、あたし木村 秋、あなたの名前は?」
「あ、あたしは······遠藤 九美、です」
「へ~、九美ちゃんね、じゃあね九美ちゃん」
「うん······」
この出会いををきっかけに秋は九美を見かけると、話しかけるようになっていく。なのでいじめられて嫌になっても、九美に秋が話しかけることが九美の心の拠り所になっていたのかもしれない。だが、その関係も秋が中学卒業とともになくなり、再びいじめにあう。帰りにいじめっ子の靴を持つが、もう秋はいない。九美はまた1人に戻る······。
「ううっ」
そして九美は泣いてしまう。
これまでの、秋という心の支えがなくなりいじめと寂しさに耐えられなくなった。家でスマホを手に取りLINEを秋と交換はしていたが、自分のことで秋にLINEをすることが恥ずかしく送れず、そしてまた次の日、次の日といじめにあい、
「······どうしてあたしだけ······あたしが弱いから······あたしが」
悲しみが憎しみへと変わっていく······。
放課後廊下で、
「おい九美、今日も――おいっ、聞いてんのかっ!」
壁に寄り添っていた九美は頭をゆっくり上げて蛇のように睨みつけ、
「······うるさい」
「あん、あんた何言ってるのかわかってんのか、おいっ!」
「うるせえって言ってんだよーっ!」
大声で言い返す。
「だっ、誰に言ってんだ!」
相手は九美の胸ぐらを掴むと九美も相手の胸ぐらを掴み、
「はっ離せよ、コラッ!」
右足で左太ももに蹴りをくらうが、
「いてーな、オラーッ!」
相手の腹におもいっきり蹴り返す。
「痛っ、なんなのよ、もーっ!」
びびったのか恐がった相手はお腹を抑えて逃げた。
散々いじめられてきた九美の中で、湧き出てくる達成感が気持ち良く感じ、
「······フフッ、ほうらやっぱり······あたしが弱いから······そうよ、これよ、これなのよっ!」
そう自分に言い彼女は笑った。
この日から九美は紙を金髪に染めてどんどん容赦が変化していく。
まるで弱い自分を覆い隠すように······。
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