ロボット先生

ヒムネ

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新しい友達

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 そして修学旅行の11月27日、九美はロボット先生に見送られて京都へと旅立った。

 生徒を見送り終わると、
「ロボット先生に大井先生、校長が呼んでいます」
「そうですか、分かりました――」

 ――4日後、修学旅行から帰ってきた九美が秋にLINEで、
「先輩、行って良かったです」
 早速LINEが返ってきた。
「良かった、来週また学校で話そう」
 そう返して――。

 12月3日昼休みに秋とパールは教室で九美を待っていると、
「先輩!」
「九美、1週間ぶりね。でっ、どうだった?」
「知リタイ」
 そう言われて彼女は京都の名物や観光スポットなどを楽しそうに話す。

「――舞妓さんが綺麗で~」
「お~い、九美っ」高弘が来て、

「何か二人がお前のこと呼んでるぞ」

「二人、先輩ちょっと」
「何々、高弘も行かないの?」
「女ばっかりの所になんか行かねえよ」
「ふ~ん」秋とパールは教室を出ると、

「九美さんやっぱり三年生のところにいたんですね」

「噂通りでしょ」
 緊張している女の子とふくよかな女の子。

「言ってくれれば良かったのに」
「九美、この子達って」
「あたしの、友達」
「松井 千里で~す」
「な、中村 唯安です」
 秋とパールは自己紹介すると、
「あっ!」
 何かに気が付いた。

「お寿司屋さ~ん!」
「そうだっ、『ヘイ、オマチッ』の人だ」
 文化祭の時にパールの寿司屋に来て知っていたのだ。
 そのことに喜んで、

「ヘイ、オマチ~」

「モノホンだ~モノホン~」

「あたしが話すね」と九美が出会いを話す。
 唯安とは京都でたまたまグループが一緒で仲良くなって、千里は~······道に迷ってるのを偶然見つけた流れで友達になる。

「そうなの、あたしが色々お店回って道迷っちゃって、そこに~九美っちがいて助かったの、九美っちっていい人よね~」
「ちょちょっと、あたしはたまたま」
 九美は顔を真っ赤にして照れていた。
 その姿を見た秋は少し寂しい気持ちがしたが、
「九美、ロボット先生と話したら?」

「うん、そうする」二人の紹介で昼休みが終わる――。

 言われた通り、九美はロボット先生に京都のこと、その事によって友達が出来たことを話す。
「――ということで二人とその、友達になったっていうか」
「素晴らしいことじゃないですか、九美さんの優しさが人を惹き付けたんですね、それでどの人と――」
 すると、

「ロボット先生、会議です」

「分かりました。すいませんね九美さん、また聞かせてください」
「いっいえっ、あたしはこれで」
 九美は席を立ち、
「お疲れ様でした」
「ロボット先生、また明日」
 そう言って帰ったが最近会議に行くことが増えたロボット先生だった――。
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