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無茶しないでね
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「――おらっ、どうした、おれの気が変わっちまうぜ?」
「くう、塩波」
「ははっ、苦しめ苦しめ、闇の業界のボスだったおれもてめぇのせいで笑いもんになっちまった······許せねぇ、ゆるせねぇんだよマイティ·レディッ!」
「······悪は決して栄えさせない」
「んじゃ、とっととその正義とやらで脱げ、それがいまこの場の正義、だろ? はははははっ」
マイティ·レディはか弱き人々を護ってくれました。そんなヒーローを悩ませるなんて最低です、許せません。
「はやくしろっ!」
「く······わかった」
マイティ·レディが仮面を脱ごうとした時に、
「どわぁああ~っ!」
「よしなさいっ、吉田先生ーっ!」
「なに······あの赤マスク、構わねぇ、そいつを撃てーっ!」
「やめろーっ!」
バキュン······。
『――幼稚園を襲った犯行グループのボス、塩波 克彦とその仲間の3人を現行犯で逮捕しました』
ポチッ、
「よかった~、あ痛たたたっ」
わたし生きてました。撃たれたところは左胸の脇あたりを掠めた程度でした。それでもいまは入院、むちゃをした為にみんなに怒られてばっかりで······ヒーローって大変ですね。
ガチャッ、
「ん?」誰でしょう、親や知り合いとはもうあったから、忘れ物でしょうか。
「マイティ·レディ、無茶した幼稚園先生の病院へ参上」
「マイティ·レディ~ッ!」
な、ななんと私の目の前に強く美しいマイティ·レデイが―、
「あ、あ······」
なんといっていいやら~、
「フフッ、どうしたの?」
「あ、あのっ、サインください」
「いいわよ」
腰を下ろして描いてくれて、な、ななんとここでマイティ·レディのサ、サインを貰っちゃいました。退院したら子どもたちに自慢したいです。
「ありがとうございましたマイティ·レディ」
「······どうして無茶したの、生きてたからよかったけど、へたすると死んでたわ」
「すいません。私、あの赤いマスクを被っていたらなんか子どもたちの期待なこたえたくなっちゃって」
「期待?」
「はい、私も園児たちもみんなマイティ·レディ大好きで、そんなときに幼稚園を襲ってきた黒ずくめから子どもたちを護りたくて······それで」
「そう」
「それで、赤いマスクしたら勇気が湧いて変身ヒーローは諦めないからやれるって」
でも、やっていいことじゃない。
「それがあの、タコさん?」
「は、はいタコサン·ウインナーです······あれ、ソーセージだったかな~、必死だったので忘れました」
「フフッ、必死だったわけか」
立ち上がるマイティ·レディ、
「すいません」
「······心配してる」
「え?」
「子どもたちは、みんな吉田先生のことを心配していたわ、泣いてた子もいたけっけか」
「え、え、みんな~」
なんだか、すごくうれしい。
「あなたの命はもう一つじゃない、多くの園児の魂がこもってる」
「はい」
「だから、あまり無茶はしてはダメよ」
「はいっ、ありがとうマイティ·レディ」
「いい返事、それじゃ園児たちと一緒にネットで応援してね、じゃあ」
マイティ·レディは帰っていきました。ネットのヒーローが実在したのは驚いたけど、きれいだった~。そして私も早く退院して園児にいっぱいお話したいです。だから頑張って寝ます、ぐ~······。
あ、そういえば、知恵先生は幼稚園を辞めるそうです。もったいないと思うんですが仕方ないですよね、それぞれ人には事情がありますから······ぐ~。
お・わ・り
「くう、塩波」
「ははっ、苦しめ苦しめ、闇の業界のボスだったおれもてめぇのせいで笑いもんになっちまった······許せねぇ、ゆるせねぇんだよマイティ·レディッ!」
「······悪は決して栄えさせない」
「んじゃ、とっととその正義とやらで脱げ、それがいまこの場の正義、だろ? はははははっ」
マイティ·レディはか弱き人々を護ってくれました。そんなヒーローを悩ませるなんて最低です、許せません。
「はやくしろっ!」
「く······わかった」
マイティ·レディが仮面を脱ごうとした時に、
「どわぁああ~っ!」
「よしなさいっ、吉田先生ーっ!」
「なに······あの赤マスク、構わねぇ、そいつを撃てーっ!」
「やめろーっ!」
バキュン······。
『――幼稚園を襲った犯行グループのボス、塩波 克彦とその仲間の3人を現行犯で逮捕しました』
ポチッ、
「よかった~、あ痛たたたっ」
わたし生きてました。撃たれたところは左胸の脇あたりを掠めた程度でした。それでもいまは入院、むちゃをした為にみんなに怒られてばっかりで······ヒーローって大変ですね。
ガチャッ、
「ん?」誰でしょう、親や知り合いとはもうあったから、忘れ物でしょうか。
「マイティ·レディ、無茶した幼稚園先生の病院へ参上」
「マイティ·レディ~ッ!」
な、ななんと私の目の前に強く美しいマイティ·レデイが―、
「あ、あ······」
なんといっていいやら~、
「フフッ、どうしたの?」
「あ、あのっ、サインください」
「いいわよ」
腰を下ろして描いてくれて、な、ななんとここでマイティ·レディのサ、サインを貰っちゃいました。退院したら子どもたちに自慢したいです。
「ありがとうございましたマイティ·レディ」
「······どうして無茶したの、生きてたからよかったけど、へたすると死んでたわ」
「すいません。私、あの赤いマスクを被っていたらなんか子どもたちの期待なこたえたくなっちゃって」
「期待?」
「はい、私も園児たちもみんなマイティ·レディ大好きで、そんなときに幼稚園を襲ってきた黒ずくめから子どもたちを護りたくて······それで」
「そう」
「それで、赤いマスクしたら勇気が湧いて変身ヒーローは諦めないからやれるって」
でも、やっていいことじゃない。
「それがあの、タコさん?」
「は、はいタコサン·ウインナーです······あれ、ソーセージだったかな~、必死だったので忘れました」
「フフッ、必死だったわけか」
立ち上がるマイティ·レディ、
「すいません」
「······心配してる」
「え?」
「子どもたちは、みんな吉田先生のことを心配していたわ、泣いてた子もいたけっけか」
「え、え、みんな~」
なんだか、すごくうれしい。
「あなたの命はもう一つじゃない、多くの園児の魂がこもってる」
「はい」
「だから、あまり無茶はしてはダメよ」
「はいっ、ありがとうマイティ·レディ」
「いい返事、それじゃ園児たちと一緒にネットで応援してね、じゃあ」
マイティ·レディは帰っていきました。ネットのヒーローが実在したのは驚いたけど、きれいだった~。そして私も早く退院して園児にいっぱいお話したいです。だから頑張って寝ます、ぐ~······。
あ、そういえば、知恵先生は幼稚園を辞めるそうです。もったいないと思うんですが仕方ないですよね、それぞれ人には事情がありますから······ぐ~。
お・わ・り
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