ヒーローに憧れた幼稚園の先生がヒーローになって悪とたたかいます!

ヒムネ

文字の大きさ
4 / 5

スーパーヒーロー

しおりを挟む
 この声は、私が子どもたちに教えられた時に聞いた声。

「せんせい、うえ」


「マイティ·レディ、清き幼稚園に参・上」


 幼稚園の屋根の上にスカイブルーのマントと顔の上半分を仮面で隠し、革ジャン姿は紛れもない私たちが知っているマイティ·レディでした。

「ドローンッ」

「バカめっ格好の餌食だっ!」

「フフッ、シャイニング·バードッ」

「ピストルキケン、ピストルキケン」

 そう言ってシャイニング·バードは目からレーザーを出し長身の黒ずくめの銃に、

「あちっ、と、溶かしやがった!」

「くっ!」っと驚いた黒ずくめの女性が目をそらしている空きに、

 ドローンから素早く降りて地面に着地、

「ガンウィップッ」

 銃にオートアンカーが掴み奪い取りました。

「し、しまったっ、てんめぇーっ」

 怒って殴りかかる黒ずくめの女性に援護のように長身の黒ずくめもマイティ·レディに向かっていきました。

「や、やった」

「吉田先生、今のうちに」

「内田先生、はい」


「――てめぇ、オラーッ!」

 激しく殴りかかっていましたが、ネットで観ていたとおり華麗に避けていました。

 拳を受け流し掴み、

「はぁぁーっ」

 ドカッと黒ずくめ女性を大木に激突させました、カッコイイ、

「うあ······」

 痛みでしょうか、うなだれている間にドカッともう一人の長身の黒ずくめの男性を手のひらで大木に激突、その人も苦しそうです。

「よかったですね、吉田先生」

「は、はい!」


「へへっ、待ってたぜマイティ·レディ」

「探したわよ」

「へっへっへっ、覚えててくれたかよ」

 黒ずくめのボスが黒マスクをマイティ·レディに向かって脱ぐと、

塩波しおなみ 克彦かつひこ

「こっちは前回てめぇにやられて散々だったぜ」

「そう、じゃあとは牢獄で半生を生きるといいわ」

 そうですっ、マイティ·レディに勝てるわけがありません。マイティ·レディが足を一歩進むと、

「ははっ、勝ったきでいやがる」

「この状況であなたに勝ち目はなくてよ」

 塩波さんがニヤリとして指をパチンとしたら、後ののワゴン車からもう一人の太った黒ずくめと、なんと人質の女性。

「塩波っ、きさまっ」

「おれぁなぁ、幼稚園なんざどうでもよかったんだよ、てめぇをぶっ殺せればなぁ~」

 これはピ~ンチ、

「マイティ·レディ、てめぇがなにかしてみろ、人質の頭はビチャだぜ」

「くう~っ」

 ピーポー、ピーポーとパトカーも、でも、手を出せません。

「······どうすれば人質を解放する?」

「くっくっくっ、もうオレもこれじゃ助かりゃしねえ」

「ま、まてっ、人質には手を出すなっ」

 人質の方をニヤリと一度向きまたマイティ·レディ向きなおすと、

「その仮面を脱げっ、そして服も全部脱ぎ捨てて恥ずかしめっ······それが条件だっ!」

 女性であるマイティ·レディにそんな酷いことを······そりゃ女性の私も見てみたいけど、ノーノーノーッてよく見ると塩波さんと太った黒ずくめはマイティ·レディしか見ていない、それなら。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

処理中です...