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子どもたちのため
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「――吉田先生、吉田先生っ」
「内田先生、ご無事でよかったです」
「吉田先生どうしてあんな······え~っと、
ふ、不思議なことを~」
「は、ははっ······バカですよね、はは」
結局わたしは溝うちをパンチされて内田先生とともにあっさり捕まり、さらには男の子一人と女の子一人と一緒に人質にされてしまいました。
最低です。私は状況を悪化させただけで、人質にまでなってしまうなんて、感情的になってしまって······おとなしくしてればよかったのに。
頭お下げると泣きたくなりました、だけどすぐ隣で、
「ぐすっぐすっ······」
「ウエノくん」
「よじだせんせい、たすけて、ぐすっ」
なんと胸の痛いことか、この子たちはいま恐怖というモノを体験してしまっている。いっしょう心に傷を残してしまうであろう体験を。
「だいじょうぶですよウエノくん」
「せんせー」
「このタコサン·ソーセージにまかせなさい!」
「タコさん······ソウセージ?」
いまは悔やんでる場合ではありません。この美しく純粋な子たちを救うのはこの私、タコサン·ソーセージしかいないのですから······ウインナーよりは良いネーミングなはず。
幸運なことに手は自由なので、今度はズバリッ、銃を奪いますっ。
私たちはいま門の近くに2人の黒ずくめに囲まれています。外には黒いワゴン車が、あそこに入れられるのでしょうか。
キョロキョロしている黒ずくめ達、なんとか弱そうな人はいないかと思っていると、
「もう少しで警察がくるわね」
一人女性のような声、あの人に体当りして上手く盗めば、でも失敗すれば······。
「せんせい、おしっこ」
「エヒメちゃん······」
怖くて震えてトイレに行きたくなったのでしょう、悩んでる暇はないようです。
「――ボス、こいつらは」
「まぁまて、そいつらは交渉するための大切な人質だ」
ボス? かすかにお爺さんのような声に聴こえます。
「警察も人質がいりゃ手出しはできねえ」
ボスの声には顔を黒いワゴン車に顔を向ける2人、それと一人の私にお腹を殴った長身の黒ずくめは男の内田先生をとくに警戒しているのか、たまにみてます。つまりチャンスは彼らがボスと話すタイミング······。
「しかしボスの執念は恐ろしいわね」
「あの人にも誇りがあんのさ」
「わかってるわよ、ったく」
気を緩めた瞬間、
「やぁあああーっ!」
「吉田先生っ!」
黒ずくめの女の人に体当たり、
「この変なヤローっ!」
でも彼女はすぐ体制を立て直しました。
「てめぇっ、ぶち殺すっ!」
「まっ、まってっ!」
カチャッ、私はそう言って奪った銃を構えたのです。
「み、みんなを解放して、で、出ていってください」
カチャ、銃を構えました長身の黒ずくめ、
「銃を捨てろ、さもなくば撃つ」
「撃てっ、撃っちまえあのマスク女をっ!」
黒ずくめの女性は私に盗まれて誇りが傷ついたのか鬼の形相です。その怖さに子どもたちも泣き出しました。
「ほ、ほんとに撃ちますよ、うう、撃つからっ」
バキュンッ、銃声が幼稚園に響いた。
「キャッ」
私が引鉄を弾いたわけでも、長身の黒ずくめでもなく黒いワゴン車から出てきたボス呼ばれているおじいちゃんでした。
銃が宙を舞うと黒ずくめの女性はすかさず、私を地面に倒し背中に足を乗せ、左腕も掴まれ、
「サンキューッ、ボスッ」
「ったく面倒かけさせやがって」
私の後頭部に銃が。
「残念だったわね、マスクちゃん」
「あう、う~」
「泣いてんのか? なら正解だね~、あんたはあたしを怒らせた」
もう、おしまいです。この体制だと腕は痛いし背中に乗られてなんにもできない。
「吉田先生ーっ!」
「お前も動くな」
内田先生すいません。そしてウエノ君、エヒメちゃん、あなた達を無事に両親に届けたかったごめんなさい。それとお父さんお母さんこんなバカな娘だったけど生んでくれて、ありがとう。
私にはもう死を覚悟しました。
パタパタパタッ、
「ヒトゴロシー、ヒトゴロシー、イケナイ、イケナイッ」
鳥の······声?
「なんだこの白い鳥、邪魔だ」
バキュンッ、バキュンッと長身の黒ずくめが撃ったよう。そして天から声が、
「どんなご時世だろうとも、悪を栄えさせはしない」
「内田先生、ご無事でよかったです」
「吉田先生どうしてあんな······え~っと、
ふ、不思議なことを~」
「は、ははっ······バカですよね、はは」
結局わたしは溝うちをパンチされて内田先生とともにあっさり捕まり、さらには男の子一人と女の子一人と一緒に人質にされてしまいました。
最低です。私は状況を悪化させただけで、人質にまでなってしまうなんて、感情的になってしまって······おとなしくしてればよかったのに。
頭お下げると泣きたくなりました、だけどすぐ隣で、
「ぐすっぐすっ······」
「ウエノくん」
「よじだせんせい、たすけて、ぐすっ」
なんと胸の痛いことか、この子たちはいま恐怖というモノを体験してしまっている。いっしょう心に傷を残してしまうであろう体験を。
「だいじょうぶですよウエノくん」
「せんせー」
「このタコサン·ソーセージにまかせなさい!」
「タコさん······ソウセージ?」
いまは悔やんでる場合ではありません。この美しく純粋な子たちを救うのはこの私、タコサン·ソーセージしかいないのですから······ウインナーよりは良いネーミングなはず。
幸運なことに手は自由なので、今度はズバリッ、銃を奪いますっ。
私たちはいま門の近くに2人の黒ずくめに囲まれています。外には黒いワゴン車が、あそこに入れられるのでしょうか。
キョロキョロしている黒ずくめ達、なんとか弱そうな人はいないかと思っていると、
「もう少しで警察がくるわね」
一人女性のような声、あの人に体当りして上手く盗めば、でも失敗すれば······。
「せんせい、おしっこ」
「エヒメちゃん······」
怖くて震えてトイレに行きたくなったのでしょう、悩んでる暇はないようです。
「――ボス、こいつらは」
「まぁまて、そいつらは交渉するための大切な人質だ」
ボス? かすかにお爺さんのような声に聴こえます。
「警察も人質がいりゃ手出しはできねえ」
ボスの声には顔を黒いワゴン車に顔を向ける2人、それと一人の私にお腹を殴った長身の黒ずくめは男の内田先生をとくに警戒しているのか、たまにみてます。つまりチャンスは彼らがボスと話すタイミング······。
「しかしボスの執念は恐ろしいわね」
「あの人にも誇りがあんのさ」
「わかってるわよ、ったく」
気を緩めた瞬間、
「やぁあああーっ!」
「吉田先生っ!」
黒ずくめの女の人に体当たり、
「この変なヤローっ!」
でも彼女はすぐ体制を立て直しました。
「てめぇっ、ぶち殺すっ!」
「まっ、まってっ!」
カチャッ、私はそう言って奪った銃を構えたのです。
「み、みんなを解放して、で、出ていってください」
カチャ、銃を構えました長身の黒ずくめ、
「銃を捨てろ、さもなくば撃つ」
「撃てっ、撃っちまえあのマスク女をっ!」
黒ずくめの女性は私に盗まれて誇りが傷ついたのか鬼の形相です。その怖さに子どもたちも泣き出しました。
「ほ、ほんとに撃ちますよ、うう、撃つからっ」
バキュンッ、銃声が幼稚園に響いた。
「キャッ」
私が引鉄を弾いたわけでも、長身の黒ずくめでもなく黒いワゴン車から出てきたボス呼ばれているおじいちゃんでした。
銃が宙を舞うと黒ずくめの女性はすかさず、私を地面に倒し背中に足を乗せ、左腕も掴まれ、
「サンキューッ、ボスッ」
「ったく面倒かけさせやがって」
私の後頭部に銃が。
「残念だったわね、マスクちゃん」
「あう、う~」
「泣いてんのか? なら正解だね~、あんたはあたしを怒らせた」
もう、おしまいです。この体制だと腕は痛いし背中に乗られてなんにもできない。
「吉田先生ーっ!」
「お前も動くな」
内田先生すいません。そしてウエノ君、エヒメちゃん、あなた達を無事に両親に届けたかったごめんなさい。それとお父さんお母さんこんなバカな娘だったけど生んでくれて、ありがとう。
私にはもう死を覚悟しました。
パタパタパタッ、
「ヒトゴロシー、ヒトゴロシー、イケナイ、イケナイッ」
鳥の······声?
「なんだこの白い鳥、邪魔だ」
バキュンッ、バキュンッと長身の黒ずくめが撃ったよう。そして天から声が、
「どんなご時世だろうとも、悪を栄えさせはしない」
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