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すれ違い
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私は今日決めていた西の方へと進んでみようと大桃さんに話して一緒に歩くことにしました。
西は街のはずれであまりお店の少ない道で、そんな中でも木々等の自然が私達を迎えてくれているよう。大桃さんも居て一緒に自然を感じていると背の高い長髪の男性が見えて私達は避けました。
「おっきい人ですね、180センチくらいありそう」
「そうですね」
よく見ると隣には別の学校の制服の女の子が、おそらくこの二人はカップルなのでしょう。
「あっ……」
「ん?」
女の子の方はおかっぱで丸いメガネを掛けていました。その子がふと私を見ていたような気がしました。
「後光先輩、あの子先輩のこと見てましたね」
「そう、ですね」
「知り合いってことは?」
「いえ……出会ったことはないですが」
「――千暖、さっきの子が気になるのか?」
「うん……どっかで見たことある感じ、なのよね」
私と大桃さんは西をまっすぐ進んでいたのですが、さっきの子が気になって先ほどの景色などに集中できていませんでした。
「後光先輩、さっきのカップル、まだ気になるんですか?」
「……はい、ちょっと」
「じゃあ戻りましょっ」
「えっ、でも」
「だって先輩が気になってるならしょうがないじゃないですか、これもワクワクじゃないですか」
「……ははっ、そうですね、大桃さんありがとう」
「いえ」
「あのカップルを探しましょう!」
大桃さんの言うとおり、気になったら戻るのも楽しみの一つと思ってカップルを探しに戻ることにしました……。
「――いませんね、さっきのカップル」
「そうですね」
私たちは自分達がすれ違った道を戻ってとりあえず私の自宅まで向かうことにしたのですが、すれ違うどころか姿も見つかりませんでした。
「自宅に着いてしまいました」
「そうですね……はあ~っ」
「大桃さん疲れましたか」
「はい、ちょっと、すいません後光先輩」
「いえ、少し休みましょう」
朝から一緒に自転車でデパートに行って帰ってきて、今度は西へと歩いて帰ってきたのですから疲れるのも仕方ありません。
30分くらい休めば良いかもと考えていたら5分くらい経った時に大桃さんは立ち上がりました。
「もう大丈夫です、探しましょう後光先輩」
「えっ、でももう少し~」
「あのカップル見逃しちゃうかもしれないですよ
よ」
「それもそうですが」
「今度は二人で自転車で探せば見つかるかもしれないですよ」
「……そうですね!」
今度は自転車で探そうと大桃さんの言葉でまた付き合ってもらうことにしました。
「じゃあ良いでしょうか」
「はい、私も頑張ります!」
せっかくやる気を出しているのにここで私が迷うわけにはいきませんと、あのカップルを探すために再び自転車を漕ぎます。
右に左にと顔を動かすと2個目の信号を止まっているとき私を呼ぶ声が聞こえました。
「おお~いっ、後光さぁぁ~んっ!」
「はい?」
「後光先輩っ、あそこっ!」
こちらに軽く手を振るのは、メモワールに働くお姉さんの妹の加藤茉莉さんでした。信号が青になり私たちの方から茉莉さんに近づいていきました。
「後光さん、この前はありがとうございました。あれからどう?」
「はい、変わらず楽しくいろいろ周ってます」
「その人は?」
「あ、あの、後光先輩の後輩の、大桃彩吹です」
「後光さんってことはあたしの後輩でもあるのね。あたしは加藤茉莉、よろしく大桃さん」
「え、あ、よろしく……って加藤さんも朱雀高校なんだっ、しかも三年!」
同じ朱雀高と分かって安心したようで笑顔になった大桃さん、茉莉さんも何だか嬉しそう。
「あ、そうそう、後光さん、あたしあなたに会いに行こうと思ってたのよ」
「え……またメモワールのお手伝いとかですか?」
「それも頼みたいんだけどそうじゃないの、お姉ちゃんのメモワールにカップルが来てさ『あの猫に会わせて』って言ってきたの」
「ねこって、まさか猫メイド~ですか?」
「そう!」
「そのカップルって……もしかして~」
「あった……後光先輩っ、これですよこれ!」
私と茉莉さんが話をしている間にスマートフォンで『猫メイド』を調べていたようで見てみると、なんと誰があげたのかネットに猫メイド姿の私と茉莉さんが載っていました。
「コレって、後光先輩と加藤先輩っ!?」
「は、はい~、そうですが」
「後光先輩も加藤先輩も、メッチャ可愛いですよ!」
勝手にネットにあげられて流石に恥ずかしくなって頬が熱いです。
「だからさ後光さん、お願いっ、メモワールに来て」
「う~ん」
「後光先輩、あの二人のカップルかも知れませんよ、行きましょう」
「はぁ~……わかりました、行きます」
「やった、ありがとう後光さん!」
正直恥ずかしさもあって少し不安ですが、あのカップルの可能性もあるのでツバを飲んでメモワールに向かうことにしました。
西は街のはずれであまりお店の少ない道で、そんな中でも木々等の自然が私達を迎えてくれているよう。大桃さんも居て一緒に自然を感じていると背の高い長髪の男性が見えて私達は避けました。
「おっきい人ですね、180センチくらいありそう」
「そうですね」
よく見ると隣には別の学校の制服の女の子が、おそらくこの二人はカップルなのでしょう。
「あっ……」
「ん?」
女の子の方はおかっぱで丸いメガネを掛けていました。その子がふと私を見ていたような気がしました。
「後光先輩、あの子先輩のこと見てましたね」
「そう、ですね」
「知り合いってことは?」
「いえ……出会ったことはないですが」
「――千暖、さっきの子が気になるのか?」
「うん……どっかで見たことある感じ、なのよね」
私と大桃さんは西をまっすぐ進んでいたのですが、さっきの子が気になって先ほどの景色などに集中できていませんでした。
「後光先輩、さっきのカップル、まだ気になるんですか?」
「……はい、ちょっと」
「じゃあ戻りましょっ」
「えっ、でも」
「だって先輩が気になってるならしょうがないじゃないですか、これもワクワクじゃないですか」
「……ははっ、そうですね、大桃さんありがとう」
「いえ」
「あのカップルを探しましょう!」
大桃さんの言うとおり、気になったら戻るのも楽しみの一つと思ってカップルを探しに戻ることにしました……。
「――いませんね、さっきのカップル」
「そうですね」
私たちは自分達がすれ違った道を戻ってとりあえず私の自宅まで向かうことにしたのですが、すれ違うどころか姿も見つかりませんでした。
「自宅に着いてしまいました」
「そうですね……はあ~っ」
「大桃さん疲れましたか」
「はい、ちょっと、すいません後光先輩」
「いえ、少し休みましょう」
朝から一緒に自転車でデパートに行って帰ってきて、今度は西へと歩いて帰ってきたのですから疲れるのも仕方ありません。
30分くらい休めば良いかもと考えていたら5分くらい経った時に大桃さんは立ち上がりました。
「もう大丈夫です、探しましょう後光先輩」
「えっ、でももう少し~」
「あのカップル見逃しちゃうかもしれないですよ
よ」
「それもそうですが」
「今度は二人で自転車で探せば見つかるかもしれないですよ」
「……そうですね!」
今度は自転車で探そうと大桃さんの言葉でまた付き合ってもらうことにしました。
「じゃあ良いでしょうか」
「はい、私も頑張ります!」
せっかくやる気を出しているのにここで私が迷うわけにはいきませんと、あのカップルを探すために再び自転車を漕ぎます。
右に左にと顔を動かすと2個目の信号を止まっているとき私を呼ぶ声が聞こえました。
「おお~いっ、後光さぁぁ~んっ!」
「はい?」
「後光先輩っ、あそこっ!」
こちらに軽く手を振るのは、メモワールに働くお姉さんの妹の加藤茉莉さんでした。信号が青になり私たちの方から茉莉さんに近づいていきました。
「後光さん、この前はありがとうございました。あれからどう?」
「はい、変わらず楽しくいろいろ周ってます」
「その人は?」
「あ、あの、後光先輩の後輩の、大桃彩吹です」
「後光さんってことはあたしの後輩でもあるのね。あたしは加藤茉莉、よろしく大桃さん」
「え、あ、よろしく……って加藤さんも朱雀高校なんだっ、しかも三年!」
同じ朱雀高と分かって安心したようで笑顔になった大桃さん、茉莉さんも何だか嬉しそう。
「あ、そうそう、後光さん、あたしあなたに会いに行こうと思ってたのよ」
「え……またメモワールのお手伝いとかですか?」
「それも頼みたいんだけどそうじゃないの、お姉ちゃんのメモワールにカップルが来てさ『あの猫に会わせて』って言ってきたの」
「ねこって、まさか猫メイド~ですか?」
「そう!」
「そのカップルって……もしかして~」
「あった……後光先輩っ、これですよこれ!」
私と茉莉さんが話をしている間にスマートフォンで『猫メイド』を調べていたようで見てみると、なんと誰があげたのかネットに猫メイド姿の私と茉莉さんが載っていました。
「コレって、後光先輩と加藤先輩っ!?」
「は、はい~、そうですが」
「後光先輩も加藤先輩も、メッチャ可愛いですよ!」
勝手にネットにあげられて流石に恥ずかしくなって頬が熱いです。
「だからさ後光さん、お願いっ、メモワールに来て」
「う~ん」
「後光先輩、あの二人のカップルかも知れませんよ、行きましょう」
「はぁ~……わかりました、行きます」
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