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山登り
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――今日は丸いお日様にもくもく雲が一つ二つ、天気予報だと午後は曇りだとか。
「一花、大丈夫?」
「うん、お母さん、大丈夫」
「飛娜も大丈夫?」
「うん、平気」
私は今、お母さんの同級生の知り合いの照井史名さんとその娘さんの飛娜ちゃんと細根山の山登りに来ました。
「史名って昔、山登り好きだっけ?」
「ううん、この娘が6歳の時に健康の為にって山登りを始めたから6年くらいかしら」
「飛娜ちゃんは、山登りは好きですか?」
「一花さん……別に、普通」
「普通ですか、じゃあ何が好きですか?」
「……わかんない。スマホでゲームとか、友だちとスマホでやりとりとかするけど、別に夢中になるほど好きでもないし、わかんない」
歩いて20分ほどでしょうか、最初は水平線の道と変わらないと思って歩いていましたがやはり徐々に登っていると重さというのを脚に感じてきて山と実感します。
程なくして急な登りはと差し掛かりました。重さをさらに感じて背負っているリュックをギュッと握って足を動かします。
「急になってきたわね~」
「美代、ここからはコケやすいから気をつけて」
「史名わかってるわよ……おっとっ」
「飛娜も一花ちゃんも気をつけてね」
葉が落ちていて平気と思うともしかして転んでしまうかもと思い注意して行きました。身体も何だか汗をかいてきたように少し暑いです。
「飛娜ちゃん、ホラッ、栗はっけん」
「ホントだ、ここらへんに落ちてるんだね」
「栗わね、食物繊維、ビタミンC、カリウム、葉酸などを豊富に含んでるんです」
「へ~」
「さらに栗ご飯にすると、美肌効果があってむくみ解消や高血圧予防になるんですよ」
「栗って、落ちてるものだからフーンッて思ってたけど結構すごいんだね」
「そうですね、ここにあるものはもしかしたら人によっては宝の山なのかもしれません」
「ホラーッ、一花っ、飛娜ちゃん、置いてくわよ」
「あっ、行きましょう飛娜ちゃん」
「うん、そうだね」
よく見れば飛娜ちゃん額は光を反射して汗を掻いているようです。私も額に汗を感じますが、山頂まではまだまだなので気を引きしめて登りたいとおもいます。そういえば、史名さんに言われてジグザグに登っていますが、理由は傾斜を緩和して体力の消耗を抑えるためのようです。下りも、転倒を防ぎになるんだとか。やはり山登りにも工夫というものはあるんですね。
時おり分かれ道があるのですが、それも看板の矢印通りに右、または左へと進んでいきます。そうして登っているとようやく中間地点が見えてきました。
「鳥居が見えたわよ」
「中間地点よ、大丈夫、飛娜?」
「だい、じょうぶ」
「一花は?」
「汗はかいてるけど、大丈夫っ! お母さんは?」
「大丈夫、だけど~……」
「フフッ、明日きっと身体に来るわよ」
「史名……はぁ~、そうなのよね~」
石で出来た鳥居は紅葉と太陽の照らされて何だか神秘的というよりも心がスッと癒やされる感じがしました。その鳥居をくぐって癒やされてみんなはさらに登っていくのだろうと思いながら、私たちは山頂を目指して足を動かします。
「……一花さん」
「ふう~っ、はい、どうしました飛娜ちゃん」
「楽しいの?」
「え?」
「何か笑顔だから、何が楽しいのかなって」
「はい、楽しいです」
「……どうして」
「だって……この景色やこの場所にいること、それらは私には辿り着けませんでしたから」
「どういうこと……」
「あっ、一花~っ、飛娜ちゃんこっち来て~!」
「行ってみましょう飛娜ちゃん」
「うん」
お母さんに呼ばれて追いついてみるとそこには古風な祠がありました。この祠はこの山を眠る神様の祠だそうです。私たちは無事に登山が成功するように祈って再び頂上を目指します。
「ここまでくれば、もうすぐだから頑張ってね一花ちゃん」
「はい」
もうすぐと言われると何だか疲れが少しなくなった気がします。元気を出して頑張るしかありません。
元気を出して進んでいたら程なくして今度は神社の本殿が姿を現しました。中を見るとそこには美しい朱雀の彫刻がありました。
「朱雀ですか、こうして見るとやっぱり朱雀町や朱雀高校と本当に朱雀がいたのかもしれませんね」
本当に実在したかは分かりませんが、何か繋がりを感じてしまうんですよね。そんな考察をしつつ、もうすぐの山頂にワクワクな私でした……。
「――着いたわっ、ここが山頂っ!」
「そっ、ここが標高1200メートルの細根山の山頂」
「うわぁぁ……」
それは雲を見下ろしさらに家々がフィギュアのように小さくてそれなのに何か達成感を感じさせる程の細かな美しい景色でした。疲れがあって、汗もかいていたからなのでしょうかずっとここに立っていたくなるような気持ちが湧いてくる不思議。
「気持ちいいですね飛娜ちゃん」
「うん、気持ちい」
「2人とも、ご飯にするわよ~っ」
「「は~いっ」」
「一花、大丈夫?」
「うん、お母さん、大丈夫」
「飛娜も大丈夫?」
「うん、平気」
私は今、お母さんの同級生の知り合いの照井史名さんとその娘さんの飛娜ちゃんと細根山の山登りに来ました。
「史名って昔、山登り好きだっけ?」
「ううん、この娘が6歳の時に健康の為にって山登りを始めたから6年くらいかしら」
「飛娜ちゃんは、山登りは好きですか?」
「一花さん……別に、普通」
「普通ですか、じゃあ何が好きですか?」
「……わかんない。スマホでゲームとか、友だちとスマホでやりとりとかするけど、別に夢中になるほど好きでもないし、わかんない」
歩いて20分ほどでしょうか、最初は水平線の道と変わらないと思って歩いていましたがやはり徐々に登っていると重さというのを脚に感じてきて山と実感します。
程なくして急な登りはと差し掛かりました。重さをさらに感じて背負っているリュックをギュッと握って足を動かします。
「急になってきたわね~」
「美代、ここからはコケやすいから気をつけて」
「史名わかってるわよ……おっとっ」
「飛娜も一花ちゃんも気をつけてね」
葉が落ちていて平気と思うともしかして転んでしまうかもと思い注意して行きました。身体も何だか汗をかいてきたように少し暑いです。
「飛娜ちゃん、ホラッ、栗はっけん」
「ホントだ、ここらへんに落ちてるんだね」
「栗わね、食物繊維、ビタミンC、カリウム、葉酸などを豊富に含んでるんです」
「へ~」
「さらに栗ご飯にすると、美肌効果があってむくみ解消や高血圧予防になるんですよ」
「栗って、落ちてるものだからフーンッて思ってたけど結構すごいんだね」
「そうですね、ここにあるものはもしかしたら人によっては宝の山なのかもしれません」
「ホラーッ、一花っ、飛娜ちゃん、置いてくわよ」
「あっ、行きましょう飛娜ちゃん」
「うん、そうだね」
よく見れば飛娜ちゃん額は光を反射して汗を掻いているようです。私も額に汗を感じますが、山頂まではまだまだなので気を引きしめて登りたいとおもいます。そういえば、史名さんに言われてジグザグに登っていますが、理由は傾斜を緩和して体力の消耗を抑えるためのようです。下りも、転倒を防ぎになるんだとか。やはり山登りにも工夫というものはあるんですね。
時おり分かれ道があるのですが、それも看板の矢印通りに右、または左へと進んでいきます。そうして登っているとようやく中間地点が見えてきました。
「鳥居が見えたわよ」
「中間地点よ、大丈夫、飛娜?」
「だい、じょうぶ」
「一花は?」
「汗はかいてるけど、大丈夫っ! お母さんは?」
「大丈夫、だけど~……」
「フフッ、明日きっと身体に来るわよ」
「史名……はぁ~、そうなのよね~」
石で出来た鳥居は紅葉と太陽の照らされて何だか神秘的というよりも心がスッと癒やされる感じがしました。その鳥居をくぐって癒やされてみんなはさらに登っていくのだろうと思いながら、私たちは山頂を目指して足を動かします。
「……一花さん」
「ふう~っ、はい、どうしました飛娜ちゃん」
「楽しいの?」
「え?」
「何か笑顔だから、何が楽しいのかなって」
「はい、楽しいです」
「……どうして」
「だって……この景色やこの場所にいること、それらは私には辿り着けませんでしたから」
「どういうこと……」
「あっ、一花~っ、飛娜ちゃんこっち来て~!」
「行ってみましょう飛娜ちゃん」
「うん」
お母さんに呼ばれて追いついてみるとそこには古風な祠がありました。この祠はこの山を眠る神様の祠だそうです。私たちは無事に登山が成功するように祈って再び頂上を目指します。
「ここまでくれば、もうすぐだから頑張ってね一花ちゃん」
「はい」
もうすぐと言われると何だか疲れが少しなくなった気がします。元気を出して頑張るしかありません。
元気を出して進んでいたら程なくして今度は神社の本殿が姿を現しました。中を見るとそこには美しい朱雀の彫刻がありました。
「朱雀ですか、こうして見るとやっぱり朱雀町や朱雀高校と本当に朱雀がいたのかもしれませんね」
本当に実在したかは分かりませんが、何か繋がりを感じてしまうんですよね。そんな考察をしつつ、もうすぐの山頂にワクワクな私でした……。
「――着いたわっ、ここが山頂っ!」
「そっ、ここが標高1200メートルの細根山の山頂」
「うわぁぁ……」
それは雲を見下ろしさらに家々がフィギュアのように小さくてそれなのに何か達成感を感じさせる程の細かな美しい景色でした。疲れがあって、汗もかいていたからなのでしょうかずっとここに立っていたくなるような気持ちが湧いてくる不思議。
「気持ちいいですね飛娜ちゃん」
「うん、気持ちい」
「2人とも、ご飯にするわよ~っ」
「「は~いっ」」
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