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中学生の私②
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家に帰っても緋菜多さんの言う『色んな人に興味がある』それがどうして人と話すことが出来るようになるのか分かりませんでした。そんな時お母さんにふと聞いてみたくなって夜ご飯を用意してる時に質問してみました。
「ねえお母さん」
「どうしたの一花、中学にはなれた?」
「う、うん……それよりも聞きたいんだけど」
「いいわよ~ん」
「人と話すのって、お母さん好きだよね」
「へっ……好き、かなたぶん」
「それって、どうしてかわかる?」
「う~ん……まあ、お母さん、友だちとか知り合いとかと話すのが好きだからかなあ、あっ、もちろんお父さんとも」
「知らない人とは?」
「えっ、知らない人か~……たぶんお母さんがその人に興味があったら話すかな~」
「えっ……」
「そんな感じよ」
「お母さんありがとう」
「ちょっとっ、ご飯もうすぐ出来るわよ~」
「そのとき戻る~」
階段を上り一人部屋で思い出す。お母さんも緋菜多さんと同じような言葉だった。でもすぐ、私の頭の中で自分に疑問が浮かびました。
「私って、人に、興味がないの……?」
人に興味を持つということは何か特別な事なのか、この日は考えても答えが見つかりませんでした。だからまた、緋菜多さんに会って聞いてみたくなったのです。
――一週間後、変わらず誰とも話せない私は学校が休みの土曜日にパン屋ロマーヌに行ってみました。
「いらっしゃいませ」
しかし一週間経っていると、何だか会うのが恥ずかしいような、失礼な気がしてモゴモゴしてしまいます。でも、さすがの緋菜多さん、人の気配に気がついたのかひょっこりして隠れて見ていた私に気がつくと笑顔で軽く手を振ってくれました。気づかれて半分ホッとした私はロマーヌまで歩きます。
「す、すいません緋菜多さん、こ、こんにちは」
「こんにちは! 一週間ぶりね、一花ちゃん」
やっぱりこの人と会ってると不安が軽くなって、自然と私も笑みを浮かべました。緋菜多さんに昼休みまで待っててと言われたのでどうしようかと迷います。
「それとも接客、やってみる?」
「む、無理ですっ、待ってますっ」
――ベンチで待つこと一時間くらい、緋菜多さんは午前の仕事で疲れているはずなのに笑顔で来てくれました。
「おまたせ」
「す、すいませんっ、私のために、大切な時間を……」
「いいのよ、それで……何を聞きたい?」
「あの……私っ、どうしたら人と話せますか?」
「えっ?」
「緋菜多さん?」
「いやっ……そのまま続けて、聞くから」
「あっ、はい……私っ、人に興味があるから話せるって言うのがよくわからなくて、お母さんに聞いたら、お母さんも同じ感じで、私ってやっぱり人が興味ないんでしょうかっ……それとも、人が嫌いとか……あまり思ったことないけど……どっ、どうやったら緋菜多さんのように人と話せるんでしょうか!?」
「……」
「すいません、緋菜多さんに難しい答えを求めてしまって……でもっ、でも私、このままでは学校が辛くなる気がして……」
「ウフフッ、カワイイわね一花ちゃん、最高よ」
「ちょっ、ちょっと、緋菜多さん、私はほんとうに……」
「言えてるわよあなた」
「へ?」
「だから、それで良いって言ったの」
「今の私のままで、ですか?」
どういうことなのか必死に思いを伝えたのですが、緋菜多さんには答えが出ているようでした。
「今みたいに、ちゃんと話せばいいと思う」
「えっ、え、えっ……いまみたいに?」
「あのね、いま一花ちゃんはあたしの言葉に悩んで今日、その答えを知りたかった」
「はい」
「でもそれって、一花ちゃんがあたしに興味を持ってくれたからなのよ。だからたくさんの質問、思いが言葉になった」
「え……あっ!」
思い返してみると無我夢中で緋菜多さんに思いのたけを言ってしまった自分に気がつきました。でも、それこそが相手に興味を持ったということなのでした。
「あっ……」
「だから一花ちゃんは、これからはあたしを見て興味を持ったときのように、新しい人たちに目を向けて興味を持つところが見つけたら質問してみるといいわ」
「は、はいっ……ありがとう緋菜多さん」
答えの見つかった私はロマーヌ自慢のパンを買って帰りました。このあと、学校で私は、同級生の良いところを見ると近づいて話しかけることが出来ました……。
すべてはあの笑顔で接客をしていた緋菜多さんのおかげです。でも私が高校を入る頃には、緋菜多さんは辞めていました。寂しかったですがきっと遠くへ行ってもあの笑顔で人を引きつけているに違いありません……。
「――今の私があるのは、その方のおかげなんです」
「い~い話だったね~、一花ちゃんもその人に感謝しなきゃね」
「はい!」
「おやっ、話を聞いていたらもう夕方になるね~」
私は夜になる前に吉原さんに帰りの挨拶をしてマンションを後にしました。吉原さんはまたいつでもおいでと言ってくれたので、また鶏ノ湖に来た時は挨拶をしようと思います……。
吉原さんに会って、昔の話をして何だか心が暖まる1日でした。残りは19日……。
「ねえお母さん」
「どうしたの一花、中学にはなれた?」
「う、うん……それよりも聞きたいんだけど」
「いいわよ~ん」
「人と話すのって、お母さん好きだよね」
「へっ……好き、かなたぶん」
「それって、どうしてかわかる?」
「う~ん……まあ、お母さん、友だちとか知り合いとかと話すのが好きだからかなあ、あっ、もちろんお父さんとも」
「知らない人とは?」
「えっ、知らない人か~……たぶんお母さんがその人に興味があったら話すかな~」
「えっ……」
「そんな感じよ」
「お母さんありがとう」
「ちょっとっ、ご飯もうすぐ出来るわよ~」
「そのとき戻る~」
階段を上り一人部屋で思い出す。お母さんも緋菜多さんと同じような言葉だった。でもすぐ、私の頭の中で自分に疑問が浮かびました。
「私って、人に、興味がないの……?」
人に興味を持つということは何か特別な事なのか、この日は考えても答えが見つかりませんでした。だからまた、緋菜多さんに会って聞いてみたくなったのです。
――一週間後、変わらず誰とも話せない私は学校が休みの土曜日にパン屋ロマーヌに行ってみました。
「いらっしゃいませ」
しかし一週間経っていると、何だか会うのが恥ずかしいような、失礼な気がしてモゴモゴしてしまいます。でも、さすがの緋菜多さん、人の気配に気がついたのかひょっこりして隠れて見ていた私に気がつくと笑顔で軽く手を振ってくれました。気づかれて半分ホッとした私はロマーヌまで歩きます。
「す、すいません緋菜多さん、こ、こんにちは」
「こんにちは! 一週間ぶりね、一花ちゃん」
やっぱりこの人と会ってると不安が軽くなって、自然と私も笑みを浮かべました。緋菜多さんに昼休みまで待っててと言われたのでどうしようかと迷います。
「それとも接客、やってみる?」
「む、無理ですっ、待ってますっ」
――ベンチで待つこと一時間くらい、緋菜多さんは午前の仕事で疲れているはずなのに笑顔で来てくれました。
「おまたせ」
「す、すいませんっ、私のために、大切な時間を……」
「いいのよ、それで……何を聞きたい?」
「あの……私っ、どうしたら人と話せますか?」
「えっ?」
「緋菜多さん?」
「いやっ……そのまま続けて、聞くから」
「あっ、はい……私っ、人に興味があるから話せるって言うのがよくわからなくて、お母さんに聞いたら、お母さんも同じ感じで、私ってやっぱり人が興味ないんでしょうかっ……それとも、人が嫌いとか……あまり思ったことないけど……どっ、どうやったら緋菜多さんのように人と話せるんでしょうか!?」
「……」
「すいません、緋菜多さんに難しい答えを求めてしまって……でもっ、でも私、このままでは学校が辛くなる気がして……」
「ウフフッ、カワイイわね一花ちゃん、最高よ」
「ちょっ、ちょっと、緋菜多さん、私はほんとうに……」
「言えてるわよあなた」
「へ?」
「だから、それで良いって言ったの」
「今の私のままで、ですか?」
どういうことなのか必死に思いを伝えたのですが、緋菜多さんには答えが出ているようでした。
「今みたいに、ちゃんと話せばいいと思う」
「えっ、え、えっ……いまみたいに?」
「あのね、いま一花ちゃんはあたしの言葉に悩んで今日、その答えを知りたかった」
「はい」
「でもそれって、一花ちゃんがあたしに興味を持ってくれたからなのよ。だからたくさんの質問、思いが言葉になった」
「え……あっ!」
思い返してみると無我夢中で緋菜多さんに思いのたけを言ってしまった自分に気がつきました。でも、それこそが相手に興味を持ったということなのでした。
「あっ……」
「だから一花ちゃんは、これからはあたしを見て興味を持ったときのように、新しい人たちに目を向けて興味を持つところが見つけたら質問してみるといいわ」
「は、はいっ……ありがとう緋菜多さん」
答えの見つかった私はロマーヌ自慢のパンを買って帰りました。このあと、学校で私は、同級生の良いところを見ると近づいて話しかけることが出来ました……。
すべてはあの笑顔で接客をしていた緋菜多さんのおかげです。でも私が高校を入る頃には、緋菜多さんは辞めていました。寂しかったですがきっと遠くへ行ってもあの笑顔で人を引きつけているに違いありません……。
「――今の私があるのは、その方のおかげなんです」
「い~い話だったね~、一花ちゃんもその人に感謝しなきゃね」
「はい!」
「おやっ、話を聞いていたらもう夕方になるね~」
私は夜になる前に吉原さんに帰りの挨拶をしてマンションを後にしました。吉原さんはまたいつでもおいでと言ってくれたので、また鶏ノ湖に来た時は挨拶をしようと思います……。
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