夏にバナナから出てきたヤツは『2ヶ月間すませてください』と言うギャルの精霊バナナ·ガールだった。

ヒムネ

文字の大きさ
9 / 50

新ヒーロー誕生

しおりを挟む
「――さぁ、どうするの、入る、入らない?」

「入らないっ!」と間髪入れず断る。

「「こんのーっ」」


 戦いが始まろうとしたそのとき、



「フハハハハハハハッ」



「ん、なんの声?」

「だれっ?」


「とーっ!」


 クルクルクルッと回転し千夏たちの真ん中に着地したのは、



「バナナグラサン、参上~!」



「はっ?」

「バナナ、グラサン?」


 5人の小学生は見たのは、紺色のマントが付いてるマスク、グラサン、そして頭にバナナと謎の人物。


「千夏ちゃん、あれなんだろ」

「さ、さあー」


「そこの3人っ!」


 あたし達、と指をさす。


「嫌だと言っている子たちにこれ以上勧誘するのはやめなさいっ、じゃないとバナナでスベっちゃうわよっ!」


 ビシッと言い放つ、これで千夏ちゃん達を救いこの3人の子もきっと自分の罪に気づくはずと頭の中で勝利宣言をしていたバナナグラサンだった。


「そこの逃げてっ!」


「へ? 大丈夫よ」


 しかしその途端、


 ピピピピピピピピピーッと耳に響く音が、


「ぬぁんなのこれっ!」


「ブ・ザ・ア」


「へ? ブタ」


「ちーがーうっ、ブザーよブ・ザ・アァー!」


 フッフーンあたし達にはこれがあると、ブザーを人差し指で振り回しニヤッとしたあと3人の小学生はさらに、


「だれかたすけてーっ、変な人がいるーっ!」


「げっ、ちょっちょっとっ!」


 バナナグラサンが動揺しているスキに周りに人が集まってきた。


「近所のおばあちゃん」
 デデンッ、


「近所のジイさんや」
 デデンッ、


「子ども帰りを待つ主婦」
 デデンッ、


「ニート!」
 デデンッ、


「そして、ご近所を周ってる警官だっ!」
 デデンッ、


 とあっという間に囲まれてピンチのバナナグラサン。


「くっ、こんなにご近所たちが仲が良いなんて」


「なんじゃいこの変態は」

「バナナな~んか美味そうじゃの」

 おばあちゃんおじいちゃんが少しづつ詰め寄る。


「子どもを守るのは主婦の使命!」

「ニートだからってなめんなよ!」

 お玉二刀流の主婦に、目にクマニートとそして、


「ご近所の平和は私がまもーるっ!」

 警棒を持つ警官にもはや絶体絶命である。


「あ、あの、話を」

「やかましい、そんな変なマスク被って、何が話だ!」


 あきらかに変なのはマスクを被っているバナナグラサンである。


「えーい、しかたない、二人とも逃げてっ」


「え?」


「はやくっ!」


 バナナグラサンがそう言うと二人で逃げたが、彼女は当然逃げられない。


「さぁ、まずは署に御同行願おうか!」


 するとバナナグラサンは両手を広げ、


「バナナグラサン、必殺ひっさーつ


「くっ、庶民の皆さんは下がってくださいっ!」


「けむり玉、即去りーッ!」


 パチンッ☆


 ボワァンッと噴水公園から姿を消したのだった。


「風切リーダー、にげられたわ」

「にげられたわいな」


 大人たちが探すも結局見つからず魔界チャンネルのリーダー風切は「ちっ」と舌打ちしつつも次は逃さないと千夏たちを諦めてはいなかった······。



「――ふいぃー、危なあぶなっ」


 なんとか指パッチンで危機を回避し千夏を探す事に。


「お、いたいた、おーい」

「あ、さっきの変な人」

「変じゃなーい、いや、変か? まあいいわ、ほいっと」


 マスクを脱いだ。


「あっ、やっぱりナナお姉ちゃんだったのね」

「千夏ちゃんの言ってた、お姉さん?」

「そっ、チョモロハ~」


 精霊バナナ・ガールのナナはマスクで汗だくでも笑顔でピースすると本題に、


「どうしてこのこと言わなかったの? お母さん心配してたよ」


 すると千夏は指をもじもじしだして、


「うん、でもお母さんに言ったら心配させて悪いかなーって、いつもニコニコしてるお母さんの困った顔見たくなかったの」


 ようそんな真面目なコメントをとさらに、


「千夏ちゃんはいつもあたしに『あたしといれば大丈夫』って守ってくれたの、だから千夏ちゃんは悪くありません」


 そういうことかい今度は友情、右腕で両目の上におき泣けてくるいい話だが涙で化粧を落とすわけにはいかない。これはなんとしても守りたい、しかしブザーをまた鳴らされては元も子もない。


「う~ん」

「ナナお姉ちゃん、ごめん」

「お姉さんごめんなさい」

「二人が謝ることなんてないわよ」



 千夏ちゃんも向日葵ひまわりちゃんもいい子なのになんで怖がらせるようなこと・・・、



 そのとき何かがひらめいた。



「そうだっ、よしっ、これならいけるっ!」


 なんだろうとナナをお願いするように顔見する二人に、


「二人とも耳かして」


 ゴニョゴニョゴニョッ、と話す。


「――お姉ちゃん、大丈夫かな」

「ナナお姉さんに、まっかせなさい」心配そうな二人に余裕のウインク······。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

処理中です...