夏にバナナから出てきたヤツは『2ヶ月間すませてください』と言うギャルの精霊バナナ·ガールだった。

ヒムネ

文字の大きさ
13 / 50

りんご村

しおりを挟む
 青空したの草原で、ものの数分といったところか早速RPGこうれいのモンスターが戦士末信すえのぶの前に現れる。


「りんごのモンスターか、ナナどうすればいい?」

「皮を向くのよ、シュッシュッシュッ」

「ウソつけ」

「そのあと丁度いいサイズに・・・」

「真面目にやれっ!」


 余裕のような精霊バナナ·ガールのナナは、


「ハッハッハッじょーだん、いつものゲームとおなじで戦って勝てばいいのよ」

「わかった」


 憧れの桜子ようこの前からか、緊張している様子。


「うぁああ!」


 はじめから持っていた木の剣で叩きにかかると、

 ドカッ、

 敵は倒れ消えていく。


「あれ、弱え」

「そりゃ、最初だもん弱いわよ」


 それもそうかと納得しつつも自分が一人で倒したのを見てくれたのかと桜子の方を見ると、


「あなた何ものなの?」

「ひ・み・つ」


 バナナグラサン2号と話していた様子。ちぇっと舌打ちしつつ周りを見て再び戦闘を開始しようと試みる。


 今度は青りんごが3匹、いや3個? まぁどっちでもいいとして叩きにかかる。


「へっ、一発じゃ無理か、げっ!」


 今度はりんご3匹が一斉に末信を当たり始める。


「いた、いたたた、いてーっ!」


 りんごとはいえ硬さもそれなりあって、痛い。ある程度の攻撃をすると後ろへと下がるりんご3匹にコノヤローと反撃に移ろうとしたら、


「ん、あらら?」


 頭がクラクラしてついしゃがむ。


「ナナーっ、なんかクラクラすんだけど」


 末信の質問に細目で腕を組むナナは、


「みんなちゅーもーくっ」


 話していた二人も気がつき注目する。


「みんなの左手にデジタル時計あるでしょ」

「これか」

「ホントだ、ありますっ」


 そこには数値がありライフとアビリティとある、末信のデジタル時計には5とある。


「そのライフが0になるとゲームオーバーよ、気をつけてねー」

「はっ? もっと早く言えよやべえじゃんおれっ!」


 焦りだす末信にナナは右腕を回し、


「しゃーっ、じゃああたしたちもっ!」


 やったるでーっと気合とともに前にで出した。


「え、え、え?」


 自分はどうすればとキョロキョロな桜子に指示が、


「桜子ちゃん、末信を回復おねがい!」


 そんなこと言われてもとパニクるがナナは笑顔で振り向き左腕のデジタル時計を指差す。


「あ、そうだった、え~っと、え~っと・・・これかな?」

 必死に落ち着かせながら杖を上に向け、


「ナ、ナーチッ!」


 表示されている言葉とおりに名前を言う。


「うわ、なんか身体が」


 緑色の光が末信の身体を包み込むとライフが回復して頭のクラクラが治まっていく。


「あ、ありがとう桜子ちゃん」

「アチョーッ!」


 3人が話し合っているとき1人戦い始めたバナナグラサン2号はりんご一匹目に、


「テイテイテイテイテーイッ」


 素早い連続つつきで攻撃していた。


「おりゃー!」


 そこに回復した末信が飛びかかって二人で倒す。残りも桜子の回復魔法を貰いながら残り二匹もやっつけたのだった。



 ――パチパチパチッ、


「3人ともよくできました~」


 手を叩いてよくやったと褒めるナナだが疑問に思う末信。


「おい、ナナは何もしてねえじゃん、手伝えよ~」


 だがそれはどうかなと自慢げに手を見せてきた。


「なんだそれ?」

「ふっふ~ん、あの青りんご達が持ってた『青りんごの皮』2枚と15Aアギトね」

Aアギト? 金か、いつのまに」


 するとナナの服と帽子が白く光って、


「「キャッ」」


 その姿は緑色のバンダナと短パンにバナナデザインのナイフが2本、


「あたしはっ、スーパーセクシーで敵がメロメロな美人シーフよっ!」とジョブチェンジしていたのだ。


「ナナさんカッコいい」


 彼女のシーフ姿に桜子が惚れ惚れするともう一つ気になり、


「あ、2号さんはなんのジョブなんですか?」

「アチョッ、あたしは格闘家です」構えながら質問に答えたバナナグラサン2号。

「さぁ、まだまだこれからなんだから最初の村まで進むわよ!」


 戦士、格闘家、ヒーラーにスーパーセクシーで敵がメロメロな・・・シーフとRPGぽくなって来たパーティーはどこか目的地があるのだろうととにかくナナの言う最初の村まで4人は戦いながら歩いていく······。



 さまざまなりんごの木が生い茂る緑豊かな雰囲気のりんご村。たくさんの枝は繋がりりんごが生っているここに4人のパーティーが入ってきた。


「外も敵もりんごで村もりんごばっかだ」

「人と同じで良い悪いりんごもいるってこと、ホラ、早く情報を集めてきなさい」

「え、ナナは探さないのかよ」

「わたしは・・・」


 どうしようと3人を見回したあと、


「じゃ、あたしはこのバナナグラサン2号とのんびり~・・・じゃなくて情報集めるわ、行こっ」

「うん」

「あ、ナナさん」


 うまく末信と桜子を二人にするためにナナは内心で応援しながらササッと先に村の西側へ。


「サボる気じゃないだろうな・・・」

「あ~、いっちゃった」

「そ、そうだね~、はははっ・・・」


 会話が止まると気まずい空気になってしまう。しかしここはナナがせっかくチャンスをくれたんだからと、


「ふう~・・・ここに止まっててもなにも始まらないし、色々あたってみよう桜子ちゃん」

「え・・・」

「せっかくだし、ゲーム楽しもうよ」


 気持ちを切り替えてモジモジせずにまずは情報収集が必要と真面目に伝わるように説明した。


「う、うん、わかった」

「へへ、行こう」


 なんとか分かってもらいナナたちとは逆に村の東側へ歩いていく······。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

処理中です...